全てが始まり

物語には、始まりがある。
突発的に起こる事故のような始まりは稀で、多くは緩やかに、本人のあずかり知らぬ間に起きているものだ。
ここには、そんな物語が五編。
しかし、始まってしまえば中身は濃く、心踊るようなものから、胸を押さえたくなるほど苦しいものまでつまっている。
個人的には音楽の絡んだ
その夜、ギターは、ひそやかに泣く
が好きだ。
この作者に音楽を絡ませた物語はかかせないし、いつだって心踊らされる。

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