不自由だからこそ、人との絆が深くなる

なーんにもない。
都会からやってきてしまえばそんな風に思うのは当然の場所で、見つけたものは簡単には手に入れることのできない人と人との繋がり。
住んでいる人たちが本当に存在しているような気にさせられて、とても感情移入してしまう。
穢れのないこの子達は、この島を出た時どうなってしまうんだろう?
本気で心配してしまうほどだ。

そして、主人公はどんな答を出すんだろう。
読み進めながら、ずっと考えていました。
私だったらどうする?
とても難しくて、答が出ないままたどり着いた主人公の決断に納得しました。

たくさんの物には溢れていないけれど、たくさんの優しい気持ちに溢れているこの島を、読んだ人はみんな大好きになるはずです。

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