第68話
68
突風というよりも、暴風であった。
マンソン隊が必死になって駆けのぼった、石畳の坂を駆け下りてくる暴風があった。
その
魔薬異能力者であり、グレコの廻りを必死に食い下がっている。
先程迄の両端であった、鶴翼の陣の将士は置いてきぼりを喰らっており、
先程の壮年の将校が、「なんとしても、奴を食い止めろ!!バリスタ発射迄どのくらいだ
と叫ぶ。
「あと、最低でも1分は必要です!!」
側近の下士官がすぐさま、返答する。
そのやり取りが聞こえてか、聞こえずか、2人の魔薬異能力が次の瞬間に、グレコの両脇に
2人とも呼吸を合わせたように、一瞬の狂いもなく同時に、長剣による
片方の剣士が、
ガッキンンンンン!!!!!!!
非常に鈍い音が
首を
「今が好機だ!!撃ち方はじめ!!」
弩や長弓の斉射がグレコを襲う。
しかし、この至近距離でも
「・・・うぬう、この距離でも駄目か・・・!!」
壮年の部将は
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