伝説‥19話〜シュウVSクレイ…⁉︎
ここはアクアメノスの近くの草原…。
シュウはアイネに自分の実力を見せる為にグラディスに案内してもらいここに来ていた。
そして、クレイとマリリンも来ていて、ダルナド達は大人数で行っても仕方ないからと宿屋で待機する事にした。
「さて…俺の実力を見せるのはいいんだが…よく考えたら…アイネとやるよりも…クレイとやり合った方がいいと思ったんだが?」
「ほお…そりゃ面白いなぁ…そやけど、俺はお前にジャンケン以外で勝った試しがあらへんしなぁ…。」
「そうね…確かに、クレイがシュウに勝った所一度も見た事がなかったわね…。」
「そうなのですか…私は、クレイさんの方が強いように思えますが?」
「なるほど…だが、実力を見るならシュウとクレイがやり合った方がいいだろう…。」
「まぁ…確かにそうだな…。」
「ほな…どないする?…一戦で決めるか…それとも、三回で決めるか?」
「んー…そうだな…恐らく…一戦やっても三戦しても結果は同じだと思うんだが…とりあえず…試しに、一戦だけやってみるか…。」
「シュウ…クッ⁉︎…ようもさらっと言うてくれたなぁ…ほんなら、見とけよ…今日こそお前を一戦で倒したるからな⁉︎」
そう言うとクレイは戦闘態勢に入った。
「ふっ…言ったな…クレイ…じゃ、覚悟はいいな…。」
そう言うとシュウは目を閉じ、力を抜いたままの状態で半身に構え、
《奥義 壱の型 暁‼︎》
と言った。
クレイはそれを見て、
(クッ…シュウ…あれやる気かいな…こりゃ不味いなぁ…んー…これは、避難させなしゃーないやんけ…。)
「おいっ⁉︎…皆、とっととこの場から早よ逃げんかい‼︎」
「それは…どういう事だ?」
「はっ⁉︎…まさか…シュウはあれをやるつもりなの?」
そう言うとマリリンはアイネを連れてその場から遠ざかった。
それを見たグラディスも訳は分からなかったが言われるまま遠ざかった。
そして、クレイはそれを確認すると、
(クソォ…どうしよかなぁ…やられんの分かっとって…ツッコむのもなぁ…んー…ん?…ちょ~待てよ…なんや、そういう事かい…ただ、相手が相手だけに…これが通用するか分からんけど…とりあえずやってみる価値はあるはずや…。)
そう言うとクレイは無防備に立っているシュウ目掛け棍棒を投げつけた。
すると、クレイが思っていた通り、シュウが自分にかけていたカウンタースキルが発動し、棍棒は弾け飛びその反動で辺りの草花の一部が吹き飛んだ。
そして、クレイはその隙に、素早くシュウの間合いを取り懐に入ろうとした。
しかし、シュウはその行動すらも読んでおり、既に両手で大きな斧を持ち、クレイ目掛け、今にも振り下ろそうとしていた。
「うわー…嘘やろ?…シュウ待たんかい…冗談は顔だけにしてくれや……。」
クレイはそう言いながら、身体の稼働範囲の限界を超えて、回避しようとしたが間に合わず、シュウはすかさず、
《斧奥義 極風圧殺撃‼︎》
そう言うと斧を斜めに曲線を描くように振り下ろした。
クレイは防御スキルを使ったが、その風圧と威力に耐えきれずに吹き飛ばされ気絶した。
「ふっ…クレイ…上手い事考えたみたいだが…まだ、つめが甘いな…。」
そう言いながらクレイに近寄りポーションの入った瓶を取り出し飲ませた…。
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