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すべてのエピソードへの応援コメント

  • 終わり良ければ総て良しへの応援コメント

     座談会なので、もっと大勢の出席があるのかと思いました。
     でも、座談会とはいえ知っちゃいけないことを知ってしまうのは良くないし、答えさせるのも難しいところもあるので、仕方なかったのでしょう。


     今回、一番面白かったのは『ハットリくんとか半蔵って呼ぶよ!』でした。
     『ハットリくん』がカタカナになっているところが良かったです。若い人にはわかりにくいと思いますが……。


     次はジェレミーさんが言った呼び名のまとめです。
     たくさんあったとは思いましたが、こんなにあったんですね。私は『石橋ワタル君』が印象深いです。
     ほとんどが使い捨てっぽいですが、再利用しているのもあるのでしょうか?

     創作にあたって、呼び名表のようなものを作ったりしますが、ジェレミーさんの場合、呼び名の数が多くてその表のマスがパンパンになりそうです。


     また、番外編乗っ取りについてもありました。
     シリーズを順序だてて読まないと、番外編を十二分に楽しめなかったことでしょう。そのくらいルクレール夫婦のお話でしたね。
     確かに、あの夫婦なら、ネタに事欠かないと思います。

     それに比べるとアントワーヌさんは大人しいですもんね。フロレンスさん奪還という一大目標が達成されたのなら、暴れる必要なないですから……。
     粛々と法改革を進めるくらいのように思いました。
     だから、ナタニエルさんが何かやらかさないと物語にならなかったのでしょう。

     それにアントワーヌさんは大人しいがゆえに草食系、フロレンスさんがリードする必要があったみたいです。でも、職場……は大胆でした。


     実をいいますと、ランジェリーさんの不正を暴く話やその裏話があるのかな? と私は期待しておりました。しかし、残念ながらありませんでした。

     座談会が2人だけと言うこともあって、フロレンスさんと一対一というところでは、ランジェリーさんの件を蒸し返せなかったのだろうと思いました。嫌な思い出を語らせたくないという親心のように思いました。
     でも、私はあのインクこぼしが、この作品における一番の工夫点と思っております。


     さあ、次はスピンオフ作品へ挑戦します。
     1から順に立ち寄らせていただきます。
     これからも、よろしくお願いいたします。

    作者からの返信

     二人の場合は対談、三人の場合は鼎談(ていだん)という言葉があるのですが、鼎談だなんてまず使わない言葉なので、このシリーズ作では全て座談会としています。スピンオフに入ると聞き役が二人になったりします。

     ドウジュはいつまで経っても若と呼んでいるのですよね。この呼び方については、スピンオフ作の一つで再び述べることがあります。

     アントワーヌ君の呼び名はその都度考えていました。本編完結後に一通り目を通してまとめ、番外編後にもまとめました。似たようなものもありますが、一度きりですね。アントワーヌ君とジェレミーの絡みはスピンオフ作品でも少しだけ出てきます。その時にジェレミーは懲りずに新しい呼び名を考えているようです。私は石橋ワタル君のライバル、薄氷フミオ君(ランジェリー)が好きですね。そう言えば墓穴ホリオ君(ジェレミー)も居ましたし!

     アナとジェレミーの番外編乗っ取りは、ここに載せるしかなかったのですよね。新しい物語を書くわけにもいきませんでしたし。まあ、順番に読んで下さっている読者の皆様へのささやかな贈り物といったところでしょうか。

     アントワーヌ君は大人しい故、番外編では家出少年を温かく支える良きパパに徹していました。それに思い出のドレスというご褒美もありましたが、それはむしろ奥様の方が大胆に職場まで押しかけて!きました。奥様の職場でも頑張って下さい。

     ランジェリー話は過去のことですから、あまり作者の私自身も話題にしたくない、というところがあります。期待されていた亜逢さまには申し訳ないことでした。

     インクこぼしのことを覚えていて下さってありがとうございます。あの辺りを書いている時は大変でしたね。辻褄を合わせながら、ランジェリーの犯罪を暴き、それも簡単に捕まえられるようでは話も盛り上がらないし……精魂尽き果てたというのが正直なところです。

     さて、スピンオフ1は気軽な気持ちで読んでいただける、ミラ王妃の恋バナでございます。こちらは楽しい作品に仕上がっております。よろしくお願いいたします。

  • 主要でない登場人物と動物への応援コメント

     これって、ご自分の資料から書かれているのですよね。

     作品を読み直してメモをとって書いているのであれば、大変だなあと思いました。

     私は登場人物の資料を特に作っておりませんので、こういう人物紹介を書く時には地図(プロット)に頼らざるを得ません。
     それを考えると、苦労しそうだと予想しました。

     私のことはさておき、最初の頃に出ていたワンちゃん、フィドーさんもここにありました。アントワーヌさんがすぐに大きくなってしまったので、その後登場機会がありませんでした。
     フロレンスさんと結婚する頃には、もうこの世にはいないのでしょうねぇ、としみじみと思いました。

     ドウジュさんの父親の人はまだ健在で里の長を続けているのでしょうか? あの里も今もあって活動してるのでしょうか? 謎のままです。きっと、謎のままでいいのでしょう。
     ドウジュさんとクレハさん以外の方の活躍が見れなかったのも、少々残念ですが、あのような仕事も外から見えちゃいけませんよね。

     牢屋の受刑囚たちも、ここに出ておりました。細かいですね。
     改めて言われないと思い出さないレベルです。
     私にとっては、ガキ大将とその手下も同レベルでした。

     近々にも登場した絵師さんは、実際には登場していないのですよね。
     描かせたというだけの登場だったような? 気がします。
     でも、直接登場せずとも重要な役目です。ここにいる価値は十分にあるでしょう。

     きちんとした資料があってこその人物紹介だったように感じました。
     さぞやきれいなノート(PCデータかな?)が、そろっていることだろうと想像できました。
     私のなんて、その場限りの物ばかりで、後で見てもチンプンカンプンです。それどころか、どこにあるのやらです。(データは見れるのですが、手書きもメモは行方が分からないかも……。しかも手書きは自分で書いたのに、読むのが大変だったりします→字が汚い)
     と、言うこともあって、見直しの時に苦労することになるのでした……。

     さあ、このアントワーヌさんのエピソードも、そろそろ終わりが見えてきたのでしょうか?
     あと、ひとがんばりです。

    作者からの返信

     この作品はシリーズ第四作目とあって、第一作から第三作とも深く関わってきています。もちろん登場人物も今までで一番多く、チョイ役も大勢になりそうで、一覧を作ること、挫折しかけました。それでも今までずっと続けてきたことですし、頑張って書いたのです。

     私は大抵執筆と同時進行で登場順に脇役たちのリストを作成しております。ですからまあそこまで大変ではないのです。

     シリーズになっているので登場人物の相関をはっきりさせておく必要がありますから、色々とメモは書き溜めています。一つ一つの物語はまず時系列的に進行しますが、それぞれの作品で前後します。ですから登場人物の年齢差は非常に重要な情報です。それから各イベントが起こる時期もですね。メモの量もかなりのものになってきております。これについては後書きでも少し述べております。

     間者の里で飼われていた賢いワンちゃん、フィドーは流石にお勤めを全うして引退もしくは天国に召されているかもしれません。それでも、アントワーヌ君はドウジュと出会った時は十歳、結婚は十九歳(彼は結構大人な感じですが若い!)です。フィドーもおじいちゃん犬としてまだまだ存命の可能性あり?

     ワンちゃんと言えば、第二作「貴方の隣に立つために」でリュックの家に居た番犬のランス、塀によじ登っていたアメリに吠えたため、二人が出会う切っ掛けとなりました。お覚えでしょうか? ランスはその当時既に老犬だったので、アメリとリュックが晴れて婚約した時にはもう天国に行ってしまっていました。リュックはランスが出会いの切っ掛けを作ってくれたと言って、アメリを庭にある彼のお墓に連れて行っていました。物語の中では時の流れは犬時間で見ると更に早く流れますね。

     アントワーヌ君に仕えていたのはドウジュと、彼の許嫁だったクレハだけですから他の間者が活躍しないのはしょうがありません。皆さんそれぞれ主人を見つけて仕えるのか、それとも間者の里で若者の育成に当たっているのか……人里離れた山奥のことですから謎ですね。

     私にとっても、誰だったっけそれって?というレベルの登場人物も多いです。そう言えばランジェリーの臭い飯仲間?たちも居ましたねー。

     私は時々物語には出てこなくても、他の登場人物の台詞でその存在を知らされる人などもこの一覧に含めることがあります。この絵師さんもアナとジェレミーに何度も呼び出されてモデルも居ないニッキーやシャルボンの絵まで描かされて、中々大変だったでしょうというねぎらいの意味も込めて、この一覧に入れました。

     私も以前は手書きでごちゃごちゃと書く方が主流でした。でも結局パソコンに打ち直しているので、そもそもカクヨムに投稿するには手書きのままでは無理ですから、メモも全てパソコンで管理しています。年表や登場人物の名前や、変更が簡単に出来ますしね。

     最後の最後はお馴染みの座談会です。聞き役はもちろんあの方です。どうぞそちらもお楽しみください。

     そしてシリーズ本編四作を読破された亜逢さまにはスピンオフが待っております。今現在でスピンオフ八作目の番外編を連載中です。亜逢さまのペースでゆっくり続けて読み続けて頂ければ幸いです。順番で言うと「王子と私のせめぎ合い 王国物語スピンオフ1」となります。よろしかったらそちらもどうぞ。

    編集済
  •  冒頭にアノ続きが入っていて、ビックリでした。時間を開けて読むとよりビックリですね。

     青年騎士にお疲れさまでしたと言われて、『ほどほどに疲れたなぁー!』には笑いました。
     しかも、後ろにそのお相手がいるのですから、さらに笑います。


     ジェレミーさんとの会食の後、フロレンスさんにも火が着いてのでしょうか? 夫の執務室で迫るとか、姉と兄の影響は思った以上に大きいようです。

     すると、二組の夫婦がほぼ同時刻に、職場何とか(プレイ)だったのですか?
     それも結構すごい展開ですね。

     そして、ドアの外の部下さんたちは、またまた違う想像をしています。
     奥さんが来たと言っても、変なことしに来ているとは思いませんよね。

     それを考えたら、フロレンスさんも結構大胆と思いました。外に人がいて入る時に顔を見られるし、帰る時も顔を見られるのも覚悟しているんですから。
     何食わぬ顔で部屋を出るのでしょうねぇ。(何食わぬ……、自分で書いて笑いました)


     この番外編はアナさんの仕返しで幕でした。
     写真と違って、絵は時間もお金もかかります。
     それだけ、アナさんの心には、ニッキーさんの絵が絡まったのでしょう。
     絵を大きくしたのもその表れと思いました。

     それで、絵の中にいるアナさんがどんな表情だったのかは、読み手任せのようでした。
     私はにっこりと微笑んでいる絵と思いました。色んな人がこの部屋を訪れるのですから。
     ですが、猫のシャルボンの方は、逆にギラリと睨んだ眼をしているように思いました。

     仕事と浮気を監視する役を担うつもりという意味です。
     仕事とは文字通り「しっかり仕事しろニャ」と言うこと、で、浮気というのは、ニッキーさんへの浮気です。「そっちばっかり見るんじゃニャい」って感じに思いました。


     フランシスさんが前回にも出演していましたが、ラストの〆めに使う予定だったからのようでした。
     ニッキーさんとアナさんの関係を知っている人じゃないと、この役は難しそうです。
     最後にストーリーを俯瞰できる人がいると、そのストーリーを見送る感じとなっていいですよね。

     本当の最後に、恐妻家という噂の件(くだり)がありました。
     と、言うことはニッキーさんの絵についても噂になっていたということです。
     予想が当たった気分でした。ありがとうございました。

    作者からの返信

     初っ端から職場プレイの続きで失礼いたしました! 字数の関係と節操のないジェレミーのせいであります。

     程よい倦怠感を感じているジェレミーに、羞恥心で消えてしまいたいアナ、部下の騎士たちはわざとそう声を掛けているのでしょうか?

     アントワーヌ君の職務室には再び訪問者がありました。私もこの展開はあまりにフロレンスが大胆過ぎるかな、とも思ったのですが……その辺りは次の座談会で少し触れています。アントワーヌ君の部下の皆さんは真面目な人たちばかりです。アントワーヌ君の日頃の行いが良いお陰か、そんなお色気展開なんて全然思いもよらないようですね。

     フロレンスは流石ルクレール三兄弟の一人です。アナとは全然違い、自分の職務室にも夫を誘っております。それこそ何食わぬ顔で侯爵夫人の威厳を崩さず堂々と職務室を出て行くのでしょうねー。

     さて、アナはジェレミーの職務室に監視役として自分とシャルボンの姿絵を掛けていきました。部下たちはニッキーのことを知ってか知らずか、ジェレミーは愛妻家というよりも恐妻家だと噂しております。まさにそうです。

     アナの従兄フランシスは本当にチョイ役なのですが、所々で重要な行動や台詞を割り当てられていますね。こんな細かい所にまで気付いて頂けて、嬉しい限りです。

  •  土下座して謝るのは良かったのですが、場所が家ではなくて職場なんですね。
     家だと子供や使用人に見られたら困ると思ったからでしょうか?

     それとも、家より職場の方が早く許してもらえそうと、ジェレミーさんが踏んだのでしょうか?
     少々謎が残りました。


     隠し事が、ちゃんとありました。
     黒の下着とは違う隠し事のために、ジェレミーさんの返事がおかしかったんですね。
     物語をつなげていく手法を学ばせていただきました。

     しかも思いもよらない隠し事です。
     アナさんは、ジェレミーさんがニッキーさんを卒業できていないと、分かっていたのですが、やっぱり気持ちは複雑でしょうね。
     外見よりも内面の私を見て欲しいと思っているかも知れません。

     それに、背徳感とか言って場所をわきまえずに迫ってくる始末、ジェレミーさんの心は思った以上に歪んでしまっているようです。ニッキーさんが普通の人物ではない影響は、生涯続いていくのでしょうか?
     のどに引っかかった魚の骨が、一生取れないくらいのやるせなさと思いました。


     酒場のニッキーさんを知っている人たちは、ジェレミーさん本人には何も言っていないようですが、噂は立ちそうですね。
    「結婚しても、ご執心だった奴の絵を飾っていたぞ」「未練、たらたらだな」「奥方に知れないとでも思っているのか?」
     などと、酒場などで吹聴しているかも知れませんね。

     聞いたら見たくなる人もいるでしょう。
     絵を見物しようと、理由を見つけて執務室にやってくる野次馬的来訪者も現れそうです。
     そして、噂を聞いた上司が執務室を訪れて、「この絵はどなたかな?」とか聞いてくるかも知れません。
     でも、ジェレミーさんのことだから、うまくかわすのでしょうね。
     そんなシーンまで想像してしまいました。


     ラストに何やら始まったので、この番外編はこれで終わりと思ったのですが、(二)があるので、まだ続くようです。
     この後に、どんなストーリーが待っているのでしょうか? 楽しみです。

    作者からの返信

     ジェレミーは国王夫妻に昼食に呼ばれていました。その食事中に王妃の黒パンティーのことを知らされたのですね。その晩帰宅するまで待てず、その場ですぐにでもアナに弁明に行かないと、ということでアナの職場に乗り込んで土下座しているというわけです。

     アナは黒パンツのことを問い詰める勇気がなく、ジェレミーに隠し事はないか、と聞いていました。その時のジェレミーの反応が怪しかったので、やはり何か隠していると不信感が倍増、今回こんな騒動にまで発展したのですね。

     作者の私としては何か隠し事を考えなければなりませんでした。後から聞くと如何にもジェレミーらしいと笑って水に流せるバカバカしいこと、というのが大条件です。

     いくつか考えました。全然お色気などない、子供達の躾がらみで、アナに内緒でアイスクリームやお菓子を与えたなんてことも思い付きました。けれどこれではあまりにも普通過ぎて面白くありません。やはりジェレミーらしい、ということでニッキーがらみでないとだめだという考えに行きつきました。ニッキー本人とのことでは隠し事になりませんから、それでこの職場に飾る肖像画の登場なのです。

     これ以上ジェレミーらしいことはないくらいの素晴らしい隠し事!?でした。もうアナも嫉妬に駆られながらも諦めてしまっています。他所に女を作るよりはよっぽどましですものね。

     さて、ジェレミーは自分の執務室で愛人ニッキーの肖像画の前でアナに迫っています。普段と違ってより燃えるのではないでしょうか。マンネリ化なんて言葉には縁がないですね。歪んでいるというよりは、妻を相手にシチュエーションを変えて楽しむ、健全な欲望発散の方法では、と私は思いますね。

     ピアノ弾きニッキーの絵についてコメントをしたのは従兄のフランシス君だけでした。まあ、ジェレミーは愛妻家、もしくは恐妻家として落ち着いたようなので皆さんもうあまり気にしていないかもしれませんよね。

     次回が番外編のしめの回になります。あちらもこちらも上手く片付いてスッキリとまとまる予定です。お楽しみに!

  •  国王様の劇はこれまでで最高でした。
     子供やセバスチャンさんも登場して拍車がかかったようです。

     『お父さま、ウザッ!』が、ジェレミーさんには一番きついですね。


     そして、やっぱり下着でしたね。
     アナさんがポケットに代わりに入れていたモノ。

     メッセージのつもりだったと思いますが、それ以上の役目を果たしてくれました。

     女性の下着で顔を拭くシーン。
     あだ〇充先生の漫画を思い出しました。

     そっちは漫画で白黒だし、高校生の物なので色は白でしたが、こっちはピンク、しかも拭いているのは、いいおじさん年齢のしかるべき地位のある人物です。

     卑猥のランクが高いですね。(例え妻の物であったとしても……)


     ただ、下着の山は暴かれずに済んだようです。残念な気持ちと期待感を感じました。

     下着の山まで暴かれると、大量の下着を役所内で持ち歩いていたことにもなりますし、ジェレミーさんの立場も、もっと悪いものになったことでしょう。アントワーヌさんにも飛び火して、いい迷惑です。
     「執務室に下着の山! 変態が過ぎるわ。あなた、どこまで行くつもりよ!」とか言って、王妃様がもっと面白がったと思うのですが、そこまで至らず少し残念でした。

     また、今回暴かれなかったということで、逆に別の機会にこの下着の山のエピソードが使えるとも思いました。
     本当に使っていただけるかは分かりませんが、もし使われるのであれば、きっと面白いことになりそうと期待感が生まれたのでした。

     なんにせよ、この番外編の一番よかった? ところがこの山でしたから。

     もうこれでこの件はお終いと思いますが、この山のエピソードは後々、どこかで語っていただきたいと思いました。

    作者からの返信

     ジェレミーも息子二人から軽蔑されることよりも末の娘に毛嫌いされるのはかなりのショックだと思いますね。

     アナはジェレミーの服のポケットというポケットに自分の下着を忍び込ませておりました。ジェレミーがもし浮気していたとしたら、相手の女性をけん制するつもりだったのでしょうねぇ。

     まさかアナもジェレミーが王妃さまの前で額の汗を拭くために取り出すとは思ってもいなかったことでしょう。ジェレミーも気の毒ですが、彼以外の人間は読者の皆さまに至るまで大笑いできたことと思います。

     あ〇ち充先生はいちおう少年漫画ですものね、時折ややセクシーあり、コメディーあり、シリアスありの先生の漫画は私も結構ファンです。

     下着の山が暴かれていたとしても、責められるのは変態ジェレミーだけだと私は思います。アントワーヌ君は完全な被害者ですよねぇ。

     残念ながら下着の山についてはもう終わりです。まだこの番外編が続くのは、もう一つだけ暴かれていない謎があるからのなのです。お楽しみに!

  •  アナさんも相当麻痺しているようです。

     夫が姉の部屋で小道具やらを物色している最中に、姉の下着をポケットへ入れるというシチュエーションで納得してしまっているのですから。

     まともな夫婦なら、「姉の部屋で小道具」という時点で、糾弾の対象になると思いますよ。しかも姉は王妃様、王妃様のプライベートに踏み込んでしまっているのです。

     まあ、王妃様が目くじらを立てることはないと思いますが、他人のプライベートを侵すというは困りものです。



     アントワーヌさんは国王夫妻によく言う気になったものだと思いました。
     もし、ジェレミーさんが王妃様に捕まれば、自分の部屋で下着の山を築いたことが知れてしまいそうです。

     自分に非がないにしても、尾ひれがついた噂が広がってしまう恐れもあります。
     もう少し慎重になるべきだったのでは? と心配しました。
     でも、私が見えていない思惑もあるのかも知れませんね。


     常識人の代表であるレベッカさんは、可愛そうに一番発言力を持っていません。
     でも、そこが面白いところです。
     突っ走るキャラの王妃様が簡単に止まっては、つまらいですもんね。

     さあ、ジェレミーさんの運命はいかに! ですね。


    作者からの返信

     アナも変態ジェレミーにかなり感化されております。嫁ぐ前に姉が使っていた部屋で何やら家探しみたいなことをしているのに、ニッキーやアナにさせる新しいぷれいでも思い付いたのかしら、ですからね……

     王妃さまも実はアナには変態ジェレミーの姉だからやはり変態……というように認識されているのかもしれません。それで特に国家を揺るがす問題にもなっていないようですから良いのでしょう。

     アントワーヌ君も良くここまで言いましたよね。別に下着については触れておりませんが、アナとジェレミー夫婦に危機が……だけでも王妃さまが目の色を変えて話題に食らいつくのは予想できたことと思います。

     ジェレミーにしても弱みばかりですから、きっとアントワーヌ君との秘密はバラさないような気もします。

     さあ次回はいよいよジェレミー吊るし上げの刑が下るのでしょうか。ジェレミーとアナ以外は面白がっております。レベッカもあまり面白がっていないようですね。彼女の胃袋の状態が心配です。

  •  これは面白い!

     あの下着の山の持ち主の1人が、その現場に現れたからです。
     自分の下着がその机の上に乗っていたなんて、夢にも思わないことでしょう。
     知ったら赤面ものです。


     アントワーヌさんはこの夫婦に深く関わって来たので、アナさんが浮気調査を頼むのは順当と思いました。

     アントワーヌさんは笑いをこらえていましたが、読んでいる私も笑いをこらえてしまいます。

     こういうリンクは、できるようで難しいことです。
     やってのける合間妹子様の力量を思いました。

     ドアの外に控える人たちも、パターン化されているようで、それがまたいいです。今後も見ていきたいですね。

     アントワーヌさんには、知っているけど言えないって状況が再度訪れました。
     言ってしまうということは、この机の上にあなたの下着も乗っていたんですよと言わなくてはなりません。

     とても言えないですよ!

     私なら、一旦席を外してトイレとかで、こらえたものを発散してから、何食わぬ顔をして戻り、応対を続けることを考えますね。

     こんなおかしな状況、とても耐えらません!

     さあ、アントワーヌさんはどのように解決へ持っていくのでしょうか?
     マジで楽しみです!


     順序は入れ替わりますが、ニッキーさんとのおかしな三角関係が、いまだに夫婦間というより、特にアナさんに圧(の)し掛かっているようです。

     実は心の奥底では完全に解決しておらず、そこが今後の不安材料になりそうな予感がしました。
     物語を作るうえでは、うまい手法と思いました。



    追伸
     前回のご返信を拝見いたしまして、合間妹子様がどのくらいの作品を公開していらっしゃるのかを確認したしました。

     スピンオフとある作品がたくさん並んでおりました。
     全然追いつけていないことを実感いたしました。

     私は読むのが遅いうえに、書くのに専念してしまい、最前線との差が開く一方です。
     旬ではなく、時間差攻撃になってしまい、申し訳ない限りです。

     かといって、読むペースも上げられず、順序を入れ替えて読む勇気も出ず、もどかしいです。
     少しずつですが、順序よくついてまいりますので、これからもよろしくお願いいたします。


    作者からの返信

     面白いですよね。私もこの番外編を思い付いた時は我ながら面白いなと思ったくらいですから。

     可哀そうなアントワーヌ君はいつまで経ってもアナとジェレミーに振り回されていますね。アナのことを思って笑いを我慢する彼、何とも優しい人です。

     そしてアントワーヌ君の部下たちは再び何の疑問もなく純粋にアナの訪問の理由を色々と推測しております。このパターンはもう一度だけ続きます。

     私がアントワーヌ君だったら呆れてしまいます。けれどアントワーヌ君は切羽詰まったアナに対して誠実に、けれど笑いを堪えながら対峙します。彼はどのようにもっていくのでしょうね。

     アナは今もニッキーのことを気にしています。ジェレミーもそうなのですが、今回の騒動はこの夫婦の幻の三角関係のせいでより意味もなくこじれてしまったところがあるのですね。これからどのような展開になるのか、おたのしみに。

     王国シリーズ作、最初はここまで広げるつもりはなかったのですが、何となくネタが次々と湧いてきて、現在の時点で本編四作、スピンオフ八作を数えています。スピンオフ八作目を連載中です。本編よりスピンオフの方が多くなってしまっているという……

     作品はどれでも、どの順番でも読んでいただけるだけで大満足なのです。ですからごゆっくりご自分のペースで読み進めて下さい。

  •  波に乗っている。筆が乗っている。という感じでした。
     すらすらと書き終えたのではないでしょうか?

     と、思ってしまうくらいに今回は絶妙でした。
     サブタイトルともバッチリと合っていました。


     フロレンスさん本人以外の下着も混じっているとか、あまりにもズボラです。ジェレミーさんらしい大雑把(おおざっぱ)ぶりでした。

     アントワーヌさんもよく見抜きました。
     まあ、自分の妻の下着なので、年が若くてもそれなりの嗜好(しこう)があるわけで、明らかに違うと思われる1枚を発見したのかも知れません。

     そして、ジェレミーさん自身の分も入っているとか、どうやってかき集めてきたのでしょうか? と疑問に思ってしまいます。
     てっきりフロレンスさんが使っていたタンスからと思ったのですが、貴族ということで、別に下着だけがストックしてある場所があるのかも知れません。


     なかなかの演出は、ドアの外でした。
     こういう対比って効果があると思っています。面白さが倍増しました。
     この点からも筆が乗っているように見受けられたのです。


     そして、後半はそっちの方向へ行ってしまうんですね。大人向けの作品と思いました。
     出会った頃のたぎる想いをここで発散とか、そんな体験はなかなかできるものでありません。
     アントワーヌさんとフロレンスさんには大変貴重な体験だったと思います。改めてジェレミーさんに感謝ですね。

     どうやら、ドレスは破れなかったようです。そこも凄いです。


     そのフロレンスさんは、あの兄あの姉の妹です、『セーラー服』とか口から出てくるのですから。
     妻から、そういう言葉を聞く方が恥ずかしいと思うのですが、アントワーヌさんは???でした。
     そこまでの知識はないようで、女性の読み手には安心を与えたことでしょう。


     うーん、続く大事件とは、やっぱり……、ジェレミーさんのポケットにねじ込んだ最後の1枚でしょうか?
     姉上である王妃様のだったらと思うと、おかしな大事件を期待してしまいますね。
     次の番外編も楽しみにしましょう。


    追伸
     健康をお気遣いいただきありがとうございます。
     そうですよね。コロナの時期と重なりました。
     でも、全く関係がないわけではないのです。
     公募作品を書き直していたのですが、GWにステイホームで家にいたら、どんどんと書き直してしまって、すると粗(あら)を発見してしまい、専念を余儀なくされました。手を加えていたら思った以上に時間がかかってしまったのです。
     その時に関連する自分の思いを『新規に書く方が楽なのに……』という書き物に書いてしまったほどです。カクヨムに公開しておりますので、ご興味がございましたら、寄って見てあげてください。短いですよ。

     レビューの件はもう書いているものと思っていたのです。前作、前々作とあったので、思い違いがあったみたいです。申し訳なかったです。

     これからも、続けて読ませていただきますので、よろしくお願いいたします。

    作者からの返信

     番外編ですからそうですね、本編とは違って気楽に書けたということもあると思います。本編が少々重かったので、軽めな後日談である番外編は楽しく書けるというのは本当です。筆もすらすらと進むと言いますか……

     この「蕾」ですが、各話の題名は全てことわざや慣用句で揃えております。番外編までもぴったりとくる言い回しが見つかって我ながら満足です。

     さて、フロレンスが嫁いだ後、ルクレール家の彼女の部屋は基本はそのままだったのですが、婚約中のアナが一時期使っていたということもあります。色々な人の下着が混ざっているのは、ご愛嬌でしょうか。私自身も家族の服に下着、小物、どれが誰のものか把握できてはおりませんしね。ルクレール侯爵家にはプロの侍女に使用人が居るからそんなことはないだろう!とのツッコミもあるでしょうが、ご容赦を。

     アントワーヌ君の部下たちはデキる上司と一緒に働けて幸せですね。彼のことは尊敬してやみません。もちろん、扉一枚挟んだ向こうで彼が思い出のドレスを手にしてニヤニヤしているだなんて想像できないことでしょう。この部下の方たちは今後も何度か登場します。もちろん、アントワーヌ君への盲目的な陶酔はそのまま変わりません。

     フロレンスは思い出のドレスを着ることが出来ました。子供を何人産もうが、体型が変わらない人はいるのですよねー。 

     フロレンスももちろんルクレール家の血を濃く引いておりますから、無駄な知識だけはあの王妃さまとジェレミーに植え付けられております。それに対してアントワーヌ君は十代の遊びたい盛りに勉学とラングロワ対策に忙しかったので、俗な知識はあまりないのでした!

     さて、アントワーヌ君が思わぬ報酬を手に入れてムフフな大満足していた頃、大事件が勃発する予兆が……次回をお楽しみに。

     ジェレミーは黒のパンティーをポケットにねじ込んで帰っていきましたからね、彼のことですから……

     亜逢さまが元気に執筆活動をされていて本当に良かったです。

     私の方は仕事ではコロナ騒動に直接的に間接的に影響を受けまして、超多忙な日々を過ごしておりました。私生活でもちょうど人生の忙しい時期に偶然重なってしまったのですね。それでも連載中の作品は完結まで頑張り、その後は一か月間連載を休み、先月半ばから新作の公開を始めました。ただ今カクヨム上では書くのとコメント返しで精一杯という生活を送っております。

  •  お久しぶりです。
     書く(手直しする)方に専念しておりまして、読む方を控えておりました。
     書いていた『姫毒』が仕上がり、公開を開始いたしましたので、徐々に以前の状態に戻してまいります。


     女性下着の山を囲む男性の図、笑いました。
     しかも、役所の執務室ですよ。

     アントワーヌさんが懸念する通りです。
     人が入ってきたら、白目で見られるのは必定です。
     ましてや、若い女性の文官が入ってきたらと思うと、その引く表情を想像してしまいます。
    「尊敬していた補佐官が、こんな人だったとは……」とか?


