花岡　柊

じわりと切ないお話でした。 多分、そこに至るまでには、沢山の問題があったと思います。 相手方の家族にも、当事者の家族にも・・・。 罪悪感なんて持つ必要はない、そう誰かが言ってくれる…続きを読む

これは、恋愛ミステリーなのでしょうか。 後半に行くにつれ、ん？　と読んだ内容を振り返りました。 キスという甘いワードにニヤニヤしていては、置いていかれそうです。 もう少し詳しく書き…続きを読む

淡々と語られる文章からは、迫りくるように激しい感情がこちらの気持ちを抉るように表現されていました。 心の奥にくすぶる何かは、言葉にすることもままならず。 ただ、感情が熱く、苦しいほ…続きを読む

表現力が大人びていました。
彼の渇望する恋の熱はとても熱く、反するように彼女はするりするりと彼をかわしつつそばにいる。そんな情景が浮びました。

絵本を読んでいるような感覚といいましょうか、幻想的に見せる工夫がされていました。イラストがあったらいいのにな、と思うくらいです。 結末には、そうきたか。と驚かされる思いです。 彼の…続きを読む

誰しも生きていく事に自信などないけれど、やってみなくてはうまくいくかどうかなんどわからない。 それがゆっくりと体の奥にある、くすぶる気持ちにしみ込んでいきます。 ほうっと息をつき、…続きを読む

子供ながらに離れることへの不安を感じていたことがとてもよくわかり、胸がぎゅっと切なくなりました。 当たり前だった日常が当たり前ではなくなった時、人は思わぬ行動に出るのかもしれません…続きを読む

テンション高めの後輩ちゃんを毎回静かに迎える先輩は、彼女の出すミステリー問題をあっという間に解いてしまう。
何度も考えてくる問題の中に、彼女が潜ませたものとは――――

喉の奥が熱くなり、涙を堪え、口をきゅっと結び、読み続けました。
この中には、忘れてはいけないものがありました。

記憶をなくしてしまったとき、人はもう一人の自分になってしまうのか。 以前の自分とは違う自分。何が違うのかも解らないけれど、少なくとも身近にいる人に、その現実は辛いことだろう。そこに…続きを読む

泣きそうになりました。 多分、こういった状況は綺麗ごとではなく それ以外の事が大半を占めるんじゃないかと思います。 それでも、そちら側を選んだこと。 相手の家族の「人並みに幸せを感…続きを読む

香水談義にうっとりしていると、大変な目に合う。 女の子のあざとさを書かせたら、この作者に敵うものはいないのではないか。 のほほんと幸せ気分で読んでいたら、きっと衝撃を受けることだろ…続きを読む

とろけるくらいに甘々で、顔の筋肉が緩々になりました。 こんなに好きが溢れているお話を読んだら、現実世界に戻れません。 ニヤニヤしたいなら是非おススメです！ 幸せな気持ちになります…続きを読む

公共の場にも関らず、声を大きくして怒る人、時々見かけますよね。 きっと、自分は正しいし、間違っていないと思っているのでしょうけれど、傍から見ればとても滑稽だし、自尊心が無駄に高い・…続きを読む

とても面白く、魅力のある書店ですね。 秋葉へ出向いたら本当にある気がしてしまいます。 何気に優秀な社長。実はかなりのツワモノではないかと。 スタンプカードは、どのパターンで集めよう…続きを読む

出逢いが衝撃的過ぎて、苦しくなるほど。怒る気力さえ奪ってしまう。 だからか、余計に愛おしい。 ほんの僅かな時間。桜が咲き散りゆくような、その儚い時間に詰め込んだ幸せが彼を今も支えて…続きを読む

越えてきた時間をもう一度やり直す。 一度は憧れる設定ですが、実際にそうできたとして、それが本当にいいのか。 ほんの些細なことならまだしも、大きな事柄にその力を使ったとき、後悔はその…続きを読む

