第5章 魔薬の輸贏(まやくのしゅえい)
第54話
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疾駆していく戦車と騎兵に、一瞬我を忘れていたマンソンだが、
「・・・て、
と、彼らしく
自然、最前線を
もう監獄の表門までは
流石にグレコ隊は
その前に先程の一団が戦車を盾に、征矢を防いでいる。計5頭の軍馬も
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監獄側の射兵の将校がその異様な雰囲気を感じ、馬甲と戦車に当たり征矢が無駄になるという判断と、
「撃ち方やめーーーーーー!!」
と下命した。
先に声を発したのは、馬甲の陰に身を伏せていた、ひときわ大柄な男であった。
「・・・俺はス・アーという者だが、今までで自分よりデカい男に会った事が無かったが、
と最前線の戦場とは思えないほどのバカバカしいファースト・コンタクトであった。
この男は、トム・アンダーソンとひと
「・・・グルルルルルゥゥゥゥゥゥぅゥゥゥ・・・・!」
としか、グレコは答えない、いや、答えられない。
「しかし,魔薬の副作用は恐ろしいな!!
「 グルルルルるぅぅぅウッゥウゥゥ!!!」
「俺もあと数年早く生まれて、アンタの下で縦横無尽に暴れてみたかったよ!!」
「グルウルルるうぅうぅうぅ!?ぅうぅ???」
ス・アーと名乗ったこの男は、
と、がなりたて、口元には嗜虐趣味の色を作り、
「・・・ゥウゥゥウ・・・・・。」
グレコも殺気を読んだのか、
鎮圧軍も反乱軍も白兵戦の
周囲は雨音と
「ぎえええええええええいーーーーーーーーーーーーー!―!!」
ス・アーが一気に踏み込み、
一瞬、雷鳴が
ハイコントラストの、世界が一帯に
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