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2019年12月26日 08:17 編集済
かくれんぼ大会が意外なところで役に立ちました。 こういう仕掛けだったとは思いもよりませんでした。 怖がらせることなく子供を危険から遠ざける。良いところに目を付けましたね。 『墨の汚れ』に次ぐ大仕掛けでした。 しかも、ルクレール家まで飛べるなんて、何と言う能力でしょう! 以前の大会が物語に登場した記憶はあるのですが、その時にそんなに遠くまで飛んだと読んだ記憶はありません。(読み込めていなかったのか? 忘れてしまったのか?) クレハ(コライユ)さんが、その場所を迷うことなく言っているので、前回の大会の時にそこまで飛んだのだと想像できます。 にしても、クレハさんの機転はなかなかでしたね。表彰モノです。 馬車の御者も一緒に捕まえるところも、よかったです。仲間かも知れませんから。 辻馬車であっても、客観的な証言が期待できます。 でも、もし辻馬車の御者でしたら、気絶させられ縛られるなんて、運が悪かったというところでしょうか? 気の毒でした。 モードさんが第一に発見できたのは、偶然でしょうか? 『観察力が優れている』とありましたが、目も良くないといけないと思います。 前作では、アナさんを吹き矢で襲撃する役目を負わされていました。視力も同様に優れていると思いました。 モードさんの視力と観察力が功を奏したように思えました。(考え過ぎかな?) そのモードさん、事件に腰が抜けた感じになっていました。そこらの街娘っぽい雰囲気が出ていました。 こんな娘に悪い事をさせるなんて、あの何とかという令嬢は許せませんね(ごめんなさい、名前を憶えておりません)。怖かったことでしょう。 モードさんの心がどれだけ傷ついたのかと、改めてかわいそうに思いました。 そして、アナさんが見る光景です。 朝、魔力を感じて目を覚まし、感じた庭へ恐る恐る行くと、そこには子供が立っていた。(アナさんは、まだ確認しておりませんが……) 外国映画に見るワンシーンのようでした。 少しモヤった庭先、庭なので生えているのは背の低い庭木、かくれんぼなので並んで生える常緑樹の隙間、その小枝と小枝の後ろに子供が寝巻き姿でニコニコして立っている。 「あっ、あの子は……」 そんな絵を想像しました。幻想的できれいな絵でした。 ジェレミーさんも男らしかったです。例え自宅の庭でも早朝です。思わぬ危険が潜んでいるかも知れません。一緒に行くとは、頼りになる夫でした。 リリアンさんにも少し思いを馳せました。 勤めている家で主から体を求められ、愛に発展していったのか? または、求められたのをきっかけにして、家という職場で幅を利かせようとしたのか? 前者であれば、哀れに感じます。ただ、人を見る目がなかったのでしょう。 後者はお互いに利用し合っていた関係のように感じられ、自業自得だったと思いました。 いずれにせよ、ランジェリーさんが一番の悪者ですね。 さあ、次はそのランジェリーさんの悪あがきでしょうか? 注目です!
作者からの返信
この大かくれんぼ大会の仕掛けは自分でも非常に気に入っている仕掛けです。思いついた時はよくやった、自分!と一人満足感に浸っておりました。お褒め頂きとても嬉しいです。 そうなのです、あの偽造文書の墨の汚れに次ぐ大きなオチでした! ナタニエル君はドウジュに瞬間移動は出来るけれどあまり遠くへは行けません、と言っていました。行けてもおじさま(ジェレミー)の家か、おばさま(王妃)の居室くらいまでだとも。 ナタニエル君が大かくれんぼ大会に参加?するのは今回が初めてです。以前はナタニエルが瞬間移動出来ることをドウジュがアントワーヌ君に報告し、アントワーヌ君がクレハ(コライユ)経由で彼に大かくれんぼ大会の入れ知恵をしたのです。『普通のかくれんぼとは違って特別な時にしか遊ばないのが大かくれんぼ大会です。今まで一緒にかくれんぼしたことのない人から誘われたらそれは特別です。ですからうんと遠くへ隠れましょうね。でも、お坊ちゃまがよく知っている場所でないといけません。お母様にだけはすぐに見つけてもらえるところでないと。心配させてはいけませんからね』 それをちゃんと覚えていたナタニエル君はクレハ(コライユ)の機転のお陰で難から逃れることが出来たのです。お利口さんですね、ナタニエル君は。