思春期にありがちな葛藤。そんな簡単な言葉でこの物語は語れない。 大人でいう建前が凝縮したように、貼り付けた笑顔の裏側で彼の心をどす黒くしていく。 このままで、いいわけがない。 そう…続きを読む

不器用ですね。まさに、優等生然とした不器用さです。 ですが、それがなんとも微笑ましい。 違うっ、そんな事言いたいんじゃないでしょ。頑張れ！　と力が入ってしまいました。 篠崎も不器用…続きを読む

あまりにもあり得ないと、自分の中で壁を作っていた。 相手の気持ちなどわからない。それが恋愛だと言われて仕舞えばそれまでだけれど。 ああ、なんでしょう。私までが悔しくなるのは、彼女に…続きを読む

トップ3……、本当にありそうな気がしました。 物語は一話一話が短めに設定されていて、刑事内部のことも難しく書かれていないのでとても解り易く読みやすいです。 男女間の気持ちもうまく…続きを読む

何が正しくて、何が間違っているのかなんて、きっと一生誰にもわからない。 選び取ったものは苦しいけれど、それ以上に愛おしい。 触れれば温かい　視線だって言葉だって交し合える。 苦しい…続きを読む

生きていることを当たり前としている日常。 その中にいる人は数多く、そうでない人がいることを頭の片隅では解っていても、身近に感じる機会が少ないことの方が多いだろう。 生まれた瞬間から…続きを読む

物語には、始まりがある。 突発的に起こる事故のような始まりは稀で、多くは緩やかに、本人のあずかり知らぬ間に起きているものだ。 ここには、そんな物語が五編。 しかし、始まってしまえば…続きを読む

殻に閉じこもるなんて言葉もわからないうちから、周囲の環境が三人を暗い方へと導いていた。 与えられた闇を、同じように相手へと放つはがり。だって、その方法しか知らないのだから。 身につ…続きを読む

自分の本当の可愛さに気づいていない、彼女の放つ暴言が何故だか心地いい。 飄々としている上原だからこそ、受け止められるその暴言の数々は、彼にしてみれば可愛いだけ。 一生懸命に虚勢を張…続きを読む

優しくて　切ない 悲しくて　温かい 尖っているものを少しずつ　けれど確実に丸くしていく物語 ここにはたくさんの優しさが詰まっていて 読みながらその優しさに触れていけば　自分自身も…続きを読む

猫寿司なら私も好き。 いや、もちろん生魚も大好きなのだけれど、あのさわり心地はなんともいえない。できるなら、日がな一日そばにいて、まったりと過ごしていたいくらいだ。 想像したらたま…続きを読む

四章にわかれたこの長い物語は、ミステリーでもあり現代小説でもあり、そして恋愛小説でもあった。 椿の勘のよさに、何者だ！　と斜に見ていたのも束の間。 解き明かされる謎を越えていく中…続きを読む

何も変わらないし、何も変えられない。 それでも、隣り合う誰かと笑いあうことができるなら、ほんの僅かでも変わらないだろうか。 いや、変わって欲しい。 偽善でもなんでも、争うよりはずっ…続きを読む

次々と出てくるネタに気をとられて内容が入ってこないのに、面白いと感じるのはどうしてなのか！！！
バランまで出てきているからかっ？
一先ず、お寿司を食べてから考えよう。

読みながら、胸を疼かせ、ワクワクし、そしてずっとキュンキュンしていました。 どうやったらこんな素敵な子達が出来上がるのだろう。 みんな可愛らしくて、真っ直ぐで、かっこいい。 躓きを…続きを読む

子供の頃に遊んだ宝探しごっこを思い出しました。 なんとも心温まる謎解きでしょう。 長い間の想いには、切ないながらも幸せな笑顔が浮かびます。 きっと、楽しいひと時を過ごすことができた…続きを読む

