★★★ Excellent!!! 現世のすぐそばにある、ほのぼの怪異 猫森めぞん 美しい長野の自然の描写や調理シーンなど、読むと心が優しくなる、そんなお話でした。 怪異と、現世の距離が遠いようで近い…薄い幕だけで隔てたような世界観で、ハッとさせられました。 あちらの方も、コンビニやスーパーに来てるのね!探してみようかしら…なんて(笑) 怪異好きにはたまらない、手を伸ばせばあちらの気分!に浸れる日帰りファンタジーです。 レビューいいね! 1 2017年11月18日 08:00
★★★ Excellent!!! ほんの、短いひとときの、だけど静かに心に残る… 井中まち そんな、異世界との交流譚。 そして、ほんのりあたたかな友情の物語。 こういうアプローチもあるのかぁ……と感心してしまいました。 なぜか、懐かしさを覚える読後感。 またあの世界に行きたい……ような、そのまま思い出にしておきたいような…… 素敵な不思議体験でした。 レビューいいね! 1 2017年10月1日 19:39
★★★ Excellent!!! ゆるりと異世界トリップ。ほんわか和風ファンタジー。 麓清 目が覚めて、突如、見覚えのない日本家屋のお屋敷にいたら… 王道の異世界トリップ要素を取り入れながらも、どことなくのんびりのした雰囲気の漂う作品。 主人公の真音と、屋敷の住人呉葉の織りなす一泊2日的異世界譚は、派手なアクションや過酷な試練は控えめに、日帰りのテーマに丁度いいテイスト。 ここが現実なのか、夢現の世界なのか、そんな雰囲気を醸し出しつつも、人が人として何かを受け継いでいくことの大切さを描いたヒューマンドラマ的側面も。 忙しい日常に疲れたら、一服の清涼にほんわか和風ファンタジーいかがですか? レビューいいね! 1 2017年10月1日 18:25
★★★ Excellent!!! 青紅葉が彩る物語 紅蛇 素敵な和の雰囲気と、可愛らしいキャラクターを楽しめる話。 綺麗で、紅葉の葉がさぁーっと揺れる音が聞こえてきそうです。 それか主人公と異世界の住人の笑い声。 事故に遭ってしまった主人公が目を覚めると、知らないお屋敷にいましたとさ。 そこに、呉葉(くれは)と名乗る女性が、助けてあげたと言いました。 そんな二人の物語です。 きんぴらごぼうとロールケーキが食べたくなり、目に移る思い出が恋しくなります。 素敵な作品をありがとうございます。 レビューいいね! 1 2017年9月30日 21:12
★★★ Excellent!!! 青紅葉が彩る異世界へのショートステイ 六畳のえる 主人公・真音が、事故の瞬間に不思議な世界へ飛ばされる。そこで出会った呉葉との、風変わりなほんの少しの共同生活。 おっとり、そしてちょっと天然な呉葉のキャラクターが魅力的。呉葉と真音が少しずつ距離を縮めていくその過程が、短い小説の中でとても見事に描かれています。 そして、脳内で映像化したときに鮮やかに彩る、青紅葉ときんぴらごぼうとロールケーキ。情景と会話に心がほっこりする、素敵なお話でした! レビューいいね! 1 2017年9月30日 18:45
★★★ Excellent!!! 妖しさよりも美味しさが際立つファンタジーですぜ! 高尾つばき 日帰りファンタジーコンテスト参加作品ということで、拝読いたしました。 なにこれ? 面白〜い! はい、もろ手をあげて推奨いたします! 主人公の真音と、呉葉の会話の妙。美味しい話コンテストでも通用するような、料理の描写。そして「日帰り」と「ファンタジー」を見事に融合させた構成。どれもが主張せずに渾然一体となって、物話の面白さを醸し出してくれております。 高橋留美子のイラストなんかがマッチしそうな、良作です。 きんぴらゴボウのシーンは、思わず吹き出しますよ。 レビューいいね! 1 2017年9月24日 09:55
★★★ Excellent!!! 異世界なのに、平和な一コマ はやぶさ 不思議な術を持っている呉葉の描写が違和感なく、すっきりしていました。 きんぴらごぼうとか、けんちん汁とかの料理のシーンが、なんだか微笑ましくて、ほっと一息入れられる作品だと思いました。 レビューいいね! 1 2017年9月23日 10:44
