もみじの映えるお屋敷で

作者 紺藤 香純

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★★★ Excellent!!!

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日本家屋と原風景に映える紅葉が美しい物語でした。

危機の寸前で、呉葉に救われた真音。
それでも体にダメージを負い、動けるまでの間のほんの少し重ねた交流で見えてくる、懐かしい日本の風景に似て非なる世界に住む呉葉が背負う役割。

はっきりした真音ちゃんの、管理栄養士への夢。
おぼろげな呉葉の役割と、その世界。
それらを繋ぐのは、生きる時間も世界を超える、友情に似た信頼。
相手が誰であろうと、理解を傾ける思いはとても素晴らしい世界を構築するのだと教えて下さいました。

一見、古風な呉葉は現代とを往来し、コンビニやロールケーキ、
菜園にはズッキーニ。
このギャップが可愛いと感じました。

この二人の今後や、呉葉の物語が気になって仕方がありません。
素敵な物語を、ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

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主人公が異能力を使える訳でもなく、1日異世界で交流する様子に癒やされました。まさに異世界旅行といった感じです。

お茶を飲み、ロールケーキを食べ、きんぴらごぼうのレシピを教える、なんてほのぼのとした異世界体験だったのでしょうか。

異世界で友人となる女性の呉葉、綺麗ですけど油断すると頭からガブッとやられるらしいですので用心ですねw。

★★★ Excellent!!!

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 高速のサービスエリアで事故に遭った市川真音は、見知らぬ部屋で目を覚ます。
 そこで和装にバンダナ巻きという、とぼけた格好をした女性呉葉と出逢うのであった。

 非常に丁寧に描かれた和風ファンタジーです。
 リップ・ヴァン・ウィンクルや、邯鄲の夢枕を思わせるストーリー展開は、時にミステリアスに、また時にコメディタッチで描かれており、読者を飽きさせない。
 呉葉の正体は終始謎のままだが、ヒントは本文中に散りばめられています。
 読者の想像力が、真のエンディングに導いてくれるのではないだろうか。

★★★ Excellent!!!

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異世界モノをほとんど読んだことのない私ですが、一気に読めてしまいました。

事故に遭ったところを助けてもらった主人公・真音が目覚めたのはちょっぴり不思議な世界。そこでまたまた不思議な女性・呉葉に出会い、短い共同生活を送ります。
超能力を持ちながら天然なところのある呉葉と呉葉に魅了されていく真音の様子が微笑ましく、また二人がおしゃべりや料理を通して距離を縮めていく様子が胸にジンと来ました。
また、青紅葉が非常に効果的に使われていて素晴らしいです。その描写がものすごく美しくて、私が個人的に青紅葉が好きということもあり、読むたびに自分も青紅葉に包まれているような気分になりました。

ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、また二人が出会うことを願ってやみません。

★★★ Excellent!!!

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良い意味で淡々と、テンポよく進む語り口がとても心地よかったです!

癒しや安らぎを求める現代人にとっては、ほっと息をつくこたができる素敵な異世界だったと思います!

「日帰りファンタジー」の定義にあてはまらないかも……とありましたが、個人的には全く問題ないと思います!
だからこそ、本編で「異世界」と言及されていたことが、少しだけ気になりました。(気持ちは大変よく分かりますが!)

「日帰りファンタジー」は異世界が身近に存在している、本当にあるかもしれない、いや、きっと本当にある……そうしたものだと思うので、本作の距離感は絶妙だったと思います!

★★★ Excellent!!!

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作者様の暖かさが垣間見える素敵な作品です。
和テイストな世界観と幻想的な異世界のギャップ。あっという間に私たちを、紺藤ワールドへと連れて行って下さいます。
また屋敷内での真音と呉葉のやりとりが、読み手の心をとても穏やかにしてくれます。特に私は呉葉の反応や表情が手に取るように感じられ、非常に感じが良く可愛らしい印象を受けました。

ロールケーキ、きんぴらごぼう……食べたくなっちゃいました。買って帰ろうかな。

★★★ Excellent!!!

