伝説‥2話〜遺跡の祭壇{改}

 ここは、オパール城から遥か西南西に位置する、海の近くにある遺跡の祭壇。


 ルナは遺跡の祭壇に着くと準備を始めた。


(本当に、こんな事をして良いのかな?異世界の人を召喚するって事は、他の世界の人を、ここに呼ぶわけだし。出来れば失敗して欲しいかなぁ)


 そう考えている内に準備が終わり、魔法陣の前に立ち呪文を唱え始めた。


 そして、魔法陣から灰色の眩い光が放たれ、その光は天まで届く程に広がり、遺跡内を覆い埋め尽くした。


 そして、祭壇に横になり眠った状態で、キグルミを着た1人の少女が召喚された。



 この少女は2人目の主人公ミク。本名、灰沢 未来はいざわ みく16歳である。



 ルナはミクに近づいてみた。


(寝てるみたい。ん〜どう見ても女の子?召喚には成功したけど、この子どうするんだろう。……起こしたの方が良いよね。流石に……)


 そう思いミクを起こした。


 ミクは起こされ、目をこすりながら、辺りを見渡した。


「ふにゃ〜。ここは何処なのら?あなたは誰なのら?私は……」


「良かった!目が覚めて。私の名は、ルナ・バイオレットと申します。この世界は、シェルズワールド。そして今いるこの場所は、遺跡の祭壇です」


「ここって……」


 そう言いかけたが、自分の目の前にステータス画面があるのが見え、


(ん?これって……良くアニメにあるような、お約束パターンなのら。まぁ助かるけど)


「私は、ミクなのら。でもルナは、何で私を召喚したのら?」


 そう言うとルナは困った顔になり、


「それは……そうですね。あっ!そうそう。詳しい話は魔導師学園でしませんか?」


(何なのら?やけに、焦っているように見えるのら。でも、悪い人には見えないし。少し様子を見る事にするのら)


「そうなのらね。じゃ、行こうなのら〜」


 ルナはホッと胸を撫で下ろした。


「はい、行きましょう」


 そう言うとミクとルナは遺跡の祭壇を後にした。

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