機転が利くクレハと利発なナタニエル君のチームワークは抜群でした! さて、哀れなリリアンと御者は捕らえられました。アントワーヌ君により送り込まれたモードも大活躍です。モードもこれで恩返しが出来たというものですね。 前作「奥様」では脅されてアナを陥れる役をやらされていた気の毒なモードでした。正直に真面目に生きていれば報われるという良い例ですね。ジェレミーを盲目的に愛していて、アナにひどく嫉妬してモードを使って嫌がらせをしたあの令嬢、私も名前がすぐに思い出せません。えっと……マチルダ・シャルティエ伯爵令嬢でした! たった今「奥様」の登場人物紹介を自分で確認しました! そう言えばジェレミーをダブル不倫に誘っていたマチルダ二号もいましたねぇ。この時は黒猫のシャルボンが体を張って阻止しておりました。 さて話は戻ってこのモードちゃん、この後シリーズ作のスピンオフにも登場します。この後もアントワーヌ君にずっと仕えることになるのです。良かったですね、いい雇い主に恵まれて、モード。 早朝のルクレール家のシーンは私も好きな場面の一つです。早朝、大きいお腹のためか眠りの浅いアナがふと目を覚まします。庭の方から強い魔力を感じたからなのです。そして実は細かい心遣いのできる!?夫のジェレミーと一緒に庭に確認に行くのです。そこには瞬間移動で飛んできたナタニエル君が……彼はまだかくれんぼをしていると思っている…… 主人の息子の誘拐未遂を起こすというリリアンには同情の余地はないのですが、哀れみの情は湧きます。クレハの言う通り、もっと別の生き方、真っ当な幸せも掴めたであろう彼女です。やり切れないですね。ランジェリーに言われて起こしたこの事件、ランジェリーに脅されたときちんと証言して更生できるといいですが……
2018年8月9日 03:19
一体いどんな悪あがきをするのかと思ったら、リリアンの事忘れてました。ナタニエル君を誘拐しようとは、なんて極悪非道な。全てはラングロアなんぞに想いを寄せてしまったばっかりに。ある意味彼女も哀れですね。
リリアンも無月兄さまに忘れられてしまって可哀想に。数居るラングロワの愛人の中でも一番の古株です。彼女もねえ、将来の見えない虚しい関係を断ち切って別の新しい出会いや縁を探せば良かったのに、と思わずにはいられません。
2018年8月8日 19:45
リリアンがナタニエル君を誘拐した時は冷や冷やしましたけど、無事に逃げられて良かった。ナタニエル君偉い!(^^)!思えばリリアンも哀れですね。どうしてあんな男に執着しちゃったのでしょう?
ナタニエル君はあんな最低な父親との縁も翌日には切れることですし、このまま真っ直ぐな青年に育って欲しいです。リリアンのこと、愚かと言ってしまえばそうですが、情の深い女性なのでしょう。これを機に更生して新たな人生を送れるといいのですね。
2018年8月8日 18:24
よかった~っ!(><)ナタンくんが無事でほんとによかったです~‼
大かくれんぼ大会の栄えある優勝者はナタニエル・ラングロワ君でしたー!(翌日にはナタニエル・ルクレール君になりますが)
編集済
かくれんぼ大会が意外なところで役に立ちました。
こういう仕掛けだったとは思いもよりませんでした。
怖がらせることなく子供を危険から遠ざける。良いところに目を付けましたね。
『墨の汚れ』に次ぐ大仕掛けでした。
しかも、ルクレール家まで飛べるなんて、何と言う能力でしょう!
以前の大会が物語に登場した記憶はあるのですが、その時にそんなに遠くまで飛んだと読んだ記憶はありません。(読み込めていなかったのか? 忘れてしまったのか?)
クレハ(コライユ)さんが、その場所を迷うことなく言っているので、前回の大会の時にそこまで飛んだのだと想像できます。
にしても、クレハさんの機転はなかなかでしたね。表彰モノです。
馬車の御者も一緒に捕まえるところも、よかったです。仲間かも知れませんから。
辻馬車であっても、客観的な証言が期待できます。
でも、もし辻馬車の御者でしたら、気絶させられ縛られるなんて、運が悪かったというところでしょうか? 気の毒でした。
モードさんが第一に発見できたのは、偶然でしょうか? 『観察力が優れている』とありましたが、目も良くないといけないと思います。
前作では、アナさんを吹き矢で襲撃する役目を負わされていました。視力も同様に優れていると思いました。
モードさんの視力と観察力が功を奏したように思えました。(考え過ぎかな?)
