伝説‥22話〜新たなる策略…⁉︎
ここはオパール魔導師学園の寮…。
クロノア達は、ここにいる間借りているリュウキの部屋に来ていた。
リュウキは酔って眠ってしまった為に、クロノア達が部屋のベッドまで運んだ。
「んー…リュウキ…起きないわね…。」
「本当だね…相当疲れてたのかな?」
「本当に…起きないのら…。」
「はあ…アリーシア…まさかとは思いますが…あの薬は…アルコールを入れ過ぎてしまった…失敗作の方じゃ…。」
「んー…おかしいな…ちょっと待って、バックの中を見てみるね…。」
そう言うとアリーシアはバックの中を見た。
「……えっとね…ルナの言う通り…多分…リュウキに渡したのって…失敗作の方だったみたい…。」
「アリーシア…はぁ…捨ててなかったのですか?」
「ははは…捨てようと思ってたんだけどね…。」
「そうなると…しばらくは…起きないよな…。」
「そうね…そうなると…神々の塔を探しに行くのは…明日になるね…。」
「そうなりますね……では、もしよければ…今日は街にでも行かれてはいかがでしょうか?」
「それって…いい考えなのら…クロノア…行こうなのら…。」
「そうね…ここにいても…暇だし…お店でも見て廻るのもいいかもね…。」
そう言うとクロノアとミクはオパールの城下町に向かった。
アリーシア達は、リュウキの側にいても仕方がないと思い部屋を出て行った…。
場所は移り…ここはシェルズ城…。
アルベールは書斎で本を読んでいた。
すると、部屋に1人の女性が入ってきた。
…この女性はリフィア・ワイルと言いアルベールの側近の1人で、今は各地を巡り情報集めをしている…
その女性はアルベールの前まで来ると一礼をした。
「アルベール様…お久しぶりでございます…私をお呼びになられるとは…何かあったのでしょうか?」
「リフィア…長旅ご苦労だった…お前を呼んだのは…かつてより計画していた策が…失敗してしまった…。」
「それは…どういう事なのですか?…あの計画は長年に渡り練ってきた筈では…。」
「うむ…そうなのだがな…召喚した異世界の者は…思っていたよりも…頭が良かったらしい…ジルベイムが説明した…偽りの召喚理由を見破り…その者達を召喚した召喚魔導師達と共に…あの召喚の祭壇から逃げた…。」
「はぁ…あの…ジルベイムが…その異世界の者達にやられたというのですか?」
「ああ…それでだ…リフィア…異世界の者は…この地に6人いる…もし騙せるとすれば…現在…オパール魔導師学園にいる3人だろう…それでだ、その内の1人を騙すか…拉致してきて欲しい…あと、可能であれば…優秀な召喚魔導師を1人拉致してきて欲しいのだが…。」
「はぁ…アルベール様…それら全てを、私1人でやれとおっしゃられるのですか?」
「ああ…そうだが…これは、監視の目が及んでいない…お前にしか出来ない事なのでな…。」
「しかし…今、遂行している…任務はいかがなさりますか?」
「その事は…他の者に任せようと思っている…。」
「それならばよろしいのですが……承知しました…では、直ちに…その者を連れて来たいと思います…。」
そう言うとアルベールに一礼をし部屋を出て、オパール魔導師学園に向かったのだった…。
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