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内大臣が末姫、結姫様の入内が決まる。つまりは今上帝とのご結婚、その報せに姫は…… あやかしとの駆け落ちを決意する！？　しかも相手はこれから募集です。 かくして霊感ある従者の一縷君に…続きを読む

マンドラゴラ農家は窮していた。 人の代わりに犬の命を犠牲にする旧来の収穫法が糾弾されつつあったのである。 それを解決しうるのは伝統の技か、イノベーションか ここに農家兄弟対決の火蓋…続きを読む

再演専門の映画館ってたまらないよね…！と思う方は迷わず開いてみてください。 場末の映画館のレイトショー、「僕」の隣で観るのは地縛霊のくじらちゃん。 くじらちゃんは女子高生で、唯一…続きを読む

無表情不器用の伯爵さまに（内心）溺愛されてるっ なラブなシチュエーション、彼の心情パートでそのすれ違いをニマニマ見守れる、のですが 真骨頂はやはりこの微に入り細を穿った令嬢ツッコ…続きを読む

留学から帰ってくる彼、が変わってしまっているのではないかと不安な田舎住み彼女。 大丈夫だよ、と友達の私は励ましますが… 「二年ぶリだネ〜！」 カタコト！？譲治がジョージになっ…続きを読む

著者、「名作」たちのすばらしさはもとより、これを伝えようと選んでくれた、教科書の選者の方にも感謝の思いです。 そして、思い出させてくれた、この作品へ。 こちらは現在小学生のお子様…続きを読む

あー、10時開店ってどっちもなんかなぁって。 二人にその違いの大きさもなかったのかなぁって。 じんわり、じんわり。あえて言葉にしないで感情のまま留めて置こうと思いました。というわけ…続きを読む

短編連作ということで気軽に各駅停車に乗ったら終着は銀河の果てだった、という圧倒の読後感でした。“途中下車は可能ですか？”“可能ですがまた行きのホームに立っているでしょう” 収束して…続きを読む

函館山の展望台。一人の青年は未来への失意から自死を選ぼうとしていた。その目の前に二人の不思議な少女が現れる。 『函館の夜景が美しいのは、人の一生が染み込んでいるからだ』 そうして「…続きを読む

アドベントカレンダー、のごとくまさに一箱一箱開けるのが楽しみな短編集です。 一話完結でお題が全て違うのです。不思議で心温まってきゅんとして…… 日々心に潤いと彩りを頂きました。どれ…続きを読む

一枚の絵画がその描かれた場面の前後背景を想起させ心象風景となって動き出すのと同じように、この五百字の文字が千差万別の大群となってその奥行きに思い馳せてしまう。

美しいですよね……感性が 話タイトルと本文は同じ「文」ではあるんですが 並びや区切り行間すら味わい深くて 句であることを忘れる耳心地よい珠玉の言の葉 息づかいを迷わせない文並び 目…続きを読む

熱帯で暮らされている（そうなんだ！）という作者様の詠む俳句にしてエッセイ。開いてニヤリとしない方はいないんじゃないでしょうか。もうたくさんのレビューが寄せられているようで蛇足かもし…続きを読む

ああ〜これどうやったら続き読めるの？ 受賞してくれ〜ということで宜しくお願いします！ ドジっ子平凡（願い）中学生女子が四人の男子に命を脅かされて……と思っていたら溺愛されて！？　…続きを読む

四民族の交わる多民族国家、エリストリア連合国。そのとある有力貴族に仕える女奴隷、リディアさんが本作の主人公なのですが―― 陰謀渦巻く宮廷で、密偵として華麗に立ち回りその毒牙を暴きま…続きを読む

チャンネル登録数21万人を誇る人気YouTubeチャンネル、『有隣堂しか知らない世界』 有隣堂看板フクロウにしてMCのR.B.ブッコロー氏と文房具バイヤーの岡崎さんがこたび紹介する…続きを読む

