ナタン君……(涙)
まだ小学生ですけれど、息子を持つ母にはくるものがあります。
このまま、父と息子がいい方向に向かってくれることを願うばかりです(><)
作者からの返信
反抗期は個人差が大きいと思います。十代の難しい時期は男の子より女の子の方が大変だと言いますが、やはりこれも性別ではなくてその子によるでしょうね。
それにしてもナタニエル君は結構荒れました。でも心の奥底では両親も妹達も愛しているのです。家族は黙って見守るくらいしか出来ませんね。
しかし……アントワーヌの立派さは何ですかねえ。やっぱり小さなころから恋心一直線だったことが、このような高潔な人柄をつくったのでしょうか。
作者からの返信
空知音さまがおっしゃるのはアントワーヌのラングロワ両親に対する処遇のことでしょうか? 彼らはごくごく普通の善人です。義理の娘のフロレンスとの関係も良好で、たった一人の孫のナタニエル君も可愛がっていました。そうでなければきっと放っておかれたか、ドウジュが懲らしめに参上していたことでしょう。
とにかく最愛のフロレンスはもちろん、家族や良き友人たちには彼は協力や応援を惜しみません。
それでもアントワーヌは完全な聖人でもないのでダークな一面もきっとあるはずですよね……ラングロワとの直接対決の時には怒りモードになっていた以外、私は実際書いてはいませんが。
ドウジュ、やはり見守ってくれていましたか。
難しい年頃のナタニエル君ですけど、根はいい子。いつも真っすぐに向き合ってくれる家族がいるから、ちゃんと大切な事を見失わずにいられますね。
作者からの返信
最近ナタニエル君のこと以外ではまずまず平和なアントワーヌの身の周りです。以前にも家出をした実績?のあるナタニエル君ですから、アントワーヌもドウジュに彼をしっかり見張っておくようにと頼んでいました。その辺りは抜かりはありません。
ペルティエ領に住む父方ラングロワの祖父母の所まで来てしまったナタニエル君です。今まで抱えていたものを泣き喚くことによって少しは発散出来たのでしょう。丁度泣き終わった頃にアントワーヌも到着しました。
なんとも微笑ましい子供の姿を見ました。
身内の屋敷であるものの、遠くへ来てしまったことが、ナタニエルさん自身を見つめる機会になったようです。
もっと大きな事件が起こるのか? と思ったのですが、子供ということもあって平和裏にストーリーが進んだようです。
ただ、自分で人生を見つめ直せたのは、よかったと思いました。思い悩む思春期を内面から取り組んでいるようでした。
アントワーヌさんがこの場所へ、どうして早くからやって来れたのかが不思議でしたが、欄外にその答えがありホッとしました。
なるほど、この番外編はナタニエルさんの視点で書かれているので、隠密行動をとるドウジュさんのことは書けなかったのですね。
合間妹子様の苦労のほどがうかがえました。
また、アントワーヌさんに男子が生まれていない点や、家名を継ぐかどうかという点など、ナタニエルさんには重荷になっていたのだということも分かりました。
外から見れば気にし過ぎに見えるかも知れませんが、独立心が芽生え始める思春期には重要なことなのだろうと、改めて思わされました。
ここで、ストーリは終わりかと思いましたが、『(四)に続く』とあります。
まだ何かありそうです。
作者からの返信
ナタニエル君も根は素直で良い子なのですね。思わず遠くまで家出してしまいましたが、そのおかげで少々冷静になれたようでもあります。
誘拐されるなどの事件も起こらず、無事におじいさんのお家へ到着です。
そして自分の境遇を見つめ直すこともできました。
ナタニエル君は家出常習犯なので、毎回クロードやアナ、ドウジュも総動員で追跡をしているのですね。今回もあっという間に見つかってしまいました。
ナタニエル君も将来のこと、ソンルグレ家のこと、幼いながら色々と考えているようです。反抗期も自我の形成に大事な役割を果たすのですよね。ただグレているだけではないのです。
さて、この話は次回で終わりです。彼の反抗期も同じように終わりそうですね。