★★★ Excellent!!! 孤高の紅葉は、ロールケーキがお好き。 八住 とき 日本家屋と原風景に映える紅葉が美しい物語でした。 危機の寸前で、呉葉に救われた真音。 それでも体にダメージを負い、動けるまでの間のほんの少し重ねた交流で見えてくる、懐かしい日本の風景に似て非なる世界に住む呉葉が背負う役割。 はっきりした真音ちゃんの、管理栄養士への夢。 おぼろげな呉葉の役割と、その世界。 それらを繋ぐのは、生きる時間も世界を超える、友情に似た信頼。 相手が誰であろうと、理解を傾ける思いはとても素晴らしい世界を構築するのだと教えて下さいました。 一見、古風な呉葉は現代とを往来し、コンビニやロールケーキ、 菜園にはズッキーニ。 このギャップが可愛いと感じました。 この二人の今後や、呉葉の物語が気になって仕方がありません。 素敵な物語を、ありがとうございました。 レビューいいね! 1 2017年9月19日 21:20
★★★ Excellent!!! もみじが色づく、その前に 宮明寺勝大 高速のサービスエリアで事故に遭った市川真音は、見知らぬ部屋で目を覚ます。 そこで和装にバンダナ巻きという、とぼけた格好をした女性呉葉と出逢うのであった。 非常に丁寧に描かれた和風ファンタジーです。 リップ・ヴァン・ウィンクルや、邯鄲の夢枕を思わせるストーリー展開は、時にミステリアスに、また時にコメディタッチで描かれており、読者を飽きさせない。 呉葉の正体は終始謎のままだが、ヒントは本文中に散りばめられています。 読者の想像力が、真のエンディングに導いてくれるのではないだろうか。 レビューいいね! 1 2017年9月19日 00:28
★★★ Excellent!!! 鮮やかな青紅葉に囲まれて、ちょっぴり不思議なショートステイが始まる いなほ 異世界モノをほとんど読んだことのない私ですが、一気に読めてしまいました。 事故に遭ったところを助けてもらった主人公・真音が目覚めたのはちょっぴり不思議な世界。そこでまたまた不思議な女性・呉葉に出会い、短い共同生活を送ります。 超能力を持ちながら天然なところのある呉葉と呉葉に魅了されていく真音の様子が微笑ましく、また二人がおしゃべりや料理を通して距離を縮めていく様子が胸にジンと来ました。 また、青紅葉が非常に効果的に使われていて素晴らしいです。その描写がものすごく美しくて、私が個人的に青紅葉が好きということもあり、読むたびに自分も青紅葉に包まれているような気分になりました。 ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、また二人が出会うことを願ってやみません。 レビューいいね! 1 2017年9月17日 18:53
★★★ Excellent!!! 趣のあるお屋敷で、ちょっぴり怖くて、柔らかいひと時を―― 笛吹ヒサコ 登場人物たちの、表情豊かな活き活きとした姿に、和ませていただきました。 なにより、ロールケーキやきんぴらごぼうがとても美味しそうで、ちょっと怖いこともありましたけど、ほっこりしました。 レビューいいね! 1 2017年9月14日 21:54
★★★ Excellent!!! 異世界が心地よく沁み渡る、優しい現代ファンタジー! 埴輪 良い意味で淡々と、テンポよく進む語り口がとても心地よかったです! 癒しや安らぎを求める現代人にとっては、ほっと息をつくこたができる素敵な異世界だったと思います! 「日帰りファンタジー」の定義にあてはまらないかも……とありましたが、個人的には全く問題ないと思います! だからこそ、本編で「異世界」と言及されていたことが、少しだけ気になりました。(気持ちは大変よく分かりますが!) 「日帰りファンタジー」は異世界が身近に存在している、本当にあるかもしれない、いや、きっと本当にある……そうしたものだと思うので、本作の距離感は絶妙だったと思います! レビューいいね! 1 2017年9月14日 11:07
★★★ Excellent!!! それは幻想的で怪奇的なもみじ屋敷―― 太陽 てら 作者様の暖かさが垣間見える素敵な作品です。 和テイストな世界観と幻想的な異世界のギャップ。あっという間に私たちを、紺藤ワールドへと連れて行って下さいます。 また屋敷内での真音と呉葉のやりとりが、読み手の心をとても穏やかにしてくれます。特に私は呉葉の反応や表情が手に取るように感じられ、非常に感じが良く可愛らしい印象を受けました。 ロールケーキ、きんぴらごぼう……食べたくなっちゃいました。買って帰ろうかな。 レビューいいね! 1 2017年9月13日 10:54