迷宮入りの謎があれば警部が頭を下げて依頼するのは、女子高生探偵、川端侑花！ 今日もお任せくださいと胸を張るけど、その心中は（ｱﾜ((ﾟﾟддﾟﾟ ))ﾜﾜ!! 何故なら、いつも『強…続きを読む

小さなボクが迷子に……あらあら、と心配していると次々に手を差し伸べてくれる人達。 でもてんで的外れなところに置いていかれちゃって……？なんだかオカシイぞ？ 最後まで読むと自然とにっ…続きを読む

“煙突から出るお菓子を焼いている甘い煙”…… ワタにはふかふかの雲を詰め込んで、そんな素材でできたぬいぐるみがあったらなんてステキなのでしょう！ ぬいぐるみ職人見習いのリコさんは初…続きを読む

タイトルの「ぬいぐるみちゃん」が友人を指すという導入から、初め狂気めいたものかとぞくっとしたのですが……人形、ではなく「ぬいぐるみ」と表現したことに深みのある、愛おしさと切なさが溢…続きを読む

お嬢様と執事。と聞いてこれはと前のめりになってしまう方、間違いありません。 五人の殿方の求婚に「本屋を用意して」とまるでかぐや姫の如く難題を出しますが、一見我儘に見えてその意図は……続きを読む

「本屋」のお題書きでとても即興で書いたとは思えない、起承転結に唸る現代ドラマです。 　昔ながらの書店を営む齢九十余年の店主光代さんと、その元でアルバイトをする狸（⁉︎）の翠さん。あ…続きを読む

あははは！と笑いました。 「本」の媒体が失われた遙か未来で人々が本屋へ向かう、その理由とは。 いつの時代にあっても、人が夢と希望を失わない限り本は不滅ですね……　 本屋の未来に安心…続きを読む

どこから話せばいいでしょう このとある村の神様とその贄の娘が夫婦になるまでの物語を。 神様は、贄の娘の想い人であり夫となるはずだった人の姿で現れます。 亡き人が戻ってきた――のは…続きを読む

鬱屈した感情、閉塞したセカイ、欺瞞の輪廻 観覧車というテーマ、ウンコという切り口が見事です。 人間は結局というかそもそも動物、大人が庇護者でない事に気が付くのは通過儀礼。そんな思春…続きを読む

チェコスロバキア製の小銃・スコーピオンを片手に戦場を這うのは、地味なOL・文川さん。というのも、銀縁眼鏡の紳士な上司・網野さんに「サバゲー」に誘われたからだ。 ーこれ、楽しいか？…続きを読む

現在では麻酔を用いて痛みを和らげる無痛分娩という方法もあり、欧米ではむしろ主流とも聞きます。お産はそれ程痛みを伴うものなのです。 帝王切開というのは、開腹手術です。腹の皮も筋肉も…続きを読む

この作品の魅力を損なわずに読後言葉にするのは難しいかもしれません。 この作品自体がショートフィルムのようでもありました。 冒頭、夜空の下の猫と少年と菫のクッキーと…… 素敵な物語に…続きを読む

櫻子さんには大好きな仕事がある。乳酸菌飲料の販売レディだ。 櫻子さんのお母さんも同じ仕事で、シングルマザーとして育ててくれた母が大好きだった。そして今は三歳の娘も、保育園の迎えの自…続きを読む

自死 『自分の手で自分の命を終わらせた』者達 は“運命”の気まぐれによって「白い部屋」に集められました。 所謂自殺という他に、思わぬ死を迎えてしまった人達も含まれます。 主人公もそ…続きを読む

カメムシの死骸を筆箱に入れるわ、なすりつけで停学になるわ やることなすこと最悪で、「悪友」で許す主人公は神様なのか？ そりゃあもし仮に間抜けな事故死をしたら自分を殺した犯人に仕立…続きを読む

一万時間あったら、何をして過ごしますか？ 仕事で無茶を押し付けられて深夜に帰宅して、明日は土曜日――と思ったら。次の朝も金曜日だった。でも、この金曜日は繰り返される金曜日。一万時間…続きを読む

