伝説‥52話〜状況把握
ここは魔導師学園の時計塔の遥か上空。
(クソッ!思うように操れねぇ……どうやって操れっていうんだよ。こんなの……。)
するとシュウが
(……クッ、あ、あれは、まさかシュウなのか?でも、何でこんな所に……アイツもここに召喚されてたのか。てか、大丈夫なのか?必死で
するとシュウは
(何とかここまで辿り着いた。だが、思っていたより風が強すぎる。それに、こうもあっちこっちに激しく動かれたんじゃ会話するにも……さて、どうする?)
シュウは少し考えた後、
(確かあれがあったはずなんだが?)
シュウはなるべく下を見ないように画面をスクロールしアイテムを探していた。
リュウキがシュウの事を考えていると、旋回していた
(ん?何で急に止まったんだ?)
シュウは不思議そうにしていると、急にシュウ目掛け
(……クソッ!勝手に動くなぁ〜!!)
すかさずシュウは
「おい!?リュウキ!何のつもりだ!!」
そして
一方ここは時計塔付近。もの凄い風が吹く中、クロノアはクレイ・ディオンが来るのを待っていた。
「……今の状況見る限りだと。やっぱりリュウキ、制御しきれてない。てか、まだクレイは来ないの?」
するとクロノアの背後から人の気配を感じ振り返ると、グラディスとクレイ・ディオンが立っていた。
「シュウは無事辿り着いたみたいだが、まだ動きはないようだな。」
「お!こりゃまたえらい事になっとるやんけ。そこのお嬢ちゃん、もしかしてこのクレイ様の助けが必要やったりする?」
「あ、やっと来たわね。クレイ!」
「クロノア!これってどう見たって、あんまりええ状況やないなぁ。ある程度はグラディスさんに聞いとったけど……。」
「うん、私も何とかリュウキを助けたいんだけど。このもの凄い風が邪魔でこの先に進めないし、多分私の魔法じゃリュウキを助ける事は無理だと思う。」
「ああ、助けなあかんやろ。そやけど、シュウがビーストマスター になったって事は……あのアイテム使う気か?」
「ん?あのアイテムってなんなの?」
「ビーストマスター 以外には、使えんアイテムなんやけどな。ただ、この状況で使うつもりなんか?それに、シュウはこういう状況って確か1番苦手やったはず。」
「そういえば確かにボス戦苦手だったね。って、どうすんのよ。このままじゃ……。」
「どうするって言われてもな。俺がどうやってあそこに行くかだが……。」
クレイは辺りを見渡しながら考えていた。
(この状況でシュウのサポートをするとしたら……そうなるとやなぁ、あそこに登るしかないちゅう事やな。そやけど、どうやってこの大嵐の中、あそこに行くかやなぁ……。)
クレイは考えながら時計塔を見ていると、時計塔の全体の高さに1番近いのが、寮の屋根である事に気づき、
「仕方ねぇな。俺がシュウの近くに行くしかねぇよな。」
「クレイ、大丈夫なの?てか、その顔は何か方法を思いついたみたいだね。」
「ああ、思いついたっちゅうか。シュウの近くに行く方法を思いついただけや。」
「クレイ、この状況でシュウの側に行く方法があるというのか?」
「ああ、あるで。あそこにな!!」
するとクレイは寮の屋根を指差した。
「……って、寮の屋根って……その前にどうやってあそこに行くつもりなわけ?」
「クロノアのいう通りだ!どうやって行くつもりなんだ?」
「どうやって行くか……俺は格闘系ほぼ全てマスターしとる。そやけど、今のまんまの武道家で大丈夫やろ。ジャンプさえ出来ればええしな。」
クレイは軽く準備運動をし、
「ほな、リュウキとシュウの所に行ってくるとしよかぁ」
クレイはその場で軽くジャンプを二回すると弾みをつけ、大嵐の中を寮目掛け駆け出した。
そして、クロノアとグラディスは大丈夫なのかと不安を
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