伝説‥4話〜到着と迷子と饅頭と{改}

 ここはオパールの城下街。その高台に、魔導師学園がある。


 この魔導師学園は、他種な見習い魔導師たちが、魔法などを学びに来ている。



 あれから数日後、ミクとルナはオパールの城下町にたどり着いた。


 そして魔導師学園の門の前に、ミクとルナは立っている。


「ミク。ここが魔導師学園です」


「うわ〜、大きな建物で、すごいのら〜。何かワクワクするのら」


 そう言うと2人は門をくぐり、他の召喚魔導師たちが、待つ場所に向かった。




 場所は移り、ここはオパール城より、遥か東南に位置する森の中。


 リュウキとアリーシアは、道に迷っていた。


「おい!本当に、この道でいいのか?何度も同じ所を歩いてる気がするんだが。まさか、道に迷ったんじゃないだろうな」


「ん〜どうだろう?おかしいなぁ。神殿の祭壇には、すんなり行けたのに……何処で間違えちゃったんだろねぇ」


「てか、さっきから、何も食べてないせいか。あまり力がでねぇ……」


「そうだねぇ。何か食べないと。ん〜……」


「アリーシア。まさか、野宿って事はないよな」


「ハハハァ……どうかな?」


 そうアリーシアに言われ、リュウキは頭を抱え溜息をついた。


 そしてリュウキは、この森を出る方法を、アリーシアと考える事にした。




 その頃クロノアとディアスは、オパール城から南西に位置する、ここバルハドの街にいた。


 そしてオパールの城下街まで、あと少しの所まで来ていた。



 クロノアとディアスは宿屋にいた。


(魔導師学園に、たどり着いたとして、元の世界に帰る方法が、本当に分かるの ?)


 そう考えていると、コンコンと戸を叩く音がしたので、クロノアは扉の前まで行った。


「……誰?」


「あっ!ディアスだけど。これから街の中を、見て歩かないか?」


 ディアスにそう言われ、クロノアは扉を開けた。


「そうだなぁ。まだ夕食までには、時間があるし見て歩くかぁ」


「じゃ、部屋に戻って、バッグを取ってくる!」


 そう言い、ディアスは部屋に行くと、バッグを持ち戻ってきた。


 そしてクロノアとディアスは、宿屋の外に出た。




 クロノアとディアスは、街の中を探索しながら歩いていると、美味しい匂いがしてきた。


「この匂いって!もしかして、饅頭を蒸している匂いじゃないの?」


 するとクロノアは、饅頭が好きだった為、その匂いにつられ、建物の中に入って行った。


「ク、クロノア!?まさか、饅頭が好きなのか?って……おい!待てよ」


 そう言うとディアスは、クロノアの後を追いかけた。

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