100×10の恍惚感

 1話100文字。それが10話で1000文字。

 ぎりぎりまで切り詰められた各話の内容は、すでに小説というよりは、記号の応酬。その中で展開されるラブだのギャグだのは、あたかも100文字を超えたら爆発する爆弾を解体する作業のようにギリギリ。

 凄いを通り越して、呆れるかえる。

 作者の如月仁成さんには、和田竜作「村上海賊の娘」の中で紹介された泉州侍最高の賛辞を送ります。

「こいつ、アホやで!」

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