読みやすさ、面白さに定評のある作者様による、すれ違いラブコメです。
ほんの出来心による小さなウソ……のつもりが、大変な事態を招いてしまいます。
身から出た錆とはいえ、そんな悪いことなの?
婚約は破棄されるわ、自称を恋人が一気に3人も現れるわと、もうてんやわんや。
中級聖女の主人公の元に、大聖女様までやってくる始末。
事態は混迷を極めますが、読者視点では、ただただ面白いコメディです。
するする読めるというのは、ホントに凄い。
みんながみんな、真面目に真摯に行動した結果がコメディになっていく……☆
カクヨム界の三谷幸喜こと、宇部 松清先生には、今度こそ書籍化されて欲しいものです。
コミカライズにも、ぴったりですね♪
鉄仮面と揶揄される表情固定の婚約者。怒った顔も笑った顔も泣いた顔すら誰も見た事がない。感情があるんだかないんだか。
巨大な石で頭部にダメージを負ったエリザは目覚めた時、ふと乙女心が疼いていじらしいウソをついてしまう。それがとんでもない事態を引き起こすなんて思いもよらずに……。
いやぁもうどのエピソードも、めちゃくちゃ笑っちゃう。時々読者と主人公エリザのツッコミがシンクロすることさえ。終始テンションが高くて、結構大変な状況なのに全くどんよりとすることがなく。
誰がエリザの頭を石で殴ったのか? というミステリー感のある本筋と、「堅牢の石の聖女」が「賢者の石の聖女」と間違われておこる謎の恋人騒動。てか三人も沸いて出てくるっていうのが。そのドタバタも終始、笑いの要素で満ち溢れておりまして。もうこれ以上すれ違う事あるの!? と思うぐらい、すれ違う。
すれ違いのもだもだ系って、ともすればまどろっこしくて見てられなくなりますが、この作品は終始明るくすれ違うものだから、もう、そのやり取りが楽しくて楽しくて。
婚約者アレクの無表情なまま繰り出す不穏なセリフの数々や、感情豊かなハートビート、エリザの乙女な性格なのに鋭いツッコミ力など随所に笑いのセンスが光りまくり、テンポも良くてあっという間に読み切りました。
コミカライズで読みたい~! 絶対面白いですよこれは。いや一足飛びでアニメになってもいいかも。
エンターテインメント性の高い楽しいお話を探してる方はぜひ、読んでみてください。
『堅牢の石の聖女』エリザ・ストーンは、背後から殴られて意識を失ってしまう。本来なら撲殺エンドで物語は第一話で終了のはずだったのだが……。
『堅牢の石の聖女』であるエリザが神様より賜った加護は「石」! その「石」の加護により、彼女の頭は極めて堅牢であり、巨大な石で殴られても何ともなかったのである。そう、3日間ほど意識を失ったが、実は大したことなかったのである。が、それが却って悪かったかも知れない。
ちょっとイタズラ心を出したエリザは、婚約者であるアレクサンドルに「あなた誰?」とか言ってしまったのである。
ちょっとした勘違いとイタズラ心から始まるすれ違いが、どんどん大きくなっていくコメディーです。
ストーリーはもちろん、描写からして面白い。スキあらば笑わせてくる。コメント返信すら面白い。
突っ込み重視のエリザと、ナチュラルなボケ担当のアレクの二人が中心になって、何か大きな陰謀とか世界をゆるがす聖女の力とか、いかにも出てきそうで出てこず、でも笑いが取れそうなら躊躇なく出してきたりする
冒頭ちょっとシリアスな感じで始めておいて、物語の地盤を固めてからコメディーに全振りする手法が、あ、この作者、慣れてるなという感じで安心して笑えます。主要登場人物のエリザとアレクはもちろん、その周囲を固めるキャラたちすべて、良くも悪くも一生懸命で大真面目で……、そう、それが一番面白い。
ストーリーで笑わせ、描写で笑わせ、行間でも笑わせてくる。文字でやるコントといっても過言ではない。志村けんさんの顔くらい笑える。
いやー、残念。カクヨムに「コメディー」部門があればこの作品、間違いなく決勝戦までいったはずなのに。
無表情不器用の伯爵さまに(内心)溺愛されてるっ
なラブなシチュエーション、彼の心情パートでそのすれ違いをニマニマ見守れる、のですが
真骨頂はやはりこの微に入り細を穿った令嬢ツッコミ♡(byヒロイン)
何度くすくすしたか、マーカー引いたら大変なことになります。蛍光ピンクで埋め尽くされる――!
かと思えばひゅんっと極まる切なさもあり。重くて少々()変になるヒーローの愛やよし!
