美しいですよね……感性が話タイトルと本文は同じ「文」ではあるんですが並びや区切り行間すら味わい深くて句であることを忘れる耳心地よい珠玉の言の葉息づかいを迷わせない文並び目次で一覧するのではなく1ページ1ページを捲りたくなるああこれが作家の書く短歌なんだと嘆息しましたパステルカラーの水色に浮かぶ白い文字を追っているようなふわふわと優しくどこか儚くて目を凝らさずにいられない美しい詩集のようでした
この作品は、作者様のいらっしゃる世界のエモい部分を表現するために書かれたものだそうですが、ネットも含めた広い世界、目を凝らせばありとあらゆるところに『エモい』は隠れていて、ちっぽけな自分の存在にもヒトの創り出したネット世界にも愛しさが込み上げてきます。私達と密接に関わるネット世界とそこに生きる人々をこんな風に切なく綺麗に表現できるなんてすごいなと、一首一首作者様のセンスを味わいながら読ませていただきました。素敵な作品です。作品にちりばめられた『エモい』をぜひご堪能下さい。
遠くの人と心を通わせることのできるネットの海は広大で、澄み渡っているとは言い切れないよどみがあります。視界を塞ぐ広告や、憂鬱な本人確認、届いているのか分からない自分の声に不安感を体験された方は少なくないでしょう。それでも人がネットの海に身をゆだねるのはなぜなのか。この連作を味わいながら、物思いにふけってみてはいかがでしょうか。