伝説‥33話〜リュウキとクロム‥クロノアとギュミル⁉︎…やり過ぎて…

 ここは魔導師学園の寮のリュウキの部屋…。


 リュウキとクロノアは兵達に囲まれていた。


「何なんだ…お前達は⁉︎」


 リュウキがそう言うと後方から2人の男が兵達の間を通りリュウキとクロノアに近づいてきた。


「異世界の者が2人か…3人と聞いていたが…まぁいい…。」


「クロム…俺は女の方をやる…。」


「ギュミル…ああ…構わない……男の方が倒しがいがありそうだしな……。」



 ……この2人は、ナルザスの配下の者でクロム・ブロイアとギュミル・ウェバーである……



 そう言いながらギュミルはクロノアの方に、クロムはリュウキの目の前にきた。


 リュウキとクロノアは互いに背を合わせるように身構えた。


「何なのよ…。」


「お前達は…その女の仲間なのか?」


 そう言うとリュウキはリフィアを指差した。


 クロムはリフィアを見て、


「……なるほど…お前達は…俺達の前に狙われたという事か…。」


「それはどういう事なの?…じゃ…リュウキを襲った…この女とアンタ達は……まったく関係がないという事なわけ?」


 そう言うとギュミルはリフィアを見て首を傾げ、


「クロム…まさかとは思うが……この女…奴らの手の者じゃないのか?」


「フッ…恐らくは…そうだろうな……だが…今はコイツらを片付けるのが最優先だ…。」


「ああ…そうだな…。」


 そう言うとクロムとギュミルは2人に襲いかかった。


 クロムはリュウキ目掛け槍を突き刺そうとした。


「おい…待て……クッ……。」


 リュウキは素早くそれを盾で防ぎ、すかさず剣でクロムの右脚の太ももを狙い突き刺した。


 クロムはリュウキに右脚の太もも刺され血を流し顔をしかめながら、


「クッ…はぁ、はぁ…やはり…そう簡単に片付けられそうにないな…。」


 そう言うとクロムは痛い足を抑えながらリュウキを睨んだ。


 一方ギュミルは、


「フッ…可愛い女を殺すのは趣味じゃないが…他の奴に始末されるのは勿体ないしな…まぁ、俺の手で眠りにつくんだな⁉︎」


 両手に一丁づつ魔弾銃を持ち狙いを定め、


 《アイス ショット‼︎》


 と言うと魔弾銃から冷気を纏った氷の弾丸がクロノア目掛け放った。


「うっ……その発言…凄く気持ち悪いんだけど⁉︎」


 クロノアはそれを見て瞬時に杖を翳し、


 《ファイア イクスプロージョン‼︎》


 と呪文を唱え氷の弾丸とギュミル目掛け放った。


「おい⁉︎…お前……その魔法は〜〜⁉︎」


 ギュミルはクロノアの魔法が放たれたと同時に慌てて光のバリアの魔法が入った筒の蓋を開け放つが威力があり防ぎきれず攻撃を受けた。


 そして部屋の中にいた兵達もその魔法を耳にした瞬間全体にバリアを張ったが威力があり過ぎてバリアが破壊され軽傷を負った。


 部屋は勿論のことその魔法の威力により窓があったのか分からないくらいに破壊され外が丸見えになっていた。


「あらら…ちょっとやり過ぎちゃったかなぁ……。」


「クロノア…お前な…場所を考えて魔法使えよな…はぁ……どうすんだよこれ?」


 そう話をしているとクロムとギュミルが2人を睨み更に近づいてきたのだった…。

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