鉄仮面伯爵x石頭聖女 x??x??x??……主人思いなシゴデキ従者や謎の婚約者団、とりまく人々との掛け合いも楽しい。
笑いと愛をお探しですか?あなたが欲しいのはこの石頭聖女♡ラブストーリーですね!おすすめです♪
中級聖女のエリザ嬢、その加護は「石」頭!?
そんなエリザ嬢、ある時街中で撲殺され……
……かけまして、なんとか目を覚ましました。
けれど、大切で大好きな婚約者・アレクとの記憶「だけ」を失っていて……?
この作品、エルザやアレクの心の声がとっても面白いです。勿論台詞も、なかなかユーモアたっぷりというか、笑います。え、いいの!? みたいな突っ込みをしたくなること請負です。
わたしとしては、メイド長のあの方が好きです。
さて、記憶を失く……したエリザ嬢、アレクとの記憶を取り戻すことが出来るのでしょうか!?
それは、読んでみてのお楽しみです。
聖女とか婚約破棄とか記憶喪失とか、流行に乗ったキャッチーなタグが並ぶ本作。
しかしそこからイメージされる予想を、良い意味で大きく裏切ってくれます。
これね、コメディなんです。めちゃくちゃ笑えます。
無口で無表情な婚約者アレクの本心が分からない男爵令嬢エリザは、何者かに頭を殴られたことを機に、ちょっと記憶喪失のフリをしてみることに。
しかしこれがマズかった。
実はエリザのことが大好きなアレクはショックを受け、彼女に無理をさせまいと婚約を白紙にしてしまいます。
そう、この二人、完全な両片想いなんです。
ここから始まる行き違いコント。裏目に出るにも程がある。
更にはエリザの婚約者を名乗る男が三人も現れて、事態は混迷を極めます。
エリザを襲った犯人は誰なのか?
二人の婚約はどうなってしまうのか?
みんながみんな大真面目。だからこそ滲み出る面白さがあります。
テンプレに飽きた方や、甘すぎる恋愛ものはちょっと苦手という方にも、全力でおすすめできます。たぶん腹筋も鍛えられます。
ぜひご一読ください!
爵位こそ違えど昔から交流があった、エリザとアレク。婚約者として長い月日が経ち、さぞ仲睦まじい関係になっているかと思いきや、むしろ婚約が白紙になる事態になっていました。
そのきっかけは、エリザが襲撃に遭ったとき。エリザが興味本位で婚約者のことだけ忘れたふりをして、愛を試してみたことが不運の始まりでした。
鉄仮面伯爵と呼ばれているほど感情が読めないアレクから、熱烈な愛の言葉をかけてもらいたい。
そんな欲を持ったときは、まさかアレクが一歩引いてしまうとは予想していなかった訳で。
嘘を取り消せなかったエリザは、自分が失恋したことに心を痛めてしまいます。
しかし、アレク婚約者が記憶喪失になったことで愛が冷めてしまったのではなく、エリザのことを昔から好きだったからこそ自分のふがいなさを深く悔いていたのです。無表情の裏に不器用すぎる一面があるなんて、誰が想像できましょう!
そんな中で現れた自称エリザの恋人! しかも三人!
ぽっと出の輩に負けていられないと闘志を燃やす元婚約者の幼馴染みに、胸きゅんが止まりません!
実はお互いに一途で似た者同士のこじれた幼馴染みの恋を、楽しい地の文に笑いつつ追っていきませんか?
異世界ファンタジーの中の、聖女ものってジャンルを知っていますか?
知らない方は、カクヨムの検索機能を使って『聖女』と入力すればズラリと出てくるはず。簡単に言えば、ファンタジーな異世界ものに登場する、神やら精霊やらの加護だのにより不思議なスーパーパワーを持った女性のこと。
スーパーパワーというのは病気を回復するとか邪悪な力を封印するとか作品によって様々ですが、聖女がそのパワーを使って世の中のために貢献するというのはだいたい同じ。それが、聖女ものの基礎設定。
ただし、さっきも書いた通り、カクヨムには『聖女』と検索したら出てくる作品がズラリ。こんなに聖女ものが溢れているのなら、聖女というのに加えて何か尖った設定が必要です。
自分が今まで見た中には、タクアンを作り出す力を持ったタクアン聖女や、お酒大好きな飲んべえ聖女なんてのもありました。
そして本作では、そんな多種多様に尖った聖女界隈に新たな一石を投じる聖女が。その名も、『石頭聖女』のエリザです!
