一風変わった異世界の世界へようこそ

 文字数の関係で、途中で終わってしまっているのが、すこし残念ではあるが。

 まあ、この内容なら、二万文字以下の短編で終わらせてしまうのは確かにもったいない。

 通りゃんせの歌によって異世界、というかパラレルワールドを旅する二人の少女。面白いのは、異世界に行っている間は、その異世界の自分がかわりに元の世界にやってきているということ。しかも、ちょっとずつ自分とキャラがちがう。

 さらに異世界へ行く二人のキャラにもの凄い温度差があること。その温度差たるや、別作品の主人公がコラボしているのかと思うほど。ここも読み処のひとつ。

 続きが書かれるかは分からないが、「未完」というのも、小説のひとつの形態で、案外そういうものは多い。本作がどうなるかは分からないが、途中まででも十分面白いので☆3つ。