そのモードさん、事件に腰が抜けた感じになっていました。そこらの街娘っぽい雰囲気が出ていました。
こんな娘に悪い事をさせるなんて、あの何とかという令嬢は許せませんね(ごめんなさい、名前を憶えておりません)。怖かったことでしょう。
モードさんの心がどれだけ傷ついたのかと、改めてかわいそうに思いました。
そして、アナさんが見る光景です。
朝、魔力を感じて目を覚まし、感じた庭へ恐る恐る行くと、そこには子供が立っていた。(アナさんは、まだ確認しておりませんが……)
外国映画に見るワンシーンのようでした。
少しモヤった庭先、庭なので生えているのは背の低い庭木、かくれんぼなので並んで生える常緑樹の隙間、その小枝と小枝の後ろに子供が寝巻き姿でニコニコして立っている。
「あっ、あの子は……」
そんな絵を想像しました。幻想的できれいな絵でした。
ジェレミーさんも男らしかったです。例え自宅の庭でも早朝です。思わぬ危険が潜んでいるかも知れません。一緒に行くとは、頼りになる夫でした。
リリアンさんにも少し思いを馳せました。
勤めている家で主から体を求められ、愛に発展していったのか?
または、求められたのをきっかけにして、家という職場で幅を利かせようとしたのか?
前者であれば、哀れに感じます。ただ、人を見る目がなかったのでしょう。
後者はお互いに利用し合っていた関係のように感じられ、自業自得だったと思いました。
いずれにせよ、ランジェリーさんが一番の悪者ですね。
さあ、次はそのランジェリーさんの悪あがきでしょうか?
注目です!
作者からの返信
この大かくれんぼ大会の仕掛けは自分でも非常に気に入っている仕掛けです。思いついた時はよくやった、自分!と一人満足感に浸っておりました。お褒め頂きとても嬉しいです。
そうなのです、あの偽造文書の墨の汚れに次ぐ大きなオチでした!
ナタニエル君はドウジュに瞬間移動は出来るけれどあまり遠くへは行けません、と言っていました。行けてもおじさま(ジェレミー)の家か、おばさま(王妃)の居室くらいまでだとも。
ナタニエル君が大かくれんぼ大会に参加?するのは今回が初めてです。以前はナタニエルが瞬間移動出来ることをドウジュがアントワーヌ君に報告し、アントワーヌ君がクレハ(コライユ)経由で彼に大かくれんぼ大会の入れ知恵をしたのです。
『普通のかくれんぼとは違って特別な時にしか遊ばないのが大かくれんぼ大会です。今まで一緒にかくれんぼしたことのない人から誘われたらそれは特別です。ですからうんと遠くへ隠れましょうね。でも、お坊ちゃまがよく知っている場所でないといけません。お母様にだけはすぐに見つけてもらえるところでないと。心配させてはいけませんからね』
それをちゃんと覚えていたナタニエル君はクレハ(コライユ)の機転のお陰で難から逃れることが出来たのです。お利口さんですね、ナタニエル君は。機転が利くクレハと利発なナタニエル君のチームワークは抜群でした!
さて、哀れなリリアンと御者は捕らえられました。アントワーヌ君により送り込まれたモードも大活躍です。モードもこれで恩返しが出来たというものですね。
前作「奥様」では脅されてアナを陥れる役をやらされていた気の毒なモードでした。正直に真面目に生きていれば報われるという良い例ですね。ジェレミーを盲目的に愛していて、アナにひどく嫉妬してモードを使って嫌がらせをしたあの令嬢、私も名前がすぐに思い出せません。えっと……マチルダ・シャルティエ伯爵令嬢でした! たった今「奥様」の登場人物紹介を自分で確認しました! そう言えばジェレミーをダブル不倫に誘っていたマチルダ二号もいましたねぇ。この時は黒猫のシャルボンが体を張って阻止しておりました。
さて話は戻ってこのモードちゃん、この後シリーズ作のスピンオフにも登場します。この後もアントワーヌ君にずっと仕えることになるのです。良かったですね、いい雇い主に恵まれて、モード。
早朝のルクレール家のシーンは私も好きな場面の一つです。早朝、大きいお腹のためか眠りの浅いアナがふと目を覚まします。庭の方から強い魔力を感じたからなのです。そして実は細かい心遣いのできる!?夫のジェレミーと一緒に庭に確認に行くのです。そこには瞬間移動で飛んできたナタニエル君が……彼はまだかくれんぼをしていると思っている……
主人の息子の誘拐未遂を起こすというリリアンには同情の余地はないのですが、哀れみの情は湧きます。クレハの言う通り、もっと別の生き方、真っ当な幸せも掴めたであろう彼女です。やり切れないですね。ランジェリーに言われて起こしたこの事件、ランジェリーに脅されたときちんと証言して更生できるといいですが……