なんじゃそりゃと思われるかもしれませんが、作中での正確な二つ名は、『堅牢の石の聖女』なんかこう、石に関する加護を持っている訳ですが、その影響もあって、聖女本人の頭も石頭になったのです。もしかしたら、加護とは関係なく生まれつきという可能性もありますけど。
その石頭のおかげで、何者かに撲殺されかかっても、三日ほど目を覚まさなかっただけでなんとかなりました。
しかーし、問題はこれから。
目を覚ましたエリザは、婚約者のアレクに対して、ほんの出来心でこう言います。「あなたは誰ですか?」。
要はこれ、記憶喪失のフリをして、婚約者であるアレクに心配してもらいたいという、可愛い乙女心です。
普段無愛想気味なアレクだって、これなら慌てて、君は僕の婚約者だよ、愛しているよなんて言われるかも。なーんて期待をしてたら、言われました。
それに対するアレクの答えはこれです。「ただの幼馴染みだ」。
ちょっと待て、婚約者だろうがよ! なにシレッと嘘ついてるんだ。撲殺されかかった時以上の衝撃だよ!
しかもどういうわけか、記憶喪失の噂を聞きつけ、エリザの恋人を名乗る男性が三人もやってきます。
君は忘れてしまっているけど、僕は君の恋人なんだよ。って、記憶喪失は嘘だから。誰だよお前ら!
せっかく石頭のおかげで命が助かったのに、ほんの少しの嘘で非常にややこしいことに。
石頭聖女に明るい明日はあるのか?
聖女として特別な力を持ち、『堅牢の石の聖女』と呼ばれている男爵令嬢のエリザ。
聖女といっても順位の高くない、その他大勢の聖女なのですが、婚約者もいてそれなりに素敵な人生を歩んでいました。
しかし、そんなエリザが頭を石で殴られ、殺されかける事件が起きたからさあ大変!
幸い、石頭のため死なずにすんだエリザのお見舞いに来たのは、幼馴染みで婚約者のアレク。
ここでエリザはイタズラ心でつい、死にかけたショックでアレクに関する記憶がなくなったと、嘘をついたのですが……。
アレク、エリザの記憶がなくなったのをいいことに、婚約の話をなかったことにしようとしてきたのです。
まてまてまて、何を考えてるんだアレク!
婚約破棄ものが流行ってますけど、お前もそうなのかー!?
しかもそれに加えて、全く覚えのないエリザの自称恋人が3人も現れて大混乱。
出来心でついた嘘がきっかけで、まさかこんな事態になるなんて。
だけど今さら、記憶がないのは嘘ですなんて言えません。
婚約をなかったことにしようとするアレクと、3人の自称恋人。
はたしてエリザは、誰と結ばれるのか?
ろくな男がいないんじゃないかと思った、そこのあなた。その考えは案外正しい!
出てくる男はダメンズばっかりだけど、笑えるラブコメディです。
冒頭大事件が起こります。
なんとっ、ヒロインのっ、聖女エリザがっ、撲殺されそうになるんですよ!!!
神聖なお力のおかげで(どんなお力かはタイトルにありますね)、一命は取り留めたものの気を失うエリザ。目覚めると、そこには普段無表情で何を考えているのか読み取りづらい婚約者のアレクが、自分を心配そうに見下ろしているではありませんか。
そう、あの鉄仮面が人間らしい心理をわずかですが見せているのです。
これは!
エリザは閃いてしまいました。ちょっとした乙女のイタズラ心です。
だから記憶喪失になったふりをしてみたのですが……。
妄想しますが、エリザ的には、ここでアレクが「たとえこれまでも記憶がなくなっていても、また君に惚れてもらえるよう自分はがんばる」くらいのね、何か気概っつぅか、強い愛みたいなのが欲しかったんじゃないかしら、って。そういう台詞どっかで読んだことあるの、あたし。
何しろ、このアレクとエリザの関係。婚約者といってもそこは貴族のお二人です。親同士が決めた相手といやまあそこまでといいますか。
幼馴染で昔から仲良くはあったけれど、その交流に強い愛情を感じることは少なかったわけです。嫌われてはないと思うけど、恋愛と言うより友愛みたいな。
だからエリザは確かめたかったんだよな。うん、わかるぜ。
でもここでアレクの返答が予想外だったわけです。
記憶喪失のふりをして「あのー、私たちの関係って?」と聞いてみたエリザに、アレクは「だたの友人」ってな感じで。そこはっ、「僕は婚約者だ」と答えるべきでしょっっ!!
……という感じで、はじまるすれ違い西洋風ファンタジーラブコメ。
そうです、すれ違いなのです。このアレクは内面かなりの激情家でエリザを強く愛しているのです(※作品のタグ見て!)
