心霊関係の経験が豊富すぎる作者さんの実体験短編集です。普通に怖いので要注意!あと個人的には作者さんの出身地の文化、風習みたいなものも興味深く楽しめました。
怪談話をたまに週刊誌や文庫本で立ち読みするが、ここに書かれた実体験はレベルがちがう。とりあえずまだ冒頭しか読んでないが、日が暮れたきたので、続きは明日の太陽が昇ってから。とてもじゃないが、夜間には読めない。全話読み切ると、なにか恐ろしいことが起こりそう。
こんなに遭遇するものなの!いや、本当に怖い。作者様には申し訳ないですが、心底霊感なくて良かったと思いました。 でも、ほろりとさせてくれる話もあります。
私は『怖い話』が大好きで、人に聞いてまで集めている人間ですが。残念ながら、いまだかつて、『視た』ことはありません。しかし。この作者様は、『視える』。だからこその、リアリティ。だからこその、迫力。だからそこの、細部までの表現に、鳥肌立ちます。私の勝手なお願いですが。ぜひぜひ、コンテストにお戻りください。
幽霊っているんだろうか?僕は、そういう体験をしていながら、信じていない。でも、視える人がいるというならば?そして、説明のつかない不可解なことは、案外、誰にでも起こるものだ。
実体験。脚色なし。例えば石段のてっぺんで、気軽な語り口で話を聞かされているような気持ちですっと開いてみた夜話は、色々な意味で半端ではありませんでした。もう、エアコンも扇風機もいらないよ。最後の一話まで見届けよう、そう心に決めた夜話。ちょっと(いやちょっとじゃないかも)覚悟はいりますが一緒に読んでみませんか。今まで知らなかった世界に触れることが出来るかも。
ひんやりしたいなら是非お勧めな作品です。文章で怖さを感じないのに、ノリノリで読み進めていたらゾクッとしました。