     あの時の調査に出てきた報酬が披露される場面が訪れるとは思いもよりませんでした。
     ストーリーの深いつながりを思いました。


     初めて会った時の服を覚えているなんて、さすがアントワーヌさんです。
     普通であれば会った時には、相手をこれからどのくらい好きなるか分からないのです。
     顔やシチュエーションは憶えていても、服の記憶はない人が多いことでしょう。
     いいところに目を付けたと思いました。
     こういうところが女性をキュンとさせるのでしょう。勉強になりました。


     また、前々回に失礼なことを書いてしまいました。(時間的にはずいぶん前ですが)
     アントワーヌさんが失言とか、口を滑らせたとか私が書いた件です。
     アントワーヌさんには『私は子供達にも色んな経験を積み、自由な恋愛もして欲しいですから』という思いがあったのですね。
     出過ぎたことを書いてしまい申し訳ありませんでした。


     最後になりますが、ジェレミーさんが冒頭に頭を下げるシーンはカッコいいと思いました。
     でも、下着の山が作られ、かすんでしまいました。これもジェレミーさんならではですね。



    追伸
     とっくに、☆を付けてレビューを書いているものと思っておりましたが、どっちも忘れていたようです。
     遅まきながら、さきほど書きました。
     遅くなって申し訳ないです。


    作者からの返信

     亜逢さま、本当にお久しぶりです。

     体調を崩されたのでもなく、執筆でお忙しかったのですね。少し安心いたしました。

     さて、アントワーヌ君は一世一代の危機に見舞われております。こんな場面が職場の同僚や上司に見られると、今まで苦心してここ、宰相室まで上り詰めたのが無駄になりかねません! ジェレミーは人に見られようがどこ吹く風なのでしょうけれども!

     そうなのです、十数年後にジェレミーはあの時の報酬をやっとアントワーヌ君に渡そうとしてくれるのです。ただの迷惑?ですね。

     アントワーヌ君がフロレンスに初めて出会う場面は私も好きな場面の一つなのですね。フロレンスの美しさに釘付けになり、つまづいて本や文具を落としてしまったアントワーヌ君に優しく声を掛けて本を拾ってくれた彼女でした。彼はこの時のことを何年経っても事細かに覚えているのですねー。青春です。

     さて、子供達には貴族と言えども色々な経験を積んで欲しいと思っているアントワーヌ君です。ナタニエル君に、身分や境遇が違っても恋に落ちてその後結ばれることもあるのだ、と身近な例を挙げたかったのですね。そもそもアントワーヌ君は性格からしてうっかり失言するようなタイプではありませんが、読者の方がどう思うかはご自由ですので、どうかお気になさらずに。

     ジェレミーの方ですが、自分に非が有る時にはすぐに認めて殊勝にも謝罪するのはいいのですが、そんな彼の潔くてカッコいいレアなモードは一瞬にして終わります。今回もあっという間に下着の山を作ってしまいました。

     レビューにコメント、ありがとうございました。最近は完結済み作品があまり読まれなくなっているので、特に嬉しかったです。

  •  ジェレミーさんは大人でした。
     アナさんには子供でしたが……。

     甘えられる人には甘えるだけ甘えて、ストレスを発散、外の人には例え子供相手であっても大人の対応でした。

     アナさんが言うように、口は悪いが立派に騎士でした。
     合間妹子様が重用するわけです。

     アナさんはさすがに少年のような風貌に化けていたとは、言えなかったみたいです。
     大人でありながら、恥じらう少女を感じました。


     また、馬車の中ではなく、公園で話すのって絵になりますね。合間妹子様の感覚は素晴らしいと思いました。

     ジェレミーさんの告白は、ナタニエルさんには刺激が強過ぎたようです。
     でも、人の在り方は人それぞれであることを、身近にいる人から学ぶことがだできたというのは、収穫だったのではないでしょうか?

     これからの人生において、偏見のない人付き合いを行っていただきたいものです。


     しかし、まだアントワーヌさんの真意は、いまだに不明のままですね。

     前回のご返信に見られた合間妹子様のご機嫌を損ねたような文章からも、失態ではなかったという感覚は十分に伝わってまいりました。(なんか可愛かったです)

     でも、やっぱりその真意がストーリーに表われてこないと、読み手のもやもやは解消しないものなのです。

     私も、あれだけ想いに忠実で、辛抱強く、実行力のあるアントワーヌさんが、口を軽く滑らすという失態は考えたくなかったのですが、前回の文面だけ取ると失態であると感じてならなかったのです。(もしかしたら、それが合間妹子様の狙いだったのかも、と後になって思いました)

     前回のご返信と欄外のコメントからすると、このエピソードにはまだまだ続きがありそうです。その中でアントワーヌさんの真意が明かされるのでは? と期待してしまいます。

     失態発言の撤回はそれからになりそうです。どのような真意が隠されているのか、楽しみにしております。


    作者からの返信

     ジェレミーは自分に非が有る時は素直に認めてすぐに謝罪もしますよね。潔いというか、子供っぽいだけの人ではないのです。ただ、アナとニッキーの前では子供がえり?するようです。

     アナもナタニエル君に話すのにかなり省略していますよね。うっかり少年姿になっていたことを話し忘れたのでしょうか、それとも気恥ずかしさで言えなかったのでしょうか?

     公園に寄らせたのは、静かな場所でじっくり話をさせたかったからなのです。季節は晩秋、紅葉も終わってしまい少々寂しい感じの風景ですが、それにもまたわびがあるというか……

     ナタニエル君も少しではなくかなり驚いたようです。身分の違いだけでなく、彼も愛には色々な形があることを身近な人々から学べたことでしょう。

     前回の返答、機嫌を損ねていたわけではありません。ただ、最近は公私ともに非常に忙しく、執筆はもちろん、他の作者さまの作品を読むことも、コメント返しの余力もないことがままあります。ですから、時々は半分寝ながら書いているのだなと暖かい目で見て頂ければと思います。

     さてこの番外編はまだまだ続きます。アントワーヌ君だけでなく、色々な登場人物を巻き込んでいきますのでお楽しみに。

  •  引きずっている過去に時効があるのか? ないのか?

     難しい課題ですね。

     誰にも触れられたくない過去はあります。
     その後それが幸せの素となったとしても、やっぱり触れられたくないこともあるでしょう。

     ジェレミーさんの反応を見て、そう感じられてなりません。

     アントワーヌさんにしては、軽々であり失態だったように思いました。(普通のキャラなら、しでかしてしまいそうなことですが、石橋ワタル君のアントワーヌさんですから失態と書かせていただきました)

     もしかしたら、アントワーヌさんがジェレミーさんへの何かの仕返しかも? とかも考えられますが、今更そういうキャラじゃないと思います。

     あとは、何か特別な事由が発生したのかも知れないと考えるくらいです。

     アナさんにとっても、穿(ほじく)り出されたくない過去だったと思います。きちんと夫に話した彼女の勇気に敬意を感じました。立派ですし、夫婦関係に前向きであると思いました。

     もし私がアントワーヌさんだったら、墓の中までもっていくことでしょう。もしこの情報を使うとすれば、ジェレミーさんとアナさんの夫婦仲が悪くなった時の切り札と考えます。こんな大きな困難を乗り越えているのだと、励ます時に使うことでしょう。

     まだよく分からないアントワーヌさんの思惑は別にして、とにかくこの夫婦に大波がやってまいりました。この後、どうやって乗り切っていくのでしょうか?

     なんか、前作の番外編のようです。


    作者からの返信

    ジェレミーはアナと結婚して本当に夫婦の気持ちが通じ合うまでのことは自分でも後悔していると思うのですね。それを義弟であり、なんだかライバル意識を燃やしている相手であるアントワーヌ君に指摘されるのは屈辱かもしれませんね。しかも直接ではなく、甥のナタニエル君経由です。ジェレミー伯父の沽券にかかわりますよね。

    さて、このことはアントワーヌ君が思わずしてしまった失態なのでしょうか? 彼の性格からしてわざとであるような気がしないでもないです。何か思惑がある方が可能性が高いですね。

    ジェレミーに対しての仕返しでもないでしょう。というより何に対しての仕返しでしょうか? 日頃のジェレミーの偉そうな態度にアントワーヌ君の鬱憤が溜まっている? そういうこともあまり考えられませんよね。

    アナにしても、これからも時々はニッキーになって出てくるわけですから、過去のことをなかったことにはできません。きちんと話して正解でしょう。

    アントワーヌ君の考えはまだ分からないままですが、これでアナとジェレミーは過去のことをはっきりすることができました。

    実はこのナタニエル君の発言は色々な波紋を起こします。前作「奥様」の番外編のようだという亜逢さまのご意見もごもっともなのです。それでもアントワーヌ君とナタニエル君にフロレンスも大いに絡んでくるので、「奥様」の方では公開できなかったのですね。ネタバレ満載ですから。

    これからアナとジェレミーの夫婦の絆はますます強くなるのですが、その過程をどうぞお楽しみに。

  •  今回、人生は決して個人だけのものではないと感じました。

     ナタニエルさんが存在しておらず、ローズさんが第一子っだったら、彼女の人生は違うものになっていたのかも知れません。

     兄の存在や両親の境遇があってこそ、彼女が彼女足り得たのだろうと思いました。
     そうなると究極的にはランジェリーさんの存在ということになります。

     彼が両親の人生をかき乱さなかったら、ローズさんのパワーは別のベクトルに向いてたことでしょう。伯母である王妃様のような性格になったかも知れませんね。

     何か、人生の『綾』みたいのものを感じました。

     でも、ここまでローズさんの将来が書かれているとは思いもよりませんでした。
     合間妹子様の中では各キャラの人生が事細かく出来上がっているのだろうと思いました。

     作品よりもずっと分厚い歴史書がありそうです。


     最後に、女子高生って怖いですねぇ。


    作者からの返信

    そうですね。ローズはナタニエルの異父妹として生まれてきたからこそ、こんなに勉強家でしっかり者に育ったのだと思います。幼い頃にナタニエルの反抗期を見て、両親の苦労も知っていた彼女はもうぐれようとしても勢いをそがれてしまったとも言えますね。

    ナタニエルの妹ではなかったとしても、王妃さまのような強烈キャラになるとも思えませんが、もう少し違う方向にむいていたかもしれません。

    実はこのローズちゃんのお話も書いているのです。それにしても将来彼女は大出世しますね。アントワーヌ君の血を引いた優秀な彼女ですからそれも頷けます。そんな妹を誇りに思っているナタニエル君も魔術師としては結構魔力もある人ですから彼もキャリアを積んで結構なところまで行くのではないでしょうか?

    番外編はまだまだ続きます。ゆっくりでいいので続けてお読みくださると嬉しいです。

  •  このシリーズは恋愛がテーマであるがゆえに、ラストには結婚が待っておりました。(ラストでない物語もありましたが、実質的な結婚はラストの方だったかと……)

     結婚すれば子供が生まれるのは、想像に難くありません。
     この番外編では、その子たちが束になってストーリーの中心に飛び込んできたようです。

     今回一番笑ったのが、『ギョーザだかザーサイだか知らねえけどさ』でした。
     父親そのままです。

     難しい言葉や名前は、知っている言葉に置き換えてもいい、という家庭内文化を受け継いでいるようです。

     にしても、この世界にもギョーザとザーサイがあったようです。中華料理の文化は偉大なんですなんね。


     妹のローズさんは、男子たちにとってはアンタッチャブルな存在のようです。
     1言えば、10返してくるタイプです。

     小学生の頃、こういう女子がおりまして、かわいくても関わらないのが吉、君子危うきに近寄らずでした。

     将来いったいどんな職業に就くのでしょうか? 楽しみでもあり、ちょっと怖そうにもあると思いました。


     ただ、ナタニエルさんはびっくりしていたようなので、家ではここまでではないようです。ブラコンという言葉が示すように、兄にはここまで厳しい口調はしていないと思いました。
     そこは頼もしくもあり、好感が持てました。


     いじめっ子は不利と見るや、矛先を変えてきました。よくあるパターンです。しかし、それで墓穴を掘るのも、よくあるパターンです。

     ローズさんの反論(言い分)は、私の想像とは少し違いましたが、いじめっ子風情を黙らせるには十分でした。
     (私の想像では、親の罪が子に及ぶといった前時代的な風潮そのものを批判するのかと思っておりました。しかし子供なので、身近かなところが焦点となったのでしょう)

     さあ、今回から始まった新しい番外編、この気の強そうなローズさんが、何やら事件を起こしてくれるのでしょうか?

     注目です。

    作者からの返信

     そうですね。私が書く物語は大抵ラストは婚約か結婚です。例外は「奥様は変幻自在」で、結婚してからアナとジェレミー二人の気持ちが通じるまでが長かったですね。

     さて、この物語の主人公フロレンスとアントワーヌ君にもナタニエル君の妹が二人生まれます。本編を執筆中、ナタニエル君には何となく妹かな、と漠然と考えていたのですね。

     それから別の物語の子世代も賑やかに登場させてみました。アナとジェレミーの次男、アンリはジェレミーそのままですし、アメリとリュックのところのミシェルは気の強いところがアメリにそっくりです。楽しいですね、可愛い子供たちを活躍させるのは。

     必ずしも彼らの世界にギョーザ等の中華料理が存在しているわけではないのです。実はジェレミーと王妃さまの二人は庶民の読む色々な下世話な物語を沢山持っていて、子供たちもその洗礼を受けているのですね。まああちらの世界での『異世界もの』と分類される読み物でしょうか! どうでもいいことですけれどもね……

     ローズみたいな女の子、結構いますよね。けれどローズも誰にでもそうして突っかかるような可愛げのない子供ではないのです。いじめっ子たちにだけはこんな辛辣なことを言います。

     ローズも家ではナタニエル君にはもっと妹として接しているのではないでしょうか。彼女のことですから学校で色々言われていると家族に知られたくないのでしょう。

     それにしてもたかが10歳でもうこの熟成ぶりです。将来が楽しみでもありますね。

     さて、いじめっ子には痛いところをつかれたローズでした。ナタニエルの実父が犯罪者だということはデマでもなく、変えられない事実です。私もこの番外編を書く時に、ローズにどう反論させようか迷いましたね。確かにローズの弁は少々弱いです。というのもクソ男、ランジェリーの肩を持つこともできませんからね。

     結局いじめっ子はローズにちょっかいを出したかっただけのようです。いわゆる好きな子いじめですね。肝心のローズは全然興味ないようです。


  • 編集済

    親の心子知らず(四)への応援コメント

     あの憎くてたまらなかったランジェリーさんを、憎かったからこそ、アントワーヌさんはよくよく観察していたのでしょう。

     その過程で、彼のよい点も見つけていたようです。
     思いもよらないところで、その時の記憶が役に立ったのでした。

     おかげでランジェリーさんが、ナタニエルさんに貢献できました。かつての敵に花を持たせたようです。

     なんとも、粋ですね。


     フロレンスさんの登場は、読み手である私には予想できませんでした。
     彼女の言動から、どれだけ迷惑をかけていたのかが、具体的に示されました。これがナタニエルさんにとって、反省する方向性が正しかったと裏付けになったと思いました。

     より反省の気持ちを強めたことでしょう。


     そして、フロレンスさんの登場について、もう1つ。
     おそらくアントワーヌさんとフロレンスさんが、王都を出発しようと思った時刻には大差がなかったことと思います。もしかしたら、同時に発ったのかも知れません。

     ということは、アントワーヌさんが意識的に一人早馬を使ったことになります。
     早く息子に会いたかった、無事を確かめたかったという焦りでしょうか?

     いいえ、私は母親抜きで息子と話がしたかったのだと思いました。
     まずは自分の言葉だけを伝えたかっただと。

     それが、前述した実の父親のことでした。

     そして、そこはペルティエ領とはいえ、ランジェリーさんの両親が暮らす家です。フロレンスさんの複雑な想いを汲(く)んで、一人先行したのかも知れないとも思いました。


     前回でナタニエルさんの気持ちにはケリがついていたので、もう1話あるのはどうしてなのかな? と、思いましたが、なんとなく分かりました。

     前回は父子との家出の終息であり、今回はその続きを含めた家族との家出の終息であったのではないでしょうか。

     家族を含めて家出の終息を描きたかったのではないのかと思いました。だって、家族に重きを置いている合間妹子様ですから……。書きたい枠の大きさを思いました。


     今回は活躍の場がないだろうと思っていたジェレミーさんが、最後になって登場しました。やっぱり合間妹子様にとっても彼の存在感は大きいようです。

     『次は距離を延ばしてルクレール領まで行く気だろ?』
     さらにエスカレートして言うことは伯父の特権であるようにも思いました。父親は言えませんからね。

     それに、そう茶化すことによって、お前程度が起こした家出なんて取るに足りないことなんだよと言っているようにも思えました。

     自分一人では深刻なことでも、世間から見れば小さいことなのだと、その一端を見せていたようにも感じました。
     ああ、ジェレミーさんは世間を代弁したのかと、私は表現の深さを思ったのでした。


     妹ローズさんの視点は世間よりは近い家族からのもので、自分一人しか考えられなかったナタニエルさんには新鮮に見えたことでしょう。
     こちらは、母親を代弁したようでした。

     妹というより、姉に近いみたいに思えました。


     本文に書けないので、欄外にドウジュさんの帰省がありました。
     アントワーヌさんが王都に来て以来、実家に帰っていなかったように思いました。つまり、ドウジュさんも帰省できていなかったのです。
     大変だったんだなあと、私はその歳月を思い、これまでの物語に浸ったのでした……。


     はい。これにて、このナタニエルさんの家出編は終わりました。でも、まだ番外編はありそうです。楽しみにしましょう。


    作者からの返信

    アントワーヌ君は何でも冷静に判断できる人ですから、継子のナタニエル君の気持ちも汲んで彼の実父の良い所を少しでも挙げたのですね。

    本当にいいお父さんです。ナタニエル君はそれを重々承知しているから、家出を繰り返し学院で問題を起こしても、結局は彼の中のアントワーヌ君への信頼と尊敬は失われていないようです。

    フロレンスとアントワーヌの登場に時間差をつけたのは、父子だけの話し合いの場を書きたかったからなのですね。ですから身軽なナタニエル君だけが馬を飛ばしてやってきて、後からフロレンスが馬車で二人を迎えに来るという構成にしてみました。

    もうずっと前になりますが、この話の筋を考えていた頃、やはり大きなテーマの一つは血の繋がらない父子の絆にしたいと思っていたのです。ですから本編が完結した後、番外編でより深くこの父子のエピソードを書けて私も一息ついた感じなのですね。

    ジェレミーは相変わらずですね。けれど甥のナタニエル君のことを心配しているからこそのこんな彼の台詞です。きっともう反抗期がそろそろ終わることを察しているからわざと茶化して言っているのでしょう。伯父というワンクッション置いた立場だからこそ言える台詞です。私も少し話の雰囲気を軽くしたかったという気持ちもあります。そのためにはジェレミーの登場はもってこいでした。

    ナタニエル君の妹ローズは早熟でませているというか、彼女もこんな家庭に育って色々と考えることがあるのです。次の番外編は彼女の話になります。お楽しみに。

    ドウジュとクレハはランジェリーの告発騒動が終わってからは割とゆっくりできていたようです。実はこの二人も落ち着いてから子宝に恵まれたようですよ。これは後々別のスピンオフで明らかになります。そして最近はナタニエル君の反抗期のお陰でドウジュやクレハも再び駆り出されていましたが、ランジェリーという大罪人のことを調査していた頃に比べると家出少年の見張りなんてずっと気が楽だったでしょうね。

  • 親の心子知らず(三)への応援コメント

     なんとも微笑ましい子供の姿を見ました。

     身内の屋敷であるものの、遠くへ来てしまったことが、ナタニエルさん自身を見つめる機会になったようです。

     もっと大きな事件が起こるのか? と思ったのですが、子供ということもあって平和裏にストーリーが進んだようです。

     ただ、自分で人生を見つめ直せたのは、よかったと思いました。思い悩む思春期を内面から取り組んでいるようでした。


     アントワーヌさんがこの場所へ、どうして早くからやって来れたのかが不思議でしたが、欄外にその答えがありホッとしました。

     なるほど、この番外編はナタニエルさんの視点で書かれているので、隠密行動をとるドウジュさんのことは書けなかったのですね。

     合間妹子様の苦労のほどがうかがえました。


     また、アントワーヌさんに男子が生まれていない点や、家名を継ぐかどうかという点など、ナタニエルさんには重荷になっていたのだということも分かりました。

     外から見れば気にし過ぎに見えるかも知れませんが、独立心が芽生え始める思春期には重要なことなのだろうと、改めて思わされました。

     ここで、ストーリは終わりかと思いましたが、『(四)に続く』とあります。
     まだ何かありそうです。



    作者からの返信

    ナタニエル君も根は素直で良い子なのですね。思わず遠くまで家出してしまいましたが、そのおかげで少々冷静になれたようでもあります。

    誘拐されるなどの事件も起こらず、無事におじいさんのお家へ到着です。

    そして自分の境遇を見つめ直すこともできました。

    ナタニエル君は家出常習犯なので、毎回クロードやアナ、ドウジュも総動員で追跡をしているのですね。今回もあっという間に見つかってしまいました。

    ナタニエル君も将来のこと、ソンルグレ家のこと、幼いながら色々と考えているようです。反抗期も自我の形成に大事な役割を果たすのですよね。ただグレているだけではないのです。

    さて、この話は次回で終わりです。彼の反抗期も同じように終わりそうですね。

  • 親の心子知らず(二)への応援コメント

     スポーツや剣術、または芸術に打ち込んでいたら、と思いました。

     ナタニエルさんは胎児と話ができたり、記憶力がよかったりで、同年代の子供より多くの情報に囲まれていると思います。

     しかし、その情報を分析し、取捨選択し、自分に活かす術(すべ)をまだ知らないように感じました。

     スポーツ・剣術や芸術に打ち込めば、知らないうちに不要な情報は削(そ)ぎ落されますし、情報に悩んでいる暇もないのです。
     (ネットからの情報に埋もれ、取捨選択ができず、変なものを信じてしまう現代の若者と、同じではありませんが、なにか通じるものがあると思ってしまいました)

     父親や出自という基本的な情報も、紙のように薄く軽く感じられ重荷にならなかったことでしょう。

     保健の先生あたりに勧めてもらいたかったです。


     家庭内で孤立感を味わうエピソードは、私も子供の頃に経験があり、その時の気持ちを懐かしく思い出しました。
     思った以上に多くの人が、経験しているのかも知れないと、気付かされました。


     そして、うっぷんをうまく発散できなかったナタニエルさんは、家出に走ってしまったようです。

     でも、王都内ではすぐに見つかってしまう。
     クロードさんやアナさんが魔力探知で見つけてしまうとか、この作品ならではで面白かったです。

     さあ、そんな魔力探知が効かない所で、いったい何が彼を待っているのでしょうか?
     懐かしい思春期の気持ちを思い出しながら、期待ですね。

    作者からの返信

     ナタニエル君は魔術が使えるのでスポーツはあまり得意でもないようです。打ち込んでいるのはやはり魔術でしょうか。

     まあ十代のこの歳ですとやはり周りの雑音がとても気になるのですよね。少し年を取るとほんの些細なことに思えるのですが、悩める十代の少年には重要なことです。そうして苦しむナタニエル君を書くのは私も少々辛かったです。

     尊敬する育ての父アントワーヌ君待望の血の繋がった子供は二人共女の子ということも彼の孤立感を益々高めたのかもしれませんね。優しくされればされるほどひねくれてしまうという気持ちも分かります。

     そして思わず家出をしてしまう。どこまでワルになってもいいのか、アントワーヌ君の限界を試すような行為に走ります。魔法を自在に使えますから今回は思い切って瞬間移動などを使って遠くへ行きます。さて、今度はどうやって連れ戻されるのでしょうか?

  • 親の心子知らず(一)への応援コメント

     いじめっ子たちは、きっと、ナタニエルさんの反応が面白いのでしょう。

     おそらくですが、クロードさんの黒雲とナタニエルさんの黒雲とでは、迫力が違うのでしょう。増してや当たらなければ、見せる効果も薄くなります。

     痛い目に合わないから、くだらない悪口を続けるのです。
     頭突きの一つでも食らわせたらいいのです。(その後、多勢に無勢なら逃げるが勝ちです)

     それに、例え問題児でも学校はなるべく親を呼びたくないのです。問題を大きくしたくないのです。矛先が教師に向かうのを恐れるのです。
     なので、相手の親から抗議でもなければ、親を学校に呼びだしたりしないものなのです。

     親が学校に文句を言う子供は、子供の間で笑われます。面と向かわずとも陰で笑われています。
     本人が気付けば親を巻き込まなくなると思いますが、気付かないと恥の上塗りが続くことでしょう。ここでは、どうやら後者のようです。

     そんな中で、ナタニエルさんにはストレスが溜まっていったのでしょう。(すいません。個人的な状況分析が長くなってしまいました)


     そのストレスが、引け目を感じていた連れ子をよりどころにして、怒りが親に向かったのかも知れません。

     でもまあ、親としては他人を巻き込まない分、楽とは思いますが……。


     さあ、その続きは次回のようです。
     注目ですね。


     また、クロードさんとビアンカさんって、やっぱり頼りになりますよね。


    作者からの返信

     周りの人間と見た目が違うビアンカも子供の頃に辛い時を過ごしたことがありました。子供というのは正直で残酷な生き物ですからね。ナタニエル君も大きくなるにつれて色々な葛藤があります。しょうがないことです。

     暴力に訴えるのだけは避けたいナタニエル君です。というのも幼い頃から、ましてや胎児の頃から家庭内暴力を振るっていた実父のことを見ているからなのですね。だからこそ、その血を引き継いで自分も暴力的な大人になることを密かに恐れているのです。

     こんな状況でストレスを溜めるなという方が無理ですね。繊細で難しい年頃のナタニエル君には酷な少年時代です。愛情深い家族に恵まれている彼ですが、それも彼にとっては実は少し重荷に感じられるのです。ということは次回次々回で述べられます。

     クロードやビアンカはやはり頼りになります。母親の従兄ということで少し離れた位置からナタニエル君のことを見守ってくれています。彼は一人ではありません。きっと明るい輝かしい未来が待っていることでしょう。


  • 編集済

    生みの親より育ての親への応援コメント

     アントワーヌさんには親としての責任以上に、ナタニエルさんを思いやる気持ちがあったように感じました。

     それは、ナタニエルさんを孤立させたくないという考え方に感じました。

     誰でも厄介ごととは付き合いたくないものです。

     しかし、彼は子供の立場に立って考えたのです。自らの厄介ごとよりも、ナタニエルさんの心を優先したのです。

     この孤立阻止のエピソードまでは、順当と思って読んでおりましたが、ここで一気に読み手の予想を上回ったと思いました。

     まさに、実母の想いを継父の想いが上回ったと思いました。

     ナタニエルさんの心には、その想いが大きく響いたことでしょう。


     でも、思い返してみますと、アントワーヌさんは当初から家族・家庭を優先していたのかも知れません。仕事で徹夜などせず、毎日帰宅して夕食を共にしたりしていたようですから。きっと帰宅時間も早かったことでしょう。

     それは、ナタニエルさんが家庭を体験していなかったからだと思いました。子供の心が成長するには、家族は大変重要と思います。そんな将来をも見据えて子供と付き合おうとしたのかも知れません。

     その延長線上に孤立阻止があったのでしょう。


     ここで、気になりました。
     起こした問題とは、どんな問題だったのでしょうか?

     この番外編は本人が語っている物語です。きっと、本人の口からは言いたくないくらいに恥ずかしいことなのでしょう。

     実の父親について友人たちにからかわれたといったところでしょうか? うーん、深入りはよくない気がします。このくらいでやめておきましょう。


     そして、この彼の手記のような文章からすると、実の父親の葬式には出ていないようでした。

     父の死に顔を見たら、どんな思いがしたのだろうか? とか、私は考えておりました。

     あまり親密でなかったので、なんとも思わなかったのか? 死の恐怖が混ざり合って、自らの存在に何かを感じ取ったのか? などと、私は読み手として思いを巡らしておりました。

     まあ、それはなかったようなので、私の胸に留めるのみですね。


     2人の妹さんたちとの仲はどうなのか? ここでは語られませんでした。
     もしかしたら、この後の番外編に用意されているかも知れません。期待しましょう。


     それに、ラストの『本当に愛する人』は、以前に伺った覚えがあります。その物語も期待できますが、なんだか番外編で終わりそうもない気がします。



    作者からの返信

     ナタニエル君にしてみれば、好きで犯罪者の父の下に生まれてきたわけではないですものね。アントワーヌ君はナタニエル君のことを常に一番に(フロレンスの次にですが)考えてきました。

     なかなかできることではないでしょう。実際フロレンスの妊娠を聞いたアントワーヌ君は嫉妬に駆られていましたしね。

     それでもナタニエル君は実の父との思い出もあまりなく、幼いうちに別れてしまっています。やはり養子や継子になるのは若ければ若いほどいいのだろうな、とは作者の私も思いますね。

     アントワーヌ君はランジェリーを告発するまではそれこそ仕事とランジェリー狩りのために時間を費やしていました。一旦フロレンスを手に入れると、そりゃあ愛妻家のイクメンになるに決まっていますよねー。ナタニエル君も幼いながら誰が彼のことを本当に愛してくれているのか、ちゃんと見ています。彼は魔力のお陰で胎児時代からもう実の父親の本性とアントワーヌ君の存在に気付いていましたし。

     ナタニエル君は成長するにしたがって、やはり出自のことで色々な葛藤や困難に突き当たります。それは次回の番外編で語られています。立派な大人になるためにかなりの痛みを伴ったようなのです。

     ランジェリーが獄中死したのはナタニエル君がわずか三歳の時でした。葬式については述べていませんが、彼は今までの父親の仕打ちなどから、あまり良くも悪くも感情は湧かなかったと言えます。元妻にも実の息子にも、数々の愛人たちにも見限られたといっていいでしょう。そう考えるとランジェリーは全くもって惨めな最期でした。

     さて、気になるナタニエル君の今後や恋バナに二人の妹ですが、番外編やスピンオフでしっかり書かれております。どうぞご期待ください。


  • 編集済

    墓穴ホリオ君への応援コメント

     えーと、炭、シャルボンでしたか?

     アナさんは、その名の猫さんに自ら変化(へんげ)した夢でも見ていたのでしょうか?

     子供の横で、大人の夢を見るなんて、その無防備さが可愛かったです。

     でも、にゃんにゃんプレイをしていると思われてしまいましたね。もちろん、変化してというところまでは、バレていないと思いますが……。

     本人が気付いたら、恥ずかしい思いをすることでしょう。


     ジェレミーさんは、思いもよらない時にアナさんが居ないと、今でもギクッとするようです。
     察しがよく、2人を知っているアントワーヌさんには、どんなエピソードがあったのか、容易に想像できるのでしょう。


     そして、今回のサブタイトルは、誰のことなのでしょう?

     いちゃつきぶりを指摘しておいて、アナさんとのにゃんにゃんプレイがバレたジェレミーさんでしょうか?

     直接寝言で、にゃんにゃん言ってしまったアナさんでしょうか?

     それとも、帰り間際の仲良しぶりを見られたアントワーヌさんでしょうか? いえいえ、こっちは違いますね。フロレンスさんとも、見られても平気なようです。

     では、お客さんが帰る前に休んでしまい、アナさんが居ないと慌てるジェレミーさんを見逃してしまったセバスチャンさんでしょうか?

     まあ、それもないにしても、やっぱ、ジェレミーさんだったみたいですね。
     そう考えると、今回はアナさんとジェレミーさんのお話のようでした。

     そうですね、この2人が主役だから番外編なんですね。


    作者からの返信

     よくお覚えでいらっしゃいました。おっしゃるとおり、あの猫ちゃんの名前はシャルボン(石炭という意味)です。

     アナはシャルボンとしてジェレミーとイチャイチャしている時の夢でも見ていたのでしょうね。年端もいかない子供の側で! とお思いでしょうが……ナタニエル君ももしその夢の映像を見られたとしても、ただジェレミーが猫とじゃれているだけだと思うので教育上問題はございません、多分。

     フロレンスとアントワーヌ君にはニャンニャンプレイをしていると誤解?されてしまいました。流石のアントワーヌ君とドウジュもアナが黒猫ちゃんになっていることまでは分かっていないことでしょう……

     アナが気付いたら恥ずかしい思いをすることでしょうが、妹とアントワーヌ君の前ではもう十分恥ずかしいことをジェレミーがしているので……だんだん慣れてきているのかも?

