概要
麻酔なしで帝王切開手術を行う決断をした妊婦さんと医師の実話
これは伊豆七島の新島へ旅した私が耳にした、島の妊婦さんと医師の実際にあったエピソードです。
(個人情報保護のため人名は仮名とし、脚色を加えストーリー仕立てにしています)
新島で暮らすキクは翌月に出産を控えた妊婦。島の女性は男性以上に働き者で、お腹が大きくても作業にでるのが通例だった。身重のキクが破水したまま仕事にでてしまう。
破水したことを知りながら働き続けたキクは、母子ともに危険な状態に。
担ぎ込まれた診療所の医師は子どもを諦めるよう説得したが、キクが望んだのは無麻酔帝王切開だった。
地域医療を支える医師たちと、小さな勇気を持った妊婦さんのお話。
(個人情報保護のため人名は仮名とし、脚色を加えストーリー仕立てにしています)
新島で暮らすキクは翌月に出産を控えた妊婦。島の女性は男性以上に働き者で、お腹が大きくても作業にでるのが通例だった。身重のキクが破水したまま仕事にでてしまう。
破水したことを知りながら働き続けたキクは、母子ともに危険な状態に。
担ぎ込まれた診療所の医師は子どもを諦めるよう説得したが、キクが望んだのは無麻酔帝王切開だった。
地域医療を支える医師たちと、小さな勇気を持った妊婦さんのお話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!離島の妊婦は何故無麻酔帝王切開に至ったのか
現在では麻酔を用いて痛みを和らげる無痛分娩という方法もあり、欧米ではむしろ主流とも聞きます。お産はそれ程痛みを伴うものなのです。
帝王切開というのは、開腹手術です。腹の皮も筋肉も子宮という内臓も切り裂く。これを無麻酔というのは想像を絶します。女性だから我慢できる痛みというのは決してないのです。
東京の離島に暮らす一人の妊婦、キクさんは一体何故その決断に至ったのか。
「有った」のは何か。
何も保障されない、自分の命も省みない危険な決断です。どういう結果を齎すかは分からなかった。ひと通りの美談として読むものではありません。諦めるよう説得した医師も、確実に目の前の命を救う為の当然の判断でし…続きを読む