雪舟君、可愛らしい。 そうそう、男が目をつぶっちゃダメですよ。 感情をあまり表に出さないけれど、しっかりことりちゃんのことを考えてるところが初々しくていいですね。 妹さんのつっ込み…続きを読む

面白いなぁ。 ことりちゃんの心の声がたまりません。 そして気になるのは、雪舟君です。 彼、攻められまくってるんですね。 コラボ作品だとはつゆ知らず。 しかも『twin tree』を…続きを読む

一生懸命なのに笑えて、だからかな、とっても可愛い。 キュッ　キュッって手をつなぎたくなる。 心の声が面白いっ。 しかも、匂い嗅いでごらん、て。 ないないっ！！（笑 雪舟君は、結…続きを読む

映画館でのお仕事って、こんなに忙しないものなんだ。 床にポップコーンを落としてはいけない。と心に刻む中 先輩同様に、茶々を入れたくなる微笑ましさ。 ああ、こういう瞬間て、どぎまぎし…続きを読む

なんて面白い設定なんでしょう。 日常会話は人間界に置き換えてみると、あるある～。と笑顔になってしまいます。 しかし、コミカルな面白さに油断していたら、ぎゅっと胸を掴まれて涙して…続きを読む

楽しさも嬉しさも、苦しさも悲しさも。 その日抱いた感情はその日限りのことなのに、どうしてこんなに苦しいのだろう。 脳に記憶がなかったとしても、心が記憶しているのかもしれない。 蓄積…続きを読む

行ったことのない小学校。 なのにとても懐かしく感じるのは、どうしてだろう。 校門、校舎、机に椅子。 あの頃、大きく見え感じていたもの全てが小さく見える。 それは、自分が成長したから…続きを読む

その後を勝手に想像して、キュンとしてしまいます。 恋の始まりというのは、ワクワクしてドキドキする。 日々の忙しさに舞い込んだ嬉しい知らせに、自然と笑顔になってしまいました。 なんと…続きを読む

その橋の上は、特別な場所。
彼女と会える唯一の場所。
その場所に日々想いは降り積もる。

片想い、切ないですね・・・。
受験、大丈夫でしょうか。心配になりました^^;

とても素敵な物語でした。 おじいちゃんとの約束を思い出せて、本当によかった。 おじいちゃんは、きっとずっと優しく見守ってくれていることでしょう。 昔実家にあった急須が、確か朱色の…続きを読む

多くを語らない華が抱えていたのは、自傷行為。 黙々と作業をする園田は、そんな華の苦悩に気づき。 美智子は、中年女性にありがちな下世話な感情を内面に抱え、二人から話を引き出そうとする…続きを読む

タイトルにもあるように、強く望みすぎたことの結果が一連の事件となる。 小さなゲーム画面の奥で繰り広げられた策は、目の前にいた真実を知るものに暴かれてしまった。 できるなら事が起こ…続きを読む

本当なのか・・・いやいや、まさか、うーん。 私生活をのぞき見るのは少し抵抗があるのよ。 けど、でも・・・あ、小気味いい。 ぽんぽんと弾む音がするような面白み。 爪楊枝のくだりでは、…続きを読む

田舎のおばちゃんたちが持つ感情に、ああ、そうなんだよ、そうそう。と思いました。 例えば、村や町が合併されようとしても、特に何かするわけじゃない。 ただ反対だという言葉に力をこめるだ…続きを読む

この小説は、それぞれの独白によって作られている。 その独白は静かに語られているようでいて、実に熱のこもる荒々しさを持っていた。 狭い世界しか知らないからだ、とワケ知り顔の大人は言う…続きを読む

不純である。
まことに不純である。
が、しかし。
若さというのは、この不純さの上に成り立っているものだ。
これで成績が伸びたのなら、なんら問題はない・・・はず（笑

なーんにもない。 都会からやってきてしまえばそんな風に思うのは当然の場所で、見つけたものは簡単には手に入れることのできない人と人との繋がり。 住んでいる人たちが本当に存在しているよ…続きを読む