伝説‥25話〜救出作戦⁉︎…そして、殺気…
ここはアクアメノスの宿屋…シュウ達は部屋に戻ってきていた…。
夕方になり日が沈みかけていた。
「それでだ…シュウと俺で…エイリスを助けに行こうと思っている…。」
「グラディスさん…さっきも言ったが…俺はそれで構わないが…クレイとマリリンはダルナド達と行くとしても…アイネはどうするんだ?」
そう言うとグラディスは考えた後、
「そうだな…ダルナド達とオパールに向かわせるのは…流石に不味いな…そうなると…アイネは、俺達と行動を共にした方がいいだろう…。」
「私は…それで構いませんが…エイリスさんを助けに行くと言っていましたが…監禁されている場所は分かっているのですか?」
「いや…場所までは分かっていないが…恐らくは…シェルズ城の中じゃないかと…思っているんだが…。」
「いいえ…そこには、エイリスさんはいません…。」
「アイネ…もしかして…エイリスの居場所を知っているのか?」
そう言うとアイネは頷き申し訳なさそうに、
「グラディスさん…申し訳ありません…私が、エイリスさんを拉致しました…。」
そう言うとグラディスはアイネに詰め寄り拳を握り締め殴り掛かろうとした。
「お前が…エイリスを……。」
「弁解するつもりはありません…いくらジルベイム様の指示であっても…私は…。」
「待って下さい⁉︎…グラディスさん…気持ちは分かるが…今は……。」
そう言われグラディスはその気持ちを抑えた。
「…クッ……すまない…確かに…シュウの言う通りだな…今はエイリスを救出しなければならない……。」
「アイネ…じゃ…そうなると…エイリスさんの監禁されている場所は知っているんだよな?」
「はい…それは……。」
アイネがそう言おうとした…その時、クレイが小声で…
「ちょー待てや…シュウ…なんや…スゲー…嫌な殺気がビンビンしとる…それも、1人ちゃうなぁ…んー…こりゃ4人はおるなぁ…。」
「クレイ…確かに…お前に言われて気づいたが…これは…アイネが狙いか…それとも俺達か…まぁ…どっちにしても……。」
「ああ…やらなしゃあないなぁ…。」
「シュウ…クレイ…私は…アイネとダルナド達と何処かに避難してるわね…。」
「マリリン…大丈夫なんか?」
「クレイ…もしかして…私の心配してくれてるの?」
「あー……いや…ダルナド達が…お前の戦闘の巻き添いになるんやないかぁと思てなぁ……。」
「…クレイ……あのね…はぁ…まぁいいか…そんな事をしている暇はなさそうだしね…。」
「俺は…どうしたらいい?」
「んー…ここは…恐らく…クレイと俺で何とかなると思う……グラディスさんは…マリリンの援護を…お願いします…。」
そう言うとグラディスは頷き、
「ああ…分かった…。」
そう言うとグラディスはマリリンとアイネとダルナド達と敵の気配に気づいていない振りをしながら部屋を出て行った。
それをシュウとクレイは確認すると、
「クレイ…どう思う?」
「そやな…俺らが狙いなんは間違いあれへんけど…アイネの口封じもあるやろな…まぁ…あっちは…マリリンとグラディスさんがおるから…心配あらへんと思うけどな…。」
そう言うと2人は相手の動きを警戒しながら、何も気づいていない振りをしていたのだった…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます