第3話
3
栗色のショートカットに、エメラルドグリーンの瞳。
若者は午前の職務中であった。人力車に配送先の積み荷を積んでいる所だ。そこにアイバァが
「こんにちはーフェーデ君!」
「俺の名前はいつからフェーデになったんだ。」
「でも、名無しの
「・・・って言うか仕事中に尋ねてくるな。非常識だろうが。せいぜいこの前みたに昼休みにすべきだろう。こっちは忙しいんだよ。」
「あー・・・もーう、命の恩人になんて口の利き方するんだろねえーこの男はまったく・・・」
「それに今日はお
「なんだよ・・・。お目出度い事って・・・。」
「なーんと!!今日は君のお給料日なのです!!」
「なんだそんなことか・・・。」
「ちょっと!!なによ!!その言い方!!」
「違うよ。俺、
「あ、いや、ごめん、そう言う事じゃあなくてね・・・。運送屋さんからではなくてね、私から君にあげる給料なのよ。」
「いきなり何言いやがんだ。俺はいつあんたの部下になって仕事をした?気味が悪いことを言うなよ。」
「本当にあんたって冗談通じないわよね・・・。まあ、いいわ。今から説明して上げるから。」
っと言うとアイバァは説明を始めた。まず、この公国内には、
そもそも白金の騎士は
「まあ、秘密警察の存在の
アイバァが差し出した金額はこの国の
「・・・。悪いけどこれは受け取れない。俺はもう誰にも
「うん・・・。分かったわ・・・。でも最後に命の恩人として我が
「なんだい。お
「君の名前・・・、いや、ニックネームでも良いからフェーデ君って呼んじゃ駄目?」
「ああ、良いよ。好きにしてくれ。」若者は
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