夏の一夜、静かな椅子にてご堪能いただきたい感動の一曲。
一小節ごと耳へ届くメロディーは異なれど、八小節全てが一つの楽曲、一つの想いを紡ぎ出す。
そんな芸術を、皆様にも堪能していただきたい。今は熱い目頭と共に、そんな想いでいます。
御作者様の描く心象の機微にはいつも感動を頂戴しているのですが、御作品は言葉の構成の妙が胸をずっと締め付ける。
八章への分割と行数によるビジュアル効果も相まって、息苦しさと切なる想いが、静かに、確かに私の世界を包みました。
曲の終わりと共に拍手すら忘れ、背もたれに重みを預けてため息。
素晴らしい演奏でした。
事前にご本人様から「いっぱい分割しちゃった」と聞いていたので、その全てにコメント残していこうと思ってました。
でも、一話読んだ瞬間に気が付きます。コメントしながら読むものじゃない。恐らく心が引きずり込まれるぞと。
125文字と遊び心も見えますが、書いてる内容はまるで感動物の海外映画。
時代を追ってシーンを変え、アングルが目まぐるしく切り替わる。鍵盤から奏でられる優しくて悲しい音まで聞こえてくるようでした。
文章のビジュアルにも仕掛けがございますね。八話目に完全に落とす工夫、流石です。
素晴らしい。その一言ですね。
個人的に、七話の最後の言葉で涙腺がやられました。