伝説‥14話〜真昼の襲撃⁉︎
ここはアクアメノスの街の宿屋…。
シュウ達はクレイ達が戻って来るのを部屋で話しながら待っていた。
すると、シュウ達が泊まっている部屋に、何者かが数本の催眠ガス入りの筒を投げこんだ。
その数本の筒から催眠ガスが吹き出し、シュウ達は咄嗟に口をふさいだが間に合わず、
「…さ、催眠ガスって…うっ…何で…誰が…。」
シュウはそう言うと眠ってしまった。
そして、ダルナドとグラディスも眠ってしまった。
そして、窓から緑のローブを着た女が入って来て、シュウ達が眠っている事を確認すると、ダルナドの側に近寄り、
「思っていたよりも…簡単に連れて行けそうだな…。」
緑のローブの女は、ダルナドを抱きかかえ連れ去ろうとした。
すると、扉を蹴り破りクレイが入って来た。
そして、緑のローブの女を見た後シュウを見て、
「クッ…何やお前は…そんで…シュウ…何で寝てんねん…。」
そう言うとシュウに近寄り覗き込んだ後、緑のローブの女を見た。
「ふっ…やはり、流石に…そう簡単には行きそうにないようね…。」
「ダルナドを…どないするつもりや?」
「どうするのかは…何も聞かされていませんので…ただ、あるお方に…私は、このダルナドを連れてくるようにと命じられただけですので…。」
そう話していると、クレイを追いかけてマリリン達が部屋に入って来た。
「これは…いったい何があったっていうの?…それに、何故シュウが寝てるのよ…。」
「これは…随分と増えましたね…さて…私は、このダルナドを連れて行かなければならないもので…それでは、失礼させて頂きますね…。」
そう言うと窓からダルナドを抱え逃げようとした。
それを見てクレイはその緑のローブの女に素早く近寄り捕まえマリリンがいる方へ投げ飛ばした。
すると、マリリンはすかさず緑のローブの女を抑え込んだ。
「クレイ…ナイスファイト‼︎…そして、この女どうする?」
「どないするって言われてもな…んー…とりあえずは、しばりあげておくのが一番ちゃうかぁ…。」
そう言うと、マリリンはバックの中から鎖を取り出し、その緑のローブの女を縛った。
そして、その光景を見てゲルドフとユリニャは目を輝かせながら、
「クレイとマリリンって…凄く強いんだね…。」
「2人とも…思ってたより強いんだな…。」
「んー…私が強いねぇ…でも、どちらかというと強いと言われるよりも綺麗だねって言われたいんだけどなぁ…。」
「はぁ?…誰が綺麗って?…お前なぁ…逆立ちしても孔雀にしか見えんで…。」
「クレイ⁉︎…く、孔雀って…あのね…せめて、例えるなら…白鳥にしてくれないかなぁ…。」
そう言うとクレイは頭を抱え溜息をついた。
「2人とも…にゃか良いんだね…。」
「はあ…クレイと仲が良いって?…そんな事あるわけないでしょ…いつも喧嘩してるのに…。」
「そやなぁ…確かに…そんな事あれへんしなぁ…こんなギラギラ女と仲良くしろっちゅうのが無理な話やで…。」
そう言うとマリリンはクレイを見て何かを言おうとしたが言うのをやめた。
そして、クレイ達はシュウとグラディスとダルナドを起こし、何があったのかを聞いたのだった…。
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