第6話
結局昼飯は店のおすすめだという野菜沢山のスープ料理とパンの付け合せだった。
味は意外とこってりしてたが胃にもたれないふしぎな味。Vは美味しかったと言って追加でデザートまで頼んでしまった。
そのデザート代含めても料金は首都の飯屋と比べて安い。
「食材の仕入先はすぐ近くにあるからな」
ドーリーのつぶやきに、そうじゃないと思うが、と思いつつお腹が膨れて満足なVは曖昧に同意した。なんでもいいじゃないか。
「おい、だれか助けてくれ!!医者だ。医者は居ねぇか!!」
一休みして代金を精算しようと二人で勘定をしていた所、店の外で騒ぎが起きた。
「どうしたんだ」
「隣の見習いが包丁で指切り落としちまったらしくてよ」
「おっかねぇな」
そんな話が聞こえてくる。
「ちょっと行ってきます」
「勘定はしとくよ。おい、そいつは魔法使いだ。道をあけな」
ドーリーはそう店の中から怒鳴りつけて野次馬をどかした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます