第7話
8
「おう、フェーデ!今日は
仕事仲間の先輩のバッカスが声を
「そうですね。お
「ははは、まあ、そういう日もあるさ。でも、こういう日は
「それも分かりますね。こんな日でも、楽しみは見つけられますよね。」
「ははは。違いねえ。俺ぁ百姓の
「なるほど。いかにも農民の
「おい、そりゃあ、馬鹿にしているのかぁ?あははは。」
そこにリッケンさんが
「こら、くだらねえ
言葉は怒っているが、感情は
「はーい。すみません。」
2人とも声を
「あっ!そうだ、第三倉庫の
リッケンさんが叫んだ。
「あ、良いですよ。自分がやりますよ。どうせ10分もかからないでしょう。」
フェーデが言葉を返す。その時、リッケンさんの向こうにある人物の姿が目に入った。
「こんにちは。・・・いや、もう、こんばんは。と言った方が正しいかしらね?こんな天気じゃ、分かりづらいわよねぇ・・・。」
「誰かと思ったら、あんたか。」やや
「・・・おい、フェーデ、こちらの方は?まさかお前の彼女か?」リッケン爺さんが訊く。
「まさか!!!!!」2
フェーデは気難しい表情を浮かべながら、「自分の名付け親ですよ。一応。」と言った。
「ちょっと!!、一応ってなによ!!一応って!!」
「しかたないだろ!本当に適当なんだから!!・・・っていうか、少し仕事が残ってるんだよ。まだ。ちょっと待っててくれよ。」
「ああ、何か話す事があるなら、第三倉庫の中で作業しながらで良いぞ。もう定時だからな。残業代も払えねえし、すっかり忘れてた俺が悪いんだからよ。」
リッケンは頭を
その後、リッケンとバッカスに別れの
「しっかし、あんたも大分、コミュニケーション能力上がったんじゃない?」
「そうかな、自分では良く分からないけど。」
「ブライアンとの問題の時は、こいつ大丈夫かよ・・・て感じだったわよ。正直。助けた私にも一切、お礼も何も無かったし。
「お礼目当てで、人助けをやってらっしゃるとは
「あははは!!」
急にアイバァは
2人の眼前に第三倉庫が迫って来た。アイバァは
フェーデが経済的にも厳しいのを
まずフェーデがいつもの通り、倉庫の
アイバァが完全に扉を閉めたのを
「それで、本題に入るけど、今日は何の用で
この
「・・・実は今日は私の友達を紹介しようと思ったんだけど・・・。」
「・・・でもあんた、今日も一人で来たんだろう・・・?」彼女の方は見ずに、籠車の数量を
「この
「あ、いや・・・だから何で
フェーデは
白金の鎧兜に身を包んでいる時とは、二重人格のような
「さあ・・・?何ででしょうね・・・?」堂々と、最悪な返事をしてきた。
「おい!!ふざけんなよ!!自分でも分かってねえのかよ!!命の恩人とはいえ!!用が無いなら来るなよ!!ウチの
フェーデはさすがに腹が立って来た。仕事の方は完全に
「ごめんなさい。まあまあ、そんなに怒らないでよ。別にふざけてる訳じゃないのよ。ただ、私、5年前の大陸大戦のあと、この大陸の各国を
「・・・それで・・・?」フェーデの語気が一気に普段通りに戻った。彼女の
「人間は仲良くするよりも
第三倉庫の中に、一気に
「はぁ・・・、はあ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、」
玉の様な、いや、
フェーデの
「え・・・?どうしたの急に・・・???」
彼女は
・・・と
(落ち着け、落ち着け、落ち着け、落ち着け、落ち着け・・・)
フェーデは
「・・・ちょっと、水かなんか持ってきてあげようか?あっ・・・でも、こんな
ようやく、彼女は
「いや、大丈夫だ・・・。」
先程まで、籠車の手すりを
彼の両眼は
深く
「ははは・・・危ない、危ない。又、あんたに
「別に・・・私は構わないのよ、全然。貸しが出来たって。」
「あはは。あんたが構わなくても俺は構うんだよ。・・・それで、何の話だったっけ・・・。」
「ほら、私が諸国を
「ああ、そうだ。そこだ。
「うん。なんて云っても四年も、
「うん、それで?」
「うん。それで、この国に帰ってきたら、一番最初に知り合った人とは絶対に親友になろうって心に
「うん。そ・・・んんん!?!?!?!?!?」
フェーデは
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