読み終えて今、胸が一杯になっています。 主人公の服部朔君は、『無機物』の魂を自分に憑依させ、そこに刻まれた記憶に触れることができる「共感応」という能力を持っています。 無機物に魂…続きを読む

分からない！判らない！解らない！ もう一度読み直したけど解らなかった。 でもそう、解らないままがいいと思った。 惹き込まれる、面白い、それと「分かる」ことって別じゃあないですか？ …続きを読む

俺のクローンが寂れた漁村に彷徨う。 どういう－－いいから読んで見てくれ！ と言ってしまいたくなりますね。短編です。 故郷に顔を出すのを、帰れない車をあえて選ぶまでして渋る主人公。そ…続きを読む

中華風ファンタジーといえば 陰謀・絢爛・皇位継承……時に妖術など、愛憎渦巻きそして美麗な活劇が魅力ではないでしょうか。とっぷりと浸れるのがこの作品。 架空世界の為、ジャンルとしては…続きを読む

女怪盗、ぴよぴよ仮面参上！ 華麗に忍び入るのは、市営住宅の二階―― パッと駆け寄るのは「僕のところに来てくれた！」と喜ぶ小学生の男の子。 怪盗ぴよぴよ仮面が盗むのは、放課後一人き…続きを読む

おにぎりって、いいですよね。米を握る。具を入れる。海苔を巻く。 サンドイッチは片手間に食べる為に編み出されたと聞きますが。 それだけじゃない、この島に生まれたからには切っても切り離…続きを読む

連作小説の第三部に当たり、簡潔にまとめられたこれまでの「あらすじ」を読むことで一層物語を楽しむことができると思います。 家具職人の正人さんと、高校生の頃その仕事に影響を受けたスペ…続きを読む

受験を控えるごく一般的な男子高校生、剣条司の日常はある日突然急転する。聞き流していたニュースが告げるのは、彼が「とある王族の後継者候補」であるということ―― 後継者争いに巻き込まれ…続きを読む

「殺し屋ナイツ」その名の通り、主人公ナイツは殺し屋です。 しかしそれは残酷に充てがわれた運命的なものであり、自らの意思によるものではなく、彼は「仕事」の後いつも自己嫌悪と罪悪感に…続きを読む

一人の少女が電車に飛び込む。その腕を、掴む。少女は涙を浮かべてお礼を告げた。 彼女が知る由もない、ある言葉を口にして。 この、駅のホームで始まる少年の日常と少女の非日常の邂逅――…続きを読む

本に出会い夢中だった頃を思い出させてくれました。 カテゴライズも知らなかった子供の頃に時間を忘れて読み耽ったのは「異世界ファンタジー」でした。 アラビア風、なのですがこう言ったこ…続きを読む

良作に巡り合わせてくれたレビューにも感想を言いたい……！と思ったことはありませんか？ ここでは「カクヨム上で公開されているという設定の架空の小説作品を対象とするレビュー文」(要項…続きを読む

坂の途中に住むすみれさんと坂の上に住むひかるさん。 横恋慕をしてしまった女性とされてしまった女性。 思う人は違えど、そんな二人が出会って…… 対照的な二人の織りなす心情とその…続きを読む

火の神（アグニ）と煩悩塗れの青年（ジャラル）とのバディ感ある短編物語です。 この神の食物は、なんと煩悩。それはこの神自身が密教僧達の欲望から生まれた為か。 「神」とは名乗っておりま…続きを読む

『八咫超常現象研究所』その名の通りこちらは超常現象、いわゆる「オカルト」を専門とする便利屋です。 一体どこで相談したらいいのやら、頭を悩ませた依頼人が訪れる最後の砦。扱われる事件簿…続きを読む

『も』と『でも』の分かれ道――このタイトル、気になりますよね。 高校一年生。写真部だった主人公はバスケの試合でファインダー越しに「桃華先輩」に恋をします。先輩を撮りたくて腕を磨き、…続きを読む