     ジェレミーはやはり、アナの正体が分かって仲直りする前のことに対して後ろめたい思いが大きいようです。それをアントワーヌ君は知っているのですよね。逆にジェレミーはアントワーヌ君が全てを知っていることを今のところはまだ知りません。この辺りも後に続く番外編で書いております。

     今回墓穴を掘ったのはもちろんジェレミーですね。特に大きな意味はありません。いつもアントワーヌ君にばかり変なあだ名をつけている彼には作者からあだ名を贈呈したのです。妹と彼がイチャついているところを責めたが故にアントワーヌ君に思いっきりやり返されてしまう、そんなところです。

     こんなアナとジェレミーの小話も、彼らが主人公の『奥様』の方に書きたかったのは山々です。けれど、アントワーヌ君とフロレンスが出てくるのでネタバレになりますからこちらの『蕾』での公開となりました。

  • 後書きへの応援コメント

     長い作品をありがとうございました。

     私なんて、骨の髄まで楽しませてもらいました。感謝いたします。

     ああ、でも、何度も読まないと骨の髄とは言えばいかも知れませんね。どうやら、私はまだまだのようです。


     直列回路のシリーズではなく、並列回路のシリーズでは、確かに各キャラの知りうる範囲が重要と思います。

     各キャラについて、時系列の表などを作成されているのでしょうか?

     私は1作品でもそのような表を作ろうとしているのですが、いまだに一番使いやすい手法にたどり着いていないくらいに苦労しています。

     長いシリーズとなれば、なおのことご苦労があったことでしょう。非才ながら察します。


     物語においては、キャラの人間関係や人間模様がものを言います。なので、キャラの知識や知見の変化は重要と思うのです。

     それが、苦労話として語られるということは、真面目に物語に取り組まれている証と思いました。

     私はストーリーに追われて、人間関係をなおざりにしがちなので、大いに見習わなければならないところです。


     クロードさんとアントワーヌさんの出会い、『片割れ』が会話に出たところで、当時読んでいた私も「おおっ」と思いました。
     やっぱり狙いがあったようで、なんか納得したしました。


     フロレンスさんに『ショタ属性』を持たせる記述がありましたが、私は逆にアントワーヌさんが年上好みの属性を持っていると思っておりました。

     なので、アメリさんのお母さんと会った時のことをコメントに書いていたと思います。ただ、年上過ぎたかも知れませんが……。


     サブタイトルにも時間をかけていらしたようで、その思い入れに頭が下がります。
     私なんて、その章を一番言い当てている言葉くらいにしか思っておりませんでしたので、……。もう少し考えるようにしたいと思いました。


     前回にいただいたご返信の中で、オージェさんの件はもう登場しないとありました。
     少々残念ですが、仕方ありません。

     私は息子の方は、ランジェリーさんが濡れ衣を着せたと思っておりました。うまく陥(おとしい)れて自分の代わりに牢獄に入れたのだと。そして、後に発覚しないように毒殺しただと。

     どのように陥れたのか? というところに興味があったのです。

     でも、そこまではないとのことなので、仕方ないですね。


     さあ、これからは番外編を読ませていただきます。
     どのように、本編とつながっていくのか? 楽しみです!


    作者からの返信

     長い作品を最後まで読んで下さってありがとうございました。しかも他の作品同様しっかり読み込んでいただき、各話に丁寧なコメントまで書いて下さって作者としては苦労して書いた甲斐があったというものです。そういう意味では骨の髄まで楽しんで下さったと言えます。

     この話は特に第三作「奥様」と並行しておりましたので、そこに一番気を遣いましたね。ドウジュがアナとジェレミーの秘密を見破るあたりですか、自分でもわけが分からなくなりつつありました。

     私は第一作を書きあげた頃から登場人物の年齢入りの年表を作っています。それ以前は各登場人物の年齢差だけをメモしていたのですが、それではもう自分で混乱してしまって何が何だか分からなくなっていました。

     年表を書き出してからは割とスッキリ構成ができるようになりました。今現在シリーズ作は11作目を連載中ですが、年表はすごい情報量になっております。

     第一作を書き始めた時はこんなに繋がって広がって行くとは夢にも思っておりませんでした。けれど、一度シリーズ作の次もその次も、と書き出すとやめられなくなってしまいました。それで折角シリーズにして各物語の登場人物同士が影響を与え合っているのならば、矛盾のないようにしないと気が済まない性質ですから、その辺りは周到に話を練っております。

     作者として小さなこだわりがあちこちにあるのですが、それを亜逢さまは読み込んで下さって色々と気付き、感銘、指摘して下さいます。作者冥利に尽きるというものです。

     この作品のアントワーヌ君が前作それぞれの主人公たちと関わっていく様子も結構こだわって書いたのです。クロードに対して「もしかして片割れ?」と言わせることなど、良い例の一つです。

     それから、フロレンスはもう結婚していますからもちろん彼女の方が年上でないといけなくて、ショタとして丁度いいくらいの年の差にするために少々考えましたね。お互い年上好き、年下好きで相性が良かったのでしょうねぇ、ということにしておきましょう。

     登場人物が多くなってしまって、読者の皆様には何のことやら段々理解しづらくなってきたかもしれないと思いながら、やはり自分のこだわりは捨てきれませんでした。

     第二作「貴方の隣」の時もそうでしたが、故事ことわざ慣用句を調べるのがとても楽しかったです。私は結構日常生活でも使うのですね。とても勉強になりました。どうしても使いたい言葉ももっとあります。話の内容に合わないと日の目を見ないものも沢山です。残念ですが。

     オージェ親子にまでお気遣いありがとうございます。彼らも全くの悪人でもないですし、きっと報われることでしょう。ランジェリーはどうしようもないクズ男ですけれどもね……今のところ、シリーズ作中一の極悪人です。

     番外編はシリアスな話もあれば、バカバカしいものもあります。引き続きお楽しみいただけるようで嬉しいです。


  • 編集済

     この最終回では別人の目線でした。

     私も『花バト!』にて、最終章を主人公ではない人物の目線で書きましたので、なにか親しみを感じました。

     前回から時間はたっぷりと流れており、幼児だったナタニエルさんが16歳とは、ずいぶん下ったのもだと思いました。(あっ! 『花バト!』では、もっと時間が経っておりましたっけ)

     なぜ16歳なのかな? と思いましたが、ドウジュさんとクレハさん(コライユさん)が乳繰り合う場面に、言及できるからという理由なのだと気付きました。

     当時2人は離れて仕事をしていたので、会った時は濃密になってしまったのでしょう。
     それをちゃんと覚えていたナタニエルさんでした。案外、むっつりなのかも……?

     それにしても、ドウジュさんは移動魔法を使えるようになったようです。なので、始めドウジュさんとは気付きませんでした。
     本作で、彼は魔法とは反対側にいたイメージでしたので、変われば変わるのだと思いました。読み手に時が経ったのだと実感させてくれました。


     そして、ランジェリーさんは獄中で衰弱死ですか。
     お葬式とかあったのかな? とか、フロレンスさんとナタニエルさんは、そのお葬式に出席したのかな? とか、書き手が言いにくいことを考えてしまいました。ごめんなさい。

     もういないとなると、オージェ(息子)さんの獄中死、及び麻薬の濡れ衣かもという件は、いまだに明らかにならないままのようです。

     ずっとこのままなのか? 後に明らかになるのか? いずれにせよ、次回作以降に持ち越しのようです。

     オージェ(父)さんの王太子襲撃事件は、許されるものではないので、投獄が続くのは妥当と思います。



     アントワーヌさんとフロレンスさんの、昔の思い出にかこつけたイチャツキ振りには、胸の奥がムズムズする思いでした。
     『大輪の花』、『私は咲けた』『男冥利』ですもんね……。

     何の障害もない幸せを、自らの手で勝ち取ったご褒美なのでしょう。満喫しきっていましたね。

     しかも、覗き見しているのを、わざと見せつけているとのこと、アントワーヌさんは夫婦の仲が良ければ、親子の仲も悪くならないと思っているのかも知れませんし、子供たちもそのような夫婦関係を将来に理想とするのだろうと、思っているのかも知れませんね。
     仲良しの伝播、いいことと思います。


     最後の締めは『かくれんぼ大会』でした。
     窮地の一手という印象でしたので、ここでは対極として、引き合いに出されたようです。

     『大会』というネーミングが、なにか古臭く感じておりましたが、そのように読み手に印象付けることによって、ラストになっても思い出し易くする効果を狙っていたようです。始めから計算されていたネーミングだったのだと感心いたしました。


     完結記念のオマケでジェレミーさんが扱われていました。
     この最終回には本人は直接出ておりませんでしたが、それだけ本編に花? を添えていたのだたと、改めて存在の大きさに気付かされたのでした。


     まだ『後書き』があるようです。長い作品でしたので、合間妹子様の思いも、ひとしおのことと思います。
     次回に、読ませていただきます。



    追伸
     後で読み返してみて、このコメントに間違いがあると気付きました。
     ドウジュさんは移動魔法を使っていませんでした。私の読み間違いでした。

     恥ずかしいですが、その部分の訂正は致しません。
     それも含めて、私の実力ですので……。


    作者からの返信

     前回を最終回にしても良かったのですよね。でも締めの締めにこの回はどうしても書きたかったのです。大きくなったナタニエル君を皆さんに知っていただきたかったのと、彼には可愛い妹が二人もできたということもですね。

     世代が変わるほど時は流れておりませんが、それでも十年以上後の話です。

     なぜ十六歳なのか、といいますとですね、ナタニエル君は十代初めから半ばまで結構反抗期でアントワーヌ君とフロレンスを手こずらせたから、それが落ち着いた後のことなのですよ。

     この反抗期については番外編でエピソードがあります。ナタニエル君はロクデナシの実の父親ランジェリーを持ち、彼が投獄された後は継父のアントワーヌ君に育てられて、多感な時期に色々と葛藤があったのです。ですから、ナタニエル君が大人になって昔をしみじみと語れる歳に成長していないと最終回は語らせられませんでした。

     ドウジュとクレハ(侍女コライユ)のイチャイチャを目撃してそれを十分理解できる歳でもありますが、作者の私としてはそこまで考えてはおりませんでした!とにかくナタニエル君は幼少の頃から、というか胎児の時から色々なことを見聞きしていたのですから、少しませた子に育ってもそれは致し方ないですよね……

     オージェ息子の死因は明らかにならずじまいでした。息子を手にかけたのがランジェリーだろうがそうでなかろうが、オージェパパの罪は変わりません。犯した罪が罪ですから、終身刑は変わらずじまいです。亜逢さまには申し訳ありませんが、これ以降オージェ親子に関する記述はございません。こんなチョイ役の悪役にまで注目してくださって愛着まで湧いてきている亜逢さまにはオージェ親子に代わってお礼申し上げます。

     六年近くも辛抱して努力に努力を重ねて手に入れた大輪の花ですから、アントワーヌ君はいつまでも大事に愛でているようです。これも、この最終回で書きたかったことの一つでした。アントワーヌ君とフロレンスの夫婦仲の良さは三人の子供達にも多大な影響を与えているようです。実はこの夫婦の子供三人は全員、それぞれスピンオフを書いております。亜逢さまが順に読んで下さるのでしたらもう少し先のことになりますが、良かったらどうぞお読み下さい。

     この最終回の締めはどうしてもナタニエル君の『大かくれんぼ大会はもうしなくてもいい』という一言が良かったのです。自分でも気に入っております。もう大会をする必要のない、悪者も居ない、愛溢れる幸せいっぱいの家族ができて本当に良かったです。

     この作品は書くのにかなりの力を要しました。本編連載終了した時の感動は忘れられません。番外編も長々と続きます。よろしかったらそちらもどうぞお読み下さい。

  •  実を言いますと、今回涙ぐんでしまう台詞がありました。


     『結婚式の準備ってこんなに楽しいものなのね』
     です。


     喜びを表していると思いますが、これまでの苦労も多分に含んでいます。
     結婚式という未来へ向けて楽しみつつも、忌(い)まわしい過去を垣間(かいま)見た思いでした。

     この想いを見せる場面が、結婚式の前であり、タイミング的にもばっちりでした。

     そう、晴れの日を前に、フロレンスさんの人生を凝縮したような台詞が表れたのです。

     私の心に深く迫ってきて、つい涙ぐんでしまったのでした。ちょっと恥ずかしかったです……。やられてしまいました。


     前後しますが、この世界の結婚式には付添人という制度? 風習? があります。
     ステファンさんが付添人といったところで、私もアナさんの妹さんを思い浮かべました。そして、その通りになりました。

     前作において、このステファンさんとルーシーさんは、なにやらいい仲のように思えていたからです。

     これまでの作品から、この付添人になる男女2人は、何やら因縁がある感じがしてなりません。

     次回作か、さらに先の作品で、主役を務める2人になりそうな気がします。とは申しても、私は読むのが遅くて、すでにその作品は公開されているかも知れませんね。(ごめんなさい。これからの作品については、特に調査していないのです)

     付添人がクリストフさんではなかった点が、なにか、その裏付けのようにも思えました。
     彼には、まだ春は遠いのでしょう。


     そして、その結婚式はゆっくりと始まったようでした。
     華美な描写がなく、すっと場面に入ったところが、フロレンスさんの2度目感を思いました。

     王妃様は予告通りに臣下の結婚式に参列したようで、久しぶりにジェレミーさんと席を共にした場面を拝むことができました。

     やっぱり、この2人は、シリーズにおける最強のコンビですね。冴えわたるような会話でした。
     アナさんもご苦労さんです。


     ビアンカさんはいつも余裕がある雰囲気ですが、未来が少し分かるからなんですね。それでも、現実となる前に口にすることは控えているようなので、人並み以上に気を使いそうです。


     この回の最後は溢れるような幸せが、ちりばめられていたようでした。
     書き手もご苦労が報われたことと思います。

     でも、まだ最終回ではありません。オージェさんの件もあります。
     もう1つ気を引き締めましょう。


    作者からの返信

     フロレンスもアントワーヌ君も何の因果か、幸せになるまでにこんなに遠回りをしないといけませんでした。やっと楽しく式の準備が出来る状況になって、作者としても感無量でした。この作品は書いていて主役の二人が可哀そうで可哀そうで……私は最後にはどうなるか分かっていましたが、話の途中は書くのが苦しかったです。

    私も恥ずかしながら、この作品は書きながら何度も涙ぐんでおりました。アントワーヌ君がランジェリーを告発する第三十五話くらいからは少し肩の荷が下りて、うれし涙になっていましたね。

     フロレンスとアントワーヌ君がステファンさんを付添人に指名して、ステファンさんがその相手としてアナの妹ルーシーを選んだということは、そういうことなのです。この二人の物語もスピンオフで書いております。順番的には次の次の作品になります。ゆっくりでよろしいのでお読み頂けると嬉しいです。

     リュックの弟、クリストフ君は彼女が出来るかどうかはともかく、これから先もアントワーヌ君の片腕として(実は彼の方が先輩なのですけどもね……)出世していく予定です。

     さて、結婚式は厳かなうちに始まったと思いきや、アルノー父さんが大泣きで、王妃さまを始め参列者の皆さんは温かい目で祝福しています。アントワーヌ君もこれ以降最強の小姑王妃さまと小舅ジェレミーを持ち、大変だろうと思いきや、持ち前の機転と温厚な性格のお陰で上手くあしらっていけているようです。番外編にそんなところも色々と書いております。どうぞお楽しみに。

     ビアンカはこの結婚式の様子をずっと前に見ていたのですが、アルノー父さん大泣きシーンだけで、花嫁がフロレンスだったということは分かっていなかったようです。けれど、アントワーヌ君の頑張りを見ていて、近い将来フロレンスが幸せになれることが予想できていたのかもしれませんね。彼女も人の秘密を色々抱えてしまって大変そうですが、まあそれも持って生まれた能力のせいですからね。うまく付き合っていくしかありません。

     この結婚式のシーンは何度読み返しても涙ぐんでしまいます。主人公二人、よくここまで頑張ったと言ってあげたいですね。さて、次回が最終話です。少し将来に時間が飛びますよ。

  •  なるほど、アメリさんのお母さんとアントワーヌさん、アントワーヌさんがもっと純朴でしたら危なかったことでしょう。

     同年代の若者以上に人生経験を重ねたような彼ですから、アメリさんのお母さんがどれほど美しく妖艶であったとしても、心を動かされることはないでしょう。
     それに、フロレンスさんがいます。きっと彼女以外には女性を感じないのかも知れませんね。


     今回ハッとしたのは、『アントワーヌは自分の秘密を全部知っているのだ、とアナはつくづく思い知った』でした。
     アントワーヌさんがアナさんの秘密を知っているのは重々承知していたのですが、『思い知った』というところに、私はハッとしたのでした。

     アントワーヌさんが非常に大きな存在に見えて、底知れぬ不気味さを感じました。
     確かに人生の秘密を知っている人には、只ならぬものを感じることがあるかも知れません。
     そんな、一抹の不安がよぎる文章でした。

     でも、ここでは、そんな重たいものではないと思います。こちらの考え過ぎでしょう……。


     小切手の件(くだり)、前作でもこのシーンがあったかどうか、残念ながら私は憶えておりません。
     額は大したことがないとアントワーヌさんが言っているので、リュックさんは小切手そのものに何かを感じたのでしょう。
     アメリさんが言うように、手切れ金を彷彿(ほうふつ)とさせたのかも知れませんね。
     リュックさんの「弱点見たり」という気がして、何か人間らしくといいますか、可愛らしく思いました。読み手はキャラの弱点というのものには親しみが湧くものなのです。


     そのような天国のような結婚式の次のシーンが、地獄のような牢獄のシーンでした。さらに地下とあり、ジメジメとした不快感を読み手に与えます。

     この対照的な組み合わせが絶妙でした。

     ドウジュさんが現れるとは思ってもみませんでした。
     牢獄に入っているのだから、姿を見せても問題ないと思ったのでしょう。
     客観視できるキャラがいると、よりランジェリーさんの哀れさが引き立つと思いました。

     そして、ドウジュさんにとって、牢獄に立ち寄ることは、予定通りの行動だったようです。だって、あらかじめ、焼き菓子の粉を用意していたのですから。

     どのくらいの症状なのかを確認しようとしたのだと思いました。
     オージェさんの証言ができる状態なのか? ストーリーにおいて、そんな指針になったと思いました。(うーん、読み過ぎかも……)


     さあ、どのように物語が閉じられていくのでしょうか?


    作者からの返信

    ここでアメリママを登場させたのは、ただ本日の主役であるアメリをアントワーヌとアナの居る場所に呼び寄せて三人で会話をさせたかったという理由だけです。だから取ってつけたように彼女がいきなり出てくるのです。

    フランソワーズさんにしても、アントワーヌ君のことは冗談です。二番目の夫との間にできた娘とくっつけようとするその気持ちのほうが大きいでしょう。

    とにかく、アントワーヌ君はフロレンス一筋ですから。彼女がランジェリーと結婚していた間も他の女性と付き合うこともなく、ただひたすらランジェリーを陥れる策を練りながら待っていましたものね。

    アナも自らアントワーヌ君に確認したわけではないのですが、自分とニッキーの関係や、ジェレミーとそれでこじれていたことをそれとなく彼が知っているとは分かっているようです。まあもう過去のことですから、今更蒸し返さなくてもいいのです。

    特に不安になることはありませんが、この後の番外編でこの秘密を握っているアントワーヌ君とジェレミーの間でひと悶着起こることになります。別に深刻な事態には発展しません。このくらいならネタバレでもなんでもないので言ってもいいでしょう。

    第二作「貴方の隣」でリュックがアメリを迎えに行って大団円を迎えた時にアントワーヌは一人で『僕からの結婚祝いは王都銀行の小切手にしよう』と考えていました。それから来ているのですね。

    リュック自身はまだその王都銀行の小切手事件に少々のトラウマがあるようで、アントワーヌ君からのご祝儀をもらったときにギクリとしたことでしょう。

    さて、この回は区切りのいいところで終われなかったので、対照的な牢獄のシーンが入っています。落ちるところまで落ちてしまったランジェリーです。アントワーヌ君に命じられてかどうか、ドウジュが彼の様子を確認しに来ています。

    ランジェリーももう少しまともな生き方ができたのではないか、と思うとなんだか物悲しいですね。けれど私はこの場面を書くことは結構楽しんでおりました。

    晴れて幸せ一杯、日の当たる場所で生き生きとしている主人公二人と彼らを苦しめてきたランジェリーがここまで落ちぶれてしまっているところをドウジュが呆れ果てた様子で眺めています。因果応報と言いますか、人間は真っ当に生きてなんぼだと思い知りますねぇ。

    さて、本編もそろそろ締めに入っております。最後までお楽しみいただけると幸いです。

  •  『僕興奮してきちゃった……』
     個室でもない所で、こんな台詞をキャラに言わせるなんて、なかなかな演出です。
     『僕』という一人称が、その演出を確固たるものにしています。(俺や私でしたら、その効力は半減以下と思われます)

     この演出によって、私は背伸びした年下の男性を思い浮かべました。
     年上の女性の気を引こうとしているようにも思えます。アントワーヌさんは気を引く必要も、つもりもありませんので、気を許した甘えと思いました。

     年下らしい男性の可愛らしさが前面に出ていたようでした。(書き手としては、年下の女の子に対しては言わせたくない台詞でしょう)


     そんな甘えをあのジェレミーさんに見られてしまうなんて、アントワーヌさんはなんともばつが悪かったことでしょう。

     強がった物言いになるのももっともです。

     ジェレミーさんも自分に対しては素直ではないように映り、その強がりが面白くないのかも知れませんね。



     さて、ダンスです。
     アントワーヌさんがフロレンスさんと一緒に踊るのは、始めの頃の伏線を回収しているのかな? と思いました。

     細かい部分まで覚えておりませんが、一緒にダンスをしたいような場面があったように記憶しております。
     ラストシーンでダンスかと思いましたが、それよりも前にありました。

     教師まで呼んでレッスンしていたとは、さすが『私の完全主義者さん』でした。


     前後しますが、結婚式にて、クロードさんがフロレンスさんの隣に居てくれたシーンがありましたが、公爵だから誰も何も言えないのではなく、黒い雷に撃たれたくないから誰も何も言えないのだろうと思いました。
     彼は一番怒らせたくないキャラですから。


     そして、『デジャルダン子爵』は前回のご返信にあったキャラのようです。すっかり忘れておりました。でも、フロレンスさんと一緒のダンスはなかったようです。お年寄りでしたからね。


    作者からの返信

     現在公表済みの王国シリーズ作では唯一の年下男主人公のアントワーヌ君です。この話を書く時に作者の私が萌え萌えしていたのが、彼のキャラでした。彼は年下ですし、ほとんどの人に対して敬語を使います。親しい間柄では一人称は僕です。それがなんとも可愛らしくて、書いてて一人悶えていました。

     こんなお行儀のいい年下の彼に『僕興奮してきちゃった……』なんて言われたら……こちらの方がより興奮してしまいますよね。

     ジェレミーにフロレンスとイチャイチャしているところを見られようが実はアントワーヌ君はどこ吹く風です。ばつが悪いなんて思っていないと、作者の私は思っています。ジェレミーだって何だかんだ言っても妹が幸せになったのが嬉しいのですが、彼は素直に義弟君を微笑ましく見守ることが出来ないので、いつも何か一言も二言もあるのですね。でも、口では高級文官の彼には負けてしまいます。

     以前、フロレンスとアントワーヌ君が王妃さまの居室でしばしの密会を許された時の場面です。フロレンスはアントワーヌ君が昔ドウジュを助けたために負った足の傷が治ったことに気付いて、ダンスも上手に踊れるようになったのでは、と聞いていました。そして機会があったら一緒に踊ろうと二人で約束をしていました。まだその頃は二人でダンスが出来る日が来るなんて到底思えなかったから……切なかったですね。よく思い出してくださいました。

     確かに泣く子も黙る魔術院副総裁のクロード氏ですから、彼が側に居るだけで誰も何も言えませんよね。フロレンスもアントワーヌ君も堂々としていればいいのでしょうが、やはりそんなクロードが隣に居ることは何とも心強いことでしょう。

     デジャルダン子爵は花嫁アメリの父親代わりですから、アメリと踊れただけでもう満足されていることでしょう。このカップルも式を挙げて幸せになれたようで何よりです。

     さて、もうすぐクライマックス、主人公二人の式の場面になります。


  • 編集済

     今回は王妃様、アメリさんの両名が登場し、盛り沢山のようでしたが、一番面白かったのはクリストフさんがつぶやく心の声です。

     『母とアメリさんに対抗できるような女性なんてまず見つかりそうにないよ……』
     切実ですね。

     お母さんは、アメリさんに兄と別れろと言ってしまうくらいの人です。
     アメリさんは、この回のようにズバズバとものを言います。

     この2人に対抗してやっていけそうな女性は多くはいないでしょう。
     いたとしても、尻に敷かれかねません。

     うーん、切実ですね。


     王妃様も、アメリさんも久しぶりの登場でした。
     こういう濃いキャラが出てしまうと、メインキャラたちの影が薄れかねません。
     しかも、この物語は動より静でしたから、より食われてしまいます。

     このように時々の登場が適切であると思いました。


     そういえば、アントワーヌさんのお兄さんは結婚がまだでした。
     ご両親としては、跡取りの嫁探しの方が重要と思いました。

     放っておくと、いつまでも結婚しないかも知れません。
     どんどんと、見合い話を持ってこないといけませんね。(余計なことでした……すいません……)

     何はともあれ、物語はまだ数回続くようです。
     締めに向けて読んでもまいりましょう。


    作者からの返信

     クリストフ君、逆境に負けず可愛い彼女が出来るといいですが……こればかりはね……

     この作品は主人公二人の性格も両名穏やかなタイプですし、作風や話の流れも少々暗くて悲しいところがありました。ですから時々お馴染みの強烈キャラを効かせております。

     アントワーヌ君のお兄さんは影が薄かったのですが、実は良いお兄さんであり、弟のことを誰よりも応援しているのです。ペルティエ領を継いで、立派な領主となることでしょう。彼にも素敵なパートナーが見つかるといいですね。

     ここから最終回までは私自身の気分も少々軽くなり、時々ああこんな人もいたのねなんて人物も登場します。最後までお楽しみ下さると幸いです。

  • 第四十五話 一念天に通ずへの応援コメント

     ソンブレロときましたか。

     私もその名前は読みにくいと思っておりましたが、ジェレミーさんも同様だったようです。なかなかな愛称? を見せてくれました。

     石橋わたる君と言われたアントワーヌさんは、やはりそのソンブレロさんとの養子縁組が決まってからの求婚と思っていたようです。

     でも、フロレンスさんを待たせるのも可愛そうです。ジェレミーさんではないですが、「とっとと言っちまえ」と読みながら私も思っておりましたが、そのジェレミーさんが代わりに言ってくれました。

     やっっっっと、求婚ができました。
     まだ本番が残っておりますが、はっきりとした道ができて大変喜ばしいです。

     また、ソンブレロさんとの養子縁組がなかった時のことについて、私もどうなのか? 疑問に思っておりましたが、こちらもジェレミーさんが代わりに聞いてくれました。
     読み手にもよくフォローされていて、適格な心遣いと思いました。


     ナタニエルさんには、あまり父親の愛情を感じていなかったようで、大きな心の乱れはなさそうです。
     その辺りは、アントワーヌさんにはラッキーでした。もし、あのランジェリーさんがジェレミーさんのように子供が好きだったら、一悶着あったかも知れません。何よりでした。


     本編にも表現されておりましたが、アントワーヌさんとアナさんの関係も因縁めいたものを感じます。

     借金の相談相手が義理の弟になるのですから。
     面白い巡り合わせを思いついたものだと、改めてフィクションの妙を思いました。

     あとは、予想通りの展開をまっしぐらでしょう。

     もし、私でしたら、ランジェリーさんが脱獄して恨みを晴らしに結婚式に殴り込み! というようなエピソードを考えたりもしますが、そこまではこの作品にはないことでしょう。

     残るオージェさんの件が気がかりなくらいです。



    作者からの返信

     ジェレミーは愛情を裏返しまくっています。更にあだ名が増えておりますねー。

     アントワーヌ君は男の意地でフロレンスに求婚するに相応しい地位を手に入れてからの義両親への求婚許可となりました。

     折角離縁もしたことですし、反対する人間もおりませんし、待つ必要はないのです。ジェレミーもたまには良いことを言いますね。

     アントワーヌ君がソンブレロ侯爵家に養子に入れることになったのは運が良かったからかもしれませんが、やはり彼自身には侯爵令嬢に求婚するための立派な足掛かりとなったことでしょう。男爵家の次男坊のままでも誰も気にすることはないのですが、彼自身の気が済んだのです。

     それこそジェレミーの言うように、宰相室勤務になるまで花嫁を待たせるのは気の毒ですものね。全てが上手くまとまりそうです。

     ナタニエル君はもう既にアントワーヌ君に懐いていますから問題はないでしょう。ランジェリーが子供好きで、ナタニエル君のことを可愛がっていたならばきっと夫婦仲も上手くいき、こんなひどい形で離縁することにはならなかったと私は思うのですね。ランジェリーも親としての自覚が芽生えていたならば悪事にもそこまで手を染めることはなかったかもしれませんし。

     アナとアントワーヌ君が出会った頃にはまだこんな縁で繋がっていくとは二人共思っていませんでしたものね。不思議なものです。そう言えばアントワーヌ君もアナの婚約者がジェレミーだと知って大層驚いていました。

     ランジェリーのヤツは薬漬けになっていなければ脱獄する余力も思考力も残っていたかもしれません。彼の行く末は……もうすぐ分かります。オージェ父はどうなるか……例え息子がランジェリーに殺められたのであっても王太子襲撃の罪が軽くなるわけではありませんからね……アントワーヌ君とソンブレロ氏が言っていたように、後味の悪いやり切れない思いの残る事件でした。

    編集済

  • 編集済

     会ったその日のことは、前話でお終いと思っておりましたが、さらに続いておりました。
     私が扱う作品ではここまで入り込みませんが、この作品の読み手は、寝室でのことが気になるのでしょう。

     でも、冒頭にご注意があった通り深くならず、お風呂のシーンだけでした。
     一度フロレンスさんにお風呂を遠慮させたのは、こっちにお風呂シーンを持ってきたかったのかな? とか思いました。

     今回一番おかしかったのが、『私あの姉と兄の妹ですから』でした。フロレンスさんは標準以上にご存知だったようです。

     年下で、まだ経験がないと思われるアントワーヌさんにとっては、足らないところを補うように、凸凹のピースがピタリと合ったかように思いましたが、結局その実践には至りませんでしたね。その場面を期待していた読み手の方たちには、ちょっとかわいそうでした。


     そして、ランジェリーさんは、王太子襲撃事件のオージェさんと、牢屋で鉢合わせしました。
     ランジェリーさんには思いもよらなかったことでしょう。息子の方と間違えるほどでした。

     やっぱり、麻薬よりも、もっと恐ろしいことをしていたようです。
     おぼろげながら思っておりましたが、毒で死んだオージェさんは濡れ衣を着せられ殺されたかのようでした。


     一方、アントワーヌさんの養子縁組の件は書類申請の段階のようです。
     一般人ではないのですから、いろいろな方面の許可がいるのでしょう。
     次男坊ですから、実家の方は、すんなりといきそうですね。


     ここまでくると、書き手もだいぶ肩の荷が下りたことでしょう。

     私といたしましては、オージェさんの件がどのようになるのか? に興味が移ってまいります。


    追伸
     前話のご返信をありがとうございました。

     前侯爵夫妻の呼称について、丁寧に考えていただき、うれしく思います。
     もしかしたら、余計なことを書いてしまったのかもと思いましたが、ありがたいお言葉をいただき安堵しております。

     私も、どの呼び方がいいのか分かりませんので、今までのままでよいかと思います。ただ、人の呼び方とは難しいのだと再認識いたしました。

     前話から今話まで、少し時間が空いてしまったのは、新しいOSを搭載したPCとの戦いが、いまだに続いていたためです。

     これまで使っていたプリンターをつなげようとしましたら、全く動かず、挙句の果てにはネットにもつながらなくなってしまいました。
     
     思った以上にPCに深く入り込まねばならず、大変苦労いたしましたが、なんとか自力で解決できました。

     ですので、いただいたお意見に不満があって遅くなったわけはないのです。
     ご心配をかけてしまい、申し訳ありませんでした。


    作者からの返信

     足掛け6年近くも待って我慢していたアントワーヌ君へのムフフなご褒美回でもありました。けれどまあ、あまりキワドイことは書けないのでこんな形となりました。

     寝台でお風呂で、寝る間も惜しんでイチャイチャしております。さすがですね、前の晩はほとんど寝ていないというのに若いと違います。

     これからずっと二人一緒ですから、あの紳士と淑女の本を実践する機会もいくらでもあるでしょう。楽しみですね、アントワーヌ君。

     さて、捕らえられた元夫の方はのっぴきならない状態に追い込まれております。オージェ父を息子と間違えてしまい、まだ気の確かなオージェ父に責められております。目撃者も沢山いました。彼は転落の一途です。オージェ息子の死因は、真実は明かされるのでしょうか?

