伝説‥63話〜トパーズの街〜潜入〜
あれからリュウキとクロノアは城に1日残り、召喚の時の事やその後の事など、色々と詳しく聞かれた。
その後、アリーシア達6人と寮と時計棟の一部の修理をする為、魔導師学園に向かった。
シュウ達4人は城に残り、ナルザスとグラディスと、どう動くか今後の事を話し合った。
その間トパーズの街に向かわせ探りを入れさせていた先遣隊から連絡が入った。アイネの言う通り、トパーズの近隣の森の中に、木々に覆われ隠れるように屋敷が建っていた。
ロウディはナルザスにその事を伝え指示を出した。そして、すぐに動けるシュウ達4人とグラディスに、即トパーズの街に向かわせた。
リュウキとクロノアの2人には、魔導師学園の修理が終わり次第向かうようにと伝令を送った。
数日後、ここはトパーズの街の宿屋。シュウとクレイとミクとマリリンとグラディスは旅の者を装いこの街に潜り込んだ。
部屋は男女に分かれ、現在シュウ達の部屋でここからどう動くかを話していた。
「さて、どうする?先遣隊からの報告だけでは、まだ情報不足だ。」
「確かに、グラディスさんの言う通り。そうなると、手分けして情報を集めた方がいいと思うが。」
「シュウ。手分けするにしても、どう分けるつもりなんや?」
「クレイ。今ここにいるのは、グラディスさんと俺を含め5人。2、3で二手に分かれるか、1人は別行動で街の外のジルベイムの屋敷を探りを入れるかなんだが。ただ、後者だとその能力に適した者がいい。」
「ああ、そやな。リュウキがここにおったら、忍者か、他に都合ええ職を覚えてるはずやから、簡単に屋敷に侵入する事が出来たやろな。」
「確かに、リュウキなら侵入する事が可能なのら。でも、今はいないし。てか、その前に侵入し中の事を調べてくるだけなら私でも出来るのら。」
「そっか、ミクの職はシーフだから容易く侵入出来るって事なのね。」
マリリンがそう言うとミクは笑みを浮かべながら、
「うん、そうなのら。それに気配も消せるし、いざと言う時は盗賊の抜け穴使って逃げてくれば大丈夫なのら!」
「そうは言うが、本当に女のお前で大丈夫なのか?」
「グラディスさん。それは偏見なのら。私は平気なのら!」
「まぁ、ミクの実力は、俺は知っているから大丈夫だと思う。だが、ここは俺たちがいた世界とは違う。それだけは分かってるよな?」
「シュウ。確かに全然不安じゃない。って訳じゃないのら。でも、このメンバーでこれが出来るのは私だけなのら!」
「そうだな。ただ、無理だけはするな。いいな!」
シュウがそう言うとミクは頷いた。
そして、シュウとグラディスの組と、クレイとマリリンの組に分かれ、街に出てシェルズ城の者達に加担している者達の事について調べる事にした。
その後シュウ達は、宿屋を出て情報集めと、ミクはジルベイムの屋敷へと向かった。
場所は移り、ここは魔導師学園の寮。リュウキとクロノアとアリーシア達は、あれから数日が経ち、時計塔と寮の一部の修理を休み休み交代で手分けしながら、修復完了まであと少しと言う所まで漕ぎ着けていた。
そして、リュウキはいつも皆より早く来て修理をしていて、今日も朝早く食事を済ませ修理をしていた。
その後からクロノアが来ていつものように
「リュウキ。今日も早いみたいだけど、時計棟の上から女子寮覗いてるんじゃないよね?その位置だと丁度覗けると思うんだけど。」
「……クロノア!?いくら俺でもそんな事するわけねぇだろう!」
「さぁ、どうだろうねぇ。」
「はぁ、まぁいいか。それよりも早くここの修理を終わらせてシュウ達と合流しないとな。」
そう言われクロノアは頷き、リュウキに指示され寮の方に行き修理を始めた。
そして、その後からナルザスが時計棟の前に来て監視をしていた。
本来なら、グラディスがリュウキ達を最後まで監視する予定だったが、シュウ達とトパーズの街に行く事になった為、ナルザスが1日前からグラディスの代わりにリュウキ達の監視をしていた。
そしてその後からアリーシア達が来てリュウキが指示を出し修理を始めた。
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