何が詰まってるのか、ぱっと見ではわからない面白タイトルです。
「おもちかえり」というワードは勝手に色んな煩悩をかきたててくれますね(笑)。
タイトルどおりエルフと出逢う主人公・小太郎は、忍者の末裔にしてデータセンターにひっぱりだこのサイバー技術者。
異世界ファンタジーと近未来SFチックな電脳世界との融合は、他に類を見ない特殊な空間を展開してくれます。
……たった20000文字で。(ここ重要)
エルフさんとのかけあいが面白くて、あっという間に読み進めてしまうのですが、おかげさまで読了もあっという間です。
「20000文字じゃ足りない!」と思わせる、ストーリーとキャラクターの壮大なるポテンシャルを秘めた作品です。
とにかく楽しい!面白い!
ジャスト20000文字のジェットコースターのような体感。ぜひ味わってみてください♬
忍者の仕事って、こんなに幅が広いものだったのか――。
デジタル忍者、凄いです。
強く賢く逞しく。って何かの標語のようでもありますが、本当にその通りなのでありますっ
状況を冷静に分析の上対処するその姿に、「この忍者……できる!」と思わずにはいられません。
エルフがまた可愛いことこの上なく、また会話もとても面白過ぎて楽し過ぎて、となっているところへ怒涛の展開が。
え?えーっそうだったの!と新たな驚きと感動に迎えられ、読了してしまったことがもったいなく感じました。
とても楽しかったです!
なので、主人公の趣味には黙って目をつぶりたいと思っています。←いや言っちゃってるし!
素敵な作品をありがとうございましたー!
まず、このタイトルに心を鷲掴みされました。
作者様のエッセイ「駄作記念日」にチラっと出てきた単語なのですが、一体何が起きるのか。もしくは起きたのか。おもちかえりの意味とは、どう受け止めればいいのか。しかもエルフです。この凄まじい混沌とした妄想を駆り立てるタイトルが頭から離れず、作品を読んでいる最中も脳内の片隅に意識してしまう。恐ろしい破壊力のあるタイトルです。
そして、何よりも言葉に出した時の発音がクセになります。
「おもちかえりエルフ」
サラリと流れるように、とんでもない発言をしたのでは?という罪悪感といいますか……羞恥心といいますか。一見何を言っているのか理解できない不思議な魅力溢れるタイトル。
して、中身の方はと言いますと……。
忍者がサーバーを管理している物語です。
え? お前は何を言っているのか?
ですからタイトルに偽りなしの作品でございます。
デジタル忍者なのです。
作風はシリアスな展開もありますが、コミカルテイストで独自の世界観を描いています。異世界ファンタジーに馴染みがなくても笑いとともにスっと読めてしまうのは、作者様の技量なのでしょう。奇抜な展開にアッと言う間に読み終えてしまうと思います。
エルフを持ち帰る瞬間を読んでみたいと思いませんか?
どうぞ、一読してみて下さい。
一話目からアクロバティックな設定に驚かされるドタバタコメディ&バトルもあるよ! なサービス精神(いろんな意味で)豊富な作品です。
主人公強い。
でもでも、それを振り回すヒロインたちも強い(いろんな意味で)
謎な設定データセンターですが、世界の繋がりやその意味など、しっかりと筋を通していて。
そしてコメディだけでは終わらせない展開に驚きです。
こんなとんでも設定コントロールできるの!?
と思ったら(いろんな意味で)アクロバティックに決めていただけます。
主人公の趣味は是非履歴書に書きましょう。
あ、でもその後「ご趣味」は続けられているのだろうか……。
度肝を抜かれる舞台設定に是非飛び込んでみてください!
……とタイトルの時点で疑問がわきますが、第1話読むとわかります。
異世界につながっていてモンスターが湧き出すデータセンターで24時間365日体制でサーバーのトラブル管理を行っている忍者なんですね……という時点でもう何かがおかしい世界設定(笑)。
しかも、この忍者、属性が「中立」だから「善」や「悪」だと入れない階にも行けるので重宝されてる……って『ウィ●ードリィ』かい!(笑)
そんな「デジタル忍者」小太郎が、異世界からまぎれこんだエルフのロリ娘ミオを「うっかり」拾って帰ってしまい、家についたら馴染みのデリヘル嬢(合法ロリ)エリがやってきてさあ大変!(笑)
……ってコメディかと思ってたら、意外や意外、データセンターの秘密だの、ロリエルフの世界の実態だの、急激にシリアス化する世界。そして意外に(←失礼!)カッコいい小太郎の大活躍!
特にクライマックスは必見です! ぜひお読みください!!
元々は作者に定評のあるSF要素をはじめ、アナログ(忍者)、情報ネット(デジタル)、異世界、現代社会という食材を一つの鍋にぶっ込んだ意欲作。
テンプレートな作品に飽きた読者さんにはもってこいで、読んでいてワクワクさせられることは間違いありません。
ただ気を付けなければならないのは、この作者さん……作中で必ずネタに走らなければ我慢できないという病……げふんげふん、特殊な個性をお持ちの様で、今回も例外なくちょいちょいエレクトリックな部分が垣間見えます。
そして、短編という拘束により2万字という小さな鍋にはキチンと食材が納まりきらなかったという惜しさはありますが、それは長編という大鍋へ移し替えるしかない!!という期待に胸の高鳴りが止まりません。
恐らく読まれた方は練り込まれた設定に対し、2万字というボリュームの少なさへ、もっと読みたいという渇望に苛まれることに違い無いでしょう。
最後になりますが、作品のラスト一節へこの言葉を贈らせて頂きたいと思います。
_ト ̄|○ <へんたいよくできました
主人公が忍者!
とは言っても、手裏剣をシュシュシュっと飛ばしたりはしません。
彼のお仕事はDC(データセンター)のメンテナンス。
ただのDCではありません。
神龍が守るそこは異世界の影響を受けていて、モンスターも出てくるし、進入するにも条件があります。
主人公の小太郎は、お仕事に関しては非の打ち所がないように見えます。
強くて優秀でカッコいい。
だけど、女の子に懐かれた途端のグダグダっ振りったら(笑)
それでもお仕事は完璧にこなす。素敵。
割とシリアスなお話だと思います。
だけど要所要所に笑いを鏤めさくさくっと読ませてくれるところは、この作者さまならでは。
異世界ものでお馴染みの冒険譚とは少し違います。
歴史ものでお馴染みの忍者のお話でもありません。
だけど、だから、とっても面白い。
オススメです。
この作者様ならでは、としか言いようがない。忍者と言ったら歴史的異世界を想像するが、この作品は違う。データやセキュリティといったSF的な世界観に、ファンタジックな異世界が上手い具合に共存している。生真面目な主人公と謎の少女の出会いなど、異世界のオーソドックスなボーイミーツガールを織り交ぜつつ、独特の世界が展開する。アクションもこの作品の見どころで、主人公の身体能力はまさに忍者並である。序盤で縛りが提示されていることから、大げさなハイアクションは無いのだろうが、それでも主人公のアクションは素晴らしい。
ただの異世界に慣れてしまった方は、是非この作品を御一読ください。