伝説‥36話〜連続スキル…⁉︎
ここは魔導師学園の寮…クロノアとクロムとギュミルは外にいた…何故かリュウキは自分の部屋から出ようとしなかった…。
クロムはリュウキを警戒しながら一旦ギュミルがいる方に避難した。
そして、クロムは小声でギュミルに話しかけた。
「ギュミル……どうも…あのリュウキとかいうやつの行動が読めん…。」
「ああ……だが…どうにかしてアイツを倒さないとな……さて、どうする?」
そう言いながら2人はリュウキを見た。
「ふぅ…もう降参って訳じゃないよな?」
「リュウキ…あんたね……はぁ…相手を挑発して…どうするのよ…。」
「…さあな……別に挑発してる訳じゃないんだけどな……。」
そう言うとクロムはリュウキを見ていてある事に気がつき小声で、
「ギュミル……そういえば…あの部屋に女が眠っていたな…。」
「ああ…だが…それがどうしたんだ?」
「まさかとは思うが……あの女に被害が及ばないようにあそこで……あー…いや…違うな…却ってあそこにいれば…あの女に被害が及ぶ……そうなると…何を考えている?」
「確かに……だが…あそこからどうにかして外に出さないと不味いだろう…何か方法はないのか?」
「仕方ない……あれをやるか…。」
そう言うとギュミルはクロムを見て頷いた。
そして、クロムは新たに二本の槍を繋ぎ合わせた。
ギュミルは両手に一丁づつ持ちリュウキに標準を合わせ構えた。
クロノアはそれをただ見ていた。
(…んー…とりあえず…私は様子見てた方がいいかもね……それに…多分…リュウキは何か企んでるだろうしねー…。)
リュウキはクロムとギュミルを見ていた。
(…双頭槍と魔弾か…さて…どうする?…この部屋から出れば…恐らく…あっちが有利になる……てことは…アレをやるしかないか…。)
クロムは双頭槍を構えながらリュウキに近づいて行った。
ギュミルはクロムが定位置に着くまでそのままの体制を保っていた。
クロムがリュウキの側まで来ると双頭槍を右手に持ち上に翳した。
すると、リュウキ目掛けギュミルは右手の魔弾銃から、
《アイビー ショット‼︎》
と言うと緑色の弾丸が放たれ、時間差で左手の魔弾銃から、
《バイオ ショット‼︎》
と言うと紫色の弾丸が放たれた。
そして、紫色の弾丸は緑色の弾丸を追尾した。
(さて…リュウキ…この攻撃を…お前はどう見る?)
クロムはそう思いながら双頭槍を身構えリュウキの様子を伺っていた。
(…ん?…ギュミルが…緑色の弾丸と紫色の弾丸?…魔弾だから魔法だよな?……ただ…気になる事は何でクロムは…攻撃して来ないんだ?…まるで俺を生け捕りにするような……フッ…なるほど…そういう事か‼︎……俺の推測が当たってれば…あの緑色の弾丸の中には植物系の何かの魔法が入っている…そして…あの紫色の弾丸の方にはそれを強化する何らかの魔法が入っている……よほど俺をここから引きずり出したいらしい……それならば…仕方ない……あの弾丸に当たるのもシャクだしな……アレをやるしかないか…。)
そう思い考えた後すかさず、リュウキは正面に右手で円を描き、
(《トリック トラップ‼︎》)
と心の中で呪文を唱え、
(《トリック イリュージョン‼︎》)
と心の中で呪文を唱えた。
その直後…リュウキに緑色の弾丸が当たり中から蔦が生え出し、その後紫色の弾丸が当たった。
そして、紫色の弾丸が破裂し紫色の光が放たれ蔦を覆うとみるみる成長していった。
その蔦はリュウキの身体全体を覆い尽くした。
「ん?…どういう事だ?…何故こんなにあっさりと捕まった?」
そう言うとクロムはリュウキの側まで近づくと、魔法陣が現れ、
「…しまった⁉︎…これは…。」
そう言うと弾き飛ばされた。
そして、弾き飛ばされた先にリュウキがいて、
「…こうもあっさり…罠にかかるとはな?」
「…何故お前がここに⁉︎」
……そうリュウキは自分の幻影を作り、すかさず心の中で、
(《トリック テレポート‼︎》)
と呪文を唱え部屋の外のクロノアの側に来ていた……
「リュウキさぁ…何で私の方に…飛んで来たのよ……何もしないで見てられると思ったのに…これじゃ結局私も戦う感じになっちゃうじゃない⁉︎」
「クロノア…お前だけ遊ばせとく訳ねぇだろう…それに…何で俺だけ狙われなきゃならない⁉︎」
「さぁ…リュウキの日頃の行いが悪いからじゃないの?…それに…今ので更にあの2人怒ってるみたいだよ……。」
そう言われリュウキはクロムとギュミルを見た。
クロムとギュミルはリュウキにしてやられ、更に怒りリュウキを睨み付けていた。
「これって…あちゃー…やり過ぎたか…だけど…最初あの2人が…何もしていない…俺とクロノアを殺そうとした……あー…おい⁉︎…どうするんだよ…。」
「リュウキさぁ……トリックスターのスキル持っているの全部教えてくれないかな?」
「ん?…構わないけど…どうするんだ?」
「んー…やって見ないと分からないけどね…うまく行くか行かないかは…リュウキが持ってるスキル次第かな…。」
そう言うとクロノアは不敵な笑みを浮かべていたのだった…。
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