★★★ Excellent!!! 和の趣にみちた柔らかなファンタジー 関川 二尋 異世界の幅広さを再認識するような物語です。 トラックにはねられて異世界へ~という導入部ながら、ガラリと趣向が変わります。 訪れたのは紅葉の葉が印象的な日本家屋。そこで出会ったのは『呉葉』という謎の女性。ちなみに主人公も女性で、和やかに二人の心が通じ合っていきます。 僅かな時間の間に二人の間に生まれたものは…… という何とも穏やかで、でもちょっとスパイスの効いた雰囲気があって、物語はゆっくりと変転していきます。 情景も美しい語り口、可愛げのあるキャラクター、そしてなにより不思議なストーリー!いろんな魅力に満ちた物語です。 ぜひ読んでみてください! レビューいいね! 1 2017年9月12日 22:22
★★★ Excellent!!! とてもかわいらしく、ちょっぴり怖い、そんなファンタジー 叶良辰 和のテイストでイメージを掻き立てられる中の、ギャップがとても良いのです。これぞ日帰りファンタジーではないでしょうか? レビューいいね! 1 2017年9月11日 18:22
★★★ Excellent!!! 不思議な空気が異世界に漂う、あやかし日常系の和風日帰りファンタジー。 坂神京平 和風テイストの異世界(日帰り)ファンタジー作品です。 傾向的には、あやかし物とか、広義の伝奇小説が近いかもしれません。 主人公は思い掛けなく異世界に迷い込み、そこでこの世の物ならぬ存在らしき「呉葉」と名乗る女性に出会って、短い時間を共に過ごします。 物語は前半、ややホラー気味の雰囲気で進行しますが、中盤辺りからは日常系的な和やかな展開になり、呉葉とのささやかな交流を築いていきます。 全体的にとにかく不思議なお話で、独特な作中の空気感が印象的でした。 あやかし日常物などがお好きな方にオススメです! レビューいいね! 1 2017年9月10日 22:19
★★★ Excellent!!! 情景が浮かび上がる和風幻想小説 たいよう はなまる 読んでるとやさしいタッチで情景が浮かび上がってくるんです。 とても不思議な感覚で、するすると読ませてもらいました。 和風かつ幻想的な小説をお探しの方、こちらへどうぞ。 ロールケーキのお話が個人的におすすめです。 レビューいいね! 1 2017年9月10日 20:02
★★★ Excellent!!! それは静かにそよいでいく風のように、雲のように、紅葉のように――。 満月 愛ミ この物語の世界観が、日本の和の部分をとても巧みに引き出された作品でただただ驚いていました。 私が本作と出会った瞬間の現実にて感じていた空気が、秋を感じていたのですが、丁度その自然とマッチした作風で。 一話一話、丁寧に織りなされていく、文章には脱帽でした。伏線も、自然に溶け込んでいて、真実が分かった時、世界が一層彩るような感覚に浸れます。 見どころをば! 話の中で出てくる料理がとてもおいしそうで、香りまで伝わってき そうなほど。「さきがけ」は、私もたまに間違って言ってしまうので、そういったとこがほっこりします。 心理描写がまた綺麗で半端ないです。とても、切なくなります。 これほどにも品のある作品とは滅多に出会えないかもしれないと、勝手に思っております。 ぜひ、ご一読を! レビューいいね! 1 2017年9月9日 23:09
★★★ Excellent!!! ふたりを別つもの いすみ 静江 真音さんと呉葉さんは、同じ世界にいたら、きっと親友になれると思う。 新しい世界に暮らす真音。 呉葉とは、作中にあるようにあるものを担ったもの。 最後の料理のシーンが、好きです。 別れとは、望んでいても、切ないものでした。 しとやかで、天然、不思議な、呉葉さんに、私は、怖いけれども、お会いしたいな。 おすすめです。 レビューいいね! 1 2017年9月5日 23:56
★★ Very Good!! 幻想的で身近な、日本の原風景 遠藤孝祐 ひょんなきっかけから訪れるガールミーツガール。 青いもみじが印象的で、それはそれは壮大で深淵な物語に導かれるかと思いきや、際立っていたのは日常の温かさだった。 一緒におやつを食べて、一緒にご飯を食べる。 どこにでもある当たり前の幸せは、ちょっぴり懐かしいような、懐古めいた今でも変わらない。 今を生きる中に、ほんの少し触れることが出来た不思議は、 ちょっとしたきっかけで思い起こされ、そっと笑顔を運んできてくれるのだ。 レビューいいね! 1 2017年9月5日 17:47
