星のかけらの五百円玉

作者 青樹加奈

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★★★ Excellent!!!

物語を中盤まで読み進めて、
何が起きたのかを理解して、私は泣いた。
情けなくて、悲しくて。

それほどまでに感情移入していたのだ。


この作品の魅力は、主人公とホームレスの掛け合いにある。
特に、ホームレスの語り口調が個性的だ。どこか愛嬌があり、人の心をつかんで離さない。

この人は相当頭がいい。度胸もある。
私なら、この場面でとっさに「この財布、●●●か?(※ネタバレ防止)」とは言えない。

読めば読むほど、会話に引き込まれてゆく。

本文の二行目のセリフが、とくに巧い。
このセリフを読んで「ええっ、なんでだよ」と思ったときにはすでに主人公に感情移入している。
このセリフがあることで、一気に「二人のセリフを傍観する読者」ではなく「主人公目線」に立たされる。

だから、五百円玉の描写もシンプルなのに、本当にキラキラして美しく感じる。
星が落ちてきてコインになったという話にも、心をくすぐられる。

人によっては主人公をあざわらう人もいるだろう。
感情移入する私を馬鹿にする人もいるかもしれない。

でも、ヒロインの言葉と、ラストの主人公の言葉で気付く。
そう、この物語は「そういうふうに」楽しむのが、たぶん正しいのだ。
感情移入して、ワクワクして、ちょっと泣いて。

そして最後に思うのは、やはりこのホームレスが元気に暮らしてくれるといいな、ということである。

★★★ Excellent!!!

カメラマンの主人公はホームレスの写真を撮るため、ある老人に声を掛ける。
その老人は撮影を拒否するが、かわりにピカピカの500円玉を見せてきて……。

主人公と同じく……わたしもホームレスの老人を心から信じていました。
そして、いろいろ判明したあとも最後までずっと信じていました。

主人公とホームレスのやりとりは大変秀逸だったため、そこに猜疑心を抱いたわけではないのです。
きっと作者様の文体や雰囲気が良いからなのだと思います。

結末も本当にすっきりと嬉しい気分になりました。
このようなとても優れた作品に巡りあえて、わたしも幸せですー!
ありがとうございました!^-^

★★★ Excellent!!!

短いながらも心温まる良い作品でした!

はじめは老人がいい思いをする話と思っていましたが、最後には「やられた!」と感じました。幸せの形は人それぞれ、それこそ、夜空に浮かぶ星が沢山あるように。

ラストの展開を読んで、僕は頭の中に、いい笑顔でニヤリと笑う老人の姿を見ました。

★★★ Excellent!!!

面白いっ! 素敵なお話!

ホームレスが持っている財布は魔法の財布だった。
毎日、1枚、星のようにピカピカの500円玉が入っているという。
主人公はその魔法の財布に惹かれ……。

ネタバレしてしまいそうなのであまり詳しく書けないのですが、主人公とホームレスとのやりとりがメインです。
そのストーリーの進め方が巧みで、自然と主人公側の感情に同意していく読者が多いと思うのですが、そのタイミングで魔法の財布のトリック、さらにはホームレス側の話へと展開していきラストへ。

全てがきれいに線で繋がるストーリーで、読後のすっきり感は半端ないです!

星のかけらは本当だったのですね♪


★★★ Excellent!!!

 その五百円玉が、星のかけらの五百円玉だと聞かされて、あなたはどう思いましたか?

 そして物語のラストを知って、どう思いましたか?


 ぼくは最初、「騙してんじゃねえの? このジジイ」と思い、ラストを読んで、「うまくやりやがって!」と思いました。心が汚れてますよ! やはり人間は、主人公の青年のように、澄んだ心を持ってないといけませんね!

 星のかけらは確かにありました。青年の心の中に。

★★ Very Good!!

童話のようなお話。
こういうオチの作品ってレビューが難しいですね。
例えどんでん返しの悲しいオチか、大ハッピーの幸せオチか。
それすら言いたくありません!
でも、完成度が高い!
って、ことは確実です!
そして、掌編なので気軽に読めるので是非読んでみて下さい!
コンパクトに纏めてあって、好きでした!
面白い話を読ませていただき、ありがとうございます!

★★★ Excellent!!!

 掌編ゆえに内容は語れないが、素晴らしい作品であった。
 是非読んでほしい。私は滅多にこれほど評しないのだが、これは別だ。
 是非読んでほしい。大事二回もまず使わない。それほどの出来だ。

 ただ、表題通り5ミリ惜しかった。
 それもまた具体的に書くわけにはいかない。
 筆者に感謝と共に直接伝えさせて頂く予定だ。

★★★ Excellent!!!

星のかけらってなんだろう?…とタイトルに惹かれて読ませて頂きましたが、心の中があったかくなる物語だと思います

日常の中、忙しさの中で忘れてしまいそうな何かが物語の中に詰まっているような…

星のかけらは幸せのかけらかもしれません

五百円玉の素敵な魔法ですね