     まだ養子の件ははっきりと明言したわけではないのに、分かる読者の方には分かるのですよね……そうなのです、書類の準備も着々と進んでおります。

     前侯爵夫妻の呼称は今でも謎のままです。これからのシリーズ作にも同じく下の代に爵位を譲った貴族が出てくるのですが、全て前を付けて統一しております。

     パソコンと悪戦苦闘されていたのですか。再びコメントをいただけてありがたく思っております。体調を崩されたのとかではなくて良かったです。

     私の方は実生活の方も結構忙しくて、少しきりの良い所なので一週間ほど連載を休んでおります。

  • 第四十三話 鬼の目にも涙への応援コメント

     フロレンスさんに会うことができて、そこでこのエピソードは終わりかな? とか、思ったのですが、少し続きがありました。

     そうですよね。
     大人の女性向けなら、2人が密着する場面まで欲しいですよね。

     それに、両親たちとの顔合わせもあると、より歓迎ぶりをアピールできますし、これからにもつながります。
     両親ともに喜んでいただいて、よかったです。

     ジェレミーさんの下品な口は相変わらずですが、ちゃんと2人を後押しをしてくれていますね。
     これからも心強い味方になってもらえそうです。

     えーとそれに、アントワーヌさんのお風呂の時、アナさんがナタニエルくんの相手をしてくれていました。
     もしかしたら、アナさんもフロレンスさんがお風呂を一緒できるようにと気を使って、ナタニエルくんを遠ざけてくれたのかも、とか思いました。(きっと、私の考え過ぎですね)

     アントワーヌさんが家に泊まることになった時、私も危ない想像をしてしまいましたが、『この私がフロレンス様の名誉を傷つけるような危険をむざむざ冒すとお思いですか?』とあって、安心しました。

     あれだけ恋焦がれた相手ですよ。フライングをしても仕方ないと思いましたが、そこは、さすが『石橋ワタル君』のアントワーヌさんでした。
     おみそれしました。



     少し気になった点がありました。
     アントワーヌさんが、アルノーさんたちを『ルクレール前侯爵夫妻』とご本人たちに向かって呼んでいました。

     そこに、少々違和感があったのです。
     本人がいない時に、誰かと会話をする場合、その呼称はあると思うのですが、本人に『前』をつけて言うのだろうか? と、考えさせられました。
     『前』とは、引退を意味しているので、引退したと公然と言っているような気がしたのです。年寄りに向かって引退とは、あまり良い響きではありません。気を悪くする人もいます。
     親しい間であれば『ご隠居』とか言って、それほど失礼を感じないのですが、敬うべき相手、敬いたい相手に対して、目下の者が『前』を言えるのだろうか? と思ったのです。
     かといって、これがいいという言い方を思いつかないんです。
     しいて言えば、単純に『様』かな? こんなくらいにしか出てまいりませんでした。(ここであれば「ルクレール様、奥様」でしょうか?)

     変な言い方で申し訳ありません。
     私が勉強不足なために、取り止めのない形になってしまいました。
     この気になった点を、コメント欄から削除してしまおうかとも思いましたが、ご一緒に考えていただければと思い残しました。ご意見をいただければ幸いです。
     つまらないことを残して、本当に申し訳ないです……。


    作者からの返信

     もう少し物語は続きます。出戻ってきたフロレンスとすぐにアントワーヌ君が結婚出来るかと言えばそうでもないような気もしますしね。

     アントワーヌ君はフロレンスの両親にも認められたようです。良かったです。

     早く愛し合う二人を二人きりにさせてあげたいと思っているジェレミーとアナの憎い心遣いでした。が、フロレンスはアントワーヌ君を浴室に一人置いて戻ってきてしまいましたね!

     ジェレミーからのお泊りと〇出し以外は何でもオッケー許可が出ましたから……そりゃあ最後までするでしょうね。何せ6年も待ったのです。

    『この私がフロレンス様の名誉を傷つけるような危険をむざむざ冒すとお思いですか?』

    というアントワーヌ君の台詞は、フロレンスが再婚前に身籠ってしまうことを指しています。どうせもう再婚になるのですから、結婚前にいたしても、父親が誰だか分からない子供が生まれてきさえしなければいいのです!

     ところでこの回の題名『鬼の目にも涙』の鬼はもちろんジェレミーのことでした!

     さて、私も時々悩む、爵位を既に譲り渡してしまった貴族の呼び方です。先程少し調べてみましたが、現役の方々の呼び方は分かっても、引退後の呼び方は不明でした。私のシリーズ作では次の代に位を譲った方々は『前〇爵(夫人、夫妻)』と呼ばせています。ラングロワやオージェのような、犯罪者で位をはく奪された人々は『元〇爵(夫人、夫妻)』と表記しております。

     私としては引退はただの人生の節目であって、否定的には取りません。スポーツ選手が故障して引退するのとはまた違いますからね。

     ご指摘ありがとうございます。あまり意識していなかったのですが、考えるきっかけとなりました。卿とか閣下でもいいのでしょうか、疑問ですね。今のところはっきりとした答えが分からないのでこのまま前と元で使い分けていくつもりです。

    編集済
  • 第四十二話 後生畏るべしへの応援コメント

     やっと、まともな再会をむかえました。
     アントワーヌさんの涙は、さぞや暖かかったことでしょう。


     ジェレミーさんは、この件に関して自分がアントワーヌさんよりも、及んでいなかったとご存じだったようです。

     男らしいといいますか、兄らしい態度が好感でした。
     頭を下げている姿がカッコよかったです。


     ナタニエルくんは、能力が発揮されていましたね。
     必ずしも、聞いたすべてのことを憶えているかは分かりませんが、母親の話やその態度から、アントワーヌさんは大切な人物と認識しているのでしょう。

     記憶力よりも状況把握(背景の理解)に優れている子供と思いました。


     前に私が書いたか憶えておりませんが、お互いの目の色と同じ色の石を持ち合うとは、なんともロマンチックですね。
     そこが女性向作品であり、とても私が及ばないところです。勉強になります。


     また、初来訪の様子がよかったです。

     使用人たちの態度や言葉遣いが、初めてとは思えない感じで、主人たちの意向に溢(あふ)れていたように思いました。
     ルクレール家の人たちの心遣いを感じました。


     ところで、『馬丁(ばてい)』という文字は、かなり久しぶりに目にしました。聞くこともほとんどありません。
     個人的には明治の日本を思い出す言葉です。(それ以前から使われていた言葉かも知れませんが、明治の頃を舞台にした小説に多く登場していたようなイメージが……)
     なにか、昔を懐かしく想いました。
     (昔とは、明治の頃でしょうか? 読んだ頃でしょうか……?)



    追伸
     古いOSが使えなくなり、パソコンが変わりましたが、まだ以前と同じようにカスタマイズできておりません。新しさと格闘中です。


    作者からの返信

     ええ、二人がやっと人目を気にせずに会えました。苦節6年弱ぶりです。アントワーヌ君は涙が出るのも当然ですね。

     ジェレミーはいつもは威張っていますが、自分に非が有ったり、相手の言うことが正しかったりすると素直に認める潔さがありますね。実はこんなところがツボだったりします。

     アナにも以前言われていました。
    「旦那さまはいつも威張り散らしていて横柄な態度ですけれど、一旦ご自分の非を認めると、潔くすぐお謝りになりますよね。なかなか出来ないことだと思います」

     正にその通りですね。

     さて、幼いながらにナタニエル君は色々なことを見聞きして、それをきちんと憶えています。アントワーヌの存在もずっと前から、それこそ胎児のころから知っていました。ロクデナシの父親よりもよっぽど彼には親しみを持てる存在ではないのでしょうか。これは一般論ですが、子供は実は何でも見ているのですから、親は立派な見本となるように常に気を付けていないといけませんね。

     私もこの魔法石や、お互いにしか見えない墨などはなかなか効いているアイテムだなあと自分でも思い付いた時には流石、と思っていました。手前味噌ですみません。

     アントワーヌ君がボロボロの状態で、やっとルクレール家のフロレンスを堂々と訪ねることが出来るこの場面を書けるのはいつになるのだろうか……と物語を書き始めた時は先の長さにくじけそうでした。アントワーヌ君がルクレール侯爵家でセバスチャンさん他の使用人に恭しく迎えられるこの場面、私も大好きなのですね。この下にも置かない歓迎も、当主であるジェレミーが使用人たちにきちんと言い聞かせていたからなのですよね。流石ジェレミーです。いい加減な人物に見えて、きちんと決めるところは決めます。

     亜逢さまのコメントを受けて、馬丁にはふりがなをふりました。現代人には馴染みのない職業ですものね。魔法があっても、自動車がないこの世界ですから皆さん移動は馬車や馬です。このシリーズ作を書いていて、この馬車や馬をどこに止めておこうか、馬小屋がない場所には長時間滞在できないじゃないかと考えることが良くありますね。

     新しいパソコンにされたようで何よりです。早く慣れるといいですね。

  •  やーーーーっと、一息ついたようです。

     睡眠薬は逃亡防止に有功でしたね。このためにも、ランジェリー領に行った甲斐があったというものです。

     にしても、朝食から屋敷の明け渡しまで、お見事な描写でした。

     これからについてフロレンスさんの説明から、リュックさんの到着やその仕事ぶりなど一連の出来事が、スッと一枚の紙の上に載っているように、すっきりと手際よく描かれていました。

     合間妹子様の力量を感じました。


     ですが、その中で、ただ、1つ気になったのが、『奥様が自腹を切って』のところです。意味は合っていると思うのですが、使用人が主人に対して『自腹を切る』という言い方をするのかな? と少々違和感を持ちました。

     私もあまり得意ではありませんが、「奥様の私費から」のような表現かな? と思いました。(私費の部分は、資産・財産とかでも)

     少々入り込んだことを書いて申し訳ありませんでした。


     これでようやく公的にも一段落です。
     ですが、まだ引っかかっているのが、オージェさんの件ですね。
     獄中死の真相が明らかになるのでしょうか?


    作者からの返信

     ランジェリーが無事?捕えられるまでまだ気は抜けませんが着々と事は進んでおります。睡眠薬はドウジュだけでも大丈夫だったのでしょうが、アントワーヌ君は自らランジェリーに対峙したかったのでしょうね。この二人の最初で最後の対面でした。(物語はまだ続きますが、ええ、これが最後です)

     王都ラングロワ家引き渡しは私の好きな場面の一つです。この話の題名は「立つ鳥跡を濁さず」です。(前話の題名は「いたちの最後っ屁」です。夫婦で正に対局にあるという……ランジェリー情けないですね)ラングロワ侯爵夫人として、六年弱の間、あまり幸せでなかったフロレンスですが、やはり最後はけじめをつけて屋敷を去りたいと考えていたのです。大勢の使用人でも、本当に世話になった人も居れば、リリアンのように邪険にされた人も居たでしょう。彼らの今後の面倒も出来る範囲できちんと見ようという心意気は見習いたいものです。

     亜逢さまにお褒め頂いたというのに、言葉遣いのちょっとしたところを指摘していただき、自分の詰めの甘さを大いに反省しております。執事の台詞は以下のように訂正しておきました。

    「それでも、奥様が私財から私たちの給与をお支払いになる必要はございません」

     時々誤字を指摘して下さる方はいらっしゃるのですが、中々亜逢さまのように表現の仕方とか、細かいところまで言ってもらえることはまずないのです。本当にありがたいと思っています。これからも色々なご指摘ご意見、真摯に受け止めていきたいと思っています。自分では気付かないことも多いですものね。

     オージェ息子の獄中死、まだ謎のままですね。ちゃんと覚えていて下さってありがとうございます。オージェ父はまだ服役中です。というか終身刑ですから、まだ獄中で生きております。

  •  どうして、あの沈着冷静なアントワーヌさんが、危険を犯してまでランジェリーさんの所へ行ったのか疑問でしたが、ナタニエルくんのタメだったようです。

     犯罪者の父親が自殺していた方が、獄中で生き長らえているよりも、子供のナタニエルくんも、将来的に日々の気持ちも楽になったことでしょう。

     しかし、ランジェリーさんの悪態っぷりにアントワーヌさんは、辛抱ならなかったようです。(私なら、『マグロ女』と言ったところで手が出ていたかも……)


     みっともない姿で王様の命令を受けた兵達に捕らえられることでしょう。
     ざまみろですね。


     ところで、アントワーヌさんは徹夜になるかも知れません。
     でも、これだけのことがあったなら、翌日眠くならないことでしょう。気持ちが遠くに向きつつも、その日の分のお仕事をがんばってください。


     ここまで来ると、あとはラストへ向けての軌道に移るだけかな? と思ったのですが、まだお話は続きそうです。
     このまますんなりと終わらないようです。

     どんなストーリーが待っているのでしょうか?
     期待です!




     『彼女の初めては』って、『キス』だったんですね。知らない事実が! と思いましたが、ホッとしました。


    追伸
     前回の応援コメントを書いている時、PCの動きが非常に遅くご迷惑をかけました。
     合間妹子様がお使いのPCの現状もお伝えいただき、その心遣いに嬉しく思いました。ありがとうございました。

     その時は、18禁の出会いメールの広告が、ページに表示されておりまして、点滅するように分割された絵や文章が入れ替わって、慌(あわただ)しく上書き表示されておりました。

     どうやらその動作に、このPCのCPUがついていけなかったようです。

     私のPCは、もうすぐ使えなくなるOSのPCでして、かなり古いのです。
     この古さと点滅の影響と思います。(カクヨムの運営にも、その旨を伝えております)

     ですが、慌てずに別窓を開き同じページを表示させて、その広告が無いことを確認してから、その時まで書いた文字をコピーすれば、ご迷惑をかけずに済んだようです。機転が利きませんでした。
     ご心配をおかけしましたようで、大変申し訳ありませんでした。

     もう対処法も分かりましたし、おそらく近日中にPCも変わりますので、どうかご安心ください。

    作者からの返信

     アントワーヌ君はどうしても宿敵ランジェリーの惨めな最期(まだ生き続けるでしょうが)を見たかったのだと思いますね。

     確かにナタニエルの為に捕まる前に罪を悔いて自害する機会を与えたかったという思いもあったでしょう。

     ところが彼はそんな反省の気持ちも何もなく、自分の妻の悪口を言いまくっています。アントワーヌの怒りスイッチが入った音がドウジュにはっきりと聞こえたようです。殺めてしまわなかったのが偉いですね。

     懲りないランジェリーは半殺しの目に遭わされたわけでもなく、ただ下着姿にされて睡眠薬を打たれました。素っ裸にしてやっても良かったくらいですねぇ。何号さんか知りませんが愛人の方はすっぽんぽんで……お気の毒に。

     アントワーヌ君は再び王都にとんぼ返りです。睡眠時間はありませんが、興奮で眠るどころではないでしょうね。けれど、翌日は仕事にならないでしょうね。フロレンスがルクレール家に無事に帰って来るまでは安心できません。

     この話もそろそろラストに近付いてきました。後は数話続きますが、主人公二人が幸せに向かって感動のラストスパートとなることを願いましょう。

     アントワーヌ君、ライバルのランジェリーの前で虚勢を張って?「彼女の初めては……」なんて言っていますが! ドウジュにはバレバレです。ていうか、ランジェリー! 貴方仮にも旦那でしょ、奥さんのこと信じていないというか、あんなできた奥さんなのにないがしろにして……もったいないとしか言いようがありませんね。ランジェリーはこのシリーズ作を全作見渡しても一番のクズ人間です。

     パソコンの環境が改善されるといいですね。私はロイヤルティプログラムが始まっても別に不便も何も感じていない人間です。全然気になりません。私は全作品で広告表示をしていますが、自分でどのくらいの方に読まれているのか分析できる目安として参考になっています。

  •  ナタニエルくんは寝ていたようです。
     そうですね。朝早いですから仕方ないでしょう。

     それにも増して、クレハ(コライユ)さんの大かくれんぼ大会は、緊急事態を想定して始めから仕組まれていたようです。
     そこまで気付きませんでした。

     思った以上に深い設定に驚きました。


     また、早朝に全裸とは、夜通し浴びるように飲んだ酔っ払いにしか見えませんね。
     道端に寝転んでいるならまだしも、全裸に剣を携えるとか、極めて危ないおじさんです。

     アナさんの言うことを聞いて正解でした。


     関係ないのですが、なぜか文字入力が遅くなっています。(PCの反応が悪すぎます。広告のせい?)
     申し訳ありませんが、これにて切り上げます。

    作者からの返信

     亜逢さまいつもコメントありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

     さて、ナタニエル君ははるかルクレール家まで瞬間移動して隠れたのはいいですが、鬼が見つけてくれないので退屈して眠ってしまったようです。

     アナが気付いて良かったですね。

     大かくれんぼ大会で上手に隠れたナタニエル君、アナにも褒められています。良くできました。クレハとドウジュとアントワーヌ君も、もしもこんな事態が起きた場合を考えてナタニエル君を怖がらせないように遊びの延長として彼が上手く逃げられるように入れ知恵をしていたのですねぇ。

     ジェレミーの露出癖は相変わらずです。まあ夫婦円満のようですから良しとしましょう。風邪も引かなかったようですし、(ナントカは風邪を引かないですしね)ナタニエル君にも伯父さまは変態と認識されることも、それをアントワーヌ君に伝えられる最悪の事態も避けられたようですし。

     私はパソコンでも携帯でも別に速度が遅くなったとは今まで感じたことはありません。広告表示されている作者の方もされていない方も変わりありませんね。

    編集済

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    第三十八話 窮鼠猫を嚙むへの応援コメント

     かくれんぼ大会が意外なところで役に立ちました。
     こういう仕掛けだったとは思いもよりませんでした。

     怖がらせることなく子供を危険から遠ざける。良いところに目を付けましたね。
     『墨の汚れ』に次ぐ大仕掛けでした。

     しかも、ルクレール家まで飛べるなんて、何と言う能力でしょう!
     以前の大会が物語に登場した記憶はあるのですが、その時にそんなに遠くまで飛んだと読んだ記憶はありません。(読み込めていなかったのか? 忘れてしまったのか?)

     クレハ(コライユ)さんが、その場所を迷うことなく言っているので、前回の大会の時にそこまで飛んだのだと想像できます。

     にしても、クレハさんの機転はなかなかでしたね。表彰モノです。

     馬車の御者も一緒に捕まえるところも、よかったです。仲間かも知れませんから。
     辻馬車であっても、客観的な証言が期待できます。
     でも、もし辻馬車の御者でしたら、気絶させられ縛られるなんて、運が悪かったというところでしょうか? 気の毒でした。


     モードさんが第一に発見できたのは、偶然でしょうか? 『観察力が優れている』とありましたが、目も良くないといけないと思います。

     前作では、アナさんを吹き矢で襲撃する役目を負わされていました。視力も同様に優れていると思いました。
     モードさんの視力と観察力が功を奏したように思えました。(考え過ぎかな?)

     そのモードさん、事件に腰が抜けた感じになっていました。そこらの街娘っぽい雰囲気が出ていました。
     こんな娘に悪い事をさせるなんて、あの何とかという令嬢は許せませんね(ごめんなさい、名前を憶えておりません)。怖かったことでしょう。
     モードさんの心がどれだけ傷ついたのかと、改めてかわいそうに思いました。


     そして、アナさんが見る光景です。
     朝、魔力を感じて目を覚まし、感じた庭へ恐る恐る行くと、そこには子供が立っていた。(アナさんは、まだ確認しておりませんが……)

     外国映画に見るワンシーンのようでした。

     少しモヤった庭先、庭なので生えているのは背の低い庭木、かくれんぼなので並んで生える常緑樹の隙間、その小枝と小枝の後ろに子供が寝巻き姿でニコニコして立っている。
     「あっ、あの子は……」
     そんな絵を想像しました。幻想的できれいな絵でした。

     ジェレミーさんも男らしかったです。例え自宅の庭でも早朝です。思わぬ危険が潜んでいるかも知れません。一緒に行くとは、頼りになる夫でした。


     リリアンさんにも少し思いを馳せました。

     勤めている家で主から体を求められ、愛に発展していったのか?
     または、求められたのをきっかけにして、家という職場で幅を利かせようとしたのか?

     前者であれば、哀れに感じます。ただ、人を見る目がなかったのでしょう。
     後者はお互いに利用し合っていた関係のように感じられ、自業自得だったと思いました。

     いずれにせよ、ランジェリーさんが一番の悪者ですね。


     さあ、次はそのランジェリーさんの悪あがきでしょうか?
     注目です!



    作者からの返信

     この大かくれんぼ大会の仕掛けは自分でも非常に気に入っている仕掛けです。思いついた時はよくやった、自分!と一人満足感に浸っておりました。お褒め頂きとても嬉しいです。

     そうなのです、あの偽造文書の墨の汚れに次ぐ大きなオチでした!

     ナタニエル君はドウジュに瞬間移動は出来るけれどあまり遠くへは行けません、と言っていました。行けてもおじさま(ジェレミー)の家か、おばさま(王妃)の居室くらいまでだとも。

     ナタニエル君が大かくれんぼ大会に参加?するのは今回が初めてです。以前はナタニエルが瞬間移動出来ることをドウジュがアントワーヌ君に報告し、アントワーヌ君がクレハ(コライユ)経由で彼に大かくれんぼ大会の入れ知恵をしたのです。

    『普通のかくれんぼとは違って特別な時にしか遊ばないのが大かくれんぼ大会です。今まで一緒にかくれんぼしたことのない人から誘われたらそれは特別です。ですからうんと遠くへ隠れましょうね。でも、お坊ちゃまがよく知っている場所でないといけません。お母様にだけはすぐに見つけてもらえるところでないと。心配させてはいけませんからね』

     それをちゃんと覚えていたナタニエル君はクレハ(コライユ)の機転のお陰で難から逃れることが出来たのです。お利口さんですね、ナタニエル君は。機転が利くクレハと利発なナタニエル君のチームワークは抜群でした!

     さて、哀れなリリアンと御者は捕らえられました。アントワーヌ君により送り込まれたモードも大活躍です。モードもこれで恩返しが出来たというものですね。

     前作「奥様」では脅されてアナを陥れる役をやらされていた気の毒なモードでした。正直に真面目に生きていれば報われるという良い例ですね。ジェレミーを盲目的に愛していて、アナにひどく嫉妬してモードを使って嫌がらせをしたあの令嬢、私も名前がすぐに思い出せません。えっと……マチルダ・シャルティエ伯爵令嬢でした! たった今「奥様」の登場人物紹介を自分で確認しました! そう言えばジェレミーをダブル不倫に誘っていたマチルダ二号もいましたねぇ。この時は黒猫のシャルボンが体を張って阻止しておりました。

     さて話は戻ってこのモードちゃん、この後シリーズ作のスピンオフにも登場します。この後もアントワーヌ君にずっと仕えることになるのです。良かったですね、いい雇い主に恵まれて、モード。

     早朝のルクレール家のシーンは私も好きな場面の一つです。早朝、大きいお腹のためか眠りの浅いアナがふと目を覚まします。庭の方から強い魔力を感じたからなのです。そして実は細かい心遣いのできる!?夫のジェレミーと一緒に庭に確認に行くのです。そこには瞬間移動で飛んできたナタニエル君が……彼はまだかくれんぼをしていると思っている……

     主人の息子の誘拐未遂を起こすというリリアンには同情の余地はないのですが、哀れみの情は湧きます。クレハの言う通り、もっと別の生き方、真っ当な幸せも掴めたであろう彼女です。やり切れないですね。ランジェリーに言われて起こしたこの事件、ランジェリーに脅されたときちんと証言して更生できるといいですが……

    編集済
  • 第三十七話 馬脚を露すへの応援コメント

     本当ですね。
     ジェレミーさんがちゃんと名前を呼んでいます。

     これまでは分からない振りだったのでしょうか?
     私は、ランジェリーさん本人が帰ってくることを予想して、あらかじめ練習していたのではないかと思いました。

    「ラ、ランジェリー、ランジェリー、じゃない! ラングリー、ラ、ラン……グロワ、そうだラングロワだ、『ラングロワ、久しぶり!』、うーん、これでは、フレンドリー過ぎるぞ。『ラングロワ侯爵、ご無沙汰しております』。よし、敬語に皮肉がこもっているっぽいぞ。これでいこう!」

     とか、ランジェリー家に行く道すがら考えていたのではないかと、想像してしまいました。


     そのランジェリーさんは家捜しをしていたようです。
     情報がどう伝わったのかは分かりませんが、会議に提出されたのですから、家にあるはずないですよね。ご苦労さんでした。

     無いと分かるや、領地に戻りました。これは好判断と思いました。
     早く帰って危機に備える体勢を整えなくてはなりませんから。

     ただ、侍女達には仕事が増えましたね。
     どの部屋もグチャグチャになっていると思います。一晩そのままと言うわけにもいきませんから、夜通し片付けに追われたことでしょう。こちらもご苦労さんでした。


     そして、ランジェリーさんは自らも麻薬に犯されているようです。こちらはずいぶんと愚かと思いました。
     どんなものかよく知っているのに手を出すなんて、なにか末路のようなものが、ちらつき始めている印象でした。


     順序が逆になりましたが、このタイミングでアントワーヌさんには養子縁組の話しがあったようです。そうですよね。実家にも相談しないとなりません。いいタイミングだったと思いました。


     それにしても、ジェレミーさんは子供にもモテモテですね。
     いいパパになりそうです。


    作者からの返信

     流石のジェレミーもやはり本人の前ではランジェリー呼ばわりなんて失礼だろうと考えたのかもしれません。というか、今のこの彼の状態ではなんと呼ばれようがそれどころではありません。もう尻に火がついて後がありませんからね……

     ランジェリーはどうして書類を探しに来たのでしょうか? 虫が知らせたのかもしれませんね。フロレンスに暴力を振るいそうになったところをジェレミーに目撃されてしまいました。ナタニエル君には見られなかったようです。これ以上幼い心に傷を付けたくないのがフロレンスの願いです。

     そしてランジェリーは領地に舞い戻りました。この期に及んで何か企むのでしょうか? さて、散らかり放題の屋敷ですが、もう数日後には王国に差し押さえられることになるでしょう。使用人の皆さんも無駄な仕事が増えて大迷惑でしたね。

     麻薬というものは少しの好奇心で始めてしまうともう泥沼から抜け出せないようです。意思の強さ弱さの問題でもないのでしょう。ジェレミーの言う通り、人間としてもう終わってしまった感が否めません。ようやく自由になるフロレンスとナタニエル君、良かったですね。

     ソンルグレ侯爵がアントワーヌ君と何やら画策しているようです。私は一言も養子縁組なんて書いておりませんが、分かる読者の方にはお分かりのようですね! バレバレでしたか……これが本当なら男爵家の次男から一気に侯爵ですよ、アントワーヌ君。

     ジェレミーは甥や姪に大層懐かれていますね。王妃さまのところのエティエン王太子も騎士大会でジェレミーを必死に応援しています。自身に子供が出来たらもちろん良いパパになることでしょう。第一子の予定日はもうすぐです。第三作「奥様」の番外編を書いていた頃を懐かしく思い出します。

  •  婚姻を解消する命が下りました。

     アントワーヌさんの様子から、もうこれでお終いなのかな? と思いましたが、フロレンスさんたちに危険が及ぶかも知れないと予測がたちました。

     なにやら、もう1つ事件が起きそうです。

     そこでアントワーヌさんがビアンカさんに足のケガを治してもらい、その上でドウジュさんから教えてもらった剣術が、その事件で見られそうです。
     そのドウジュさんは間に合わないみたいですし、アントワーヌさんが自ら表に出て行くお膳立てができているようです。

     最後の見せ場に期待大ですね。



     色々あったこの話数ですが、スッとつながっていて滞りなく読めました。
     この辺り、うまいなあと思います。

     ただ、特別な理由があったにしても、国王がまだ部屋に残っているのに、貴族達が先に退室してしまったところに、ちょっと違和感がありました。でも、その後のシーンを見るとそれも吹き飛んでしまいました。

     私などとは、文章力が違うと思いました。


     また、今回一番笑えたのが、『あの厄介な小舅殿』でした。

     もうこれで結婚まで何の支障もなさそうでも、あのジェレミーさんが一番の障害になるだろうと、国王陛下も思っているようです。
     まあ、半分は冗談でしょうけど……。

     とにかく、国王が気にしているほどの相手なのです、ジェレミーさんは。
     でも、アントワーヌさんも策士ですから上手に渡り合えそうですね。


    作者からの返信

     とりあえず王命が下り、三日後にはフロレンスは無事に離縁できるようですが、まだまだ油断はできません。ランジェリーが捕まるまでは気を抜くのは早いですよね。

     どんな事件が起こるのでしょうか、アントワーヌ君の他には誰が活躍するのでしょうね。

     確かに色々なことが盛りだくさんだったこの回です。

     出兵の王命が下されたので貴族院の面々はさっさと退室してしまいました。というのも各方面、近衛兵、護衛、王宮警護団にその伝達をしてガサ入れ準備の為の準備に三日もないからですね。私が執筆した時は特に自分では不審に思いませんでした。

     亜逢さまは陛下が一人残っていることに違和感を覚えられました。無理もありません。けれど、国王陛下にもう一筆離縁の王命をしたためさせるため、しかも貴族院のオッチャンたちという邪魔者が居ない所でさせたい、ということでこんな展開にしてしまいました。

     国王陛下もジェレミーという小舅には苦労させられたのかもしれませんね。今も苦労させられているのかもしれません。大丈夫です、アントワーヌ君は上手くジェレミーと渡り合っていますから。フロレンスの離縁が成立したらすぐに求婚を受け入れてもらえる、と思いたいですね。

  • 第三十五話 俎板の鯉への応援コメント

     妹のために一国の国王を会議場へ送り込む。
     王妃様はやりますね。

     国王としても、告発の内容から、いやいや行くと言うわけでもなさそうでした。
     家臣である貴族にもしっかりと目を光らせていると、統治者としての責任も感じたのかも知れません。

     その国王に役所から持ち出していると証拠立てる封筒を開けさせるとか、この上ない証人となったことでしょう。
     そして、一番に国王が書類に目を通しています。直前のすり替えも何も無いとの証拠となりました。
     実にうまく、王妃様の思惑と証拠の信憑性がかみ合いました。


     お預けとなっていた公的書類が改竄(かいざん)されていると分かった理由は、魔法による書類の加工でした。
     そもそも墨などで汚れるはずがないのでした。

     また、ランジェリーさんが本物の書類を処分できずに、自宅の金庫に保管しなければならなかった理由も、魔法による加工のためでした。
     破ることも燃やすこともできなかったようです。なぜ証拠隠滅を図らなかったのか疑問でしたが、その理由がハッキリしました。

     これは、うまいです!