★★ Very Good!! 絶妙な和洋折衷 早瀬翠風 着物姿の頭にバンダナを結んでみたり。 縁側にお座布団を敷いて、ドリップコーヒーとコンビニスイーツをいただいてみたり。 何だかちょっぴりちぐはぐなそれらが絶妙にマッチして、可愛らしい世界観を作り出しています。 まだまだ謎を残したまま。 少し後ろ髪を引かれながら空想の余韻に浸れる。 そんな物語でした。 レビューいいね! 1 2017年9月5日 08:18
★★★ Excellent!!! 本作を読んで、守破離という言葉をなんとなく思い浮かべた 雲江斬太 事故にあった市川真音は、迷い家的な不思議な異世界に迷い込み、そこで呉葉と名乗る 不思議な女性と邂逅する。 その出会いのなかで、二人は互いのことを知り、そして自らを省みる。 とにかく、謎の女性、呉葉さんがとても可愛らしく魅力的。 これは作られた可愛らしさではなく、おそらくは作者さまの人柄が行間から滲みだした結果であろうと勝手に推察させていただく。 なんとなれば、本作で描かれる異世界の、ちょっとした小道具や登場人物たちの言葉、そこにある事物に対する物の見方、それらを描写する文章など、すべてに、なんとも優しく繊細な女性らしい気遣いが感じられるからだ。 小手先の文章テクニックでは、なかなかこういう世界は現出させることはできない。本物の女子力とはどういうものか、まざまざと見せつけられた感じである。 カクヨムにはこういう書き手もいるのかと、感心させられた。 レビューいいね! 1 2017年9月4日 21:14
★★★ Excellent!!! 暖かい異世界物語にほっこり くさなぎ そうし 作者の心が垣間見える異世界物語。 穏やかでありながらも、余韻に浸りたいと思えるのは作者様の為す心の所以でしょう。 異世界に囚われず、迷っているあなたにこそ読んで欲しい物語です。 熱い緑茶があればいうことないでしょう! レビューいいね! 1 2017年9月4日 17:52
★★★ Excellent!!! 暖かい… 増黒 豊 事故にあった主人公が目覚める、ふしぎな屋敷。 そこに住む、ふしぎな呉葉という女性との、物語。 みじかい話の中に、人にとって大切なものを教えてくれる要素が、青い紅葉のように美しく、意味のある無作為さをもって散らばっています。 大切な肉親への想いも、なにかを受け継ぐことも、それを人と分かち合うことも。 それと、甘いものの美味しさも(笑) 綺麗な物語。 オチも、茶器をすっと下げるようなゆかしさがあって、素敵です。 レビューいいね! 1 2017年9月4日 01:25
★★ Very Good!! いつかの『さきがけ』をまた教えてください―― 真野てん 本作の心地よさは実際に読んでもらえば分かるだろう。 文章から伝わってくる優しさが、まるでセラピーを受けているかのように読者の心を包み込む。 物語は、ある女性が事故に遭い、目覚めるところからはじまる。 一見、よくある異世界転移譚のようだが――。 幻想小説という言葉が似合うだろうか。 じつに清々しい読後感。それだけは保証する。 読んで損はしませんよ? レビューいいね! 1 2017年9月3日 10:15
★★★ Excellent!!! 青もみじの揺れる中、美しきあやかしと心通わすひととき。 侘助ヒマリ こちらの物語の異世界は、青もみじの中にひっそりと佇むお屋敷です。 そこには美しい女性が独りで暮らしております。 先代、先々代から受け継がれてきた昔ながらの暮らしの中に、ほんのちょっぴり現代のスパイスを入れながら── そんな穏やかな空間の中で、主人公・真音(まのん)は目を覚まします。 けれども自分が何故そこで寝ているのか、どうやってここまで来たのか、ここがどこなのかが全くわかりません。 そこに現れたのが、お屋敷に住む “呉葉” と名乗る女性。 そこから若い女性ふたりの穏やかでちょっぴり不思議な交流が始まります。 呉葉さんが人ならざる者であることは序盤からうかがえるのですが、チャーミングで少し天然の彼女にはきっと誰もが心を許してしまうような温かみがあります。 夏の信州、爽やかな風が青もみじをかさかさと揺らす、そんな静かで穏やかな異世界でのひとときを、あなたもどうぞゆったりとお楽しみください(^^) レビューいいね! 1 2017年9月3日 08:57