ローズちゃんカッコいい。言葉の意味も分かっていないイジメっことは格が違いますね。
二世の皆、仲が良いようで。それぞれ両親のどっちに似ているのかなとあれこれ考えますが、アンリは間違いなくジェレミー似。
こんなメンバーが揃っているのだから、賑やかな毎日になっているのでしょうね。
作者からの返信
ローズは間違いなくアントワーヌ君似です。まだ初等科だというのに努力して勉強し、大人顔負けの語り口でいじめっ子達に応戦します。流石、アントワーヌの血を引いた子供です。ローズのお話は「蕾」本編を考え付いた当初からもう番外編で絶対書くぞ、と心に決めていました。
二世の皆、もっと登場させたかったのですがちょっと人数多いと読者の方々も混乱されるかもと思い控え目にしました。
ジェレミーとアナの二番目の男の子、アンリ君はジェレミーそっくりです。「奥様」の番外編で活躍しているアンリのお兄さんギヨーム君はアナ似です。
リュックとアメリの娘のミシェルちゃんはアメリ似で、二人の祖母(リュックママのジョアンヌさんとアメリママのフランソワーズさん)の影響も受けておませさんです。
このシリーズは恋愛がテーマであるがゆえに、ラストには結婚が待っておりました。(ラストでない物語もありましたが、実質的な結婚はラストの方だったかと……)
結婚すれば子供が生まれるのは、想像に難くありません。
この番外編では、その子たちが束になってストーリーの中心に飛び込んできたようです。
今回一番笑ったのが、『ギョーザだかザーサイだか知らねえけどさ』でした。
父親そのままです。
難しい言葉や名前は、知っている言葉に置き換えてもいい、という家庭内文化を受け継いでいるようです。
にしても、この世界にもギョーザとザーサイがあったようです。中華料理の文化は偉大なんですなんね。
妹のローズさんは、男子たちにとってはアンタッチャブルな存在のようです。
1言えば、10返してくるタイプです。
小学生の頃、こういう女子がおりまして、かわいくても関わらないのが吉、君子危うきに近寄らずでした。
将来いったいどんな職業に就くのでしょうか? 楽しみでもあり、ちょっと怖そうにもあると思いました。
ただ、ナタニエルさんはびっくりしていたようなので、家ではここまでではないようです。ブラコンという言葉が示すように、兄にはここまで厳しい口調はしていないと思いました。
そこは頼もしくもあり、好感が持てました。
いじめっ子は不利と見るや、矛先を変えてきました。よくあるパターンです。しかし、それで墓穴を掘るのも、よくあるパターンです。
ローズさんの反論(言い分)は、私の想像とは少し違いましたが、いじめっ子風情を黙らせるには十分でした。
(私の想像では、親の罪が子に及ぶといった前時代的な風潮そのものを批判するのかと思っておりました。しかし子供なので、身近かなところが焦点となったのでしょう)
さあ、今回から始まった新しい番外編、この気の強そうなローズさんが、何やら事件を起こしてくれるのでしょうか?
注目です。
作者からの返信
そうですね。私が書く物語は大抵ラストは婚約か結婚です。例外は「奥様は変幻自在」で、結婚してからアナとジェレミー二人の気持ちが通じるまでが長かったですね。
さて、この物語の主人公フロレンスとアントワーヌ君にもナタニエル君の妹が二人生まれます。本編を執筆中、ナタニエル君には何となく妹かな、と漠然と考えていたのですね。
それから別の物語の子世代も賑やかに登場させてみました。アナとジェレミーの次男、アンリはジェレミーそのままですし、アメリとリュックのところのミシェルは気の強いところがアメリにそっくりです。楽しいですね、可愛い子供たちを活躍させるのは。
必ずしも彼らの世界にギョーザ等の中華料理が存在しているわけではないのです。実はジェレミーと王妃さまの二人は庶民の読む色々な下世話な物語を沢山持っていて、子供たちもその洗礼を受けているのですね。まああちらの世界での『異世界もの』と分類される読み物でしょうか! どうでもいいことですけれどもね……
ローズみたいな女の子、結構いますよね。けれどローズも誰にでもそうして突っかかるような可愛げのない子供ではないのです。いじめっ子たちにだけはこんな辛辣なことを言います。
ローズも家ではナタニエル君にはもっと妹として接しているのではないでしょうか。彼女のことですから学校で色々言われていると家族に知られたくないのでしょう。
それにしてもたかが10歳でもうこの熟成ぶりです。将来が楽しみでもありますね。
さて、いじめっ子には痛いところをつかれたローズでした。ナタニエルの実父が犯罪者だということはデマでもなく、変えられない事実です。私もこの番外編を書く時に、ローズにどう反論させようか迷いましたね。確かにローズの弁は少々弱いです。というのもクソ男、ランジェリーの肩を持つこともできませんからね。
結局いじめっ子はローズにちょっかいを出したかっただけのようです。いわゆる好きな子いじめですね。肝心のローズは全然興味ないようです。