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2020年3月18日 08:42 編集済
アントワーヌさんには親としての責任以上に、ナタニエルさんを思いやる気持ちがあったように感じました。 それは、ナタニエルさんを孤立させたくないという考え方に感じました。 誰でも厄介ごととは付き合いたくないものです。 しかし、彼は子供の立場に立って考えたのです。自らの厄介ごとよりも、ナタニエルさんの心を優先したのです。 この孤立阻止のエピソードまでは、順当と思って読んでおりましたが、ここで一気に読み手の予想を上回ったと思いました。 まさに、実母の想いを継父の想いが上回ったと思いました。 ナタニエルさんの心には、その想いが大きく響いたことでしょう。 でも、思い返してみますと、アントワーヌさんは当初から家族・家庭を優先していたのかも知れません。仕事で徹夜などせず、毎日帰宅して夕食を共にしたりしていたようですから。きっと帰宅時間も早かったことでしょう。 それは、ナタニエルさんが家庭を体験していなかったからだと思いました。子供の心が成長するには、家族は大変重要と思います。そんな将来をも見据えて子供と付き合おうとしたのかも知れません。 その延長線上に孤立阻止があったのでしょう。 ここで、気になりました。 起こした問題とは、どんな問題だったのでしょうか? この番外編は本人が語っている物語です。きっと、本人の口からは言いたくないくらいに恥ずかしいことなのでしょう。 実の父親について友人たちにからかわれたといったところでしょうか? うーん、深入りはよくない気がします。このくらいでやめておきましょう。 そして、この彼の手記のような文章からすると、実の父親の葬式には出ていないようでした。 父の死に顔を見たら、どんな思いがしたのだろうか? とか、私は考えておりました。 あまり親密でなかったので、なんとも思わなかったのか? 死の恐怖が混ざり合って、自らの存在に何かを感じ取ったのか? などと、私は読み手として思いを巡らしておりました。 まあ、それはなかったようなので、私の胸に留めるのみですね。 2人の妹さんたちとの仲はどうなのか? ここでは語られませんでした。 もしかしたら、この後の番外編に用意されているかも知れません。期待しましょう。 それに、ラストの『本当に愛する人』は、以前に伺った覚えがあります。その物語も期待できますが、なんだか番外編で終わりそうもない気がします。
作者からの返信
ナタニエル君にしてみれば、好きで犯罪者の父の下に生まれてきたわけではないですものね。アントワーヌ君はナタニエル君のことを常に一番に(フロレンスの次にですが)考えてきました。 なかなかできることではないでしょう。実際フロレンスの妊娠を聞いたアントワーヌ君は嫉妬に駆られていましたしね。 それでもナタニエル君は実の父との思い出もあまりなく、幼いうちに別れてしまっています。やはり養子や継子になるのは若ければ若いほどいいのだろうな、とは作者の私も思いますね。 アントワーヌ君はランジェリーを告発するまではそれこそ仕事とランジェリー狩りのために時間を費やしていました。一旦フロレンスを手に入れると、そりゃあ愛妻家のイクメンになるに決まっていますよねー。ナタニエル君も幼いながら誰が彼のことを本当に愛してくれているのか、ちゃんと見ています。彼は魔力のお陰で胎児時代からもう実の父親の本性とアントワーヌ君の存在に気付いていましたし。 ナタニエル君は成長するにしたがって、やはり出自のことで色々な葛藤や困難に突き当たります。それは次回の番外編で語られています。立派な大人になるためにかなりの痛みを伴ったようなのです。 ランジェリーが獄中死したのはナタニエル君がわずか三歳の時でした。葬式については述べていませんが、彼は今までの父親の仕打ちなどから、あまり良くも悪くも感情は湧かなかったと言えます。元妻にも実の息子にも、数々の愛人たちにも見限られたといっていいでしょう。そう考えるとランジェリーは全くもって惨めな最期でした。 さて、気になるナタニエル君の今後や恋バナに二人の妹ですが、番外編やスピンオフでしっかり書かれております。どうぞご期待ください。
2018年8月31日 20:08
アントワーヌさんとナタニエル君の絆の深さにほっこりしました(*´▽`*)次回はナタニエル君の反抗期のお話なのですね!いい子のイメージが強くて、天使のように可愛いイメージのナタン君。反抗期にどんな風になったのか、どきどきハラハラです(><)
ナタニエル君も色々あって、悩み多き十代前半を過ごします。この位の年頃ってなかなか本人も周りも大変ですね。作者の私は書くのが大変です。本編最終話は反抗期も落ち着いた頃の彼です。立派な青年に育っていますからご安心を!
