概要
「あたしの人生、終わった……」
「最っ低!」
職場で唯一の20代男性は、超無愛想な体育会系いなか者、マツモト先生です。
「というか、アナタ、何さまですか!?」
「あたし、この人、やだ!」
九州の離島で繰り広げられる、方言満載、いなかリアルな青春系オフィスラブ。
ミニマム小学校の職員室だろうが、オフィスったらオフィスなんです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読書初心者にオススメ! 読みやすく個性的な恋愛小説
文章や構成は、一人称ですらすら読める携帯小説風なのに、内容が「離島の小学校に赴任した新米先生」という、その合わせ方が斬新に感じました。
文章はめちゃめちゃ読みやすいです。主人公の、新米の女教師の視点で進んでいくので、のめりこめるし、話もわかりやすい。赴任した離島の小学校での1年間を、「マツモト先生」との恋と絡めて進めていきます。
読みやすいからこそ、あまり小説を読みなれていない人にこそ、読んでほしい作品。というのは、形式としては読みやすいけれども、内容(舞台設定)がちょっと変わっていますから、知らない世界を覗くという物語も楽しめるし、いろいろ知らない知識に触れられる。
オーソドックスな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!不自由だからこそ、人との絆が深くなる
なーんにもない。
都会からやってきてしまえばそんな風に思うのは当然の場所で、見つけたものは簡単には手に入れることのできない人と人との繋がり。
住んでいる人たちが本当に存在しているような気にさせられて、とても感情移入してしまう。
穢れのないこの子達は、この島を出た時どうなってしまうんだろう?
本気で心配してしまうほどだ。
そして、主人公はどんな答を出すんだろう。
読み進めながら、ずっと考えていました。
私だったらどうする?
とても難しくて、答が出ないままたどり着いた主人公の決断に納得しました。
たくさんの物には溢れていないけれど、たくさんの優しい気持ちに溢れているこの島を、読んだ人はみんな…続きを読む - ★★ Very Good!!職員室って、多くの人にとって謎の多い場所じゃないですか?
新卒の女の子先生が、いきなり離島に飛ばされて、個性的な島の人々と生活していく……。夢と汗を感じる、ありそうでない話です。でも、妙に生々しい現実感が漂っています。
それはきっと、作者さんが「教育現場」のことをよくご存知だからだと察します。
新米教師が、書類作成に追われる姿や、子どもたちに助けられながら授業を展開する様子は、現実世界そのものです。(現実はこんなに平和ではないですが)なので、安心して読み進められました。
ただ、ものたりないとすれば、リアルな学校ライフの影に隠れてしまって、ラブ要素が少し目立たないかも。
職員室での先生の様子、学校が始まる前の先生の気持ち、知りたかったらオススメできる…続きを読む