応援コメント

第二十九話 怪我の功名」への応援コメント

  •  前半、恐ろしい状況の一歩手前のようでした。

     もしかしたら、リリアンさんがナタニエル君を池に突き落とす寸前だったのではなかったのか? そう受け取れるシーンでした。

     大事には至りませんでしたが、監視を強化した方が良いかも知れません。

     モードさんとクレハさんの連携により、アントワーヌさんへ情報がすぐに届いたようでした。さっそくモードさんを潜入させた効果が出たのでした。

     にしても、ドウジュさんはよく調べていますね。
     15歳の時からとか、本人たちにとっては他人に知られたくない過去でしょう。しかしながら、貴族なら女性に困りませんから、長続きしないのでしょうね。って言いますか、やりたい放題なのかも知れません。


     後半は、せっかく昇進したクリストフさんの失敗でした。
     でも、何やら偽造の痕跡? があったのでしょうか?

     しかしながら、私の読み込みが足りず、墨が偽造の発見にどう作用していたのか? が、よく分かりませんでした。

     墨で黒くなって、偽造の文字が見えたのでしょうか? うーん……。


     何はともあれ、サブタイトル「怪我の功名」の通りとなったのでした。
     これで、公文書に墨をこぼした失敗は帳消しにできるのかな?


    作者からの返信

     侍女頭リリアンの気持ちも分からなくはありません。彼女のナタニエル君に対する感情もかなり複雑でしょうね。

     モードは新しい勤め先で良く頑張っているようです。根はとても良い子なのですよね。ただ悪い人間に脅されて操られていただけでした。アントワーヌの見る目は確かでした。

     リリアンは十代の頃からずっと女性として一番輝いている時をランジェリーの愛人として無駄に過ごしてしまいました。そうして気付いたらもう三十過ぎ、ランジェリーは領地に行ったきり。彼女にも言いたいことは山ほどあるでしょう。ランジェリーはシリーズ全作通して今のところ一番のクズです。

     さて、後半です。昇進したクリストフくん、アントワーヌの調べものにも協力してくれるという誠意ある彼でした。しかし、ちょっとの不注意のせいで国家公文書に墨をこぼしてしまいました。

     なぜ偽造だと分かったのでしょうか? 質問を下さったのは亜逢さまが初めてです。嬉しいです。

     後で明らかにされることなのですが、墨をこぼしたために偽ものだとアントワーヌ君は即気付きました。パニック状態のクリストフくんもアントワーヌ君に言われて我に返り、今度は自分たちの発見した事の重大さに青くなっています。

     ここで種明かしをしてもいいのですが、やはりネタバレになるので少々のヒントだけ申しておきます。

    ・別に文字が浮かび上がったりしたわけではないのです。墨がその書類に染みを作ったという現象だけで偽造だと分かったのです。

    ・正に怪我の功名で、クリストフくんは不注意で公文書を汚したという罪には問われません。(偽造書類ですから汚しても構わないのですが……)

  • クリストフ大ピンチから一転、お手柄ですね。
    思わぬところから悪事の手掛かりが見つかった?これをきっかけに化けの皮を剥がすことが出来ればいいけど。

    作者からの返信

    第二作からちょこちょこと登場していたクリストフ君ですが、今作では大活躍ですよ!

    さあ、ラングロワは本人が知らない間に段々追い詰められていきます。