伝説‥34話〜…罠…⁉︎
ここは魔導師学園のリュウキの部屋…。
クロノアにより部屋の窓側の壁はほとんど破壊され外が丸見えになっていた。
そしてクロムとギュミルはリュウキとクロノアを睨みながら近づいてきた。
「やはり…お前達を野放しにしておくのは危険なようだな…。」
クロムはそう言うと槍を構えた。
「俺達が危険?…それはどういう事なんだ⁉︎」
「…お前達は…神々の塔に行くんだよな?」
ギュミルがそう言うとクロノアは首を傾げ、
「ん?…明日行くつもりだけど…それとこれと何の関係があるの?」
「フッ…お前達が神々の塔に行き力をつけられては事なのでな…上の判断で…今のうちに始末した方がいいだろうと結論が出たわけだ…。」
クロムはそう言うとリュウキとクロノアを睨み付けた。
「神々の塔で力をつける?…俺達はただ…帰る方法さえ分かればいいんだ…別に力が欲しいわけじゃない…。」
「だが…神々の塔に行くという事は…必然的にそうなる…神に力を授かる事になるからな…。」
「ギュミル…そろそろ暗くなる…その前に方を付けた方が良さそうだ…。」
「ああ…そうだな……だが…ここじゃ狭いがどうする?…これ以上コイツらにこの学園を破壊されたら事だ…。」
そう言うとクロムは考え、
「じゃ…それならば…その破壊された壁から外に出て…方を付けようじゃないか…。」
「……俺達が神から力を授かる……それは避けられないって事なんだよな?」
「ああ…そうなるな……だが…恐らくは…帰る方法も神々の塔に行かなければ…分からないだろうがな…。」
クロムがそう言うとリュウキは他に方法がないか考えていた。
「リュウキ…こんな時に…何で腕組んで考えてるわけ?」
「随分と余裕だな…。」
そう言うとクロムはリュウキとクロノアを外に誘い込む様に兵に指示を出した。
兵はリュウキとクロノアを囲い外に追い込もうとした。
クロノアは外に出たが、何故かリュウキは腕を組んだままその場から動かず、リュウキを囲っていた兵も急に動かなくなった…その一瞬、リュウキの周りに魔法陣が浮かび上がり…ボンッ‼︎…と爆風が放たれ兵達はバタバタ倒れていった。
「あー…うるせぇなぁ…人が考えてる時ぐらい……静かにしてくれねぇかな?」
それを見たクロノアとクロムとギュミルと兵達は何が起きたか分からず呆然とその光景を見ていた。
クロノアとクロムとギュミルは我に返り、
「いったい…今のはなんなんだ?」
「お前…何をした?」
「リュウキ……もしかして…今、違う職業にしてる?…てか…こんな技使える職業ってあったかな?」
そう言われリュウキは辺りを見渡し、
「ふぅ〜……あー…これな…最近マスターした…トリックスターのスキルで…【トリック マイン】…やっぱ便利だよな…こう言う時にはこういうスキルって…。」
「リュウキ…はぁ…でも、いつの間に…職業変えてたのよ…。」
「ついさっきだけどな…この方が…槍相手なら有利な気がして変えていた…そして、考えてる間襲われる可能性あったから…罠を張っておいた…。」
「いや…リュウキ…最後のは嘘でしょ…アンタの事だからわざと考えてたフリしてたよね?」
「フッ…さあな……。」
「…お前…リュウキと言ったか……なるほどな…かなり頭が切れるようだな……それも、職業も他種マスターしてるようだ……その女も危険だが…それ以上にお前の方が危険なようだな…。」
そう言うとクロムは槍を2つ持ちつなぎ合わせた。
「ほう…その槍…いい槍だな……なるほどな……。」
そう言うとリュウキは不敵な笑みを浮かべた。
「リュウキ…はぁ…その顔は…また何か考えてるわね……どのみち戦わなきゃならないなら…私も何か策を考えないとね…。」
そう言うと、クロノアとリュウキはクロムとギュミルを睨み付けた…。
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