第10話
11
空は
「いやぁ、こんな事って有るんだねぇ。・・・しかし・・・お兄ちゃん、もっと注意して歩いた方が良いんじゃない?命の恩人に恩を
エピは上から目線で、フェーデに話かけている。
しかし、その様子を見ているアイバァは、内心、
「まったく、その通りだね。もっと気をつけて歩かないとね。」フェーデは
「そうよ。そのうち、犬も歩けば
「いちいち、
まったく間抜けな話であるが事実であった。
「まぁまぁ、落ち着いて。ジョークよ。ジョーク。・・・少しは冗談が通じる様になって来たと思ったんだけどなぁ・・・。」
その2人のやりとりに対し、疑惑の眼差しをしながら、エピが口を開けた。
「まあ、キャベツの事は
「
「軽く聞き流してくれ、エピ。また、
フェーデが白い眼でアイバァを
「ふーん。・・・2人とも仲が良いんだね。」
「なんでそーなる(んだ)(の)よ!!!!!」
「いやぁ、持つべき物は友よねぇ!やっぱり!」
「おい!!何、勝手に話し進めてるんだよ!!迷惑だ!!」フェーデが語気を荒げる。
「あははは・・・本当に単純よねぇ!」アイバァは思う。
しかし・・この
この若年の女戦士は本能的に何かを、
「そういやあ、エピ、君は家には戻らなくて、良いのかい?」
「うん、今日はおじさんが出張で帰りが遅くなるし、おばさんも教会の集会に行ってるから、家に帰っても一人なんだよ。」
「なるほどね。独りぼっちは淋しいわよね。」この大陸を縦横無尽に
「・・・ところで、俺達はあんたの友人の所に向かってるんだよなあ?」少し前から気になっていた事を、
「もう見えて来る筈よ・・・ほら!!・・・あれ!!あの建物!!」
「あれって・・・」古めかしい
平原の中の
近づくにつれ、それと分かる。馬の
「うわぁ・・・凄いニオイ・・・。」エピが苦言を
「あはは・・・慣れれば大丈夫なんだけどね。それまでは結構、きついわよね・・・。」
「・・・で、君の友達はどこだい?」その
「
「・・・いや、目の前に居るわよ。」
「えっ!?どこ!?どこ!?」エピが首を何度も横に動かす。しかし、何処にも人影は見つからない。
フェーデが
「おい!!まさか!!また冗談だ・・・なんてオチじゃないだろうな!!」
とアイバァに向かって
「じゃーん!!この子がその友達でーす。」と
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます