雲江斬太

　第三回カクヨムＷＥＢコンテストに出品する作品として書かれる「過保護な堕天使、ズボラな私。」の先行プロローグ版として書かれた本作。正直ジャンル恋愛なので、読むのどうしようかな？と考…続きを読む

　かつて政争に巻き込まれ、いいように使い捨てられて今は閑職に追いやられた男やもめの覚平は、再びある事件をきっかけに、藩の上層部に利用されてしまい、真剣での斬り合いをせざるを得ない…続きを読む

　そのクラスの学級日誌には、変わった記入欄がある。それは「秋山が立たされた理由」という欄だ。 　出席番号二番の秋山道久は、毎日毎日、廊下に立たされる。まさにそれは、予定調和。 　…続きを読む

　祭の日、突然街を襲ったゴブリンの軍勢。ただし、奴らは闇雲に押し寄せてきたわけではなかった。軍陣を整え、策を練り、周到に計画された侵入作戦にのっとって、深く静かに侵攻してきたのだ。…続きを読む

　「駄作記念日」で触れられていた「お持ち帰りエルフ」。実在したみたいです。 　データセンターを守る善でも悪でもない忍者がお持ち帰りしたエルフの正体は如何に？ 　軽妙なギャグで展…続きを読む

　　異世界からの召喚に失敗した召喚士ルニエは、逆に自分が異世界に行ってしまい、そこで彼女は本来召喚するはずだった柊颯太に出会う。異世界、すなわち現代の科学技術に驚くルニエだが、やが…続きを読む

　全体としては、「ターミネーター２」からアクションをすべて取っ払って、かわりに道徳的な説教話を詰め込んだようなお話。ただし、その説教も主題がはっきりしない。 　まずストーリーとし…続きを読む

　姿も心も醜いデブギャルが伝説の聖女として転移させられたのは、絶滅に瀕した異星。そこでデブギャル瑠美は脂肪を取られてしまうのだが、ダイエットだラッキーってな感じ。 　こうして異星…続きを読む

　昼は社畜、夜は異世界に転生してブリキの騎士として街を救う。 　これぞ日帰りファンタジーの王道。だが、決して異世界で超人的な力を振るって読者の留飲を下げる安易な展開ではない。 …続きを読む

　ひょんなことから異世界に飛ばされてしまう、文芸部の男子と女子。 　そこで二人はエルフ相手に小説を書いてあげるのだが……。 　題名から想像できる通り、なんだこりゃな異世界小説。…続きを読む

　書き手なら「ぐっ」と息の根がとまること請け合いの、あるある連弾３４首。まさに３４回首を取られます(笑)。 　身につまされたり、大きくうなずいたり、腹抱えて笑ったり。 　だれもが…続きを読む

　異世界に本を運ぶ謎のおじさま。 　武器や防具を装備してゴブリンを狩ったりしません。バトルもなし。ちょっとほっこりしたエルフたちとの交流を通して、おじさんが考えてていること、いま…続きを読む

　よく地方の町に熊なんかがでると、地元の猟友会の方々が出てきてなんとかしてれくますね。「地元の猟友会」ってなんや？　ふだんなにしてんだ？といつも思ってました。 　そうか、これが猟友…続きを読む

　設定がぶっ飛び過ぎ。キャラクターが強烈過ぎ。展開が意表をつき過ぎ。もう行くも帰るも、どっちも異世界。すべてが異世界。ここまでくると、異次元といっても過言ではない。 　にも関わら…続きを読む

　会社では意地悪なお局上司にいじめられている結愛。しかも別部署とはいえ、たまに顔を合わせてしまう元カレの博之ともいやーな感じ。そんな彼女だが、ゲームは強い！ 　届いたばかりの新作…続きを読む

　「とおりゃんせ異世界」の続編にして完結編となる「とおりゃんせ異世界side‐B」！ 　Side－Aで、異世界にいった主人公と入れ替わりにこちらの世界に来ていた明日菜の視点で描…続きを読む

　「日帰りファンタジー」として書き下ろされた本作。 　内容は異世界お仕事小説となっています。そして職種は水商売。いわゆるキャバクラ。 　異世界で経営されるキャバクラは、店の女の…続きを読む

　事故にあった市川真音は、迷い家的な不思議な異世界に迷い込み、そこで呉葉と名乗る 不思議な女性と邂逅する。 　その出会いのなかで、二人は互いのことを知り、そして自らを省みる。 　…続きを読む

　おぞましくも奇怪な物語。 　死んだ婚約者の首が自分の胸から生えている。だが、それは他の誰にも見えない。そして、その首がやがて眼を開き……。 　生前、世間知らずだったお嬢様の婚…続きを読む

　正体を現さぬこと陰の如く、 　狙った金品を奪うこと雷の如し。 　あの怪盗ＸＸが帰ってきた。謎も暗号もパワーアップ。十一郎の片想いも、夕風の奇天烈振りも健在。そして今回も、もらっ…続きを読む

　文字数の関係で、途中で終わってしまっているのが、すこし残念ではあるが。 　まあ、この内容なら、二万文字以下の短編で終わらせてしまうのは確かにもったいない。 　通りゃんせの歌に…続きを読む

　武侠小説というものがあるのは知っていたが、本作で初めて読んだ。戸惑うのは最初だけ、踏み込んでしまえばなんとも魅力的な世界。その武侠小説を異世界と繋げて見せたところが、本作の見事な…続きを読む

　事故で亡くなった友人が、なんとゲームの世界に転生しているというお話。 　親友を失った悲しみや、彼に再会できた嬉しさ。そういった「青春の1ページ」的な描写が素敵だ。 　ただ惜し…続きを読む

　パウバルマリ食堂は、異世界とつながった定食屋。異世界で仕入れた食材をつかったモンスター料理を提供する。そしてその店を切り盛りするのが、おかん。 　定食屋は、現世界の住人と異世界…続きを読む

　一日一話のとても楽しい学園もの。 　ただし漫画「男組」と同レベルで「なにしに学校行ってるんだ！」という内容。学生諸君は決して真似してはいけない。 　短いお話で、毎日一シーン…続きを読む

　人は利害で動くといったのは、韓非子だったか。 　生物は遺伝子の乗り物であり、遺伝子は利己的であると説いたのは、リチャード・ドーキンスか。 　だが、利害で動く利己的な存在であるはず…続きを読む

怪盗＋探偵＝ラブコメ？ 　学園に現れる怪盗を追う少女探偵。追う者と追われる者の微妙な関係。どちらがどちらに焦がれているのか？　送られてきた書面は、果たしてラブレター？　予告状にも…続きを読む

　世に溢れた異世界転生ものを全部あつめても、こんな数にはならないだろう。 　１００００。最初１０００だと勘違いしました。１０００文字だけに。 　っていうか、魔王って一万人もいる…続きを読む

　音楽の事は詳しくないのですが、八小節だと音符はひとつの枠に四つ入るのでしょうか？ 　本作は八つの小説を小節になぞらえ、センテンスを音符にひっかけて、各話四行で書かれています。 …続きを読む

　外宇宙から飛来する巨大隕石に大地を蹂躙されて、地下に逃れざるをえなくなった人類たち。彼らは生き残りをかけて、地球に迫りくる隕石を迎撃するための戦闘機へ乗り込むためだけに作り出…続きを読む

　題名から前半の流れが上手すぎる。 　そしてまさにどんでん返しの後半。このひっくり返し方は、もの凄い。 　そして、そして、なんてエロい話だ！　一瞬で百時間分くらいの妄想をしてし…続きを読む

　なんでしょう、この勧善懲悪感。いや勧悪懲悪か。それがいっそ清々しい。

　身もふたもない話ですが、これ、生物学的にも統計的にも、こういう傾向あるらしいですよ。

　こういう話をリドルストーリーというのだと、初めて知りました。 　どちらを選んでも、行先は地獄。どちらも選ばず、上手に回避する選択肢があればいいのだけれど、それすらも与えられない…続きを読む

　トムはどこまでも飛んでいける。雲の上でも、富士山のてっぺんでも、虹の向こうまでも。

　そして、その景色を、窓の向こうの相棒にみせてやるんだ。

　１話１００文字。それが１０話で１０００文字。 　ぎりぎりまで切り詰められた各話の内容は、すでに小説というよりは、記号の応酬。その中で展開されるラブだのギャグだのは、あたかも１０…続きを読む

　本当の幸福とは、案外小さいものなのかも知れません。 　暑い夏のクーラーの涼しさとか、家族へのささやかな秘密とか、パピコを２つとも食べられることとか。 　でも、それ以上の幸福は…続きを読む

　夏だねえ。

　お祭り、花火、浴衣、甚平は嫌いだから着ないけど……、あとはお盆か。

　１０００文字の最後は美しく決めていただきました。

　なぜ空からどら焼きが降って来たのか？　その謎に挑むかと思いきや……。

　どら焼きを中心に据えた宇宙観が、甘未の曼陀羅を描き出す！……のか？

　ハンモックに対する主人公の思いの丈を綴った話。

　こういうこと、よくあります。わかるなぁ。

　冒頭数行で中島敦的世界観を現出させる文章力が見事。

　そのあとゆるりと世界観を楽しんだ後、ラストで哲学的に締める。楊周どのの言葉に、「うーん」と唸らされました。

　本作はライトノベルである。　それを前提としてレビューします。 　ライトノベルというと、安直なキャラクター設定、難解な定型句を重ねたお定まりの描写、理屈のないストーリー展開、妄想…続きを読む

　一度読んで、最後までいき、そのあと、もう一度、冒頭へ。そこから、二人の気持ちを噛みしめるように、もう一度読む。

　千文字なのに、実質二千文字。一粒で二度おいしい。

　一行目からはこのラストへ到達するとはまったく予想できない。 　コテツのキャラに、「のぼうの城」の「のぼう様」を見た。 　映画化の折りには、うん、ショートフィルムになると思いま…続きを読む

怪談話をたまに週刊誌や文庫本で立ち読みするが、ここに書かれた実体験はレベルがちがう。とりあえずまだ冒頭しか読んでないが、日が暮れたきたので、続きは明日の太陽が昇ってから。とてもじゃ…続きを読む

　高校生の恋愛が可愛らしいと思ったら、大間違い。 　冒頭登場するカッコいい男子イッカクくん。そしてそれをそっと見守る美織ちゃん。 　美織ちゃんの片思い？　もしくは彼女のいる男子への…続きを読む

　その五百円玉が、星のかけらの五百円玉だと聞かされて、あなたはどう思いましたか？ 　そして物語のラストを知って、どう思いましたか？ 　ぼくは最初、「騙してんじゃねえの？　この…続きを読む

　設定が面白いし、なにより天才発明家のズレっぷりがいい。そして、流れでこの落としどころは、まさに意表をついている。綺麗に一本取られて、あとから笑いました。

　領主の子を孕んだ娼婦を助け出すため、一人の騎士が辺境の街へ派遣される。 　冒頭読んで、てっきり老練な騎士が赴くのかと思ったら、派遣される騎士は、昨日まで見習いだったひよっ子の新人…続きを読む

　「剣客」という言葉に惹かれて読もうかと思ったが、「執事」という言葉で二の足踏んでいた作品。が、冒頭読んでみて、シチュエーションがなかなか面白かったので、読み始めた。 　最初の登場…続きを読む

　フグって、あの一匹の魚を刺身にしたり鍋にしたりヒレ酒にしたりと、いろんな楽しみ方があるよね。それを持ってくるのは、ちょっとずるい。お腹がへる。昔の食べ方をさらっと見せてくれるのも…続きを読む