八小節。人は、与えられた譜面を最後まで弾き続けねばならないのか

夏の一夜、静かな椅子にてご堪能いただきたい感動の一曲。
一小節ごと耳へ届くメロディーは異なれど、八小節全てが一つの楽曲、一つの想いを紡ぎ出す。
そんな芸術を、皆様にも堪能していただきたい。今は熱い目頭と共に、そんな想いでいます。

御作者様の描く心象の機微にはいつも感動を頂戴しているのですが、御作品は言葉の構成の妙が胸をずっと締め付ける。
八章への分割と行数によるビジュアル効果も相まって、息苦しさと切なる想いが、静かに、確かに私の世界を包みました。

曲の終わりと共に拍手すら忘れ、背もたれに重みを預けてため息。
素晴らしい演奏でした。

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