2018年8月31日 00:46
素敵な話でした。ですよねえ、人と人との関係は一緒に過ごした時間ではなく、どう過ごしたかが大事ですよね。
この話は是非とも番外編で書きたかったのです。コメントありがとうございます。 ナタニエル君は継父のアントワーヌと一緒に過ごした時間も多いし、愛情を一身に受けていますから、少々のことでは二人の親子関係は揺るぎません。
2018年8月30日 19:22
自分も親子と言うのは血の繫がりよりも、接した時間や愛情によって成り立つものだと思っています。そう言った意味では、ナタニエル君とアントワーヌは間違いなく親子と言えますね。
ナタニエル君がまだ小さい頃は彼も素直でお父さま大好きだったのですが、やはり難しい年頃になるとそうはいかないようで……それも成長の一過程でしょう。反抗期を過ぎると彼も落ち着きました。本編最終話は丁度その頃のお話です。
2018年8月30日 19:17
ナタニエル君とっても良い子です。アントワーヌとフロレンスの進展も気になっていましたけど、ナタニエル君とアントワーヌが親子になれるかどうかも同じくらい気になっていました。惜しみない愛情を受けたナタニエル君が、真っ直ぐに育ってくれて良かったです。
ナタニエル君も成長するに従って家族関係の悩みもあったろうし、口さがない周囲の人々に傷つけられもしたでしょう。反抗期は両親も手を焼いたようですが、良い子に育っています。 アントワーヌとフロレンス夫婦は常に安定のラブラブです。
編集済
アントワーヌさんには親としての責任以上に、ナタニエルさんを思いやる気持ちがあったように感じました。
それは、ナタニエルさんを孤立させたくないという考え方に感じました。
誰でも厄介ごととは付き合いたくないものです。
しかし、彼は子供の立場に立って考えたのです。自らの厄介ごとよりも、ナタニエルさんの心を優先したのです。
この孤立阻止のエピソードまでは、順当と思って読んでおりましたが、ここで一気に読み手の予想を上回ったと思いました。
まさに、実母の想いを継父の想いが上回ったと思いました。
ナタニエルさんの心には、その想いが大きく響いたことでしょう。
でも、思い返してみますと、アントワーヌさんは当初から家族・家庭を優先していたのかも知れません。仕事で徹夜などせず、毎日帰宅して夕食を共にしたりしていたようですから。きっと帰宅時間も早かったことでしょう。
それは、ナタニエルさんが家庭を体験していなかったからだと思いました。子供の心が成長するには、家族は大変重要と思います。そんな将来をも見据えて子供と付き合おうとしたのかも知れません。
その延長線上に孤立阻止があったのでしょう。
ここで、気になりました。
起こした問題とは、どんな問題だったのでしょうか?
この番外編は本人が語っている物語です。きっと、本人の口からは言いたくないくらいに恥ずかしいことなのでしょう。
実の父親について友人たちにからかわれたといったところでしょうか? うーん、深入りはよくない気がします。このくらいでやめておきましょう。
そして、この彼の手記のような文章からすると、実の父親の葬式には出ていないようでした。
父の死に顔を見たら、どんな思いがしたのだろうか? とか、私は考えておりました。
あまり親密でなかったので、なんとも思わなかったのか? 死の恐怖が混ざり合って、自らの存在に何かを感じ取ったのか? などと、私は読み手として思いを巡らしておりました。
まあ、それはなかったようなので、私の胸に留めるのみですね。
2人の妹さんたちとの仲はどうなのか? ここでは語られませんでした。
もしかしたら、この後の番外編に用意されているかも知れません。期待しましょう。
それに、ラストの『本当に愛する人』は、以前に伺った覚えがあります。その物語も期待できますが、なんだか番外編で終わりそうもない気がします。
作者からの返信
ナタニエル君にしてみれば、好きで犯罪者の父の下に生まれてきたわけではないですものね。アントワーヌ君はナタニエル君のことを常に一番に(フロレンスの次にですが)考えてきました。
なかなかできることではないでしょう。実際フロレンスの妊娠を聞いたアントワーヌ君は嫉妬に駆られていましたしね。
それでもナタニエル君は実の父との思い出もあまりなく、幼いうちに別れてしまっています。やはり養子や継子になるのは若ければ若いほどいいのだろうな、とは作者の私も思いますね。
アントワーヌ君はランジェリーを告発するまではそれこそ仕事とランジェリー狩りのために時間を費やしていました。一旦フロレンスを手に入れると、そりゃあ愛妻家のイクメンになるに決まっていますよねー。ナタニエル君も幼いながら誰が彼のことを本当に愛してくれているのか、ちゃんと見ています。彼は魔力のお陰で胎児時代からもう実の父親の本性とアントワーヌ君の存在に気付いていましたし。
ナタニエル君は成長するにしたがって、やはり出自のことで色々な葛藤や困難に突き当たります。それは次回の番外編で語られています。立派な大人になるためにかなりの痛みを伴ったようなのです。
ランジェリーが獄中死したのはナタニエル君がわずか三歳の時でした。葬式については述べていませんが、彼は今までの父親の仕打ちなどから、あまり良くも悪くも感情は湧かなかったと言えます。元妻にも実の息子にも、数々の愛人たちにも見限られたといっていいでしょう。そう考えるとランジェリーは全くもって惨めな最期でした。
さて、気になるナタニエル君の今後や恋バナに二人の妹ですが、番外編やスピンオフでしっかり書かれております。どうぞご期待ください。