概要
そして君は全てを忘れる
「歯車のエストレ」の続編です。
出来ればそちらを先に読まれることをオススメします。
アンドロイドと人間が対等な存在として扱われるようになった近未来。
アンドロイド専門の殺し屋「カラス」ことシズマ・シリングは、ある依頼をきっかけに知り合った運び屋「フリージア」と組んで仕事をしていた。
互いの素性も詳しくは知らず、知ろうともしない関係は一年も続いた。
そんな折に、フリージアは突然姿をくらませる。
「きっと君は全て忘れてしまう」という言葉を直前に残して。
そしてその言葉の通り、シズマの記憶からフリージアは削り取られた。
謎多き運び屋は、男なのか女なのか、アンドロイドなのか人間なのか。
失踪と共に途絶えた記憶と、世界に巡らされた噂話のネットワーク。この二つを結びつけるものは何か。
口の悪い連中が舌戦を繰り広げるSFアクション!
出来ればそちらを先に読まれることをオススメします。
アンドロイドと人間が対等な存在として扱われるようになった近未来。
アンドロイド専門の殺し屋「カラス」ことシズマ・シリングは、ある依頼をきっかけに知り合った運び屋「フリージア」と組んで仕事をしていた。
互いの素性も詳しくは知らず、知ろうともしない関係は一年も続いた。
そんな折に、フリージアは突然姿をくらませる。
「きっと君は全て忘れてしまう」という言葉を直前に残して。
そしてその言葉の通り、シズマの記憶からフリージアは削り取られた。
謎多き運び屋は、男なのか女なのか、アンドロイドなのか人間なのか。
失踪と共に途絶えた記憶と、世界に巡らされた噂話のネットワーク。この二つを結びつけるものは何か。
口の悪い連中が舌戦を繰り広げるSFアクション!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!何度だってきっと歯車は回る
前作「歯車のエストレ」が非常に面白かったので、今回もワクワクしてページを開けたのを覚えている。
タイトルからして、どうやら前作で活躍した運び屋フリージアが中心となる騒動のよう。
概要にあるように、最初は確かにあった「フリージア」という存在が回を追うごとに徐々に物語から消失いく様はお見事!としか言いようがない。
前作同様の洒落っ気のあるセリフ回しと、二転三転して目を離させないストーリー。それに加えて今回は、回を重ねたぶん各々の登場人物の過去や心情がより丁寧に掘り下げられていたように思う。
セリフ回しの妙や展開のテンポの良さを残しつつ登場人物に深みを持たせる作者の筆力には、毎度ながら拍手を贈…続きを読む - ★★★ Excellent!!!珠玉のエンターテイメント、続編!
同作者様『歯車のエストレ』の続編です。未読の方はそちらもオススメしますが、未読でも十二分に楽しめる作品です。
『歯車のエストレ』のレビューでも書かせていただきましたが、「活字でやるエンターテインメントのすべてが、ごった煮で煮えくり返って、噴きこぼれんばかりの勢いで迫って来る、強烈な作品」であるところは変わらず、今作にはさらに突っ込んだ「人の記憶とは何か」というテーマが隠れているように読み取りました。大きく、ともすれば重苦しくなるテーマを、活劇として描ききる手腕には、読んだ方は総じて驚かれるのではないかと思います。
活字でやるエンターテイメントに限界はない、と思わせてもらえる作品です。