     突拍子もない理由でしたら、「なんだよ、それ」とか、思ったと思いますが、公的書類に魔法による加工を施すことは道理にかなっていますし、この物語には魔法は不可欠ですので、まるで違和感がありません。
     しかも、多くの読み手は気付いていなかった理由と思われます。

     だから、うまい! と思いました。
     いい所に目を付けたものだと、感心いたしました。


     これは、本作における一番の仕掛けだった思います。
     まことに、お見事でした。


     さらに、当時の政治情勢からも、くすねるのはたやすかったという背景もありました。読み手が抱きそうな疑惑の芽を潰(つぶ)しています。
     きちんと、目が届いていました。さすがです。


     さあ、これから、どうやってランジェリーさんを畳み掛けていくのでしょうか?
     と、言うところに、これからの興味が移ってまいります。


     ただ、『夫人は自分の夫を告発するのか?』と言うところには、ちょっとドキッとしました。(アントワーヌさんには予想の内と思います)
     フロレンスさんに変な災いが降りかからないといいのですが……。


    作者からの返信

     王妃さまにしてみれば私事でしょうが、国王陛下にしてみれば臣下が犯罪を働いている疑惑があるのですから立派に国政の一環ですよね。それに、時々王妃さまを訪ねてくるフロレンスやナタニエル君のことは国王も可愛がっているようなのです。

     貴族院の十数名の目があるところでの告発なので証人は沢山いますが、やはり国王陛下が居ると居ないとでは全然違いますね。貴族院のオッサンたちも黙らせることが出来るのですから。とにかく偽造書類であることは認められました。

     クリストフ君が墨をこぼして最初は慌てていたのに、急にこれは偽造だ、と言い出した理由はこれでした。やっと種明かしができてホッとしております。

     私もランジェリーの偽装工作に証拠隠蔽のからくりなどを考えるのに、結構な時間を要しました。こじつけや不自然な設定やツッコミどころ満載の物語だったら書かない方がましと思う性分なのです。

     うまい仕掛けと言って下さってありがとうございます。苦労が報われて嬉しい限りです。

     ランジェリーが国庫に勤めていた時期には国の情勢が不安定で、ヴァリエールの戦も起こりました。この戦は第一作でビアンカの実家の近くで起こったもので、その時クロードも戦を鎮めるために派遣されて行きました。彼の魔力を遠くから少女時代のビアンカが感じ取り将来王都に行く決心をしたという第一作ではなくてはならないイベントでした。この第四作でもランジェリーがどさくさに紛れて国家予算を横領するためには必要な?イベントです。

     さて、ランジェリーの犯罪疑惑に貴族院&国王はどう動くのでしょうか?

     フロレンスとアナも本物の書類がラングロワ家に保管されていたという証言をしております。もうアントワーヌ君も皆後戻りはできません。覚悟の上ですね。フロレンスは無事で居られるのでしょうか?

  • 第三十四話 鬼に金棒への応援コメント

     時間をかけていただけに、やれることは全てやるという徹底振りですね。

     前々作でも重要だったあの事件、王太子襲撃事件、その大元の事件、グスタヴ・オージェさんのケシ栽培及び自殺事件の真実が公になりそうです。
     以前から個人的に引っかかっていた事件です。その真実が公になるのだろうと思うと、楽しみでたまらないですね。

     貴族院への告発についても、連名にしたり直接陳述はアントワーヌさんなど、いい落としどころと思いました。
     ノンフィクションにおける会社組織などでも、こんな感じの発表形式がよくあります。なので、現実味を感じました。


     ソンルグレさんの妻ロレインさんは、夫からアントワーヌさんのことを以前より聞いていたようです。
     縁談まで考えていたなんて、ずいぶんな気に入りようと思いました。
     今後もいい関係が築けそうで何よりです。


     物語本体とは関係ないのですが、ソンルグレさんの名前が、かなり言いずらく感じています。始めの頃は黙読でも、つっかかっていました。
     でも今は、心の中で「ソンさん」と呼んでいます。東洋人のようですが……。
     申し訳ないです。


    作者からの返信

     アントワーヌ君、侯爵家を告発するのですからね、準備は抜かりないです。有力な証拠に手掛かりは全て集めました。

     前々作からの事件と昔の事件が今回ランジェリーとどう係わってくるのでしょうね。王太子襲撃事件を起こしたグスタヴの父親セルジュ・オージェはまだ服役中で存命です。

     アントワーヌ君は心強い味方のソンルグレ侯爵とクリストフ君の三人で貴族院に乗り込みます。頑張って欲しいです。彼の言うように、一人で告発するよりも仲間が居た方が証人にもなるし、貴族院に握りつぶされる可能性は低いと言えます。

     ソンルグレ侯爵はアントワーヌ君が就職して来た時から目をかけていたので、もちろん家では仲の良い奥さんに彼の話をしていない筈がありません!奥さんは今回が初体面でしたが、世話焼きの性格が災い?してどこかのお嬢さんを紹介したいと思ってしまいます。余計なお世話なのですねー、残念でしたロレインさん。彼には学院時代から一途に想っている女性がいますもの。

     さて、カタカナで書くのも発音するのも難しいソンルグレ姓ですがSansregretと書いて「後悔せずに」という意味です。確かに言い難い言葉は使わないようにしているのですが、好きな苗字の一つなので使ってしまいました。

     あのジェレミーもやはり亜逢さまと同じことを思ったようで、ソンルグレ姓も彼には後にもじられてしまいます。

    ラングロワをランジェリー
    ボルデュック(アナの旧姓)をボルシチ
    と言った感じです。

     これからシリーズ作は続くのですが、ソンルグレ姓はずっとあちこちの作品に出てきます。そちらの方もお楽しみに!


  • 編集済

     ランジェリーさんの口座名がその書類にあることから、フロレンスさんたちが金庫から見つけたのは、国の出納帳のような書類でしょうか? 

     また、『ケシ栽培、加工、販売の記録』まで手に入れていたようです。ランジェリー領では、かなり深部まで潜入したのだと思いました。
     クレハさんが大活躍したようです。

     そんな証拠をいきなり見せられたら、酒を飲まなきゃ聞いてられない気持ちも分かりますね。

     そんなソンルグレさんが、勇気をもってランジェリーさんを貴族院会で告発できるのでしょうか? 貴族にはランジェリーさんの仲間もいるかも知れません。

     もちろん、クロードさんや王妃様、ジェレミーさん、そして書類を見つけたクリストフさんにも、この情報は伝わるでしょうし、陰日向で、彼らは味方です。

     そう考えると、聞いてしまった以上、ソンルグレさんは動かざるを得ないと思いました。

     ソンルグレさんがアントワーヌさんの術中に、はまったようでした。(ちょっと、意地悪な言い方になって申し訳ないです)
     もちろん、ソンルグレさんは正義感の持ち主と思いますので、実際には、その正義感から動くのだと思います。アントワーヌさんが選んだ人物なのですからね。


     それにしても、麻薬を王都とは離れた地域で販売するとか、ランジェリーさんはかなり狡猾と思いました。それだから、これまでバレなかったのでしょう。
     王都で麻薬の雰囲気がしない理由が分かりました。


     そして今回、もう1つ重要な情報がありました。

     ソンルグレさんには子供がおらず、親戚にも家名を継がせる適任者もいないとのこと。彼の妻にアントワーヌさんが母親を思い出すなど、養子になるとか、これからの伏線のようにも思いました。(フロレンスさんが再婚する相手としても、箔がつくのかな?)

     こんな風に読み手に予想を立てさせるやり方が、うまいと思いました。



    作者からの返信

     フロレンスが金庫で見つけた書類はランジェリーがすり替えた本物の税金収入の書類です。

     アントワーヌ君が調べ出してからもう6年くらい経っておりますから色々と証拠も集まっているのですね。ドウジュのお陰です。

     ソンルグレ侯爵は正に寝耳に水でした。アントワーヌ君の話がこんなことだろうとは思ってもいなかったのでしょう。強いお酒が必要です。

     ソンルグレ侯爵のことはアントワーヌ君は就職時から見ています。彼もアントワーヌ君を部下としてとても目にかけていますしね。

     公明正大で正義感の強い方だと白羽の矢を立てているのです。きっと大丈夫でしょう。心強い味方です。

     それに亜逢さまもおっしゃるようにアントワーヌ君には沢山の味方がいます。確固とした証拠が挙がったとなれば妹の不幸に王妃さまも黙っていられないでしょう。

     ランジェリーは中々のやり手です。悪に手を染めずにまっとうに働いていれば、別の分野で表の世界で成功できる人のような気もします。やっぱりクスリはコワいですね。

     亜逢さまもお気付きのように、ソンルグレ侯爵夫妻には跡継ぎがおりません。読者の皆さまも私が何となーく匂わせている情報をいち早く察知されていると思いますが、この回を読んで指摘された方は亜逢さまで二人目です。流石です。次回でももっと匂わせております。ふふふ……これからソンルグレ侯爵夫妻とアントワーヌ君の関係がどうなるか、お楽しみに。

  •  セバスチャンさんのおっしゃるとおりです。
     アナさんはジェレミーさんの扱いがうまくなっていますね。

     お仕置きを中止ではなく延期という形にしたり、『おねだりって何ですか!』とかわいく怒ってみたり、後ろから抱きしめてみたりで、うまく扱っていました。

     ジェレミーさんだって、こんな奥さんなら、かわいくてたまらないことでしょう。(延期したお仕置きも、あんなこと、こんなことと、これからの楽しみにできますし……)


     前半パートに戻りますと、アントワーヌさんの感じから、あの書類が決定打になりそうです。
     物語が大きく前進するように思いました。

     さあ、やっちゃいましょう!


     そのアントワーヌさんが紳士らしくアナさんを気遣っていました。湯たんぽやひざ掛けを用意していました。こういうところが、なんともカッコいいですよね。


    作者からの返信

     アナとジェレミーの夫婦も色々あって、お互いの気持ちが通じ合ってからはなんだかんだ言ってラブラブのアツアツです。ジェレミーが心配のあまり、妊娠初期のアナを束縛したくなるのも分かりますしね。

     アナはお仕置きを延期してもらったり、不意に抱き着いたり、計算してやっているわけでもなさそうですが、そこがジェレミーにはたまらないのでしょう。

     さて、アントワーヌ君の方は長年の苦労がやっと実ろうとしています。決定的な証拠を手に入れました。これから彼がどう出るか、楽しみです。早くランジェリーを懲らしめてほしいですね。

     フロレンスは訪ねてきたアナの様子からきっと妊娠していると察したようでした。アントワーヌ君は彼女の文からそのことについて知らされたのでしょうね。さりげない気遣いが嬉しいです。流石、デキる男は違います。


  • 編集済

    第三十一話 脛に傷を持つへの応援コメント

     情報を出すタイミングが絶妙です。

     フロレンスさんが結婚後、本を読んでいたとありましたが、どんな本を読んでいたのか? は無かったかと思います。

     ここで、その時の本の内容が役に立ってくるとは、思いもよりませんでした。どんな本を読んでいるとかは、始めから書かずに、このように必要になった時に明かすとか、私の苦手なところです。

     また、アントワーヌさんから探している書類が何か聞いていたことについても、以前には記述がなかったと思います。
     この必要な場面にて明かすというのも、絶妙なタイミングでした。

     どうも、私は自分が知っていることは、サッサと書いてしまうたちなので、そういう情報を出すタイミングは勉強になります。(どうやら、私は知っている情報を隠すことに後ろめたさを感じているようです。物書きとしては、まだまだですね)


     アナさんが自分の家に戻らなかった理由と、それに伴って馬車を返す場面も描かれておりました。
     細かい配慮と思いました。

     このような表現が無くても、何とも思わない読み手もいらっしゃるとは思いますが、きちんと辻褄をを合わせて読み手からの疑問を払拭していると思いました。気持ち悪い残りカスが歯に残らないような配慮でした。



     アントワーヌさんの新しい隠れ家、もう隠れ家とは言えないかも知れませんが、その中の暖炉に火が入っているとか、なかなか憎い演出と思いました。

     アナさんが未婚の女性で、アントワーヌさんを男性として見ているのでしてたら、身体以上に恋心も温まったことでしょう。
     女性向きならではの演出と思いました。

     しかも、アナさんが鍵を開けて入ってくることも想定済みです。
     全く憎い演出です。


     鳩の餌を常に用意しているんだと、フロレンスさんの動物への優しさを感じました。

     また例え、侍女に鳩の餌が見つかっても、寂しいから鳩を餌付けしていると言えば済むことですよね。でも、ここまでの情報は現時点では要(い)りません。
     そんな情報の削り方もうまいと思いました。

    作者からの返信

     フロレンスは虚しい結婚生活の中で何かしなければということで色々な本を読んでいました。法律や経営などの本が主だったとはさらりと少し述べていました。

     フロレンスとアントワーヌは会えない分、沢山文のやり取りをしています。アントワーヌはランジェリー捜査状況を逐一フロレンスに報告しているのです。小説内ではそのことについては触れておりませんが。アントワーヌとクリストフが偽造書類を発見した事ももちろん知らされていました。このことについても記述はしておりませんでした。物語が説明や設定ばかりの内容になってもしょうがないですしね。とにかく今回フロレンスが探していたのはすり替えられていた本物です。見事見つけられました。

     アナが書類をアントワーヌに届ける下りは少々考えました。サブレが運ぶにはあまりにも大きすぎますしね。アナにもう少し活躍して欲しかったこともあります。アントワーヌも少しでも早くその書類を手にしたいでしょうし。ということで、アナはフロレンスの屋敷まで乗ってきたルクレール家の馬車で街中まで行き、辻馬車を拾うという面倒な手順を踏むことになりました。

     アントワーヌ君とドウジュは新しい隠れ家に移っています。やはり数名しか知らないので隠れ家には違いありません。彼らはアナが錠破りをすることを知っているので鍵はかけっぱなしですが、暖炉やお茶はドウジュが気を利かせて準備をしてくれていました。心憎いですね。

     アナはアントワーヌ君の家に一人でのこのこと出掛けることには抵抗ないようです。純粋に友情からですし、それはアントワーヌ君も同じです。しかし、それを良く思わない人物もいます。それについては次回述べます。

     フロレンスやアナ、アントワーヌ君もですが、賢い鳩のサブレやサンドリヨンのために水や餌は常備しております。

  •  笑いを堪(こら)えてしまいました。

     勝手に隠れ家に入って来ては、スッと消えていたアナさんに、今度は泥棒さんの真似事、金庫破りを頼むとか、マジで口を押さえて声を堪えてしまいました。

     ここまで、ストーリーが絡んでいるとは、天晴れ! すごいです!

     前作の始めからストーリーに組み込まれていたのなら、相当練られていたと賞賛に値するレベルです。

     私の感情が、笑い、驚き、尊敬の順で心にめぐったのでした。

     フウと一息つきたい気分です。


     一息つきました。
     今回は金庫破りに伴って、アナさんのランジェリーさんへの不信感がありました。

     ここも前作を損なうことなく、不信を持つに至ったアナさんの心情が語られていました。
     ストーリーを重ねる上で、ご苦労があったことでしょう。
     ねぎらわれて余りある文章でした。

     
     クレハ(コライユ)さんを呼んだのは賢明でした。主寝室に出入りするところを誰かに見られたらまずいですよね。その道のプロがいれば安心と言うものです。
     きちんと読み手の不安を解消してくれました。


     このように、今回は練られたストーリーを浴びせられた思いです。鍛錬と言う言葉を胸に刻みました。



     この作品において、『キャッ〇・ア〇』が登場したのには意表を突かれました。
     なるほど、もう1人いればそろいますね。

     その作品は古いとは言いつつも、今年、同じ作者による別作品の映画に、その3人が友情出演しておりました。あの喫茶店のオーナーさんだったようです。
     ご健在のようで嬉しく思ったのでした。


    追伸
     前話の墨と捏造の関係は、後ほどだったのですね。早まりました。すいません。
     楽しみにしております。


    作者からの返信

     この回の話もお楽しみいただけたようで何よりでした!

     前作までに出てきた主人公たちは皆アントワーヌ君に何かしらの協力をしています。アナも例外ではありません。アントワーヌもアナに最初会った時、あまり領地復興の手伝いは出来そうにないけれど何故だか放っておけなかったのですね。それが今になってアナに恩返しされています。あの時の直感は当たっていました。

     王国シリーズ全四作は話が進むにつれて全ての作品が大きく関わり合ってきます。この第四作「蕾」は実は第三作「奥様」よりも先に構成が私の頭の中では練り上がっていたのですね。完結後の後書きにも書いていますが、あまりにも絡み合い過ぎていて辻褄合わせに苦労したというのも事実です。

     亜逢さまにここまで賞讃していただけるとは、苦労した甲斐もあったというものです。私のほうが感激しております。ありがとうございます。

     アナは前作「奥様」で婚約中から時々フロレンスを訪ねて来ていました。その時にはランジェリーはいつも領地に居て留守で……フロレンスは塞ぎ込んでいることが多い……だからアメリやアナが話し相手に時々お邪魔している……と言葉を濁していました。その時点ではまだランジェリーの悪口をたらたら書くわけにはいきませんでしたからね。

     とにかく、生真面目で優等生のアナもランジェリーの金庫を破るのには深いわけがあると、快諾してくれました。そしてコライユ(クレハ)の協力も得てキャッ〇・ア〇ごっこを始めるのでした! あっ、今気づきました。見張りのコライユも入れると女性三人で実はキャッ〇・ア〇が結成されていました!

     同じ作家の方の他の漫画やアニメも懐かしいですねぇ。年がばれますねぇ。

     さて、ランジェリーの寝室で何を発見するのでしょうか? 次回をどうぞお楽しみに。

     偽造書類の種明かしはもう数話後になります。

  • 第二十九話 怪我の功名への応援コメント

     前半、恐ろしい状況の一歩手前のようでした。

     もしかしたら、リリアンさんがナタニエル君を池に突き落とす寸前だったのではなかったのか? そう受け取れるシーンでした。

     大事には至りませんでしたが、監視を強化した方が良いかも知れません。

     モードさんとクレハさんの連携により、アントワーヌさんへ情報がすぐに届いたようでした。さっそくモードさんを潜入させた効果が出たのでした。

     にしても、ドウジュさんはよく調べていますね。
     15歳の時からとか、本人たちにとっては他人に知られたくない過去でしょう。しかしながら、貴族なら女性に困りませんから、長続きしないのでしょうね。って言いますか、やりたい放題なのかも知れません。


     後半は、せっかく昇進したクリストフさんの失敗でした。
     でも、何やら偽造の痕跡? があったのでしょうか?

     しかしながら、私の読み込みが足りず、墨が偽造の発見にどう作用していたのか? が、よく分かりませんでした。

     墨で黒くなって、偽造の文字が見えたのでしょうか? うーん……。


     何はともあれ、サブタイトル「怪我の功名」の通りとなったのでした。
     これで、公文書に墨をこぼした失敗は帳消しにできるのかな?


    作者からの返信

     侍女頭リリアンの気持ちも分からなくはありません。彼女のナタニエル君に対する感情もかなり複雑でしょうね。

     モードは新しい勤め先で良く頑張っているようです。根はとても良い子なのですよね。ただ悪い人間に脅されて操られていただけでした。アントワーヌの見る目は確かでした。

     リリアンは十代の頃からずっと女性として一番輝いている時をランジェリーの愛人として無駄に過ごしてしまいました。そうして気付いたらもう三十過ぎ、ランジェリーは領地に行ったきり。彼女にも言いたいことは山ほどあるでしょう。ランジェリーはシリーズ全作通して今のところ一番のクズです。

     さて、後半です。昇進したクリストフくん、アントワーヌの調べものにも協力してくれるという誠意ある彼でした。しかし、ちょっとの不注意のせいで国家公文書に墨をこぼしてしまいました。

     なぜ偽造だと分かったのでしょうか? 質問を下さったのは亜逢さまが初めてです。嬉しいです。

     後で明らかにされることなのですが、墨をこぼしたために偽ものだとアントワーヌ君は即気付きました。パニック状態のクリストフくんもアントワーヌ君に言われて我に返り、今度は自分たちの発見した事の重大さに青くなっています。

     ここで種明かしをしてもいいのですが、やはりネタバレになるので少々のヒントだけ申しておきます。

    ・別に文字が浮かび上がったりしたわけではないのです。墨がその書類に染みを作ったという現象だけで偽造だと分かったのです。

    ・正に怪我の功名で、クリストフくんは不注意で公文書を汚したという罪には問われません。(偽造書類ですから汚しても構わないのですが……)

  •  以前に、生まれてからの記憶を持つキャラが登場する作品(漫画)を読んだことがありましたが、胎児からの記憶があるとは、その上をいっていますね。

     声や物音で状況が分かるのか? もしかしたら、五感以外の感覚で外の状況が分かるのかも知れません。

     もう一度、クロードさんやビアンカさんに、よく診てもらった方がいいかも知れませんよ。
     今回のように勝手に能力を使われると困りますから……。

     ドウジュさんだったからよかったですが、本物の泥棒さんだったら、振り向きざまにグサッとやられたかも知れません。危なかったです。



     『大かくれんぼ大会』とは、『大』の字が重なっているところなど、子供向きの名称が面白かったです。子供相手のよい言い方と思いました。
     大花火大会とか、大運動会とか、以前はよく耳にしましたが、最近はあまり『大』が使われなくなったように感じておりました。なにか、懐かしい気分にもなりました。


     また、フロレンスさんのお母さんっぷりが立派でした。
     子供の成長における、父親との関係も気にかけていました。すっかりお母さんになっていて、安心しました。


     その父親のランジェリーさんは帰ると、夜の寝室にリリアンさんを呼ぶとか、今回は子供のお話と思いきや、アダルトな一面もあり、この作品は一味違うのだと改めて思いました。


     今回のサブタイトルは漢字が読めなかったので、恥ずかしながら調べました。そのあとで本編を読んでみて、内容とピッタリなタイトルと分かりました。
     合間妹子様はことわざの類(たぐい)をよくご存知です。サブタイトルだけでも勉強になりました。



    作者からの返信

     胎児の頃からナタニエル君は胎教に良くない暴力モラハラランジェリーの言動を耳にしてきたのでした。可哀そうにとしか言いようがありません。自分が言葉を話せるようになる前からずっと彼は赤ちゃんの目で両親を、周囲を観察しています。

     ナタニエル君は空を飛んだり瞬間移動ができるので、屋敷の庭などでドウジュを良く目撃していたのですね。ドウジュが侍女コライユ(クレハ)と仲が良いことまで知っているのです。(流石にまだこの時は幼な過ぎてドウジュとクレハが恋仲というよりはお友達だと思っていたようです。この逸話は後々出てきます)ですから、ドウジュがランジェリーの寝室前で不審な動きをしていても、警戒せずに近寄って行ったのでした。

     それからクロードにきつく言われていたフロレンスから、魔法は人前で使わないように、と躾けられているのです。けれど、彼の目にはドウジュはコライユのお友達だし、味方だときちんと認識されています。好奇心に勝てずに思わずかくれんぼの得意なお兄さんに話し掛けてしまったのですねぇ。微笑ましいです。「そうでした。あなたのまえでまほうをつかいました。本当はいけないのです」と自分で言っています。

     ナタニエル君、コライユ(クレハ)の提案にノリノリです。大かくれんぼ大会だなんて大人が聞いてもちょっとワクワクしませんか? コライユのアイデア?であるこの大かくれんぼ大会、後にナタニエル君一回だけ遊びます。どんな状況でかということはその時のお楽しみに!

     ランジェリーはロクデナシのクソ男ですが、ナタニエル君にとっては実の父親なのですね。フロレンスとの夫婦仲は冷めきっていますが、母親としては子供の前では普通の夫婦として振舞いたいところでしょうし、父親らしいことももっとして欲しいのですよね。難しいところです。

     父親失格男は自宅に帰ってきても愛人を侍らせているようです。ナタニエルの妊娠発覚からはもう夫婦完全別居別室状態なのですが、始末に負えません。ナタニエルが素直にすくすくと育っていることが救いです。

     お気付きでしょうが、全ての副題に故事ことわざ慣用句を使っています。第二作「貴方の隣に立つために」では一部だけでした。今回は結構題名を決めるだけでも時間を取られてしまいました。栴檀は双葉より芳しという言葉は私の好きな言葉の一つなので、この話の題名はすぐに決まりました。

  •  この1話で、ジェレミーさんが気づくところまでいったようです。

     長く引っ張らずに何よりでした。

     しかし、この回はジェレミーさんの鈍感ぶりにウフフ、アハハと笑わされますね。
     笑いを堪(こら)えていたアントワーヌさんとは逆に、ドウジュさんが外で笑えていたとか、前作を読んだ記憶にありますね。

     そして、成功報酬が下着でした。でも前作に、下着とあったかどうか記憶にありません。うーん、ここまで変態な報酬だったら憶えていそうなものですが、憶えておりません。なんとも不覚でした。

     アントワーヌさんも思っていますが、『嫁いだ妹の箪笥の中を漁って』下着ドロとか変態そのものですよ。
     ヤバ過ぎます。

     そんなこともあって、成功報酬をもらわなかったのも、うなずけました。
     それに、あとで本人にバレたら、変態の烙印を押されかねませんね。賢明な判断でした。

     調査の報酬としての絵姿が、前作では誰のものだったのか? 私なりに推測しましたが、外れているとのご指摘を受けました。

     この作品の始めで誰の絵姿か分かりましたが、この回まで来て、やっと読み手に示されました。
     外した推測からずいぶん時間が経ってしまいましたが、スッキリした思いでした。


     最後に、外の壁を伝っている方が、よほど怪しいと思いました。
     誰が見ているとも知れませんよ。用心が過ぎて落とし穴に、はまりそうな危うさを感じてしまいました。


    作者からの返信

     この時点からジェレミーがニッキーの正体に気付くまでにも色々あったのですよね。アナを押し倒して初めての夜未遂があったり、いきなり契約破棄をしてアナが屋敷を出て行ったり、ジェレミーが色々嗅ぎまわって飲み屋のバーテンダーに探りを入れたり、アナの従兄のフランシス君に壁ドンしたり……それはこの話では全てすっ飛ばしました。

     ジェレミーの鈍感ぶりに読者の皆さまは再び呆れかえる回でした。私にとっては今回アントワーヌ君視点でやっと彼の本音も出せてスッキリしたというところです。前作「奥様」ではまだネタバレするために全てを書けませんでしたから。


     前作でのジェレミーの問題の台詞は伏字でした。そのまんま書いていたらもちろん亜逢さまもお覚えだったことと思います。

    「調べてくれたら愛しの彼女の姿絵をやる。更に成功報酬は彼女が昔身に付けていた×××だ、○○もつけてやる」

     確かに、あの時点ではアントワーヌ君には想う人がいると判明していましたが、それが誰かはまだまだ秘密でした。ですからジェレミーが彼女のドレスや下着を手に入れることが出来る立場だということを少しでもぼかしておきたかったのですね。まあそれでも、ジェレミー自身も『お前がオカズにできるものだ』と明言はしていたのですからまあお分かりの方はアントワーヌ君の相手が誰かはともかく、伏字部分の大体の内容は想像できていたのではないでしょうか。

     ジェレミーが家族の箪笥を漁っているというヤバい事実はこの話の番外編でも語り継がれていきます。この二人の取引話が切っ掛けで数年後におバカな大事件に発展します。本編完結後のお楽しみです。

     ドウジュにも非常に残念でしたね、とまで言われていたアントワーヌ君、泣く泣く超レアアイテムのドレスと下着という成功報酬を諦めました。自分にはニッキーの正体をバラす権利はないだろう、フロレンスに対してやましいことなど出来ない、という二つの理由ですが、ジェレミーと同類になりたくない、という気持ちも大きかったのではないでしょうか……

     とにかくフロレンスの姿絵だけでも手に入れられたアントワーヌ君、それだけで大満足でしょう。良かったですね。姿絵の本人に自由に会える日が来るのが益々待ち遠しくなったのかもしれません。

     壁伝いなんて怪しいことをしていますが、ドウジュが見張っていてくれているので外に人が居ないかどうかは確認済みでしょう。時間差があってもジェレミーと同じ部屋に入って行くところを見られたくなかったというアントワーヌ君のいつもの用心ぶりでした。

  •  アントワーヌさんの所で働くのではなかったようです。

     あのモードさんはアントワーヌさんの家で働くものだと思っておりましたが、ランジェリー家における2人目の目と耳になったようです。クレハさんとの連携とかあるのかな?

