伝説‥44話〜マナの量の差…
ミクはナルザスと共に外側からリュウキの部屋の方に向かっていた…。
リュウキの部屋の近くまで来ると、クロノアの魔法により無数の隕石がクロムとギュミルを襲っていた。
「これは……あの女の仕業か……。」
「……んー…クロノア…これはやり過ぎだと思うのら……。」
「…ミク…あの女も仲間なのか?」
「そうなのら…でも…やっぱり…怒らせると怖いのら……気をつけないとなのら……。」
2人はクロノアとクロム達の方に近づいていった。
クロノアは2人を縄で縛り終えギュミルの側で考え込んでいた。
ミクとナルザスはクロノアの近くまで来ると、
「…これは…少し遅かったみたいだな……。」
ナルザスはギュミルの側まで来ると立膝をつき息をしているかを確認した後クロノアを見た。
「…死んではいないようだな……。」
「…えっと…流石の私でもそこまでの魔法は……んー…でも、気をつけないとな……てか…もしかして…このギュミルとクロムって人の仲間なの?……それに…何でミクが一緒にいるのかな?」
クロノアはナルザスをムッとした表情で見た後ミクをみた。
「クロノア…えっとね……この人はアリーシアのお父さんでナルザスさんなのら……。」
「お前は、ミクの仲間のようだが……これはやり過ぎだ‼︎……自分がどれだけ強いのか分かっているのか……もう少し加減をする事を覚えた方が良いだろうな…そうでなければ…いつか必ず最悪な悲劇がもたらされる事になる………以前の…私のようにな……。」
「…確かに…そうなんだけど……んー…この世界に来てから上手く力の調整が出来なくて……それよりも…アリーシアのお父さんが…何でここに?…それも…この2人の仲間みたいだけど……それに…以前のって…もしかして…誰かを死なせたって事なの?」
「ああ……そういえば…今、力の調整が出来ないと言っていたな……。」
「うん…そうなんだけど……何でなのかな?」
「なるほどな…そうなると……もしかすると…クロノア…お前の世界とこっちの世界とマナの量が違うのかもしれんな……。」
「マナって?」
「…まさか……お前のいた世界にはマナが存在していなかったのか?……なるほどな…それでか……。」
「マナって…何なのら…。」
「…マナか……マナとは魔力の源と呼ばれており、そしてこの世界には、そのマナが満ちている……魔導師は、このマナがなくては魔法が使えない……いや…使えたとしても…それほど威力は出ないだろう…。」
「……って事は…こっちの世界だとそのマナが、無意識の私の魔法に反応したから威力が…上がり過ぎちゃったって事か……。」
「意識的にマナを使用していないのであれば、その可能性は高い…。」
「そういえば…ねぇ…クロノア…リュウキはどこなのら?…それにさっき凄い雷が落ちたみたいだったけど……。」
「…それなんだけどね………。」
クロノアはミクとナルザスにここで何があったのかを話した。
「じゃ……リュウキはそんな大怪我したっていうのに…そのベルクスを倒しに時計塔の方に向かったっていうのら……。」
「…そうなると…急ぎ時計塔に向かった方がいいな…。」
クロノアとミクは頷いた。
すると、ナルザスはクロムとギュミルを起こし薬を飲ませ、状況が変わった事を伝えアリーシア達の方に向かうように指示を出した。
そして、クロノア達3人は時計塔に急ぎ向かったのだった…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます