第56話
スクワイア監獄の勝手口ともいえる、搦め手門側では、未だに一進一退の攻防が続いていた。
なんとか、反乱軍が
今までの経験上、搦め手門側の鎮圧軍には、大型弩砲(バリスタ)、投石器(カタパルト)などの、大型の攻城兵器はあまりないようだ。
雲梯が城壁の上部のかかりそうになると毎回、その場所で死闘が始まる、しかし今のところは、侵入者を一人も
そこにブライアンが、速足で張り出しにまで来た。
周囲には、
一瞬この反乱軍の首領の視線が、死体の山ならぬ、海に注がれたのと時を同じくして、矢が放たれていた。
ブライアンは自らの左前方の高所から狙撃された征矢を、
遺体を焦点の合わない両眼に、進入させつづけ、
少壮の
「・・・なるほど・・・。エリオス中佐は
と、空虚な様子で独言を、吐いた。
監獄の勝手口の近辺は反乱軍・鎮圧軍、
鎮圧軍の軍楽隊から、今までの陣太鼓と
それが、取り巻く自然環境の変化だろうか即座に判断したこの男は、
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