     もしかしたら、そこの使用人達に噂を流したりする口の役目もあるかも知れませんね。

     護身術を教えたり、薬を持たせるなど、それなりの準備もあったようです。そんな活躍をする場面があるのかも知れませんが、用心のために手を尽くすあたりがアントワーヌさんらしいですし、書き手である合間妹子様の心遣いと思いました。

     普段持ち歩く薬ではないので、見つけられた時に困りそうですが、きっと、その対処法も教えられていることでしょう。


     モードさんの『ルクレール侯爵夫人のお幸せは心より願っているのです』の言葉は、本人に救いを与えていると思いました。
     彼女の人となりを読み手に教えていました。よかったです。


     前回、アナさんの能力を知り、今回、2人目の間者? を送り込みました。
     大方の体制が整ってきたように感じました。

     そろそろ始まりそうな気配がしますが、決定的な証拠がまだかも知れません。
     これから、ランジェリーさんのつかめそうな尻尾が出てくるのでしょうか?
     期待しましょう。


    作者からの返信

     アントワーヌ君も結局考えた末にモードもラングロワ家に送り込むことにしましたね。フロレンスの表立った味方はできないでしょうが、彼女も何かしら役に立つことと思います。

     何しろ屋敷の主人であるランジェリーが危険人物なので用心に越したことはありません。小瓶に入れたりしてこっそり忍ばせて常備しておく薬の言い訳は何とでもなるでしょう。

     モードも好きでアナのドレスに細工をしたわけでもないのですね。嫁ぐ前のアナに良くしてもらったのでしょう。彼女は優しいですから。

     さて、アントワーヌ君は着々とラングロワを追い詰める準備を進めています。次はどんな手を考えているのでしょうか?お楽しみに。

  •  『僕たちもアナさんの手を少々お借りできるかもしれないね』、これを見て前作の裏話が長く続いている意味が分かりました。

     前回に書いた応援コメントの返信にて、ご懸念をいただいたように、前作の裏話を語るボリュームが思ったより多い気がしておりました。

     それは、本作にアナさんの活躍の場があるからと思いました。瞬間移動の能力がアントワーヌさんに知れる場面がないと活躍につなげられません。
     納得でした。

     そして、すでに衣装に細工をする侍女がいると知れていました。目星がついていたので、次の行動が速やかに行なえたのだと思いました。こちらも納得でした。

     妙な三角関係も知れてしまいました。2人にとっては恥ずかしいことでしょう。
     陰で『ブチュブチュ』と言われているとか、知ったら赤面ですね。

     ただ、前作ではジェレミーさんとアントワーヌさんが知り合いだったから、結婚式に招待したのだとしか思っていませんでしたが、本作を読んでみて、その招待とそれを断った意味が分かりました。
     僅かに曇っていた部分がクリアになった思いです。


    作者からの返信

     アントワーヌ君は領地の立て直しをしようと必死なアナを放っておけなくてステファンさんを紹介して手助けをしていました。彼女の相談にも乗ってあげていました。別に彼はそんな義理はなかったにもかかわらずです。

     アナが一人で頑張っているので何となく手を差し伸べてあげたくなっただけと言われればそれまでです。けれど何かしらアントワーヌ君は思うところがあったのでしょう。ジェレミーと婚約、結婚するアナはフロレンスの義理の姉になります。でもそれだけではありません。アナはこの後、彼女の魔力を使ってアントワーヌとフロレンスの役に立つことでしょう。

     アナとジェレミーの結婚式は波乱に満ちた始まり方をします。前作「奥様」をお読みの方はお覚えでしょうが、とりあえずアナに嫌がらせをする輩はダンジュによって成敗される予定です。脅されてアナの花嫁衣裳に細工をした侍女はアントワーヌ君に捕らえられて助けられます。実は彼女、この後も活躍するのですね。そちらもお楽しみに。

     さて、結婚式直前にニッキーは姿を消してしまいます。その前までは堂々と(彼らはドウジュがしっかり見ていることは露知らずですが)ドウジュの隠れ家の前でイチャイチャしていたニッキーとジェレミーでした。アントワーヌ君にも全て報告は上がっております。恥ずかしいですね。

     アントワーヌ君も出来ればアナとジェレミーの結婚式に参加したかったと思います。二人を祝福して、それにフロレンスにも会えるのですから。けれどそれを我慢して裏方に徹していました。「奥様」の話では詳しくは書けませんでしたがこんな理由があったのですね。

  • 第二十四話 恋は盲目への応援コメント

     侵入される側の視点でした。

     通常に考えるならば侵入されたと知ったのなら、鍵を変えるとかして次の侵入に対処しますが、侵入者の意図と侵入者その人が分かったために、泳がしていたようです。

     そんな逆視点が今回も楽しめました。

     また、その侵入者が知れるまでの過程が面白かったです。
     鳩のサブレさんまで考慮に入れるとは、細かいところまで行き届いたなかなかの思考でした。

     アナさんが住む屋敷でニッキーさんの出入りも確認していたようですし、すっと事実がつながったことでしょう。この部分は、読み手の中でも前作を読んだ読まないの差が、大きく出そうだなと思いました。


    作者からの返信

     間者であるドウジュの隠れ家ですから、そう簡単には入り込めないことでしょう。しかし、ニッキーは何故か容易く侵入してしまいました。忍術VS魔術の巻でした。魔術に軍配が上がりましたね。

     ドウジュの方も、鍵を変えても意味がないということは薄々分かっていたのでしょうね。それに何か害を被ったわけでもありません。

     この回は書くのが楽しかったと共に、複雑に絡んだ人間関係やイベントの前後関係、誰が何をどの時点で知っているかなど、考えることが多くて少々骨が折れました。

     この回だけでなく、この作品全話を通して言えることですが、登場人物も前作三作の主要人物全て出てきて話も長くなりました。読者の皆様に呆れられて途中で読むのを止められるのではと心配でした。

     鳩のサブレはビアンカとは意思疎通が出来ますし、どこへでも飛んで行けるので油断禁物なのですね。味方としてはとても頼もしいサブレですが、敵に回すととても怖いですね。

     ドウジュも良く頑張って謎を解きました。流石ですね。忍術VS魔術ではやはり魔術の方が勝っているのですが、ドウジュの情報収集能力に判断力は素晴らしいです。

    編集済
  •  前作と背中合わせの回が再度登場です。
     内容的には当然一緒なので、安心して読めるのですが、『怪しげなところで二人きりの方がもっとまずいだろう』とか、『あの横暴な夫の元に縛り付けられ』とか、アントワーヌさん側の考えもあって、興味深く拝見しました。

     アナさんに起こるその後も知っているので、優越感に浸って読めました。

    作者からの返信

    私の大好きなエピソード使い回しです。台詞は同じで違う登場人物視点で地の文を仕上げるという手抜きです!

    手抜きなのですが、例えば前回のシーンではアントワーヌ君の想い人はまだ明らかにされていなかったので、私も読者の皆様に伝えたいことは山盛りなのです。

    不安になっているアナですね。確かにいざこざに巻き込まれるのですが前作「奥様」をお読みの皆さまはちゃんとまとまって最後はハッピーエンドとお分かりですよね。安心して読んでいただけることと思います。

  •  さすがのアントワーヌさんも、アナさんとジェレミーさんの接点が分かりませんでした。

     まあ、簡単に分かっては困るような接点なのですが……。
     分かっている読み手といたしましては、優位に立っている気持ちになって気分がいいですね。

     フロレンスさんが福祉方面へ尽力しようと考えているようです。ランジェリーさんと言う鎖から解放された時に、飛び立てる空になっているように感じました。外に目を向けて社会に貢献していただければと思いました。


     アントワーヌさんが付添人の話を断った時に、リュックさんから言われた『まあ、お前の気持ちも分かるよ』は、何気ないようで、結構意味が深いですよね。アントワーヌさんの事情を知る人と知らない人とでは全く受け止める重さが違うことでしょう。
     隠れた面白さと思いました。


     アントワーヌさんがアナさんと一緒に居ることに不快感を覚えたジェレミーさん、前作で表現された事象かどうか憶えておりませんが、ニッキーさんと気付く前から、ジェレミーさんにはそんな兆候があったことは憶えております。
     その心の一環が再現されているようで、微笑ましくなりました。


     ラストに、アントワーヌさんの大物っぷりがチラリと見えました。
     その歳で胡散臭いと言われて『褒め言葉と受け取っておきますよ』と言えるなんて、そんな機転はなかなか利かないと思いました。
     年上のジェレミーさんとしては一枚上手な気がして、『フン、嫌味な奴』となるのは、うなずけました。



     広告についてはもう書かないとしておいて、申し訳ないですが、前回の返信を拝見いたしまして痛感させられましたので、書かせていただきます。
     見る側に合わせた広告だったのですね。
     若い人にお墓の広告なんて、効果はほとんど望めません。(私の年が知れてしまいそうです……)
     広告を出す側としての要望を考えれば、小説の内容よりも見る側に合わせる方式の方がより効果的です。考える方向を変えれば簡単に分かることでしたが、私はそこまで気付けませんでした。
     広告主の思いも含めて想像を巡らせなくてはなりませんでした。
     多面的に物事を見る。書き手として、まだまだ足りていないと痛感した次第です。また、広告の違和感も解消いたしました。
     ご助言ありがとうございました。



    作者からの返信

     そうなのです。アントワーヌ君はジェレミーとアナの両方を知っていますが、二人の繋がりについては全然知りませんでした。アメリもそうですね。アメリの婚約披露の場でアナとジェレミーも初めて公の場に二人で登場したわけです。周囲が驚く様子をジェレミーは面白がっていました。

     フロレンスは時々訪ねてくれるアメリの話を聞いて、良い刺激を受けていますね。自分の不幸を嘆いているだけでは駄目だと以前言っていました。いつか彼女の夢が叶う日が来ることを祈りましょう。

     リュックもアントワーヌの事情を直接聞かされたわけではありませんが、彼がフロレンスのことを想っていると何となく察していましたよね。彼のこのさりげない『まあ、お前の気持ちも分かるよ』という一言、カッコいいです。いつもいつも細かい点にお気づき下さって嬉しいです。

     ジェレミーはアントワーヌ君のことを認めていながらそれと同時にライバル心?のような感情も持っています。この時点でのアナはジェレミーに遠慮してばかりで表情も固いのに、アントワーヌに対しては屈託のない笑顔を見せるのでジェレミーは少々イラついております。けれどそれがどういう感情なのか、まだ本人も分かっていない様子です。

     これからジェレミーはほんの少しずつですがアナに惹かれていくのですね。前作「奥様」ではまだまだジェレミーはアナのことを何とも思っていないようでした。けれどそのうちジェレミーも自分はニッキーのことだけが好きなのに、と流石の鈍い彼でもだんだんと葛藤するようになります。

     アントワーヌ君は流石高級文官としてしかも一年飛び級をして学院を卒業しただけあって、口ではジェレミーに負けていません。この将来の義兄弟二人のやり取り、私もいつも楽しく書いています。

     この週末、ネットで買い物をしようと色々検索をしていたのです。そうしたら……カクヨムで開くページの広告がことごとく、私が買おうとして見ていた品物の広告になってしまいました!

    編集済
  •  アナさんの一生を変える助言があった回でした。

     『気前よく援助してくれる夫を見つけろ』がなかったら、偽装結婚への道がなかったかも知れません。アナさんへ大きな後押しをした回でした。

     また、ステファンさんの起用もうまくいきました。前作に大きな前進を与えた回でした。


     そして、一番の注目はオージェ息子事件です。
     すごくニオイますね。
     もしかしたら冤罪だった? の疑惑を感じます。今後の展開に注目しましょう。



     また、応援コメントの範疇に入るか分かりませんが、カクヨムに広告が載るようになって、こちらのページにも広告が載っております。
     ですが、『お墓』の広告でした。
     急いで私のページも確認したところ、お墓の広告もありました。
     私は自分のPVから広告なんて無駄と思って、特にアクションを取っておりませんでしたが、何もしなくて広告が載るようです。
     でも、お墓の広告だったらちょっと……と考えてしまいますね。作品に合っているようにも思えませんでした。
     ランダムなのかも知れませんが、何か違うように感じました。表示スピードも遅くなっていましたし……。
     広告システムって、あんまり嬉しくないかもとか思ってしまいました。

     変な感想で申し訳ありませんでした。
     ごめんなさい、広告に関することは今回限りにします。


    作者からの返信

     亜逢さまのおっしゃる通りですね。アントワーヌ君に玉の輿作戦を勧められなければアナも当たって砕けろでジェレミーにアタックしていなかったかもしれません。

     アナはアントワーヌ君からステファンさんを紹介してもらいます。前作「奥様」ではステファンさんはアナの領地復興だけに出てきました。今作ではアントワーヌ君が上京する際やしてからも色々助言をしてくれたり、投資先を勧めてくれたり、ドウジュの隠れ家の保証人を紹介してくれたり、頼もしい彼です。フロレンスが自分名義の口座のお金を投資するのも手助けしてくれました。

     オージェの息子はケシ栽培の罪で捕えられ、牢獄内で自死しています。それを逆恨みした父親が王太子襲撃事件をおこしたのですね。ケシ栽培つながりでランジェリーとの関係がプンプン匂います。アントワーヌ君は真相に辿り着けるのでしょうか?

     どんな広告が載るのか、私は興味津々でした。私が見る限り、広告の内容を左右する要素は作者ではなく読者側のようです。つまり、自分自身の作品を見ようが、他の作者の作品を見ようが私が開くページには同じような広告が出てきます。それも、私が住んでいる地域(もしくは私が携帯やパソコンを使っている地域)の広告が掲載されます。

     収益還元が始まってから日が浅いですが、私自身はまだお墓の広告は見たことがありませんね。というよりも私は広告はあまり気にならない性質なのです。

     表示の速さについては気付きませんでした。私の携帯は元々遅いですし、パソコンでは書くのが中心ですし。

     なんにせよ、始まったばかりの新しい仕組みなので今はまだ様子見です。

  •  着々とランジェリー包囲網が形成されつつあるようです。

     アントワーヌさんは賢いですよね。仲間(協力者)を増やして対抗していくのですから。1人でしたら何もできなかったことでしょう。

     結構な情報をサヴァン兄弟に打ち明けましたが、フロレンスさんの名前は出しませんでした。でも、『身近にいる知り合い』の部分でこの兄弟は気付いてしまったようでした。

     気付いているところへ、さらに、王妃様、ジェレミーさん、クロードさんの名前を出しています。これは「ご推察の通り」と気付きを肯定してるようなものですね。

     こうやって他の協力者を明かすことで、兄弟の協力にも熱が入りそうです。取り組む優先順位が上がったことでしょう。
     その辺りからもアントワーヌさんが相当な策士というイメージがしました。


     また、アメリさんの件でリュックさんが落ち着くまで待たせるとか、現実味のある演出でした。強引にストーリーを進めようとしない合間妹子様の誠実性がうかがえました。
     それに、アントワーヌさんの「着実に確実に」の方針にも合っていますね。キャラから設定から、すっぽりとストーリーにはまっているように感じました。
     十分に練られている作品(群)と思いました。


    作者からの返信

     アントワーヌ君はサヴァン兄弟を信頼出来ると考え、持ち札を全て見せました。彼らも正義感の強い頼もしい人ですからそれで良かったのだと思います。自分のフロレンスに対する想いだけははっきりとは言いませんでしたが、二人には分かってしまいましたね。

     普通ならただの不倫と考えられ、賛同や共感を得るのは難しいかもしれません。その辺り、サヴァン兄弟はどう思っているのでしょうか。それでもランジェリーの野郎がケシ栽培をしていると聞かされましたし、簡単にアントワーヌとフロレンスが人の道に外れたことをしている、と決めつけているわけでもないようです。

     とにかく打倒ランジェリーの準備は着々と進んでいます。周りから少しずつ固めています。

     前作までの主人公たちはほとんど出てきて、皆アントワーヌの味方になってくれました。あともう一人残っています。アナですね! 彼女は次回登場します。お楽しみに!

  •  アントワーヌさんは偉いです。

     自分のことだけを考えていたならば、なんの配慮もなくアメリさんにリュックさんを紹介して欲しいと言ってしまったかも知れません。ランジェリーさんの悪事に近づく一歩になるのかも知れないのですから。

     しかし、手切れ金を渡された相手のことについて、何かを頼むなんてことはできませんよね。
     協力できるところは協力して、あとはそっとしてあげるのがよいのでしょう。


     また、この回は前々作との表と裏の場面ですね。
     平行して物語が語られる時に起こる特別なオマケ要素です。
     これまでの表と裏よりも、ずっと、ストーリーの深い部分にタッチしたような回同士の表と裏のように思いました。

     アメリさん側からすれば、手切れ金を何かに使おうとしたことが分かる場面でしたし、このアントワーヌさんの回も、ランジェリーさんの悪事に近づけるかも知れない回でした。
     でも、この回では近づけませんでしたし、アメリさんの方も手切れ金の使い道が具体的に分かったのは別の回でした。

     そうではありますが、この回をきっかけに歯車が一段と回転を始めればと思いました。

    作者からの返信

     第二作「貴方の隣」ではアメリ視点で書かれていた病室のシーンでした。アントワーヌ君はリュックを紹介してもらえるかもなんて打算ありありでアメリを訪ねたのですね。

     同じシーンを別の登場人物視点で書くことがとっても好きなのです。神視点であっても全てのキャラの心境などを書くことは難しいですし、必要ないこともあります。このキャラはここではこんな思いだったのですよ、など前回のシーンでは言い切れなかったことが書けますからね。

     リュックが扱っている事件の内情をなるべく知りたいアントワーヌ君ですが、アメリ経由での接触は諦めて彼女の力になることだけにしたようです。それでいいのです。

     アメリはアントワーヌに親身になって良くしてもらったことが切っ掛けで彼と仲良くなりました。アメリとの友情から将来何か得られることがあるかもしれませんしね。

     アントワーヌ君の懸念の通り、今のアメリはリュックから身を引くことと手切れ金のことで頭がいっぱいです。しかもまだ怪我も完治していません。アントワーヌ君の気遣いは正しいと言えますね。

     第二作「貴方の隣」や第三作「奥様」をお読みの方はこれからアメリがどうなるか、もうご存じでしょう。今がお父さんの事故以来、アメリの一番つらい時期です。けれどこの大変な時期を乗り越えて彼女も幸せを掴みます。それまで少しの辛抱です。

  •  魔法石は通信手段だったようです。
     こういう世界では、かなり特殊なアイテムでしょう。フロセンスさんは驚くだけでなく、きちんと返事ができてよかったです。

     フロレンスさんの隣にいるであろうランジェリーさんを見たくなかったアントワーヌさんでしたが、敵の顔を知っておくいい機会になりました。

     そこで、サブタイトルと言うわけですよね。
     顔も情報の1つです。知っておいて損はありません。

     そして、旧作の事件が起きました。
     王太子襲撃事件、かわいそうなアメリさんや、がんばるリュックさんを思い出します。

     犯人逮捕にアントワーヌさんが何らか関係するかと思いましたが、この逮捕自体には特に関係する事はありませんでした。
     しかし、そこからランジェリーさんへのつながりが見つかりそうです。

     展開を期待しましょう。

    作者からの返信

     魔法石は便利ですね。携帯どころか電話もありませんから、普通なら文を送って通信するしかありません。アントワーヌ君はこの魔法石にサブレも居ます。フロレンスとやり取りするには困りませんが、それでもランジェリーや世間の目を気にしないといけませんね。

     ランジェリーの人となりや犯している罪は一通り知っていると言っても、カメラもありませんから顔は見たことがありませんでした。これも敵の情報として知っていて損はないと思います。

     王国中を震撼させた王太子襲撃事件が起きました。事件自体はアントワーヌ君の調べていることには関係ないようですが、オージェ親子、特に息子の方はランジェリーとの関わりがあるかもしれませんね。同じくケシ栽培で息子の方は捕まっておりますから。


  • 編集済

    第十七話 愛は屋烏に及ぶへの応援コメント

     四年半、年1回の七夕も跳躍した再会でした。

     天の川たる銀河をも越えた想いだったことでしょう。(さすがにこの世界には、七夕は無いと思いますが……)


     子供のナタニエルさんにも愛情を示すアントワーヌさん、何かホッとしました。
     生まれた子供には何の罪も無いのですから。

     しかし、この子には大きな魔力がありそうです。その力は、さらに以降の別作品で披露されるのでしょうか? そういう意味でも将来が楽しみです。


     いつにも増して、アダルトな単語を連発する王妃様でした。懐妊して、ますますお元気のようです。
     呆れるクロードさんや涙も忘れるフロレンスさんを尻目に、アントワーヌさんは冷静に言葉を返しました。
     突然のことにも動じない図太さがうかがえました。将来、高い役職へ上がる気配がしますね。


     そして、2人はダンスの約束? をしました。
     次に会う約束ができないので、代わりの約束のような気もしますし、何か約束があると心の支えにもなりそうです。「約束のダンスのために……」とか。
     また、この約束はラストシーンの布石であるかのようでした。(少女マンガなら、そんなラストがありそう)


     残念ながら、今回のクロードさんはタクシー代わりだったようです。
     お疲れ様でした。
     そんな役でも、ビアンカさんと会った頃を思い出すとか、愛情深い1人の青年なんだと人間味を感じました。


    作者からの返信

     四年は長いですよね。色々なことが起こったその間、文だけのやり取りでした。四半時(三十分)だけの逢瀬では何も語ることもできなかったでしょうね。それでもお互いの立場を考えればしょうがないことでした。

     アントワーヌ君とナタニエル君はこれから強い絆で結ばれていくこととなります。二人の関係の変化にも目が離せませんよー。

     ナタニエル君は魔力を持って生まれました。物語後半、少し大きくなった彼、幼いながらに大活躍しますのでご期待下さい。

     王妃さまは相変わらずですね。第三子懐妊中でもなんのその、恥ずかしげもなく周りが目をむくようなことを言ってのけます。フロレンスは王妃にしてみればいつものことで慣れている?ようですが、流石にアントワーヌ君の前なので恥ずかしかったのでしょうか? クロードは呆れて未亡人発言にツッコミを入れています。アントワーヌ君は中々の大物です。動じることもなく、冷静な切り返しです。デキる男は違いますね。

     二人思う存分ダンスが出来る日が来るといいですね。作者の私も切ないです。アントワーヌ君は青の君ともてはやされていても、フロレンス一筋で叶わない恋に身を焦がしています。きっときっと晴れて二人が堂々と手を取り合うことのできる日がくることでしょう。

     天下の副総裁クロードもただのアッシー君として使われただけでしたが、本人も不満を漏らすこともありませんでした。アントワーヌ君とフロレンスのお互いを想う気持ちに共感しています。きっと自分が運命の人と晴れて結ばれるからこそ、この二人にも幸せになって欲しいと切に願っているのでしょうね。

  •  就職おめでとうございます。

     良い上司がいて幸運でしたね。苦労を知っている人がいると思うと心強いものです。

     『雑用をこなすのも勉強のうち』とは、いい心がけです。

     雑用といえでも、学ぶ所は多々あります。日頃見ない景色(仕事やその環境など)を見て、他の仕事に活かせると発想できる時もあります。
     雑用の経験を積むことは、今後の糧になり得るのです。

     人脈の件も良い心がけと思います。思わぬところで、思わぬ伝手が役に立つものです。これからも人脈形成に励んでください。


     『青の君』がアントワーヌさんの足を引っ張っているみたいです。どうやら、貴族の身分に関係ないようです。逆に関係あったなら、『青の君』と呼ばれずに済んだのかも知れません。



     鳩のサブレさんは、かなり優秀ですね。
     アントワーヌさんがどこにいるか探して飛んでくるとは、鳩なのに鷹の目を持っているのかも知れません。


     やっぱり、男同士で、お姫様抱っこや横抱っこなどはありませんでした。
     背中に負んぶなのでしょうか? (女性の読み手の方々には、ちょっとがっかりだったかも知れません)
     手をつなぐだけであると、全身を移動できない心配があるようです。
     それも怖いですね。

     アナさんが妊娠中に、ジェレミーさんが魔術を制限したのも、当たらずとも遠からずと感じました。


     会話を使わずに、キャラの環境変化や状態、心持ちを表現される手法は、やはり、うまい、卓越していると感じます。過不足無く適量の文章と思います。
     このような感覚を私も身に着けたいものです。(私は過になってしまいがちです)
     大変勉強になりました。


    作者からの返信

     同僚は嫌な奴が多いですが、上司は良い人のようです。雑用も身の肥やしと前向きな姿勢が評価されたのかもしれませんね。押し付けられる雑用ばかりですが、それによって思いがけない出会いもあるようです。そのイベントはそのうち起きますのでお楽しみに。

     アントワーヌ君は謙虚な姿勢で仕事に臨みます。色々考えることが多く、彼もあまり同僚たちの嫉妬ややっかみを気にしている暇もないようです。

     『青の君』や他の君を決定するのは一般女性職員です。貴族のお嬢さまたちではなく王宮侍女などの皆さんですね。そもそも身分はどんな貴族よりも低い人々なので結婚相手に相応しいかではなくて純粋に観賞用として考えているのです。男爵だろうが公爵だろうが位ではなく、見た目だけが判断基準です。それがまた、アントワーヌ君の周りのモテない君たちには口惜しくてしょうがないのでしょう……

     鳩なのに鷹の目とは、これは上手いことをおっしゃいます!サブレを始め、ビアンカのお友達の動物は皆賢いです。サブレはアントワーヌ君の自宅に仕事場である王宮、ドウジュの住む隠れ家、フロレンスの嫁ぎ先にまで行きますからね。

     やはりお姫様抱っこは実現しませんでした!おんぶで移動でした!

    「そうだ。手を繋ぐだけ、腕を組むだけでも多分連れて行けると思うが、ひょっとお前の片腕だけもぎ取って本体を残して行きたくないからな」

     この台詞は完全にクロードの冗談です。ビアンカにはクロードの冗談は面白くない、と断言されていますが。ですから本当は手や腕をとるだけでも一緒に移動できるのです。念のためと言いますか、おんぶや抱っこをした方が瞬間移動させやすいのでは、と私が思っただけです。

     ジェレミーの心配は無用のもののようです。けれどアナは横暴で?心配性な夫ジェレミーの言いつけをきちんと守って妊娠中は瞬間移動もシャルボン化もしなかったようです。

     さて、二人は瞬間移動で王妃さまの部屋まで行きました。さて、何が起こるのでしょうか。次回をお楽しみに。

     いつもお褒め頂き、ありがとうございます。恐縮です。まだまだ私も学ぶことは多いです。


  • 編集済

     今回は調査の中間報告といった感じでしょうか。
     まだ、決定打を打てるボールは見つかっていないようです。

     ですが、着実に味方を増やしました。
     王妃様やクロードさんといったこの上なく強力な味方です。
     アントワーヌさんには人を、特に年上の人物を、引き付ける魅力があるのかも知れません。男女関係無くというところが大変よかったです。

     真摯な態度と、侍女を送り込むなどの目的のための行動が、大きく影響しているように思いました。

     はっきりとした目的を持って、達成のために最善を考え行動に移すような年下がいれば、応援したくなるというものです。


     ジェレミーさんは金銭面でアントワーヌさんを援助しますが、何もできない自らの不甲斐なさが上乗せされているようにも思いました。
     それに、殴るだけでは解決に至りませんしね。


     小切手にアントワーヌさんの用心深さをうまく表現されていました。
     いきなり金貨でなくて、ワンステップ踏むことで現実感が出るものです。
     勉強になります。

     また、人目だけでも会えるという、ご褒美的な機会も用心のために断りました。この用心深さは、目的のために我が身も犠牲をするような態度と、他の人たちには見えたことでしょう。年上としては、ますます応援したくなます。


     危険度が低い男でも2人だけにはしない。クロードさんのビアンカさんへの用心も、さすがです。そうですよね。クロードさんってビアンカさんには「生きている宝物」のような扱いでした。(女性の読み手たちの夢かも知れません)
     大変、彼らしさが出ていました。



    追伸:鳩サブレの由来
     子供の頃に鎌倉の鶴岡八幡宮へ行った時、掲げてある「八幡宮」の「八」の文字が変だと思いました。「八」だけが字体が違うのです。その時は分かりませんでした。
     もっと大きくなってから、「八」は鳩の形と知りました。「あれが鳩?」と疑問な形でしたが、神社なので鳩が多いから、それでなのかな。と自己完結しておりました。(まだ子供でした)
     その鶴岡八幡宮の「八」の字の鳩が、鳩サブレの由来と分かったのは大人になってからでした。いただいた菓子折りの中に入っていた紙に書いてあったような記憶があります。
     今回の事を機に、先ほどさらに調べました。鎌倉の「八幡宮」の文字は、京都の八幡宮の文字を模したとのことです。一緒に鳩の字も模されました。その京都の鳩は神様と関係があるようです。鳩が神様を案内したとかで、神社の使いという位置づけでした。
     鳩サブレーの鳩は、もとをたどれば神社の使い、サブレさんがビアンカさんの使いと思えば、なにか、つながりめいてきませんか? (調べていて面白かったです)

    作者からの返信

     今回の秘密の会合の目的は王妃さま以下、フロレンスの家族に彼女の夫の正体と彼女の置かれている状況を知ってもらうためにアントワーヌがクロードに頼んで集まってもらったのです。

     アントワーヌはこれで強い味方が出来ました。王妃さまに魔術院副総裁、錚々たる面々です。

     アントワーヌは元々人見知りをする内気な少年でした。ステファンさんの助言もあり、フロレンスを救うにも、商売や投資をするにも、貴族社会での人脈がものを言うのだと学びましたね。ですから自ら努力して人と付き合いを広げていったのです。彼の元々の性格もあるのでしょうが、若いのに健気に頑張っているところが年上のお兄さまお姉さま方のハートにきゅんとくるのではないでしょうか。

     あのジェレミーでさえ口では何だかんだ言っていますが、アントワーヌのことは認めていますよね。けれどまだオニイサマとは呼ばれたくないようです。

     王妃さまもジェレミーも実の兄弟なのにフロレンスには何もしてやれないところが歯がゆくて、必死なアントワーヌを応援手助けしたくなるのでしょう。

     それがジェレミーの経済的援助に繋がりました。アントワーヌ君はこれでもかというくらい用心深い人です。それを尊重してジェレミーもこっそりと裏口から金貨を送り届けてくれるという……実は頼りになるオニイサマでした。

     王妃さまは王妃さまでそのうち別のところで協力してくださいます。

     ビアンカとクロードの結婚式の人ごみに紛れて密会だなんて大チャンスのような気もしますが、返って危険かもしれませんね。ぐっと我慢したアントワーヌ君でした。残念……

     ビアンカはもうクロードにとって人生の全てですから、いくら超安全なアントワーヌ君だとしても二人きりにはさせません! とにかく、アントワーヌ君は色々な便利アイテムを手に入れました。

     鳩サブレの由来、興味深いですね。なんとなく、鳩の色っていったらあまりないよねぇ、じゃあ砂色で……と適当に考えていましたが……神さまの使いとは、なるほどです。情報ありがとうございました。

  •  鳩と言えばサブレー、サブレーと言えば鳩、そんなイメージを抱く人は多いと思います。なかなかのネーミングでした。(どうにか長音で、同一でないとかわせているみたいです)
     最近、鎌倉に行ってないなぁ。

     こちらは、オスの鳩さんのようです。ビアンカさんは同性に統一しているのかも知れません。
     オスはメスを追い掛け回すので忙しいですが、このサブレさんは時間を割いて手伝ってくれるようです。
     偉い鳩さんですね。


     さすがのクロードさんでも、男を抱っこしてまで、瞬間移動はやりませんでした。
     そうですよね。女性の読み手から期待されても、それなりの理由がないと、簡単にはできませんよね。

     でも、首根っこをつかむだけでは移動できないのかな?

     そんなことは、どうでもいいといたしまして、アントワーヌさんが王妃様と会うという大きなイベントです。

     フロレンスさんの同世代関係者が一同に会した場に、アントワーヌさんが入れるとか、かなりの前進です。
     これは、クロードさんに感謝ですね。ジェレミーさんだけでは、ここまでスムースに進まなかったことでしょうから。

     さて、皆さんがそろったところで、アントワーヌさんは、どんなことを提案するのでしょうか?
     楽しみです。


     ジェレミーさんはいつもながらに妹思いで嬉しいです。キャラに目が行き届いていると思いました。


     そして『青の君』、ああ、そういう言い方もあったなぁ、懐かしい俗称が出てまいりました。
     噂の俗称なので、アントワーヌさんが振り回されることは少ないと思いますが、今の段階では本人が喜んで受け入れたいとは思わないかも知れませんね。逆に、迷惑? うっとうしいかも……。


    作者からの返信

     ビアンカは動物たちの名前を毛や羽の色から付けています。今まで出てきたのはこちらの皆さんです。

    大鷲のココ(雄)黒と白 (王太子襲撃事件の時に活躍)
    鳩のサンドリヨン(雌)灰色だから灰被り姫という意味

     あ、そう言えばジェレミーも毛色から名前を付けた黒猫のシャルボンが居ました。石炭という意味でした!

     この作品でも鳩を活躍させようと思い立ったのはいいですが、鳩の毛色なんてあまり種類がないから迷いました。結局砂色でサブレに決定しました。銘菓とは関係ありませんが、鳩の名前としては覚えやすいですしね。あの銘菓はどうしてそう名付けられたのかは知りません。クッキーの種類でサブレというのがありますね、サブレ何とかという町が発祥の地だからだそうです。

     この物語に出てくる鳩のサブレはビアンカのお友達なので、彼女に忠実に仕えています。ガールハントもしながら鳩笛で呼ばれるとちゃんと飛んできますよ。

     クロードは「奥様」の番外編でもジェレミーをお姫様抱っこして移動しろ、と国王にけしかけられていました。アナが学院で倒れた時ですね。それも実現しませんでした。今回は婚約者のビアンカの許可も出ている!というのにやはりダメでした。やはりクロードがお姫様抱っこをするのはビアンカ限定のようでした!

