約束の、青いピカピカ　～秋立２.９冊目～　シリーズ初見でも大丈夫！　中間選考突破謝恩作♪

さてさて、今回はまさしく夏休み回でしたね。

今はすっかり冬ですが、だからこそ夏の暖かな(暑い)日々を思い出したくなります。

幻想的なロケーションなのに、テンションはいつもと変わらない。
もはや安心感のある二人のやり取りを読んでいて、思わずクスリ、思わず鳥肌が立ちました。

レアな家族たちも出てきましたし、次回も楽しみに読ませていただきます。


にぎた

　そのクラスの学級日誌には、変わった記入欄がある。それは「秋山が立たされた理由」という欄だ。
　出席番号二番の秋山道久は、毎日毎日、廊下に立たされる。まさにそれは、予定調和。
　本作は、その秋山道久が毎日立たされる理由を解明しようという大作「『秋山が立たされた理由』欄のある学級日誌」の特別編「青いピカピカ」である。

　本来、一日一エピソード、その日秋山が立たされるにいたった経緯を語ってゆく連作短編形式の本編「秋立」とは打って変わって、本作は中編小説。しかも夏休みのエピソードが語られている。
　よって、当然秋山は立たされない。学校がないからだ。

　本来の意義が失われているはずの特別編であ…続きを読む

バイトに明け暮れ宿題に追われ、学生らしい夏休みを満喫したかに見えるかのお二人さん。ですが最高最大のイベントが未消化でした。
そう、夏といえば海！　海ですよ。

コメディ成分を控えたことで、思春期特有の甘くて酸っぱい想いの数々が、もう海の塩辛さを薄めてしまうほどに、これでもかといわんばかりにダイレクトに押し寄せてきます。そしてそれを見守る大人たちがまたいい味出してます。これは癖になる味ですよ……！

サイドストーリーとは思えぬ充実した内容に大満足です！　と同時に、ちょっと焼きそばも食べたくなりましたw

立たなければならない男、秋山は謎の少女、穂咲の記憶をたどり、母なる海へと向かった。
味方からの妨害、閃光のFireworks、そして照りつける日の光の中の消耗戦、慣れない海岸での戦いに消耗しながらも、かすかな手がかりを手繰り寄せ、暗がりの中で二人が目にしたものとは？

白きワンピースと時の謎が二人を誘う2.9冊目。

秋立といえば、ドタバタラブコメディー。
そんなことは周知の事実。
もちろん、作者さまの筆力は存じております。

だけど。

どうしちゃったのーーー？

美しすぎるんですけど。
切ないんですけど。
どきどきするんですけどーっ。

作者さまの実力を侮っておりました。
素晴らしく素敵。

もちろん。
作者さまの本領もきちんと発揮されております。

ああ。素敵な夏休みだった。

大人気『秋立』シリーズの夏のお出かけ編🏖

とにかく『秋立』ワールドを堪能してください。
笑える。
ツッこめる。
面白い。
ホロリとする。
でもまた笑えて、楽しさの永久ループ🎶

もう何冊目かわからないのですけれど（笑）、こちらからでも楽しめます。

でもやっぱり１冊目からがオススメかな。ケラケラ笑っているうちにあっという間に本作までたどり着きますよ。
そうすると、本作だけで見せてくれる景色にも気付けるかも(^_−)−☆

夏、海、恋。
テッパンですな💕