伝説‥46話〜忍術奥義 龍神 ニノ巻
ここは魔導師学園の時計塔のテラス…。
ベルクスは両方の掌に青白い電流を貯め、リュウキに襲いかかった。
だが、その攻撃はリュウキに当たるも幻の如く消えていった。
「クッ! 何なんだ。その技は⁉︎」
「さて、何だろなぁ。タネが分かれば簡単なんだけどな。」
(どうする?痛、クッ、まだ手がいてぇし。またあの電気がテラス全体に放たれたら厄介だ。んー、そうなるとあれをやるしかないか。)
(クソッ‼︎ 何なんだ⁉︎コイツの動きが全く読めねぇ。いや、動きだけじゃねぇ。何を考えているのかさえ分からねぇ。)
リュウキは徐々に増えベルクスを円で囲んだ。
ベルクスは更に苛立ちながらどれが本物のリュウキなのか見ていたが、余計にイライラしてきて身体から電気を発し始めた。
そして、ベルクスは身体に力を込め、青白い電流を放とうとしていた。
(さて、そろそろ頃合いか、いい感じになって来たみたいだしな。)
リュウキは巻物をくわえると、
《忍術奥義 龍神 ニノ巻‼︎》
急に空が暗くなり、風が吹き渦が出来うなり始めた。
その風の渦はリュウキを覆った。
「これはいったい?今度は何をするつもりだ⁉︎」
ベルクスは苛立ち更に身体中に電流を発生させた。
そして、ベルクスはテラス一面に電流を放った。
それを見て、風の渦を纏ったリュウキは、渦と共に宙に浮きテラスの外に出ると、
(クッ‼︎うっ、これはヤバイ!選択を間違えたか。制御が……。)
ボンっという音と共に風の渦の中から煙が出てきた。
するとその煙は風の渦を覆うとリュウキは龍と化し、時計塔のテラスを旋回した。
「ちょ、ちょっと待て⁉︎りゅ、龍に化けやがった⁉︎何なんだコイツは……。」
ベルクスは既にテラス全体に大量の電流を放っていた。
龍と化したリュウキはテラスを旋回すると急上昇した。
そして、時計塔の真上まで来るとテラスを睨み上空で旋回し円を作った。
それを見たベルクスは不味いと思い、逃げようと階段の方に向かっていた…。
その頃…クロノア達は時計塔に向かっていたが、空が急に暗くなり風が吹き荒れ上空に龍が現れた為驚き立ち止まった。
「ちょ、ちょっと待って何で龍が?」
「これはいったい、何が起こっているというのだ⁉︎」
「あれって?んー、何処かで見た事のある龍なのら。何処だったのら?」
「えっ⁉︎ミクが見た事があるってまさかとは思うけど……。」
「あー、そうなのら。あれって、巻物を使って変身し攻撃する。忍者の忍術奥義なのら。」
「てっ事は、まさかあれって、リュウキって事なわけ?」
「そうだと思うのら。だけどリュウキ、大丈夫なのかな?」
「変身の技とはな。だが、その力を制御出来ればいいが……。」
「リュウキなら多分大丈夫だとは思うけど。でも、ちょっと心配かも。」
そして、クロノア達は不安を抱きながら、急ぎ時計塔に向かったのだった…。
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