     王妃さまがアントワーヌに会いたくてうずうずしていらっしゃいます。可愛い妹フロレンスの窮状を救うためでもありますからタダの野次馬根性だけでは決してありません。

     アントワーヌ君は次々と味方を作っていきますね。さあ、この王妃さまとの面会で何か進展があるのでしょうか?

     若い頃からジェレミーはハチャメチャですが、家族思いの良い奴で憎めませんよね。

     アントワーヌ君は就職前から既に『青の君』と呼ばれています。本人が希望するしないにかかわらず、女性たちの間では『青の君』と決定されてしまいました。『黒の君』はどう呼ばれようが、ビアンカだけですよね。『白の君』リュックは今はまだフラフラしているかもしれませんが、アメリへの気持ちに気付いてからは彼女一筋です。

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    第十三話 怒髪冠を衝くへの応援コメント

     『最低な野郎だな』
     その通りです!

     こともあろうか、クレハさんにも手を出そうとしていたなんて、本当に『最低な野郎だな』です。

     眠らせて難を逃れるとか、普通の侍女さんたちにはできませんよね。麻酔を携帯してたのかは分かりませんが、「さすが間者」というところでした。

     ただ、まあ、もっと大人の(アダルトな)作品なら、そういうのも利用して情報を聞き出したり、大人の技で男を骨抜きにして陰から操ったりするんですよね。でも、この作品にはこれで合っていると思いますよ。クレハさんの株も上がりましたし。
     それでも、他の侍女さんたちも、みんなそんな目に合っていると思うと、かわいそうでなりません。心に傷を負ってやめていくのでしょうか? 貧しくてやめられずに辛抱して働くのでしょうか?

     
     アントワーヌさんはクロードさんには一目おいているように思いました。抵抗しても敵う相手ではないと認めているようでした。
     まあ、ビアンカさんが一緒にいたのですから、ますます敵わないことでしょう。

     なので、正直者になって打ち明けました。
     クロードさんはフロレンスさんの従兄弟ですし、野次馬や興味本位ではないと気づいたのだと思いました。


     足の後遺症を治すオマケまで付きました。
     クロードさんの物言いからしても、なにか、伏線のような気がしてなりませんね。お姫様抱っこで走ったら、どんなにカッコいいだろうと思いました。
     (ワザとビッコを引いて治ったのを隠して、いざと言う時に走って見せて驚かせるという手法もありますが、ここでは無さそうです)


     剣術の稽古を始めたようで、頭脳に肉体がプラスした感じです。今回のお話は、アントワーヌさんにとっては、一大転機だったのかも知れません。

     アントワーヌさんの足が治った時にドウジュさんの心境も表現されていて、いつもながらに細やかさを感じました。
     合間妹子様の魅力の一つですね。


    作者からの返信

     何人愛人や手を付けた侍女が居るのでしょうね、ランジェリーの野郎は……

     クレハ(コライユ)はランジェリーの手癖の悪さを前もって知っていたので、麻酔薬は携帯していたのでしょう。

     クレハは間者ですからもしかしたらお色気で男を篭絡する技も身につけているのかもしれません。私も執筆中にそんな展開も少し考えていました。

     けれど彼女にはドウジュという決まった相手も居ることですし、いくら最低な男であってもランジェリーは一応フロレンスの夫ですから自らが仕えるフロレンスを裏切ったりはしないでしょう。そしてアントワーヌ君はクレハが女性として自らを犠牲にすることは決して許さないと思ったのです。ということで「クレハお色気作戦」のシナリオは没になりました。

     ビアンカには全てお見通しでした。隠し事などできないですし、フロレンスとも近く二人共信用できる相手です。アントワーヌ君も正直に話しました。強力な味方です。

     アントワーヌ君の足が完治しました!今までは少しびっこをひいていました。それでも、左足が少し不自由なせいでフロレンスの前で書物を落とし、知り合えたということもありましたが。

     極悪最低男ランジェリーのもとから是非彼女をお姫様抱っこで救い出して欲しいところですね。それでもアントワーヌ君のことですから肉弾戦ではなくて頭脳戦に持って行きそうな気もします。

     ドウジュも喜んでくれたのは当然ですね。アントワーヌが怪我したのはそもそも昔山の中でドウジュを助けようとしたからなのですものね。きっとアントワーヌ君のお母さまも息子の怪我が良くなったことを知ったら再び涙を流すかもしれませんね。

  •  あの時のエピソードが登場しました。

     クロードさんが、アンカさんを相手として、きっちりと認識した後に、ビアンカさんがアントワーヌさんと会って、この段階でクロードさんに若いライバルが登場か? と、私が勘違いをしたエピソードでした。

     そして、『片割れ』と言う言葉が、なんとも懐かしかったです。
     魔術の白黒が分からないキャラには、そもそも話題にできませんので、この言葉の登場は案外少なそうですね。

     ビアンカさんはフロレンスさんの苦悩をご存知でした。確かに個人的なことなので、本人から相談でもされない限り口を挟めないでしょうね。ビアンカさんは見守るしかないのかも知れません。
     何でもお見通しとは、すごいのですが、良いのやら悪いのやらです。


     前後しますが、ランジェリーさんは、あの芥子の栽培に関わっていたのでした。
     そうですよね。人物紹介から、そんなニオイがぷんぷんしておりました。
     怒り心頭といったようなアントワーヌさんでした。

     ここでストーリーの方向性が具体的に示されたようです。
     ランジェリーさんをどうにかして潰す、追いやる、失脚させる、葬るなどして離縁(死別)させる方針は、これまでにも読み手に開示されていたように思いますが、芥子の栽培を使うという具体性も開示されたのでした。

     このように、読み手にストーリーの具体的方向性を与える手法は見習いたいと思います。(どの段階でどのくらいなど)

     芥子の登場で分かるのが、王都や他の都市などに芥子が流通していたようだ、ということです。(芥子の流通については、あまりストーリーに登場してなかったようなので……)どこかで、使用もされていたのですね。
     最初に芥子の登場の時には、それほど流通などについては考えておりませんでしたが、今回はそれがキーになりそうです。
     ストーリーにどう絡(から)んでくるのか? 楽しみです。


    作者からの返信

     クロードに強力なライバル登場か!と亜逢さまはやきもきされていましたか。確かにアントワーヌ君はビアンカの二つ下で、同年代です。クロードはビアンカより十歳上ですからね。

     久しぶりに『片割れ』という言葉が出てきました。確かに、運命の相手であるクロードとビアンカのキーワードではあります。もう出会って結ばれて(まだこの時点では婚約したばかりです)しまったら、なんだか片割れという言葉は使わなくなってしまいました。

     ビアンカは特殊な魔力が使えて、人の心の中や将来が読めることがあります。けれど彼女の意思で制御できるわけではないようです。フロレンスやアントワーヌの思いがあまりに強いのでそれがビアンカの魔力と共鳴して、ビアンカにその切なる気持ちが読めてしまったとでもいいましょうか。ビアンカも知りたくないこともあるでしょうね。

     ランジェリーの野郎はドウジュの言った通り、叩けばいくらでも埃が出るようです。これで物語の方向性とアントワーヌ君の打開策が見えてきました。中々簡単にはいかないかもしれませんが、少し行く先に明かりが認められるようになりました。

     第二作「貴方の隣」では王太子襲撃犯の息子が芥子栽培の罪で捕えられ、獄中で自ら命を絶っていました。その時は息子の犯罪については詳細は全然述べていませんでした。確かに物語の本筋からは大きく外れてしまうからなのですけれどもね。この物語でも一応この犯罪者親子は主要登場人物として名を連ねております。今後、話の展開に大きく関わってきます。

     芥子栽培をしてもそれを加工販売しなければお金は入ってきません。どのような形でランジェリーが領地で隠れて違法行為を行っているのかは、そのうちドウジュとアントワーヌが暴いていくようです。とにかくこういった事情でランジェリーは領地にこもりっきりで、フロレンスは王都に残されているのですねぇ。

  •  赤ちゃんパワーは、まさに偉大です。

     どの赤ちゃんも大人を引き付け、元気をくれるパワーがあります。増してや、お腹を痛めた我が子であれば尚のことでしょう。

     父親が誰であろうと、自分の子供なんです。もらうパワーは絶大と思います。

     クレハさんしか味方のいないところへ、一番の味方を得た思いでしょう。生き甲斐を、いいえ、人生を賭ける全てを得たのかも知れません。

     ナタニエルさんは元気に育つことが一番の母親孝行となるでしょう。


     しかし、愛人もいるし、仲は冷え切っているしで、夫婦としてはマイナスだった割には、子供をもうける(1人プラス)とは、ランジェリー(?)さんも意外とやる時にはやる男だと思いました。
     フロレンスさんもアントワーヌさんを心の支えにしながらも、夫婦と言う牢獄の中では、どうしようもなかったのかも知れません。やる時はやる男に従うしかなかったのでしょう。


     出産と、それに伴う夫婦疎遠のお陰で、ランジェリー(?)さんからフロレンスさんを守るという、アントワーヌさんの立ち位置がぼやけてしまいそうですね。

     読み手といたしまして少し不安を感じますが、これからのアントワーヌさんの活躍に期待しましょう。


     そしてやはり、ジェレミーさんは「ランジェリー」と呼ぶようです。(私も使ってしまいました)
     その一貫性が、とてもいいです。これからも、そう呼んで欲しいものです。


     王妃様の『まあ私が彼でもアンタみたいな人間は避けたいわね』には、笑いました。ご健在で何よりです。


    作者からの返信

     フロレンスも無事に出産し、赤ちゃんへの愛情もちゃんと芽生えてほっとするいい話でした。(って手前味噌ですみません)

     ナタニエルの父親は愛せなくても、何があろうとフロレンスは母親ですからね、母は強しです。彼女の人生の転機の一つとなりました。

     このナタニエル君、前作「奥様」でアナが二歳くらいの彼に会ってメロメロになっていました。父親ランジェリーには全然似ず、ルクレール家の血を強く引いた彼は幼い頃のジェレミーそっくりになっていきます。もう作者の私も彼が可愛くてしょうがないのです。私にとっては主人公の子供は孫のようなものです。

     夫婦のことは他人には分からないと良く言いますように、ランジェリーとフロレンスの二人も一応やることはヤッているのです。ランジェリーは愛人が居ることからも分かるように、お盛んなようですしね。この後の展開で少し述べられますが、彼は長く滞在する領地の方にも愛人が居るのです。確かにフロレンスやリリアンの居る王都の屋敷には時々しか帰ってこないのですから、普段は誰がそっちの欲求を満たしているのだ、ということになります。

     アントワーヌ君はナタニエルの誕生によって夫婦の絆が、なんて心配、嫉妬しているようですね。けれど、フロレンスの妊娠判明以降はこの夫婦はセックスレスになります。それ以前でもランジェリーは他所で解消していたのであまりフロレンスとは手合わせしていなかったみたいでもあります。

     ランジェリーは(私もランジェリーが定着してしまいました)ナタニエル君にとって良い父親になるとは言えないようですね。こんな父親不在の家庭で育つナタニエル君ですが、素直な良い子になって欲しいものです。

    編集済
  •  フロレンスさんにとって、アントワーヌさんの存在は思考や行動の礎(いしずえ)になっているように感じました。

     そのフロレンスさんの思考や行動に至るまでの過程についてです。
     『侍女を送り込んでいたのである。アントワーヌの真剣さを感じ、女として嬉しかったのは確かだが、嫁いでしまった自分は彼に対して何もできないのがもどかしかった』と、ありましたが、私は少々違うイメージをしました。

     嫁いでも尚、力を注いでくれるのは嬉しいと思いつつ、何も返せないのでアントワーヌさんの尽力を一度は断ろうとしたが、侍女まで送り込んできたアントワーヌさんに覚悟に思い直して、その行動に、つり合えるように自らも資産運用や護身術などの行動を起こした、というように思いました。

     似ていると思いますが、何も返せないので、一度は断る気持ちもあったのでは? というところです。一回心が前後に振れて、アントワーヌさんの覚悟を思い直して、行動を起こす決心をしたのだと私は受けとめました。

     「違う!」と怒られてしまうかも知れませんが、このように自ら補完して読んでしまいました。行き過ぎてしまい申し訳ありません。


     そして今回、ちょっとショックだったのが、侍女頭のリリアンさんが愛人であることです。始めから、家中では女性の頂点だったのです。家を取り仕切ってしまい、正妻だからと言っても、権限を譲り渡さないことでしょう。

     さらに言えば、フロレンスさんは公式の場に、堂々と華やかに正妻として出て行きますが、リリアンさんはどうがんばっても、その代わりには成れません。

     しかも侍女なので、フロレンスさんが着飾る衣装などを用意する立場です。悔しい思いをすることでしょう。

     フロレンスさんを気に入らないのは、うなずけますね。とても味方に成り得ず、完全に敵というところが少々ショックでした。冷たいとありましたが、ここまでとは思いませんでした。


     なので、他の侍女たちも追随するのは明白です。そんな中で、クレハさんという味方が1人でもいたのは、フロレンスさんにとっては、とても心強いことでしょう。
     それだけでも、アントワーヌさんの成果と言えると思いました。


    作者からの返信

    亜逢さまのおっしゃる通り、アントワーヌの支えが無かったらフロレンスはただ自分の不幸を呪って虚しく結婚生活を送っていたかもしれませんね。彼が侍女を送り込んだり、まめに手紙を書いたりしていたからこそ、自分も頑張らないとと言う気になって本を読み、護身術を身につけるきになったのでしょう。

    けれど、フロレンスはアントワーヌがもし心変わりして他に好きな人が出来たり縁談が持ち上がったりしたら自分は彼の幸せを素直に祝ってあげられると言っています。お互いの幸せを思う気持ちが切ないですね。

    侍女頭のリリアンは長い事ラングロワ家に勤めている人です。愛人関係はいつからなのか、などはそのうち明かされます。一応主要登場人物に入っていますので、物語の展開に大きな影響を与えることになります。


  • 編集済

    第九話 臥薪嘗胆への応援コメント

     クロードさんの登場でした。
     彼は誰にでも親切ではないと、私は思っています。

     『内緒で……交信』とか、具体的なところまで話すアントワーヌさんの態度(人物)や、他の先生から聞いていた成績(魔術の知識レベル)から、ここまでなら協力しても大丈夫と判断したのだと思いました。
     でも、まだアントワーヌさんの全てを肯定している、とまでは感じませんでした。


     少々私事です。
     アントワーヌさんと言う人物は、ご存知か分かりませんが、某大先生の『銀河英〇伝説』に登場するユ〇アン・〇ンツさんに似ていると思いました。彼も策士であり、色んな人と親しく話ができました。(しかしながら、私は本からではなくアニメからです……)
     そんな個人的なイメージを抱いて読んでいます。


     話を戻しまして、クレハさんを通じて文通をしていたとは思いもよりませんでした。
     いつの間に、ここまで食い込んでいたのか? 意外でした。
     フロレンスさんからすると、心強いことでしょう。心の支えになっているのかも知れないと、期待が膨らみました。


     今回も、読んでおりまして、すごく通りが良い文章と思いました。特に、『フロレンスの従兄に当たる』辺りの情報をさりげなく入れ込むなど、文章構成のうまさを感じました。
     読み手が欲しいであろう情報をタイミングよく入れていくという点で勉強になります。
     ありがとうございました。

    作者からの返信

     はい、まずは第一作の男主人公クロードが登場します。彼も何か不審なところはあるものの、アントワーヌ君のことが気になるようです。ですから親切にしてくれます。

     なるほど、亜逢さまの目にはそんな例えが浮かびましたか。悪くないですね。アントワーヌももっと人付き合いが上手になって策士になるのはもう少し先のことになります。ちなみに彼は茶色の髪に茶色の目です。

     クレハは侍女としてフロレンスが嫁ぐ前から屋敷の内情を探るためにアントワーヌが潜り込ませていました。その経緯は次回で述べられています。

     この作品はシリーズ第四作目で、第三作目までの主人公カップル全て大きく関わってくると上に他の登場人物も多く、混乱しやすいのですね。人物相関図を作りたい気分です。

  • --主要登場人物紹介--への応援コメント

     始めの注意書きにあった通り、ネタバレが多く見受けられました。
     まあ、仕方ないですね。

     やっぱり、結婚は避けられなかったのか……、とか、冷たい侍女頭がいるのかとか、この物語にもオージェさんが登場するのかとか、上司には恵まれていそうとか、でした。結婚につきましては、苗字で分かっていたと思われますが、ストーリーの流れ的な印象からです。

     オージェさん以外は何となく予想の範囲内と感じました。嫁ぎ先で冷たくあしらわれるなどは、よくあることですから。

     物語の主人公には敵がいないと面白くなりません。多くの敵がおり、主人公や仲間たちの知恵や行動によって、敵を退けていくシーンを読み手は見たいと思っています。特に男性と思いますが……。
     そんなことを期待します。

     嫁ぎ先は、ほぼ敵中というイメージが湧きました。
     17歳にはつらいことでしょう。

     そこで、アントワーヌさんの役目に期待が集まるというものです。
     大いに活躍してもらいましょう。


     私事ですが、相手が嫁ぐというところで、私の『花バト!』のラスト辺りを連想してしまいました。背景など全然違いますが、相手を取られてもなおって感じがして、そう思いました。関係ないことで申し訳ありません。


    作者からの返信

     シリーズ作どの作品から読んでも分かるようになっているとはいえ、第一作から順を追って読み続けて下さっている読者の方々優先ですので……こんな形になっています。

     「世界」ではフロレンスは既に他家に嫁いでいます。姓がラングロワになったとは書いていなかったと思います。番外編で少しだけ登場しています。アントワーヌ君も第一作には出てきますが彼はまだまだ学院在学中の少年で、クロードのノロケを聞かされているだけです。

     「貴方の隣」ではフロレンスは出て来ませんが、お母さまのテレーズが嫁いでしまったフロレンスの娘時代のドレスのお古をアメリにあげています。この話ではアントワーヌ君は就職したばかりでした。

     「奥様」ではフロレンス・ラングロワとして息子のナタニエルと共に登場しています。アナが時々ラングロワ家にアメリと訪ねていました。伯父ジェレミーにそっくりなナタニエル君にめろめろになるアナでした。その時にフロレンスの結婚生活についても少し触れています。

     ですから、まあネタバレとは言っても既に語られていたことです。

     「貴方の隣」でエティエン王太子を狙ってアメリに大怪我を負わせたオージェ父です。苗字がオージェ電子のオージェなので亜逢さまは良くお覚えのことと思います。その息子は芥子栽培をしていて捕らえられて牢獄の中で自殺していました。それを逆恨みしたオージェ父が王太子襲撃事件を起こしたのですね。この事件とオージェ親子はこの話に非常に深く関わってきます。どのような展開になるのか、どうぞお楽しみに。

     話の区切りが良かったのでこのタイミングで登場人物紹介を挟んだというわけです。この話はシリーズ作中登場人物が一番多く、色々なイベントにそれぞれのキャラの人生が交錯しています。他の作品と矛盾の無いように構成を組むのに非常に骨が折れました。

  • 第八話 八方塞がりへの応援コメント

     ランジェリーと言うとペナルティー?

     なかなかに面白かったです。

     三者会議は結局のところ、現状維持という結論でしょうか?
     敵の暴力を知ってしまった以上、何か対策を考えないとならないはずですが、……。
     婚約を破棄できないのであれば、侍女を大勢引き連れて行き、防衛線とするくらいでしょうか?
     サブタイトルの八方塞がりとなるわけですね。

     そこで、アントワーヌさんの力が試されるといった流れとなるのでしょう。
     しかし、時間はもう少ないようです。果たして間に合うのでしょうか?



     後半は、なんとも初々しい、相手を想い合った愛情を感じました。
     2人の間にある境界線を越えて、ズケズケとその内側に入り込もうとせず、境界線上でお互いにソフトタッチの甘い感触に身を震わせる。
     そんな尊重にくるまれた愛情に浸れました。

     こんな恋愛を胸に結婚できるのなら、幸せな家庭を持ち、そして2人して美しく老いていけるのではないか? そんな風に思ってしまいます。


     しかしながら、別れの時が訪れてしまいました。夕日が沈むように、フロレンスさんの青春はこれにて終了なのでしょうか? いいえ、きっと、再び日は昇ります。
     アントワーヌさんのがんばりに期待しましょう。



     付け加えですが、王妃様の『一度会ってみたいわ、そのアントワーヌくんとやらに』にも少々期待しております。


    作者からの返信

     この物語はこれからランジェリーとペナルティーの対決?になってくるかもしれませんよ。

     この回もお楽しみいただけたようで何よりです。

     緊急三者会議はフロレンスの窮状を姉と兄が理解してくれたという成果はありましたが、結局問題を解決する案は生み出されないまま終わりました。なかなか辛い状況であります。

     アントワーヌはこれからどう出るのでしょうか?

     フロレンスの卒業が近づいてきて、二人はもう会えなくなることを覚悟しています。切ないですね。こんなにお互い想い合っているのを確認できたのが別れるその日だとは……結局年齢も年齢ですから抱擁と口付けのみにとどまりました。

     この二人の熱い想いがいつか叶う日が来ることを願ってやみません。私もこの話は書いていてかなりのエネルギーを要しました。と言うのも健気な二人が可哀そうでしょうがなくて、作者の自分が感情移入してしまうからなのです。

     王妃さまはアントワーヌ君という人物に興味津々です。十二歳という若さで可愛い妹の心を掴んでしまったのですからね。さあ、彼女はこれからどう出るでしょうか?


  • 編集済

    第七話 李下に冠を正さずへの応援コメント

     うーん、いつの間にか、友人知人のレベルからステップアップしていたようです。(寝顔にキスとか、羨まし過ぎです)

     最初の印象と話している時の態度から、フロレンスさんの気持ちが寄っていったのでしょうか?
     思った以上の進展でした。

     洞窟と言っても窓があって、昼ならロウソクなど明かりは不要のようです。なら、冬になったら寒そうですね。なので、毛布ってことでしょうか?
     2人で1つの毛布に包(くる)まったりしたら、けっこうヤバそうですね。

     そうなると、ジェレミーさんの言動は度が外れていると言えないかも知れません。
     婚約者がいるのですから、端から見れば間男です。

     密会など2人の関係が世間に知れたら、フロレンスさんがあしざまに言われる事でしょう。相手のことを想うなら、今がアントワーヌさんの引き時でもあります。
     でも、アントワーヌさんにも覚悟があるようで、そうならないでしょうねぇ~。


     ジェレミーさんは若い頃から、口が悪いようでした。でも、優しいし、話が分かる男でした。殴らなかったし、妹にも別れるように強く言っていません。
     また、『言っても会うだろ、お前ら』は、真を突いていると思いましたし、その後の『一生口きいてくれなくなるだけだ』も、妹をよく理解していると思いました。
     さすが、主人公の相手を張れる人物です。


     そして、やっぱり興味のない固有名詞は憶えていないようでした。『ランジェリー』には笑いました。


     最後に、「李」に「すもも」という意味があるとは知りませんでした。勉強になりました。


    作者からの返信

     フロレンスも実は一回あっただけのアントワーヌ君を木の上の秘密基地に招待するなんて、一目惚れだったりしてと思わずにはいられません。洞窟の秘密基地に招待したのは悩みを聞いてくれた彼に心を許したからでしょうね。

     洞窟の崖の方の横穴はいちおう木の枝で隠れていますから蝋燭の灯りをともしています。地下の穴ですから暖かくて秋の終わりから冬場に使われています。流石に木の上は寒い季節はちょっと無理ですね。サンレオナール王都は結構寒い気候を設定しております。雪も深く積もり、冬の厳しい地域です。

     木の上の基地に比べると密室度も高くて、二人きりでいると誤解されてもしょうがありません。年下でまだ十二のアントワーヌ君はそんなことは夢にも思っていないようですが、フロレンスの方が積極的でいけない行いを年下の彼に対して働いていますね!しかも彼が眠っている時に!ジェレミーの言うことももっともです。妹の素行については彼も常識人でした。

     アントワーヌ君もフロレンスも学院内では二人で行動することもないし、秘密基地への行き帰りも別々ですから、周りには二人の仲は知られていません。それでもいつ何があるか分かりませんよね。フロレンスは婚約者が居る身ですし。慎重にしなければいけません。

     ジェレミーは妹思いのいいお兄さんですね。思わず殴りかかろうとしたことを謝ってまでいます。前作「奥様」でアントワーヌ君が度々ジェレミーのことを「お兄様」と呼んでいて「オニイサマ言うんじゃねぇ!」とキレていたのはこういう理由でした。

     さて、婚約者ラングロワ氏はジェレミーにとって影の薄い人物なのか、名前をちゃんと覚えてもらっていません。ランジェリーはないでしょ!と突っ込みたくなりますねー。「奥様」ではアナの苗字ボルデュックを「ボルシチだったかな?」と言い、領地の立て直しをしてくれたアントワーヌの知り合いでもあるステファン・ラプラントさんのことを「ラプンツェルとか言う若い男」呼ばわりしていました。

     ジェレミーはこれからも人の名前を面白く間違えてくれます。ご期待ください。

     「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」は私も好きな言葉の一つです。このようにして自分の小説の題名に使えて嬉しい限りです。

    編集済
  • 第六話 蛇の道は蛇への応援コメント

     『馬車で半日もかかりません』、敵のラングロワさんの領地は意外と近い印象でした。

     江戸時代で言えば、親藩・譜代の大名でしょうか?
     王都はおそらく王家の領地、江戸時代で言えば天領です。
     王都(江戸)を含む天領のすぐ外側の領地(藩)は親藩・譜代の貴族(大名)と考えられるのです。
     王家につながる家柄か、建国当時には、信頼のおける古い家臣だったのでしょう。
     王都からの距離も、江戸時代で言えば、川越藩や古河藩くらいの位置だったのでしょうか?
     整った道路があったなら、川越や古河には半日もあれば馬車で行けそうですね。
     なかなかに、いい位置関係かも知れません。

     こんな風に考えると、舞台設定が、よく練られていると思いました。



     そんなことはよりも、ドウジュさんには婚約者がいました。
     将来は夫婦でアントワーヌさんを影から支えてくれそうです。その場限りや一代限りではなく、代々仕(つか)えていく覚悟がありそうです。重たいものを感じました。


     今回にぉける一番の関心事は、ラングロワさんには何か企みがありそう、ということです。
     婚約を突き崩す糸口があるかも知れませんね。

     しかし、とても1人でできるとは思えませんので、人脈が物を言いそうです。ここで、ステファンさんの助言が活きてきますね。

     また、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」と言います。まず、敵のラングロワさんの領地を探りました。
     そして、己のレベルを考えたアントワーヌさんは、勉強や人付き合いに対して気持ちを入れ替えたようです。まあ、フロレンスさんとつり合いたいとの気持ちもあるようですが……。
     読み手として、納得のできる展開でした。


     さあ、12歳のアントワーヌさんが、何に気付き、どう対処していくのでしょうか?
     これからが楽しみですね。


    作者からの返信

     ラングロワ領まで馬車で半日ほどという設定なのですが、物語の最後の方で起こるあるイベントのために作者の都合の良い距離にしただけなのです。深い考えは……ありません!

     それでもシリーズ作中を通して、侯爵家など高級貴族の領地は王都から近場に設定しております。アナの実家、ボルデュック侯爵領は王都から北へ二時間ほどで行けます。それに対してビアンカの実家、ボション男爵領は南へ馬車で丸一日もかかるのです。

     亜逢さまの細かい考察にはいつも恐れ入っております。

     ドウジュの婚約者クレハさんの登場です。彼女もドウジュが一生仕えると決めたアントワーヌに仕えることになります。彼女の活躍にもご期待ください。代々仕えることになるかどうか……は今ここでは言えませーん!(本当は言いたいけれど我慢です)

     ラングロワの企み、何でしょうか。彼はフロレンスが侯爵令嬢で王家とも親戚だからという理由だけで縁談を続けていくつもりです。確かにネームバリューはありますよね。彼女はラングロワにとってはただのお飾りの妻になりそうです。

     「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」は第十八話の題名に使っております!正にその通りです。ラングロワという極悪婚約者の登場によってアントワーヌ君は一念発起します。お兄さんに言われていたように、どうせ男爵家の次男だしと今まで何となく諦めモードだった彼でした。けれど苦手なことにも取り組み、努力を重ねるようになりました。

     アントワーヌ君はこれから化けます。悪役ラングロワ氏も一応役に立っているのです。


  • 編集済

     えっ! このタイミングで痴漢が出るの?

     と、思ったのは、きっと私だけでしょう。
     なんとも、語学力がないと痛感します。恥ずかしい限りです。
     調べると、そのようなことわざがあるようです。勉強になりました。


     いわゆる恋人DV(婚約者DV?)というやつでしょうか?
     でも、貴族同士の結婚なのですから、政略結婚とは言わないまでも、それなりの縁つながり重視の結婚と思います。なので、お嫁さんはずっと居るお客さんのようなもので、女性として気に入らなければ側女(そばめ)を置けばよいだけのことです。

     なのに、手を挙げるなど、バカと言ってもおかしくないほどの、おバカですね。
     しかも、2人になった時だけとか、なんか、ずるい気がします。

     そんなに手を挙げたいのなら、そういうのが好きな変態さんを雇うとか。お金があれば、いかようにもできそうなものです。

     うーん、おバカでなく、そういう態度をとるのであれば、婚約破棄を自らは言えず、相手側から言ってもらいたい特別な事情があるとか? でも、暴力とか、他の貴族たちの対面とか考えると、いささかおかしいかも……。うーん、やっぱ、おバカなのでしょうか?

     それはさておき、1人で悩むしかなかったフロレンスさんには、少しでも気持ちが和らぐ時であったかも知れませんね。
     12歳の少年としては、よくぞ思い切って聞いてくれたと褒めてあげたいです。

     ただ、アントワーヌさんがどんなに心を砕いても、フロレンスさんとは決して結ばれない運命なので、そこが、なんか、とても、切ないですね……。

     最初から”普通”のハッピーエンドとならないと分かっているので、読み手の人たちがどのくらいついて来られるのか、心配になることでしょう。(私が書き手なら、かなり心配です)


     そして、ドウジュさんは、さすがです。
     すでに相手(敵)の概略を押さえていました。
     間者としては当たり前のことかも知れませんが、立派でした。
     アントワーヌさんも、もっとドウジュさんを褒めてあげてください。


    作者からの返信

     実はこの「駿馬痴漢を乗せて走る」は私も恥ずかしながら知りませんでした。第二作「貴方の隣」を書いていた頃から慣用句とことわざばかり調べていましたので、それで知ったわけです。というのも、毎回の話に合うことわざを探して探して、結構な時間を取られておりました。特に今作は全話、番外編、座談会まで全てことわざ慣用句の題名を付けておりますので。一話一話題名にもお気を付けて下さると嬉しいです。

     さて、フロレンスが泣いているわけを話してくれました。婚約者はとんでもない痴漢!のようです。意地悪で暴力を振るいそうになる男なのですが、婚約破棄には出来ないものなのでしょうか……前作からお読みの亜逢さまはこれからどうなるかご存じですね。

     次回、婚約者ラングロワのことがもう少し詳しく説明されます。

     それにしてもアントワーヌ君の恋は前途多難です。まだたった十二歳だと言うのに……とりあえずフロレンスとは気持ちを通わせているようないないような……

     亜逢さまを始め、読者の方々は心配されているようですが、実はあらすじに明記しております。ハッピーエンドで二人は結ばれると。しかし、それまでの過程が非常に長く辛いです。

     ドウジュはアントワーヌがフロレンスに関わり始めたことを知って、彼女の婚約者の事まであっという間に調べていました。ある意味怖いですね。アントワーヌ君だって四六時中見張られていたら……フロレンスといい雰囲気になっても、ドウジュの目が気になって……なんてことにも! そんな心配はまだ無用でしょうか?

