忘却のフリージア

作者 淡島かりす

15

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★★★ Excellent!!!

アメリカンなジョークが未来トーキョーを駆け抜ける、第二弾。

前作でも登場し、活躍した運び屋のフリージアが、不可解な言葉を残して失踪したところから本作は始まる。
「きっと君は全て忘れてしまう」との言葉に、シズマ同様あなたも思うだろう。そんなことはない、と。
そしてうろたえるのだ。フリージアの予言通り、彼の存在を忘れていくシズマを前にして。

さぁさぁ皆様お立ち会い。
再び見事に全ての歯車を廻し遂せた暁には、どうかこのクソッタレな世界に拍手喝采を今一度−−

★★★ Excellent!!!

同作者様『歯車のエストレ』の続編です。未読の方はそちらもオススメしますが、未読でも十二分に楽しめる作品です。

『歯車のエストレ』のレビューでも書かせていただきましたが、「活字でやるエンターテインメントのすべてが、ごった煮で煮えくり返って、噴きこぼれんばかりの勢いで迫って来る、強烈な作品」であるところは変わらず、今作にはさらに突っ込んだ「人の記憶とは何か」というテーマが隠れているように読み取りました。大きく、ともすれば重苦しくなるテーマを、活劇として描ききる手腕には、読んだ方は総じて驚かれるのではないかと思います。

活字でやるエンターテイメントに限界はない、と思わせてもらえる作品です。