伝説‥47話〜招集
ここは時計塔の上空。
リュウキは忍術を使い、龍に変身し時計塔の上空で円を作りテラスを見ていた。
(クッ⁉︎はぁはぁ、な、何とか意識は保ってるが、どうする?このまま行けばスキルが発動するが、制御出来るのか?)
(うっ……クッ、威力がありすぎる!制御が……。)
ほんの数分前、シュウ達はアクアメノスの宿屋の部屋にいた。
シュウ達が話をしているとグラディスのバッグが赤く光出した。
グラディスはそれを見て慌ててバッグの中から赤く光る水晶を取り出した。
「こ、これは⁉︎赤く光を発しているという事は……。」
グラディスは青ざめた。
「グラディスさん、どうしたんだ?その水晶が赤く光ると何か不味い事でも起きるのか?」
「不味いといえばそうなのだろうが。この水晶は緊急時赤く光る。そして、この水晶はナルザス様からのもの。そうだとすると、オパールの方で何かあったのかもしれない。」
……そうナルザスはリュウキが変身した龍の危険性を警戒し、もしもの時の為に、グラディスに緊急招集をかけていた。
「そうなると、行かないと不味いよな?」
「ああ、そうだな。ナルザス様からの緊急招集がかかるという事は、ただ事ではない筈だ!」
「ほな、グラディスさん1人ちゃう方がええんちゃうか?」
「そうですね。もしオパールで何か大変な事が起きているとすれば、少しでも人数がいた方がいいのでは?」
「確かにそうだが、でも誰かはここに残らないと不味いんじゃないのか?」
「そうなるとやなぁ、誰が行って誰が残るかちゅう事やなぁ?」
「そうなるな。そうなると、俺が行った方がいいかもしれないな。マリリンもまだ起きそうにないし、クレイ悪いがここは頼む。」
「シュウ、分かった。ここは俺が残るわ。ってまさか俺1人って事は無いやんな?」
「クレイ、多分俺1人でも大丈夫じゃないかと思う。ただ、相手がリュウキならどうなるか分からないがな。」
「そやな。その前にリュウキがここにいるわけあらへんしな。ってまさか、な。」
「何かやな予感と胸騒ぎがして来たんだが?とりあえず俺はナルザスさんと一緒に行く。」
「そうだな。とりあえずはシュウと2人で大丈夫だとは思う。」
クレイとアイネとダルナド達は頷き、ここに残る事にした。
そして、シュウはグラディスのテレポートでオパールに向かった。
その頃、クロノアとミクとナルザスは時計塔の近くまで来ていた。
だが、大嵐が吹き荒れ、
「ちょ、ちょっと、どうするのよこれ?」
「クッ、このままでは不味いな。直ぐに来る事が出来る配下の者に緊急招集をかけたのだが、まだの様だな。」
「んー、呼んだのって1人だけなのら?」
「ああ、直ぐにここにこれる者は1人だけなのでな。」
「そうなのね。アイツこれってちゃんと制御出来てるのかな?」
「確かにちょっとおかしいのら。」
「これは不味いかもしれんな!」
クロノア達は風力が強すぎて、前に進めずにその場で
ここはオパールの街の入り口。
シュウとグラディスはテレポートをしてきた。
そしてシュウとグラディスは魔導師学園の方を見るなりその異変に気付いた。
「これは、どういう事だ?何故龍がここにいる?」
「……あれは、間違いじゃなければ、忍者の技で龍に変身して攻撃する忍術なんだが。」
「まさかとは思うが、シュウ達以外にも召喚された者がいるというのか⁉︎」
「かもしれないけど。何か様子が少しおかしい。まさかとは思うが、もしかしたら制御が出来てないんじゃないのか!」
「だとすれば急いだ方がいいかもしんれな!」
グラディスはシュウと共に時計塔の近くまでテレポートしたのだった…。
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