第36話
36
空は灰色で
反乱鎮圧軍の
エリオスと眼帯の紳士が、乗り込んでいる馬車も停車した。
「・・・所定の
「ふむ。さて私はこれから、単独行動に移ります。」
「行くのですか・・・。」
「はい。それでは失礼致します。エリオス中佐の健闘を祈っております。」
そう告げると、眼帯の紳士は馬車を降り、付近の
進入していき、姿を消した。
(まったく、どんな
と、一瞬、壮年の陸軍将校は
まず、付近の空き地に
「
「な、なにい!!???よ、よし、とおせ。」
マンソンは素っ
この傭兵軍団の長は
「久しぶりだな、マンソン将軍。」
「いえいえ、わざわざ
「いや、それは良い。しかし何故、
まさか、一公国民を
「・・・、部下が一人、行軍中に足首を
「そうか・・・。」とは言ったが、エリオスの眼は
無言の空間が支配すると、間を外すように、エリオスが天幕の外を
「
「はっ・・・。このマンソン、
「うむ、よろしい。貴隊が
「ははー、
「それでは、貴隊の幸運を祈る!!!」
「は、
「ふむ。それでは失礼する。」
「はっ、中佐もお体をお大事に!」
エリオスはマンソンと、敬礼をしたのちに、この天幕を後にした。
その後、この傭兵団長は部下に、入り口を閉めさせ、「なにが、一番槍の誉れだ、元犯罪者を都合よく公開処刑にするようなもんじゃねえか・・」っと
陸軍の佐官の方も、自分の天幕に戻りながら、
(何が、足首を捻挫だ、口から出まかせを言いやがって・・・!)
と、苦虫を
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