第2話
リッケンと
だが、
一瞬、
この若者は若者らしい
聞けば完全な記憶喪失で自分の名前すら思い出せない。しかし、その事以外、
仕事は
それから数日後・・・。
若者は午前中の仕事を終えて、いつものレストランに昼食を取りに出かけた。どこにでもあるようなレストランで取り立てて自慢のメニューなども無く、基本的な物ばかりなのだが、この若者にはそんな事はどうでも良かった。
なぜなら、この若者は毎回、野菜ジュースとハンバーガーとフライドポテトしか頼まないからだ。他にどんな美味しそうなものが眼に入っても、この若者の興味は無く、食事自体も仕事と同じ作業をするかのごとく、カロリーや栄養素以外の機械的な
いつもの様に食事を済ませ、席を立とうとすると意外な人物に声を掛けられた。
やや
「こんにちは。・・・はあ、やっと見つけた・・・。」少女は言った。若者は
若者は言った。
「人違いじゃないですかね?僕は
そこで彼女が割って入ってきた。
「いや、知ってるわ。大丈夫よ。そんな昔からの知り合いじゃないから・・・って言うかまだ、貴方は私の事を知らないのよ。」と言うと彼女は、いきなり笑い出した。
「いや、ごめんなさい。おかしいわよね。知らない女が出てきて、貴方が私の事を知らない・・・って言ったら、そうよ。貴方は私の事を知らないって、
娘はまだ、笑っている。
流石に若者も
「あのどういう事ですかね?さっきから、
「わかったわ。今から説明するわね。2,3日前、貴方、ブライアン軍曹っていう男と
その時の野次馬の中に、この女は居たと云うのか?
「
「その
「はい。
「その白金の騎士って奴が私よ。」
「えええ!!!!???本当に!!!!???」
「へえー・・・意外と、感情表現豊かなんだぁ・・・君・・・。」
流石に若者は
しかし、少女は若者の丸くなった、目の奥にある何かを、この時感じた。その直後若者はその少女に
やや、
少女はアイバァと名乗った。
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