しかーしっ、表情筋が働かないため、ちっとも表面にはこの愛、出てこない。というか肝心のエリザに伝わらないっ。
という表情筋の怠惰とアレクの間違った返答をかますヘタレ要素、さらにはお互いが恋愛において相手の気持ちを重視するがあまり、とことんこじれるという展開に。
そこへ邪魔でしかない三バカ貴族まで集合し、撲殺未遂の犯人探しもはじまって……。
本作、コメディです。
まさかの真相にも笑えてしまう、素敵な作品。
そろそろ完結間近のご様子。サクサク読めるテンポの良い文体なので、長編でもあっという間に読み進められますよ。年末年始の楽しみにぜひ!
エリザは通称「堅牢の石の聖女」と呼ばれ、婚約者のアレク伯爵との結婚を控えていた。
しかしあるとき、頭部を花瓶大の石で傷つけられて昏倒します。
意識を取り戻したエリザは、アレクのことを忘れたことにして、彼の愛を確かめようとしてしまいました。
それがさまざまな悲劇(喜劇?)を呼び、ふたりの距離が離れていきます。
つけ込むようにやってきた三人の男爵令息。いずれもがエリザの「婚約者」を名乗っています。
当然記憶を失っていませんから、この三人は受け入れられませんが、犯人を知っているということだったので街で話を聞くことに。
どうやらこの三人はエリザのことを「賢者の石の聖女」と勘違いしているよう。
果たして、誤解されたまま三人のうちの誰かと結ばれるのか。それともアレクが奪い返すのか。
そしてエリザを襲った犯人とは。
コメディに定評のある作者による、一風変わった聖女物語をご一読くださいませ。
幼馴染が転じて婚約者同士になった男爵家の令嬢エリザと、伯爵家のアレクサンドル。
エリザはアレクのことが大好きで、折々に手紙を書き、贈り物をしたり。
アレクも返事を書いたり、贈られた品を身に着けたりするのですが……。
いかんせん、アレクは鉄壁の無表情。
手紙も実は別の誰かが書いているんじゃないか疑惑があったり、贈られた品だって喜んで身に着けている……のかどうかわかんない。無表情だから。
結婚間近なある日。
エリザは聖女としての務め(そうなんです。エリザは聖女で市中を結構気軽に見回って加護を授けています)を果たしていた時、暴徒に襲われて頭を激しく殴打されるエリザ。
目が覚めたとき。……まあ、いろいろあって、記憶喪失のふりをしたわけです。
「え。あなた誰ですか」と。
それを信じたアレク。
「幼馴染です」
いや、婚約者でしょう! そこは君の婚約者だと言うべきところでしょう!
読みながら驚愕したのですが、すぐに私はひらめきました。
「はっはーん。アレクめ。実はエリザ以外に女がいるな……⁉ これ幸いにエリザを切り捨ててその胸と尻がでかい女(青嵐の架空人物。本文には登場していません)を婚約者にするつもりだな!」
なんて悪い男だ、とひとり憤っていたら……。
違っていました。
大間違いでした。
アレク、エリザ大好き男でした。
ただ、表情に出ないだけでした。
あの手紙も直筆でした。
すまん。まじ、すまん……。
詫びて済む問題かどうかわからんが、とりあえずアレク、すまん。私がラノベを読みすぎたせいで……。お前はてっきり最後にざまぁされる男だと思っていたよ……。
恋愛物語に「すれ違い」は重要な要素です。
これがあるから話が盛り上がるのです。
ですが……この「すれ違い」でこんなに爆笑できるのか、と。
読者として、第三者として両方の視点がわかるからこそ、大笑いできるこの仕組み。
本作、本当に面白いです。
カクヨムコン中に完結予定とタイトルにもあります。
この恋の行方をどうぞみなさん。見守っていきましょう(笑)!
聖女の力を持つ男爵家の令嬢エリザちゃんは、ある日暴漢に襲われてしまいます。でも、助かります。
婚約者のアレクはいつも表情が変わらない表情筋が死んでいる伯爵様。彼の心を試すべく、彼の事だけを忘れたふりをしたら……。
という始まりのお話なのですが、このアレク、マジで表情筋が死んでいて、愛の言葉も手紙でしか囁けません。
エリザちゃんからしたら、不安になりますよね。
エリザちゃんは石の加護がある聖女なので、石頭って事で暴漢に頭を殴打されても生きていたのですが、記憶はしっかりあるんですよ。
アレクの心を試した結果が……あれであれなんですよねぇ。
でも、このアレク実は……。
もう、ジレジレの展開に「アレクのバカァァァ!」って何度も叫びそうになります。
想いをちゃんと口に出せない人間って損しますよ。
これからの展開どうなるんだ!? ってドキドキします。
この作品は完結とハッピーエンドが保障されている作品です。エタる事も涙にくれる事もありません。感涙で咽び泣く事はあるかもしれませんが。
なので、安心してドキドキしていられます。完結保障ってありがたい。
どうでしょうか。表情筋が死んでいる伯爵様の拗らせ愛、垣間見てみませんか?