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異世界の幅広さを再認識するような物語です。
トラックにはねられて異世界へ~という導入部ながら、ガラリと趣向が変わります。
訪れたのは紅葉の葉が印象的な日本家屋。そこで出会ったのは『呉葉』という謎の女性。ちなみに主人公も女性で、和やかに二人の心が通じ合っていきます。
僅かな時間の間に二人の間に生まれたものは……

という何とも穏やかで、でもちょっとスパイスの効いた雰囲気があって、物語はゆっくりと変転していきます。

情景も美しい語り口、可愛げのあるキャラクター、そしてなにより不思議なストーリー!いろんな魅力に満ちた物語です。
ぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

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和風テイストの異世界(日帰り)ファンタジー作品です。
傾向的には、あやかし物とか、広義の伝奇小説が近いかもしれません。

主人公は思い掛けなく異世界に迷い込み、そこでこの世の物ならぬ存在らしき「呉葉」と名乗る女性に出会って、短い時間を共に過ごします。
物語は前半、ややホラー気味の雰囲気で進行しますが、中盤辺りからは日常系的な和やかな展開になり、呉葉とのささやかな交流を築いていきます。
全体的にとにかく不思議なお話で、独特な作中の空気感が印象的でした。
あやかし日常物などがお好きな方にオススメです!

★★★ Excellent!!!

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 この物語の世界観が、日本の和の部分をとても巧みに引き出された作品でただただ驚いていました。
 私が本作と出会った瞬間の現実にて感じていた空気が、秋を感じていたのですが、丁度その自然とマッチした作風で。
 一話一話、丁寧に織りなされていく、文章には脱帽でした。伏線も、自然に溶け込んでいて、真実が分かった時、世界が一層彩るような感覚に浸れます。

 見どころをば!
 話の中で出てくる料理がとてもおいしそうで、香りまで伝わってき
そうなほど。「さきがけ」は、私もたまに間違って言ってしまうので、そういったとこがほっこりします。
 心理描写がまた綺麗で半端ないです。とても、切なくなります。

 これほどにも品のある作品とは滅多に出会えないかもしれないと、勝手に思っております。
 ぜひ、ご一読を!

★★★ Excellent!!!

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畳の上に敷かれた布団で目を覚ますと。畳に続いて板張りの縁側があり、開け放たれた縁側の外から朝もやが流れてくる。その向こうには青々としたモミジの葉がかすかに見えて・・・。今の私たちには異世界のシチュエーション、何だか郷愁を感じます(T_T)。
物語はヒロインと謎の女性呉葉の交流でつづられていきますが、ほのぼのとしたやり取りの中で私たちの生活から失われた何かを伝えてくれるような気がします。頭からかじられてもいいからこのお屋敷に行ってみたいですね。

★★★ Excellent!!!

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読み始めてまず、小物の使い方が非常に上手いと関心させられました。
たとえばコップ一杯の水でも、食卓に置かれているのと道路の真ん中に置かれているのとでは、受ける印象がまるで違いますよね。
当作品は丁寧に演出された緊張感の中にあって、キャラクターの温もりが際立って感じられるような仕掛けがいくつも用意されており、読み手である私をいつの間にか作品世界に閉じ込めてしまいました。
この先どのような作品を生み出していくのか、とても楽しみにしたい作家さんです。

★★★ Excellent!!!

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でも夢ではなくて現実で。
過ごしたのはほんのひとときだったけど、二人の間には確かに友情が芽生えていて……。
切ないけれども後味の悪くないお話でした。

まるで目を閉じればそこに浮かぶような、和の風景の描写が素敵です。

★★★ Excellent!!!

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真音さんと呉葉さんは、同じ世界にいたら、きっと親友になれると思う。

新しい世界に暮らす真音。

呉葉とは、作中にあるようにあるものを担ったもの。

最後の料理のシーンが、好きです。

別れとは、望んでいても、切ないものでした。

しとやかで、天然、不思議な、呉葉さんに、私は、怖いけれども、お会いしたいな。

おすすめです。

★★ Very Good!!

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ひょんなきっかけから訪れるガールミーツガール。

青いもみじが印象的で、それはそれは壮大で深淵な物語に導かれるかと思いきや、際立っていたのは日常の温かさだった。

一緒におやつを食べて、一緒にご飯を食べる。

どこにでもある当たり前の幸せは、ちょっぴり懐かしいような、懐古めいた今でも変わらない。

今を生きる中に、ほんの少し触れることが出来た不思議は、

ちょっとしたきっかけで思い起こされ、そっと笑顔を運んできてくれるのだ。

★★ Very Good!!

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着物姿の頭にバンダナを結んでみたり。
縁側にお座布団を敷いて、ドリップコーヒーとコンビニスイーツをいただいてみたり。

何だかちょっぴりちぐはぐなそれらが絶妙にマッチして、可愛らしい世界観を作り出しています。

まだまだ謎を残したまま。
少し後ろ髪を引かれながら空想の余韻に浸れる。
そんな物語でした。

★★★ Excellent!!!

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 事故にあった市川真音は、迷い家的な不思議な異世界に迷い込み、そこで呉葉と名乗る
不思議な女性と邂逅する。
 その出会いのなかで、二人は互いのことを知り、そして自らを省みる。

 とにかく、謎の女性、呉葉さんがとても可愛らしく魅力的。
 これは作られた可愛らしさではなく、おそらくは作者さまの人柄が行間から滲みだした結果であろうと勝手に推察させていただく。
 なんとなれば、本作で描かれる異世界の、ちょっとした小道具や登場人物たちの言葉、そこにある事物に対する物の見方、それらを描写する文章など、すべてに、なんとも優しく繊細な女性らしい気遣いが感じられるからだ。
 小手先の文章テクニックでは、なかなかこういう世界は現出させることはできない。本物の女子力とはどういうものか、まざまざと見せつけられた感じである。
 カクヨムにはこういう書き手もいるのかと、感心させられた。

★★★ Excellent!!!

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和風の雰囲気が優しく、ゆっくりと時間の流れるような世界観が魅力的です。
真音と呉葉はお互いに大切な料理の味を守る、昔ながらの生き方の知恵を守るなど違いはありますが、受け継いで守り続けていると言う意味では似たもの同士かな。
そんな二人の不思議でちょっと可愛らしいさもある物語でしたので、コンビニのロールケーキ食べながらもう一回読みたくなるなる!

★★★ Excellent!!!

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事故にあった主人公が目覚める、ふしぎな屋敷。
そこに住む、ふしぎな呉葉という女性との、物語。

みじかい話の中に、人にとって大切なものを教えてくれる要素が、青い紅葉のように美しく、意味のある無作為さをもって散らばっています。

大切な肉親への想いも、なにかを受け継ぐことも、それを人と分かち合うことも。
それと、甘いものの美味しさも(笑)

綺麗な物語。

オチも、茶器をすっと下げるようなゆかしさがあって、素敵です。

★★★ Excellent!!!

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交通事故にあった真音(まのん)は気がつくと見知らぬ民家にいた。そこの女主人だと言う呉葉(くれは)と名乗る女性はなんだか普通じゃない。

昔からのやり方を伝えていくか、新しいものを取り入れるか。って言うのが本作にあるテーマなのでしょう。呉葉の生活の仕方や食生活は先代からのやり方に沿っているという一方で、ロールケーキを楽しみにしていたりコーヒーや紅茶を飲む彼女は現代の生活にも親しんでいる。その一方で彼女は自分のそんな選択は正しかったのかと迷っているような感じもする。そんな彼女とお祖母様の味を大切にする真音が出会ったことにはきっと大きな意味があるのでしょう。

どちらが正しいかは分からない。でも絶対的に正しい答えはないんじゃないかな。好きなものは好き、それでいい。

★★ Very Good!!

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本作の心地よさは実際に読んでもらえば分かるだろう。

文章から伝わってくる優しさが、まるでセラピーを受けているかのように読者の心を包み込む。

物語は、ある女性が事故に遭い、目覚めるところからはじまる。
一見、よくある異世界転移譚のようだが――。

幻想小説という言葉が似合うだろうか。
じつに清々しい読後感。それだけは保証する。

読んで損はしませんよ?

★★★ Excellent!!!

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こちらの物語の異世界は、青もみじの中にひっそりと佇むお屋敷です。
そこには美しい女性が独りで暮らしております。
先代、先々代から受け継がれてきた昔ながらの暮らしの中に、ほんのちょっぴり現代のスパイスを入れながら──

そんな穏やかな空間の中で、主人公・真音(まのん)は目を覚まします。
けれども自分が何故そこで寝ているのか、どうやってここまで来たのか、ここがどこなのかが全くわかりません。
そこに現れたのが、お屋敷に住む “呉葉” と名乗る女性。
そこから若い女性ふたりの穏やかでちょっぴり不思議な交流が始まります。

呉葉さんが人ならざる者であることは序盤からうかがえるのですが、チャーミングで少し天然の彼女にはきっと誰もが心を許してしまうような温かみがあります。

夏の信州、爽やかな風が青もみじをかさかさと揺らす、そんな静かで穏やかな異世界でのひとときを、あなたもどうぞゆったりとお楽しみください(^^)

★★★ Excellent!!!

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和風ファンタジーは実はあまり触れたことがないのですが、とても楽しく拝読させていただきました!短いながらも設置も細かく書かれていて、描写も見事に感じました。
和風、とのことなので敵は妖の類だったり狐狸妖怪なのかもしない…。とか妄想してると続きが気になってきます!今後も頑張ってください!