  • 第四話 高嶺の花への応援コメント

     やっぱり、このラストはインパクトがありますね。(冒頭からではなく、ラストからこのコメントを書き出してしまいます)

     フロレンスさんって、平凡な結婚をした人という印象でした。
     でも、それなりに母として幸せであったように感じておりましたが、ここで登場とするということは、難しい恋愛を経験する(すでにしていた)のかも、とか、思ってしまいます。
     とても意外でした。

     でも、前作を思い出してみると、含みがあった文章も見たような気が……。

     そして、アントワーヌさんが、ジェレミーさんからもらった絵は、このフロレンスさんの絵だったように思いました。

     そう思うと、よりワクワクしますね。「フフフ」と、してやったりと思われてしまうかも知れませんが、その通りで、良い仕掛けと思いました。

     樹上から女性のすすり泣き、始め違和感がありましたが、魔法で木の上に登ったんですね。すぐに気付けませんでした。浮いたアントワーヌさんと一緒に、次なる展開に引きずり込まれたようでした。


     戻りますが、足の怪我が女性と小接近するきっかけになりました。こんな所に怪我の功名が見られました。こちらの仕掛けも良かったです。子供のアントワーヌさんは、痛い思いをしましたが少し報われたようです。

     貴族の学院では同じ身分同士の者がかたまるのは、よく分かります。だから、上の身分の人たちとは、なかなか接点を持てないのでしょう。
     まあ、身分が違うと気苦労が多いと思いますが……。
     この物語には、ちょうど良いサイズの背景と思いました。(私の作品は複雑になり過ぎて苦労しています)


     申し訳ありません。あまり、このような指摘はしたくありませんし、大きなところではありませんが、目立っておりましたので、書かせていただきます。(普段は見て見ぬ振り?)
    『アントワーヌははドウジュに会ってから彼の素早い動きや研ぎ澄まされた感覚を目の当たりにしているからなのか』の冒頭『アントワーヌははドウジュ』で、『は』が重複しておりました。どうか、ご確認願います。


    作者からの返信

    前作「奥様」で主人公アナの相手役がジェレミーだということは大きなネタバレと作者の私は考えています。それに増して、今作でのアントワーヌ君の相手役がフロレンスということは大大ネタバレなのです!衝撃を受けて下さってありがとうございました。嬉しいです。

    前作でフロレンスはアナに「普通に恋をして結ばれるということに憧れる」と遠い目をしながら語っていました。そしてアントワーヌ君はアナに「自分が呼び捨てする女性は妻になる人だけ」と切なそうに言っていました。そこまで気付いて下さってありがとうございます。この作品を長いこと温めてきて書いた甲斐があったというものです。

    おっしゃる通り、アントワーヌ君はニッキーのことを調べたお礼にジェレミーからフロレンスの姿絵をもらい受けています。わざとニッキーの正体をジェレミーに告げなかったアントワーヌ君、成功報酬は取り逃しています。ジェレミーによると「愛しの彼女が昔身に付けていた×××だ、○○もつけてやる」だそうですが、これらが何かはこの作品の中盤で明らかになります。

    アントワーヌ君は足が悪くてよろけたせいでフロレンスに気付いて声を掛けてもらいました。しかも彼女の方もアントワーヌ君のことを覚えていたようです。脈ありでしょうか?

    とにかくアントワーヌ君は男爵家出身でまだ十二歳、フロレンスは侯爵令嬢で十七歳婚約者ありです。前作から読んで下さっている読者の皆さまにはフロレンスが別の男性と結婚していて、息子が居るということまでお分かりです。難関が多いですよ、この話は!

    「アントワーヌはは」のところは早速訂正しました。気になる箇所の指摘をなさって下さると私も助かります。誤字脱字等気を付けて何度も読み返しているのですが、どうしてもやってしまうのですよね。

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    第三話 主従は三世への応援コメント

     アントワーヌさんが子供子供していて、なんともかわいいですね。しかも優しい。

     お兄さんの言葉をそのまま信じているところとか、ドウジュさんがどんな生活をしているか分からないのに、都での彼の生活を心配しているところとか。
     まだ、前作までのスキルは持っていないようで、なにかホッとします。

     また、投資といいますと、すぐにリスクを考えてしまいます。物語としてはそのリスクが今後の足かせになったりもしますので、読み手といたしましても、より警戒してしまいますね。

     ですが、投資先のステファンさんは、アナさんの領地経営を立て直した人物と同じ人物のように思います。
     そう思うと、投資は安心してよいのかも知れません。


     ドウジュさんのことを思ってのことかも知れませんが、12歳で一軒家を欲しがるとか、普通の人から見ると、わがままに暮らしたいと思われるかも知れません。
     でも、親に一軒家をせがむのではなく、自分で持とうというところが違いますよね。何か企んでいる野心家とか思われるのかな?

     とにかく、普通の12歳には見えないことでしょう。
     そんなところも面白いですね。

     周りの人たちも含め、今後に注目しましょう。


    追伸
     書き忘れていたことがありました。
     『一生杖が必要だったかもしれません』と、お医者から言われたアントワーヌさんのお母さんが『再び涙を溢れさせた』とあったところです。
     この母親の気持ちを表現に加えるところに、細やかさが光っていると思いました。
     小さい部分ですが、周囲の人たちの表現があることで、読み手の感情に、より踏み込んでいっていると思いました。


    作者からの返信

     子供らしい一面もまだ持っているアントワーヌ君でした。けれど、ドウジュやステファン、学院で出会うヒロインといった周りの人の影響もあってすぐに成長します。そして前作「貴方の隣」や「奥様」でお馴染みのアントワーヌ君が出来上がっていくのですね。

     ドウジュが王都についてくると聞き、アントワーヌ君は頑張ってお金を貯めて彼の居場所を作ってやろうとします。ドウジュはプロの間者ですから(彼も数年であっというまに一人前の忍びになりましたね)野宿でもなんでもへっちゃらなのです。けれどアントワーヌ君はそれでは気が済まない様子です。律儀ですね。

     ステファンさんは元々アントワーヌ君がアナに紹介した人物でした。よくぞ覚えていて下さいました! ありがとうございます。何となく影が薄いのですよね、彼。領地経営やビジネスにかけては彼は経験も積んでいて頼りになります。アントワーヌ君もステファンさんもお互い信頼しています。心配ありません。

     まだまだ十二歳のアントワーヌ君ですが、もともとの性格もあるのでしょう、計画的に物事を進めて行く性質の少年です。自分に一生仕えてくれるというドウジュに対して申し訳ない気持ちも抱いています。彼は王都の学院に進むと化けますよ、お楽しみに。

     アントワーヌ君は山で行方不明になってしまいました。読者の皆さんは助かると分かっていますが、彼の家族はそうではありません。山では何が起こるか分かりませんものね。体力のある大人でも油断はできません。十歳の少年の母親にしてみれば、彼が帰ってくるまでは生きた心地がしなかったことでしょう。何というか、そんな視点も決して無視できない私です。結構な歳ですから、自分の物語の主人公たちはまるで我が子のような感覚なのです。

  • 第二話 合縁奇縁への応援コメント

     アントワーヌさんとドウジュさんの出会いのお話であり、間者なる人たちのこれまでの概略が大まかに紹介された回でした。

     魔術の威力は絶大のようです。
     それが改めて分かりました。間者の人たちの仕事を奪うくらいの力があるのですから。間者の里の勢力は衰える一方かも知れません。

     そして、2人の出会いは出会いに終わらず、これからの絆となっていきそうです。

     その活躍は前作にて、その一端を見せていただきましたが、私はドウジュさんはアントワーヌさんよりも、ずっと年上と思っておりました。
     若く優秀なアントワーヌさんが、年上のドウジュさんを上手に使っているイメージでした。

     今回でそのイメージが一変しました。決して悪い事ではなく、私の受け取り様です。ドウジュさんは影の存在なので、きちんとした描写ができなかったのだとも思いました。
     今回の出会いによって、ドウジュさんがもっと青年だったというイメージに上書きされました。どんな青年なのか楽しみです。

     また、アントワーヌさんの父さんが、知ってて知らない振りをしたことについて、お父さん本人がどう思っていたのかが少々気になりました。
     息子が間者たちと接点を持ったかも知れない、それについて、よく思っているのか? 悪く思っているのか?
     接点を警戒して、お父さんのアントワーヌさんへの扱いが変わってくるのではないのか? とか、心配してしまいます。
     これからに期待しましょう。

    作者からの返信

     普通に考えて、魔術師が相手だと間者は勝ち目なさそうですよね。ですから間者の里の人たちは細々と生活をしているのです。ペルティエ領内の自治区として認められています。

     ドウジュはこれからアントワーヌと共に上京し、それから後は前作「奥様」でお読みいただいたように活躍しています。

     そう、ドウジュはアントワーヌと同年代だったのです、彼よりも少し年上なだけです。なのに彼のことをいつも若と呼んでいます。確かに前作では全くの謎の人間として書いていましたから全然描写は入れていませんでした。そうですね、アントワーヌよりもずっと年が上だと思われてもしょうがないですね。

     代々の領主は間者の里の存在と独立性を認めていますから、アントワーヌのお父さんが間者を悪く思っているとは思えません。ただ、息子を問い詰めて誰にどこで助けられたのか知ろうとしてもアントワーヌも答えられないと分かっておいでなので何も言わなかったのですね。それに騒ぎを大きくしても意味がないですし、折角息子の手当てをして助けてくれた間者の皆さんのことを詮索するのもかえって失礼でしょう。ということでした。

  • 第一話 一蓮托生への応援コメント

     遅ればせながら、やっとこの4作目に到達いたしました。

     10歳と少年時代から始まっているようですが、いきなり大変な目にあってピンチでです。
     ただ、1人じゃないところが救いでしょうか?

     いきなり、その相手が『間者』とあり、アントワーヌさんの前作までの行動が、裏付けられていくようでした。

     冒頭の描写は、やはり分かり易いです。私も、こんな素直な文章が書けたらと思います。勉強になりました。

     『間者』の後に『犬』とあったので、もしかして、『犬』と呼ばれる使用人のような、下僕のような、下忍のような、そんな人間かと思いましたが、本当にワンちゃんでした。自分の勘違いに少しホッとしました。忍者ではないと思いを改めました。

     そのワンちゃんが狼さんの襲撃に間に合ってよかったです。
     そして、きちんと弓を撃てるほどの人を連れてきたようです。かしこい!

     しかし、崖から落ちて痛いのに泣いたり弱音を言わないアントワーヌさんは、気丈な子供のようです。

     紹介文では普通っぽいイメージでしたが、子供の時から精神力の強い資質を持ち合わせていたようです。
     普通じゃない子供のイメージが上書きされました。

     弓を撃った人を含めこれからの展開を期待します。



    作者からの返信

    亜逢さま

     この作品も読み始めて下さってありがとうございます。前作の誰かさんとは打って変わって好青年のアントワーヌ君が主人公です。

     アントワーヌ君は苦労人なのですね。十歳の頃から大変な目に遭っています。おや、もう一人男の子が居ますね。お気づきかもしれませんが、間者と言えば……はい、前作でも活躍していたあの彼です。

     描写が苦手な私は、あまり凝った演出が出来ないのですね。何だかそのまんまな直接的な表現ばかりになってしまいます。それでも分かり易いと言っていただけると嬉しいです。確かにこの書き始めはどう説明しようか、少し悩んではいたのですね。

     賢いワンちゃんフィドーは犬と言っても、ここでは間者の皆さんの相棒みたいな感じですね。ちゃんと助けも引き連れて来てくれました。

     アントワーヌ君は第一作にはチョイ役として登場、第二作からは仕事も出来て女性(特に年上)から人気、青の君の名を欲しいままにしていました。彼は子供の頃から冷静沈着で大人びていたのですね。きっと先に崖から落ちた少年が泣いていたので自分がしっかりしないと、と思ったのかもしれません。

     あらすじでは平凡な感じを受けられたことと思いますが、それは彼が男爵家出身で、貴族社会では下っ端ととらえられているからなのですね。そのハンデを乗り越えて彼は立派な青年に成長していきます。この作品ではその過程をお楽しみください。

  • 終わり良ければ総て良しへの応援コメント

    番外編、完結お疲れ様です~&おめでとうございます!(*´▽`*)
    ほんと、座談会を除いては、ジェレミー様が持っていったという雰囲気です(笑)

    でもフロレンス様とは相変わらずらぶらぶで……(´艸`*)
    ジェレミー様&アナ様もらぶらぶなのに、こちらのお二人の安定感にはほど遠いのは……やはりアントワーヌさんのお人柄によるものでしょうか?(*'ω'*)

    「奥様は変幻自在」の座談会も楽しみにしておりますね!(≧▽≦)
    聞き手は誰が務めるんでしょう……?(´艸`*)

    作者からの返信

    綾束さま、最後の最後までお読み下さってありがとうございました!

    本編完結直後の番外編はそれでもアントワーヌ君の子供たちが活躍していたのですけれどもね……

    主人公カップルの安定度はやはり二人の性格によるものでしょう。夫婦ごとに色々と力関係やラブラブ度も違いますよね。

    長いこと放置していた「奥様」と「蕾」がやっとなんとか決着がついてほっとしております。

    聞き手選びから始まる座談会書くの楽しいのですよね。お楽しみに!

  • 終わり良ければ総て良しへの応援コメント

    確かにアントワーヌ君とフロレンスは、多少何か起きたくらいじゃ事件にまでは発展しにくいかもしれませんね。反対にジェレミーとアナはちょっとした事で大事件にまで発展しそう。
    ですが事件が起きても起きなくても、二人が仲睦まじいならそれでいいのかもしれませんね。

    ジェレミーの呼んだアントワーヌ君のあだ名、そんなにあるのですね。ここまでくると、むしろよく二回も本名で呼んだなと思います。

    作者からの返信

    フロレンスはルクレールの血をありありと受け継いでいるところがありますが、アントワーヌ君は真面目な常識人ですので……

    最初にジェレミーがアントワーヌ君を本名で呼んだのは、フロレンスが無事にラングロワ家から解放されて戻ってきた時です。二回目はアナのことを意地悪女の嫌がらせからアントワーヌが守ってくれていたと知った時ですね。彼も一応お世話になっていることは自覚しているようです。

  • 終わり良ければ総て良しへの応援コメント

    番外編完結お疲れさまです。
    振り回された、出番があまりなかったと言っていたアントワーヌ君とフロレンスには悪いですけど、ジェレミーとアナには大いに笑わせてもらいました((´∀`))

    アントワーヌ君とフロレンスも、座談会でイチャイチャしているところが見られて良かったです( *´艸`)
    完結は少し寂しいですけど、とても楽しませていただきました。『奥様は変幻自在』の方も、楽しみにしています!(^^)!

    作者からの返信

    そうなのです! 私も書いていて、これってジェレミーばっかり悪目立ちしているじゃないか! と思っていました。アントワーヌ君はともかく、フロレンスの出番がほとんどない……

    それでも、あの番外編は本編全てにけりがついた第四作の後でないと掲載出来ないのでこんな形になってしまいました。

    最後までお読み下さって嬉しいです。応援コメントも、感謝感謝です。

  • アナさん自身の絵が、ニッキ―よりも一回り大きいというところに、正妻としての意地をみました!(≧▽≦)

    それにしても、ジェレミー様は懲りないですねぇ。ここまでくると、天晴です!(笑)

    作者からの返信

    アナも負けてはいませんねー! シャルボンもですニャン!

    とりあえず今回の騒動はここで一区切りつきました。ナタニエル君がジェレミーの過去の恋バナについて尋ねてから長かったですよね。

    次回はいよいよ座談会です!

  • どうやら職場でイチャつくのが流行っているようですね。
    真面目なアントワーヌ君とフロレンスまで、お仕事の場でこっそりと。悪い子ですね( *´艸`)

    アナからの絵のプレゼント、ジェレミーはびっくりしてましたね。二人と一匹に見つめられて、ちゃんと仕事できます?
    今までだってアナが来たとたんアレでしたものね。

    作者からの返信

    まあ何と言うか、後で言いますけれど迷惑ばっかり被ったアントワーヌ君にもご褒美が必要かな、と思ったわけです、作者としては。

    アナも正妻として、ジェレミーがニッキーの絵だけを職場に飾っていることが許せない?のでしょう?まあジェレミーにしてもあの絵を没収されるよりはこの方がいいのでしょうね。

  • おぉ、あちらの職場でもこちらの職場でも( 〃▽〃)
    これは外部には絶対に漏らすことのできない極秘事項ですね。場合によっては王族パレードとかよりも重要な案件かも。
    と言うわけで、部下達は決して詮索してはいけません。聞き耳を立てるなどもっての他。当人達と我々読者だけの秘密です(*´艸`)

    作者からの返信

    ジェレミーはともかく、アントワーヌ君は真面目で部下の信頼もしっかり得ていますから大丈夫です。それにしても部下の皆さん色々推測していました。最初はジェレミー、次はアナそしてフロレンスが彼の執務室に訪れるものですから。でも実際起こっていることなんて夢にも思っていません。アントワーヌ君の日頃の行いのお陰でしょう。

  • 土下座できっちり謝って、これでようやく元通りですね。これだけやっておいて、すぐに元通りになれるのが凄いです。

    執務室にニッキーの絵なんて飾っていたのですね。それもジェレミーだと思えば自然なことのように思えます。その前でイチャイチャするのも、ジェレミーだと思えば自然な事……ジェレミーだからと思えば、もはや大抵の事は受け入れてしまいそうです。

    作者からの返信

    まあ別に後ろめたいことは何もやっていない、というかなんと言うか……ジェレミーのことですからね。アナも分かっています。

    ニッキーは正妻のアナも認めるジェレミーが首ったけの恋人ですから……隠していなければいいのでしょう……好きなようにしちゃって下さい、です。

  • ジェレミー、土下座して全てを話してくれましたね。けど深い訳って言っても、なんのことは無い普段のジェレミーの行動だと思いますが……ほら、現にこんな普通の人が聞いたら、訳が分からないって思う奇行も、「そんな事だろうと思いました」、なんて言われちゃってますし(笑)

    ニッキー少年の絵。やはり彼にとって、ニッキーは特別な存在なのですね。
    けど、ニッキーの絵に見られながらアナとイチャイチャするのは興奮するって……やはりジェレミーは凄いお人です(; ・`д・´)

    作者からの返信

    さすがアナもこのジェレミーと長年連れ添っています。女性のパンツでも王妃さまのものだったらポケットに入っていても軽く納得ですよ……アントワーヌ君も思っていましたが、アナはジェレミーのこと変態だと認めていますからね……

    私もジェレミーがアナに隠し事をして、そこまで動揺するということは何だろうか、としきりに考えてこの結論に行きつきました。ニッキーの肖像画の前でニタニタしながら……というジェレミーでした。やっぱ変態ですから、アナにバレても全然懲りていませんよ、コイツ。

  • ジェレミー様はほんともう、アナ様に頭が上がりませんね!(≧▽≦)

    っていうか……職場で何をしてらっしゃるんですか⁉(*ノωノ)

    作者からの返信

    ジェレミーねぇ……自業自得ですよ。土下座して謝って当然です!

    しかーし、懲りていないというか、今度は自分の執務室で何をおっぱじめているのでしょうか!

  • ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

    この夫婦はアントワーヌ君や読者を、笑い殺そうとしているのですか!?(^∇^)
    ポケットに入れっぱなしにしてしまうジェレミーもジェレミーですけど、頭に血が上ってこんな仕返しをするアナもアナですよ。
    何年経っても、この人達は変わりませんね( =^ω^)

    作者からの返信

    それにしてもアナさんはパンツをたくさんお持ちで! 突っ込みどころはそこなのか!?

    国王も大いに楽しめ、一件落着? ではないのです、もう少し続きますのでお付き合い下さい。

  • 変態な夫と、浮気に走る夫、現実的に考えればどっちも止めておけとなりますが、なぜか応援したくなるのがこの夫婦の不思議なところ。

    ジェレミーはこれに懲りたら、ポケットの中をよく確認するの事をお勧めします。でないと今度は何で汗をぬぐうか分かりませんからね(*´艸`)

    作者からの返信

    変態夫ですが、アナへの愛ゆえの変態だと大目に見てあげましょうか……

    奥さんに対して後ろめたいことがある時は特に、ポケットの中のハンカチがすり替えられていることもあると気をつけましょうねー。

  • そりゃあ、弟とはいえ、妻の下着がポケットに入っていて、しかも本人は気づかずにアナさんに見つけられたら、陛下としては確認せずにいられないですよね!(≧▽≦)

    アナさんの下着で汗をぬぐうくだり、爆笑してしまいました!(´艸`*)
    このご夫婦はもう、いつまで経っても周りの振り回し具合がすごいですね!

    作者からの返信

    国王も時々迷惑を被っていますね、こんな厄介な小舅を持つと。今度はジェレミーが何をやらかしたのか、一応確認しておかないと。不敬罪に問われなくて良かったね、ジェレミー。

    とりあえず妻のパンツで汗を拭いたのを見られたのは国王夫妻だけでした! 騎士団の面々の前でやらなくて良かったね、ジェレミー。

  • >確かにジェレミーはミラの部屋に良く入っては怪し気な本やら、オトナの玩具と彼が呼ぶいかがわしい小道具を出してくるのである。

    これで納得しちゃうのがこの夫婦のすごいところです(。-∀-)
    ドウジュの言う通り、笑いのネタに事欠きませんね。エピソードを詳しく掘り下げていったら、何冊分の本が作れるでしょうか?

    作者からの返信

    ですからこの夫婦のネタでいつまでも番外編が続くというか……

    私もそろそろ「奥様」と「蕾」を完全に完結させて次の連載に進みたいのです!

  • このジェレミー様のつるし上げ、アントワーヌさんにまで被害が及びそうな気がするのですけれど……(苦笑)
    とりあえず、アナさんの心配が晴れてよかったです(*´▽`*)

    作者からの返信

    アナはやっと安心、ただレベッカは納得していないようですが!

    後は王妃さまがジェレミーを吊るし上げるだけですネ! アントワーヌ君も道連れか? 彼こそいい迷惑です。

  • これで納得されるのがジェレミーの凄いところ。
    吊し上げの時はさっさと自供した方がよさそうですね。でないと変態の烙印を押されかねません。
    …………既に押されていますね。

    作者からの返信

    ジェレミー、実は清廉潔白なのですが……ただ自宅で姉や妹の下着を漁っていただけの変態です!

  •  二つ名どころか、いくつ名前もってるんだろう、アントワーヌ!
     こうなると、もう二十面相(古!)ですね。

    作者からの返信

    ジェレミー一人がどんどんあだ名をつけているだけですね。

    番外編全て終わったらまた歴代あだ名をまとめてみましょうか。

  • これはアントワーヌ君にとっては大変な試練ですよ。アナが真剣に話せば話すほど笑いが込み上げてきそうです。
    アナもまさかあんなアホな理由があるとは夢にも思わないでしょうね。

    作者からの返信

    彼も良く噴き出さなかったことです。全くもう!

    これも全てアホジェレミーのせいです。責任を持ってしっかりこの事態をなんとか収めて欲しいものです!

  • アントワーヌさん、またしても試練を……っ!(爆笑)
    アナさんは、結婚して十数年経っても、不安に襲われてしまう時があるんですね……(><)
    これはもう、ジェレミー様にしっかりしてもらわないとっ!(≧▽≦)

    作者からの返信

    アントワーヌ君も苦労が絶えません。思い出のドレスが手に入ったとは言え……

    結婚していくら経とうが、他の女のパンツがポケットから出てきたら……うーん、夫婦にもよりますか?

    さあジェレミー、この事態をどう収める!?

  • ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \

    ジェレミー、自業自得ですね。アントワーヌ君はよく耐え抜きました。
    この夫婦には、毎度毎度凄く笑わせてもらっています。アントワーヌ君にとっては、『絶対に笑ってはいけないルクレール夫妻』ですね ((ヾ(≧∇≦)ノシ))

    作者からの返信

    アホジェレミーのせいでこんな大事件勃発なのでした!

    アントワーヌ君はますます表情筋のコントロールに長けてきましたよ。思い出のドレスが手に入ったとは言え、試練山積みです。

  • フロレンスも性癖の知識はあるみたいですね。誰だこの子にいらん事を教えたのは?

    ジェレミーの用意した大量の下着、バレなければ良いって言ってますけど、フロレンスに内緒で下着を隠し持っているアントワーヌ君なんて見たくありません(>_<)
    そんなアントワーヌ君ですが、ドレスはしっかり受けとりましたね。やはり思い出の力は強いですね(^^)

    作者からの返信

    スピンオフではフロレンスもしっかり姉と兄の影響を受けていました。子供の頃から三人あんな感じだったのですね。血は争えません。

    持ち主不明の下着なんて欲しくないですね。特にジェレミーの下着なんて……(いまだに居るという熱烈女性ファン以外)

    ドレスはそりゃあ受け取りますでしょう。良かったね、アントワーヌ君。

    編集済
  • 変態です、変態がここにいます(@ ̄□ ̄@;)!!

    ジェレミーと並ぶと、相対的にアントワーヌ君の紳士度が引き立ちます。思い出のドレスを着たフロレンスを見て、より当時の事が鮮やかに思い出されたでしょうね( 〃▽〃)


    これで終わりかと思いきや、大事件勃発ってなに?Σ(-∀-;)

    作者からの返信

    ジェレミーが変態なのは今に始まったことではないので……スピンオフでも彼は十代の頃からもう変態だったとミラが証言しております。

    彼と並ぶとどんな人でも紳士度が引き立ちますね。

    アントワーヌ君にとってはいい終わり方をしたこの番外編でした。良かったですね、十三年経ってやっと成功報酬が手に入りました。

    どんな大事件が起こるかというヒントはジェレミーの執務室の去り方にありますよ。次回お楽しみに!

  • フロレンス様、やはりルクレール家の血を引いてらっしゃる……!(笑)
    でも、アントワーヌさんは常識人ですから、フロレンス様を困らせるようなことはしなさそうですよね?

    ……というか、娘時代のドレスを着れるフロレンス様、すごすぎますっ!Σ( ゚Д゚)

    作者からの返信

    フロレンスはやっぱり王妃さまとジェレミーの妹ですねぇ!

    アントワーヌ君は誰かさんのように制服フェチでもなく、ただ思い入れの深いドレスだったから萌えたのでしょうね。何しろ初めて会った時のドレス、その後何年経っても覚えていたあのドレスですから!

    フロレンス「このドレス、着られたけれど腰回りがきついから手直ししておきましょう。次回の『思い出のドレスプレイ』の時のために。うふふ」

    編集済
  • ジェレミーが珍しく真面目なことを言っている。当時の事は色々気にしていましたから、やる時はちゃんとやりますね。

    と思いきや、ジェレミーはやっぱりジェレミーでしたか(≧▽≦)
    一応彼の中では真面目にやっているのかもしれませんが、この場面を思い浮かべると、どんな理由があっても笑わずにはいられません。どうか、今この場に誰も入って来ませんように。

    作者からの返信

    前回の番外編でしょげていたジェレミー、アントワーヌ君にもお礼をしないと、という気持ちは分かりますよ、分かりますが......

    何でこうなっているのでしょうか! アントワーヌ君も思い出のドレスが手に入ったとは言え、こんな義兄がいると大変です。

  • 秘密なんて一切無いアントワーヌと、言えない事があると言うジェレミー。対照的な二人ですけど、奥さんを大事に想っていると言うのは同じですね(*^-^*)

    で、ジェレミー、何を持ってきてるのですか?
    鍵、ちゃんとかかってます?誰かに見られたらジェレミーの評価は変わらないにしても、アントワーヌは一巻の終わりですよ。
    それどころかもし、もしもフロレンスやアナがもしこの光景を見たら……あ、あの二人ならジェレミーが勝手に持ってきただけって分かってくれるか。

    作者からの返信

    ジェレミーは何の隠し事しているのでしょうねー。

    さて、アントワーヌ君の仕事場に押しかけて来たと思ったら......こんなことになっているのです。嫌な予感的中デスヨ!

    この宰相室勤務になるまでアントワーヌ君がどんなに苦労してきたか……

    自宅に直接持っていった方が良かったのでは?

  • こ、この光景は……!Σ( ゚Д゚)
    確かに、他人に見られたら身の破滅ですね!(どきどき)

    作者からの返信

    再び殊勝な態度を取って頭を下げた、と思ったら......何をやっとるんだ、ジェレミー!

    彼は相変わらずです。

  • つ、ついに純真なナタニエル君も、ルクレール家の洗礼を受ける日が……(笑)
    次回の番外編も楽しみにしております~(*´▽`*)

    作者からの返信

    彼もジェレミー伯父様から本を借りて読んでいるようですし、(多分18禁はまだ流石に)既に洗礼は受け始めているようです。

    番外編の続きは親世代ドタバタ劇になります!

  • ジェレミーが落ち込んだと思いきや、なんだか平常運転のような気もします。
    真実を知ったナタニエル君。いたいけな青少年には、すぐに受け止めるのは難しいかな?だけどこれでまた一つ大人になりましたね。良き成長かどうかは分かりませんが( ´艸`)

    作者からの返信

    ジェレミー、落ち込んだのではなくてただいじけていただけでした。『ニッキープレイ』で即復活。アナ、そこですぐ切り札ニッキーを切るとは甘いよ!

    ナタニエル君もジェレミー伯父様から色々な本を借りて読んでいるようですし、世の中には色々な人が居ると知るのも良い勉強です。

  • ニッキーが男の子って聞いて、ナタニエル君驚いちゃってますね。アナも教えてあげればよかったのに……いや、これは甥っ子の教育上よくないと思ったのでしょうか?Σ(゚Д゚;)

    ナタニエル君、悩みまくりですよ。伯父さん、どうしてくれるんですか!

    作者からの返信

    アナの中ではもうニッキーは女の子に戻っているので、ただ言うのを忘れてしまっただけなのでしょう。『ニッキープレイ』ではもうずっと女の子ですからね。

    私個人的には子供の頃から性的嗜好は人それぞれだと知ることは教育上むしろいい事だと思います。アントワーヌ君も同じような考えだったのでしょう、だから伯父様に昔の話を聞いてみたらとナタニエル君に促したと思われます。

  • 現在、アナとこんなにらぶらぶなジェレミー様にとっては、アナとすれ違っていた頃のことを蒸し返されるのは辛いでしょうね……(><)

    でも、殊勝なジェレミー様はほんと珍しいですねっ!(≧▽≦)
    たぶん、この後はいつも通りいちゃらぶカップルに戻るのでしょうが……。

    作者からの返信

    超レアモード殊勝なジェレミー、レア度はスケスケネグリジェの妊婦ニッキーよりも高いです!多分数秒で消えると思われますね。

    作者としてはもっとしっかり反省して欲しいものです。

    さてこの後はイチャラブになるでしょうか、俺様になるでしょうか!?