坂の途中も坂の上も、海は見えて。

坂の途中に住むすみれさんと坂の上に住むひかるさん。

横恋慕をしてしまった女性とされてしまった女性。

思う人は違えど、そんな二人が出会って……

対照的な二人の織りなす心情とその変化が印象的でした。

「不倫」は決して肯定されるものじゃないけれど、

奪いたい壊したいなんて思いはなくてそうしたくない自分と恋う心を自由にできない自分への葛藤。

それを認めることなんてできない当然で、でも囚われてしまっている心。

恋に傷付く女性達が描かれながら読了後は爽やかに前向きな気持ちになれると思います。

坂の途中も坂の上も、海は見えて。心の曇りが晴れたなら、きっと輝く星を見つけられる。

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